吹奏楽のアンサンブルコンテストや 発表会で 演奏する 曲を 選ぶ時、 どんな曲に しようか 迷います よね。 メンバーの技術レベルに 合っている か、 審査員に 評価される か、 何より演奏していて楽しいか ――曲選びは、 アンサンブルの成功を 左右する 最も 重要な要素の一つで す。
私自身、 学生時代か ら社会人バンドまで 数多くのアンサンブルを 経験してきました が、 曲選びで 失敗した こと も たくさんありました。 技術的に 難しすぎて本番まで に 完成しなか ったり、 逆に 簡単すぎて物足りなか ったり。 で も、 適切な選曲のポイントを 押さえること で、 メンバー全員が 満足で きる演奏を 実現で きるように なりました。
この記事で は、 吹奏楽アンサンブルの曲選びに ついて、 編成別のポイントか ら技術レベルの見極め方、 コンテスト対策まで、 実践的なアドバイスを お伝えします。 中学生か ら大人の愛好家まで、 すべての吹奏楽プレイヤーに 役立つ内容で す。
この記事で は、 吹奏楽アンサンブル曲選び方を 厳選してご紹介します。
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アンサンブル曲選びの基本的な考え方

曲を 選ぶ前に、 まず押さえておくべき基本的な考え方が あります。 これを 理解している か どうか で、 選曲の成功率が 大きく変わります。
メンバーの技術レベルを正確に把握する
最も 重要なのは、 メンバー一人ひと りの技術レベルを 客観的に 評価する こと で す。 アンサンブルは 少人数編成のため、 一人の力量が 演奏全体に 大きく影響します。
技術レベルを 見極めるポイントは 以下の通りで す:
- 音域:各パートの最高音・最低音が無理なく出せるか
- リズム:複雑なシンコペーションや細かい音符を正確に演奏できるか
- 音色:ソロパッセージで美しい音色を保てるか
- 持久力:長いフレーズやクライマックスで息が続くか
- アンサンブル能力:他のパートを聴きながら合わせられるか
特に 注意した いのは、 「ギリギリ吹ける」 レベルの曲を 選ばない こと で す。 練習で は 何と か 演奏で きても、 本番の緊張下で は 失敗のリスクが 高まります。 メンバーの実力の80%程度で 演奏で きる曲を 選ぶのが 理想的で す。
演奏時間と練習期間を考慮する
コンテストに は 演奏時間の制限が あります。 全日本吹奏楽連盟主催のアンサンブルコンテストで は、 5分以内と いう規定が 一般的で す。 この時間内に 収まる曲を 選び、 さらに テンポ設定も 考慮する 必要が あります。
また、 本番まで の練習期間も 重要な要素で す。 3ヶ月ある のか、 1ヶ月しか ない のか で、 選べる曲の難易度は 大きく変わります。 以下を 目安に してください:
- 1ヶ月以内:技術的に余裕のある曲、 シンプルな構成
- 2〜3ヶ月:やや挑戦的な曲、 表現を深める時間がある
- 4ヶ月以上:技術的に難しい曲、 音楽性を追求できる
編成に合った曲を選ぶ
吹奏楽アンサンブルに は 様々な編成が あります。 木管三重奏、 金管五重奏、 打楽器八重奏など、 それぞれの編成に 適した 曲が あり、 無理に 編成を 変えると 音楽的なバランスが 崩れる こと が あります。
楽譜に は 「〇〇四重奏」 と 書か れていても、 実際に は 特定の楽器編成を 想定している こと が 多いで す。 例えば、 「サクソフォーン四重奏」 と 書か れていれば、 ソプラノ・アルト・テナー・バリトンの組み合わせが 標準で す。 編成を 変更する 場合は、 音域や 音色のバランスに 十分注意しましょう。
編成別の曲選びポイント

それぞれの編成に は 特有の魅力が あり、 選曲のポイントも 異なります。 ここで は 代表的な編成に ついて解説します。
木管アンサンブル (三重奏〜五重奏)
フルート、 クラリネット、 オーボエ、 ファゴット、 サクソフォーンなどの組み合わせで す。 木管楽器の柔らか く繊細な音色を 生か した 曲が 豊富に あります。
選曲のポイント:
- 各パートの音域と技術レベルが均等かどうか確認する
- 速いパッセージは全員が同じテンポで演奏できるか確認
- 音色の違いを生かした対話的な曲がおすすめ
- ハーモニーの美しさが際立つ静かな部分があると効果的
木管アンサンブルで は、 クラシックの名曲アレンジか らオリジナル作品まで 幅広いレパートリーが あります。 特に、 バロックや 古典派の作品を アレンジした 曲は、 音楽的な学びも 多くおすすめで す。
金管アンサンブル (四重奏〜八重奏)
トランペット、 ホルン、 トロンボーン、 ユーフォニアム、 チューバなどの組み合わせで す。 金管楽器の輝か しい音色と パワフルなサウンドが 魅力で す。
選曲のポイント:
- 高音楽器 (トランペット) の音域に無理がないか最優先でチェック
- 低音楽器 (ユーフォニアム、 チューバ) にも聴かせどころがあるか
- ハーモニーの響きが豊かな曲を選ぶと金管の魅力が引き立つ
- リズミカルで華やかな曲は聴衆へのアピール度が高い
金管五重奏 (トランペット2、 ホルン、 トロンボーン、 チューバ) は 最も 標準的な編成で、 曲数も 豊富で す。 金管八重奏に なると、 より厚みのある 響きと 複雑なハーモニーを 楽しめます。
サクソフォーンアンサンブル (四重奏〜八重奏)
サクソフォーンのみで 構成される アンサンブルは、 統一された音色と 幅広い音域が 特徴で す。 クラシックか らジャズまで 多彩なジャンルの曲が あります。
選曲のポイント:
- ソプラノサックスの高音が安定して出せるか確認
- バリトンサックスの低音の支えがしっかりしているか
- ジャズ風の曲を選ぶ場合、 スウィングのノリを表現できるか
- 現代曲は技巧的な要素が多いので、 メンバーの実力を見極める
サクソフォーン四重奏 (ソプラノ・アルト・テナー・バリトン) は 非常に 人気が 高く、 オリジナル作品も 充実しています。 技術的に 洗練された曲が 多いため、 しっか りと 基礎練習を してか ら取り組むこと を おすすめします。
混合アンサンブル (木管・金管・打楽器の組み合わせ)
異なる楽器群を 組み合わせたアンサンブルは、 音色の多様性が 最大の魅力で す。 自由度が 高い反面、 バランス調整が 難しいこと も あります。
選曲のポイント:
- 各楽器の音量バランスを考慮した編曲がされているか
- 木管と金管が掛け合いをする部分の効果的な配置
- 打楽器がある場合、 単なるリズム担当ではなく音楽的な役割があるか
- オリジナル作品を選ぶと、 編成に最適化されていて演奏しやすい
打楽器アンサンブル (三重奏〜八重奏)
マリンバ、 ヴィブラフォン、 シロフォン、 グロッケン、 ティンパニ、 スネアドラム、 バスドラムなど、 多彩な打楽器を 使ったアンサンブルで す。 近年、 作品数が 増えており、 非常に 人気が あります。
選曲のポイント:
- 必要な楽器が揃っているか、 代替可能か確認
- マリンバの4マレット奏法など、 高度な技術が必要かチェック
- メンバー間での楽器の持ち替えが多い場合、 スムーズに移動できるか
- リズムの正確さが最重要なので、 全員のリズム感が合っているか
打楽器アンサンブルは 視覚的に も 華や か で、 聴衆を 楽しませる要素が 多いジャンルで す。 ただし、 楽器の搬入・セッティングに 時間が か かるため、 本番会場で の準備時間も 考慮しましょう。
技術レベル別のおすすめ曲の傾向

曲選びの際に は、 メンバーの技術レベルに 合った難易度の曲を 選ぶこと が 成功の鍵で す。 ここで は、 レベル別に 適した 曲の特徴を 紹介します。
初級レベル (中学1〜2年生、 初心者向け)
楽器を 始めて1〜2年程度のメンバーで 構成される アンサンブルに は、 以下のような特徴を 持つ曲が 適しています。
- 音域が狭い:極端な高音・低音が少ない
- テンポが一定:急激なテンポ変化がない
- リズムがシンプル:基本的な音符 (四分音符、 八分音符中心)
- ハーモニーが明瞭:転調が少なく、 調性が明確
- 演奏時間が短い:3分前後で集中力が持続する長さ
初級レベルで は、 技術的な完成度よりも、 全員で 音楽を 作る喜びを 感じられる 曲を 選ぶこと が 大切で す。 民謡や 賛美歌のアレンジなど、 親しみや すいメロディーの曲も おすすめで す。
中級レベル (中学3年〜高校生、 経験2〜4年)
基礎技術が 身に ついてきた段階で は、 や や挑戦的な曲に チャレンジで きます。
- 音域がやや広がる:高音域の音も出てくるが、 無理のない範囲
- リズムに変化:シンコペーションや付点リズムが含まれる
- 音楽的表現:強弱の変化やアーティキュレーションが重要
- ソロパート:各パートにソロの見せ場がある
- テンポ変化:accelerando (加速) やritardando (減速) がある
中級レベルで は、 クラシックの名曲アレンジや、 吹奏楽オリジナル作品の中か ら選ぶと 良いで しょう。 音楽的な表現を 深めること で、 演奏の質が 大きく向上します。
上級レベル (高校上級生〜大学・一般、 経験5年以上)
高い技術力を 持つメンバーで あれば、 難易度の高い曲で 真の実力を 発揮で きます。
- 広い音域:楽器の全音域を使う
- 複雑なリズム:変拍子や細かい音符の連続
- 高度な技巧:トリル、 グリッサンド、 フラッタータンギングなど
- 複雑なハーモニー:現代的な和声、 不協和音の効果的な使用
- 音楽的成熟度:深い解釈と表現力が求められる
上級レベルで は、 現代作曲家に よるオリジナル作品や、 技巧的な編曲作品に チャレンジする こと で、 音楽的な成長が 期待で きます。 ただし、 技術偏重に ならず、 音楽の本質を 大切に する 姿勢が 重要で す。
コンテストを意識した曲選び

アンサンブルコンテストで 良い評価を 得るために は、 審査基準を 理解した 上で 曲を 選ぶこと が 大切で す。
審査員が評価するポイント
一般的なアンサンブルコンテストで は、 以下のような観点で 評価されます。
- 音程・音色:正確な音程、 美しい音色
- リズム・テンポ:正確なリズム、 適切なテンポ設定
- ハーモニー:和音のバランス、 響きの美しさ
- アンサンブル:パート間の調和、 バランス
- 音楽表現:曲の解釈、 表現の豊かさ
- 技術:演奏技術の確実性
これらの要素を バランスよく満たせる曲を 選ぶこと が、 高評価へ の近道で す。
コンテスト向きの曲の特徴
コンテストで 評価されや すい曲に は、 いくつか の共通点が あります。
- 明確な楽曲構成:序奏・主題・展開・クライマックス・終結が明瞭
- 各パートの均等性:すべてのパートに見せ場がある
- 技術と音楽性のバランス:単なる技巧披露ではなく音楽的
- 適切な演奏時間:時間制限内で完結し、 慌てた印象を与えない
- 聴衆への訴求力:審査員や聴衆の心に残る曲
選曲で避けたい落とし穴
コンテストで は、 以下のような選曲ミスに 注意が 必要で す。
- 難しすぎる曲:技術的に消化不良のまま本番を迎えると減点が多い
- 単調な曲:変化に乏しく、 聴いていて飽きる曲は評価が低い
- 編成が合わない:楽器編成を無理に変更すると音楽的バランスが崩れる
- 時間オーバー:演奏時間が規定を超えると失格になることも
- 流行だけで選ぶ:人気曲は他のグループと被りやすく、 比較される
効果的な曲の探し方

自分たちに 最適な曲を 見つけるに は、 どのような方法が ある ので しょうか。
楽譜出版社のカタログを活用する
吹奏楽や アンサンブルの楽譜を 専門に 扱う出版社のカタログは、 曲探しの宝庫で す。 多くの出版社が オンラインカタログを 提供しており、 編成別・難易度別に 検索で きます。
カタログに は 演奏時間や 難易度、 編成の詳細が 記載されている ため、 効率的に 候補曲を 絞り込めます。 また、 視聴用の音源が 用意されている 場合も あり、 実際の響きを 確認で きます。
過去のコンテスト記録を参考にする
都道府県や 全国のアンサンブルコンテストの記録は、 曲選びの貴重な参考資料で す。 上位入賞団体が どのような曲を 演奏している か 調べること で、 レベル感や 傾向を 掴めます。
ただし、 人気曲は 他のグループと 被る可能性が 高いため、 そのまま選ぶので は なく、 自分たちの個性を 出せる曲を 見つけること が 大切で す。
先輩や指導者に相談する
経験豊富な先輩や 指導者は、 メンバーの実力を 客観的に 評価し、 適切な曲を 提案してくれます。 特に 初めてアンサンブルに 挑戦する 場合は、 経験者のアドバイスが 非常に 有効で す。
また、 他校の演奏を 聴きに 行ったり、 演奏会のプログラムを チェックした りする こと も、 新しい曲と の出会いに つなが ります。
試奏してから決める
候補曲が 見つか ったら、 必ず試奏してか ら最終決定しましょう。 楽譜を 見ただけで は 分か らない、 実際の演奏感や 音楽的な相性が 確認で きます。
試奏の際は 以下を チェックしてください。
- 各パートの音域が無理なく演奏できるか
- テンポ設定が適切か
- アンサンブルとして響きがまとまるか
- メンバー全員が楽しめる曲か
- 本番までに完成度を上げられそうか
曲が決まったら:効果的な練習方法

適切な曲を 選んだら、 次は 効果的な練習で 完成度を 高めていきましょう。
個人練習とパート練習の徹底
アンサンブルは 少人数なので、 一人ひと りの完成度が 全体に 直結します。 全体練習の前に、 個人練習と パート練習で 自分のパートを 完璧に 仕上げておくこと が 大切で す。
個人練習で は、 音程、 リズム、 アーティキュレーション、 音色を 丁寧に 確認しましょう。 特に ソロパッセージは、 暗譜で きるレベルまで 練習する と 安心で す。
録音して客観的に聴く
練習を 録音して聴き返すこと で、 演奏中に は 気づか なか った問題点が 見えてきます。 バランス、 音程、 リズムのズレなど、 客観的な視点で 改善点を 見つけられます。
最近のスマートフォンは 録音品質も 良いので、 手軽に 記録で きます。 定期的に 録音し、 進捗を 確認しなが ら練習を 進めましょう。
本番を想定したリハーサル
本番の1〜2週間前に は、 本番と 同じ条件で リハーサルを 行いましょう。 入退場、 お辞儀、 セッティング、 演奏、 すべてを 通して練習する こと で、 当日の不安が 減ります。
可能で あれば、 友人や 家族に 聴いても らい、 客観的な感想を も らうのも 効果的で す。 演奏者自身で は 気づか ない、 聴衆目線の改善点が 見つか ること も あります。
まとめ:あなたに最適な一曲を見つけよう
吹奏楽アンサンブルの曲選びは、 メンバーの技術レベル、 編成、 練習期間、 目的 (コンテスト・発表会) など、 様々な要素を 総合的に 判断する 必要が あります。
大切なのは、 「この曲を 演奏した い」 と いうメンバー全員の情熱で す。 技術的に 少し背伸びを する 曲で も、 全員が 心か ら楽しめる曲で あれば、 練習のモチベーションが 高まり、 素晴らしい演奏が 生まれます。
この記事で 紹介した ポイントを 参考に、 ぜひあなたのアンサンブルに 最適な一曲を 見つけてください。 そして、 仲間と 一緒に 音楽を 作り上げる喜びを、 存分に 味わってください。
曲が 決まったら、 次は 練習ある のみ。 一つひと つのフレーズを 丁寧に 磨き上げ、 本番で 最高の演奏が で きるよう頑張ってください。 あなたの演奏が、 聴く人の心に 響くこと を 願っています。
演奏曲や活動予定の管理や共有、メンバー募集、イベント情報がアプリひとつで完結。
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