DTMで 曲を 作ってみたも のの、 「なんだか 音が こも っている 」 「プロの曲と 比べると 迫力が ない 」 と 感じていません か ? 作曲や アレンジは 楽しくで きても、 ミキシングに なると 急に 難しく感じてしまう。 そんな悩みを 抱えている 初心者の方は 実は と ても 多いんで す。
私も 最初の頃は、 どこか ら手を つけていいのか わか らず、 と りあえず適当に EQを いじったり、 エフェクトを か けたりして、 か えって音を 悪くしてしまった経験が あります。 で も 安心してください。 ミキシングは 正しい手順と 基本的な考え方を 理解すれば、 初心者で も 確実に 上達で きるスキルで す。
この記事で は、 DTMミキシング初心者のあなたが、 基礎か ら体系的に 学べるよう、 ミキシングの目的、 必要な機材、 具体的な手順、 よくある 失敗例と その対策まで、 実践的な内容を 詳しく解説していきます。 この記事を 読み終える頃に は、 自分の曲を 自信を 持ってミキシングで きるように なっている は ずで す。
この記事で は、 DTMミキシング初心者を 厳選してご紹介します。
あわせて読みたい: 【2026年版】 電子ドラムおすすめ10選|初心者か ら上級者まで
ミキシングとは? 初心者が知っておくべき基本的な考え方

ミキシングと は、 複数のトラック (ボーカル、 ギター、 ドラムなど) を 組み合わせて、 バランスの良い一つの楽曲に 仕上げる作業のこと で す。 料理に 例えるなら、 様々な食材を 適切な分量と 調理法で 組み合わせて、 美味しい一品を 作り上げるプロセスに 似ています。
ミキシングの3つの主な目的
ミキシングに は 大きく分けて3つの目的が あります。 これを 理解しておくこと で、 作業中に 迷ったと きの指針に なります。
- バランスの調整:各楽器の音量バランスを整え、 聴かせたい音を適切に配置する
- 空間の演出:音の定位 (左右の位置) や奥行きを調整し、 立体的なサウンドを作る
- 音質の向上:不要な周波数をカットし、 必要な帯域を強調することで、 クリアで聴きやすい音に仕上げる
マスタリングとの違い
初心者の方が よく混同する のが、 ミキシングと マスタリングの違いで す。 ミキシングは 「曲の中の各パーツを 整える作業」 、 マスタリングは 「完成した ミックスを 最終調整して配信・リリース可能な状態に する 作業」 と 考えてください。
マスタリングで は、 曲全体の音圧を 上げたり、 複数の曲のバランスを 揃えたりします。 まずは ミキシングを しっか りマスターする こと が、 良いマスタリングに つなが ります。
ミキシングに必要な機材・環境を整えよう

高価な機材が なくても、 ミキシングは 始められます。 ただし、 最低限の環境を 整えること で、 作業効率と 完成度が 大きく変わります。
必須アイテム
ミキシングを 始めるために 最低限必要なも のは 以下の通りで す。
- DAWソフト:すでに作曲に使っているものでOK。 Cubase、 Logic Pro、 Studio One、 Ableton Live、 FL Studioなど、 どのDAWでもミキシングは可能です
- モニター環境:正確に音を聴き取るための機材 (後述)
- オーディオインターフェース:PCと外部機器を接続し、 高音質で音を入出力するための機材
モニター環境の選び方
ミキシングで 最も 重要なのは 「正確に 音を 聴ける環境」 で す。 ここを 疎か に する と、 自分で は 良いと 思ってミックスした 音が、 他の環境で 聴くと バランスが 悪いと いうこと に なりか ねません。
モニタースピーカーは、 音を 脚色せずフラットに 再生する スピーカーで す。 一般的なリスニング用スピーカーは 低音や 高音を 強調している こと が 多いため、 正確な判断が で きません。
モニターヘッドホンも 重要なアイテムで す。 深夜の作業や、 細か い音の確認に 欠か せません。 密閉型と 開放型が あります が、 初心者に は 遮音性の高い密閉型が おすすめで す。
あると便利なアイテム
余裕が あれば、 以下のアイテムも 検討してみてください。
- MIDIコントローラー:フェーダーやノブで直感的に音量やパラメーターを調整できる
- 音響パネル:部屋の反響を抑え、 より正確なモニタリングを実現
- サブウーファー:低音域を正確にモニターするためのスピーカー
ミキシングの基本的な手順を理解しよう

ミキシングに は 基本的な流れが あります。 この順序を 守ること で、 効率的に、 そして確実に 音質を 向上させること が で きます。
ステップ1:下準備とゲインステージング
ミキシングを 始める前に、 まず下準備が 必要で す。 これを 怠ると、 後の作業で 問題が 発生する 原因に なります。
不要なトラックの削除:使っていない トラックや リージョンを 削除または ミュートしましょう。 無駄なデータが ある と、 CPUに 負荷が か かるだけで なく、 作業の混乱も 招きます。
トラックの整理:ドラム、 ベース、 ギター、 ボーカルなどカテゴリーごと に トラックを まと め、 色分けや 命名規則を 統一する と 作業が スムーズに なります。
ゲインステージング:これは 初心者が 見落と しが ちで すが、 非常に 重要で す。 各トラックの入力段階で の音量を 適切に 設定し、 クリッピング (音割れ) を 防ぎます。 目安と して、 各トラックのピークが -6dB程度、 マスタートラックが -3dB以上の余裕を 持つように しましょう。
ステップ2:音量バランスの調整 (ラフミックス)
エフェクトを か ける前に、 まずは フェーダーだけで 大まか な音量バランスを 作ります。 この段階を 「ラフミックス」 と 呼びます。
基準と なる楽器か ら始める:一般的に は、 ドラムのキック (バスドラム) や スネアか ら始めるのが 定石で す。 ロック系ならドラム、 EDM系ならキックと ベース、 バラードならボーカルを 基準に する こと が 多いで す。
階層的に 音量を 決める:基準と なる楽器を -10dB程度に 設定した ら、 それに 対して他の楽器の音量を 相対的に 決めていきます。 一度に すべてのトラックを 調整しようと せず、 重要な楽器か ら順番に 追加していくイメージで す。
ステップ3:パンニング (定位の調整)
パンニングと は、 各楽器を 左右のどの位置に 配置する か を 決める作業で す。 これに より、 音の広が りと 分離感が 生まれます。
センターに 配置する 楽器:キック、 スネア、 ベース、 リードボーカルは 基本的に センター (真ん中) に 配置します。 これらは 曲の中心と なる要素だか らで す。
左右に 広げる楽器:ハイハット、 シンバル、 ギター、 キーボード、 コーラスなどは 左右に 振り分けます。 ただし、 極端に 振りすぎると 不自然に なるので、 最初は 30〜50%程度か ら試してみましょう。
バランスを 意識する :左側に ギターを 配置した ら、 右側に も 何か 別の楽器を 配置して、 左右のバランスを 取ること を 意識します。
ステップ4:EQ (イコライザー) による音質調整
EQは、 特定の周波数帯域を 強調した り減衰した りする 処理で す。 ミキシングに おいて最も 重要なツールの一つで す。
カット主体で 考える:初心者は 「足りない 音を 足す」 発想に なりが ちで すが、 プロは 「不要な音を カットする 」 こと を 優先します。 不要な低音や 耳障りな周波数を カットする こと で、 全体が クリアに なります。
周波数帯域の役割を 理解する :
- 低音域 (20-250Hz) :パワーと重厚感。 キックやベースの存在感
- 中低音域 (250-500Hz) :温かみ。 多すぎるとこもった印象に
- 中音域 (500Hz-2kHz) :楽器の個性が出る帯域。 ボーカルの明瞭さ
- 中高音域 (2-6kHz) :明瞭さと存在感。 やりすぎると耳に刺さる
- 高音域 (6kHz以上) :煌びやかさと空気感
マスキングに 注意する :複数の楽器が 同じ周波数帯域で 重なると、 音が 濁ったり、 埋も れたりします。 例えば、 キックと ベースは 低音域で 重なりや すいので、 ベースの最低音を カットしてキックに 場所を 譲る、 と いった調整が 必要で す。
ステップ5:コンプレッサーでダイナミクスを整える
コンプレッサーは、 音量の大小差 (ダイナミクスレンジ) を 圧縮して、 安定感を 出すエフェクトで す。
基本パラメーター:
- Threshold (スレッショルド) :圧縮を開始する音量レベル
- Ratio (レシオ) :圧縮の強さ。 2:1から4:1が一般的
- Attack (アタック) :圧縮が始まるまでの時間。 短いと音の立ち上がりも圧縮される
- Release (リリース) :圧縮が終わるまでの時間
初心者は、 まずボーカルと ベースに コンプを か けること か ら始めてみましょう。 これだけで も 曲の安定感が 格段に 向上します。
ステップ6:リバーブとディレイで空間を演出
リバーブ (残響) と ディレイ (や まびこ) は、 音に 奥行きと 広が りを 与えるエフェクトで す。
リバーブの使い方:各トラックに 直接か けるので は なく、 センド&リターン方式で リバーブ専用のトラックを 作り、 そこに 各楽器の音を 送る方が、 統一感のある 空間を 作れます。 か けすぎると 音が ぼや けるので、 「少し足りない か な」 くらいが ちょうど良いで す。
ディレイの使い方:ボーカルや リード楽器に 立体感を 出すのに 効果的で す。 ディレイタイムを 曲のテンポに 同期させると、 リズム感を 保ちなが ら空間を 演出で きます。
初心者がやりがちな失敗とその対策

私自身も 含め、 初心者が 陥りが ちな失敗パターンが あります。 これらを 知っておくこと で、 無駄な試行錯誤を 減らせます。
失敗1:音量が大きすぎる
症状:マスタートラックが 頻繁に 赤くなる (クリッピングする ) 。 音が 歪む。
原因:各トラックの音量を 上げすぎている。 特に 初心者は 「大きい音=良い音」 と 勘違いしが ちで す。
対策:マスタートラックのピークが -3dB〜-6dB程度に なるよう、 全体の音量を 下げましょう。 音圧を 上げるのは マスタリングの仕事で す。 ミキシング段階で は 余裕を 持たせること が 重要で す。
失敗2:低音がこもっている
症状:全体的に も や っと した 印象。 ベースと キックが 分離していない。
原因:不要な低音が たくさん溜まっている。 特に ギターや ボーカルなど、 低音が 主体で ない 楽器に も 低音成分が 含まれています。
対策:ハイパスフィルター (ローカットフィルター) を 使って、 各楽器の不要な低音を カットしましょう。 ボーカルなら80-100Hz以下、 ギターなら100-150Hz以下を カットしても、 楽器の音色に は ほと んど影響しません。
失敗3:エフェクトのかけすぎ
症状:音が ぼや ける。 何を 聴か せたいのか わか らない。
原因:リバーブや ディレイ、 エフェクトプラグインを 「せっか くある か ら」 と たくさん使いすぎています。
対策:エフェクトは 引き算の発想で。 「これが ない と ダメ」 と いうエフェクトだけを 残し、 なくても 良いも のは 思い切って外しましょう。 特に リバーブは 控えめに する こと で、 現代的なタイトなサウンドに なります。
失敗4:同じ環境でしか確認しない
症状:自分の環境で は 良い音なのに、 スマホや カーステレオで 聴くと バランスが 悪い。
原因:特定の再生環境に 最適化されすぎている。
対策:ミックスが 一段落した ら、 必ず複数の環境で 確認しましょう。 スマホのスピーカー、 イヤホン、 カーオーディオ、 別の部屋など、 様々な環境で 聴くこと で、 バランスの偏りに 気づけます。
失敗5:耳が疲れた状態で作業を続ける
症状:作業中は 良いと 思っていたのに、 翌日聴くと バランスが おか しい。
原因:長時間の作業で 聴覚が 疲労し、 正確な判断が で きなくなっています。 特に 大音量で の作業は 耳の疲労を 早めます。
対策:1時間作業した ら10-15分の休憩を 取る。 適度な音量 (会話が で きる程度) で 作業する。 作業の最終確認は 翌日の 「フレッシュな耳」 で 行うのが 理想的で す。
ミキシング上達のための実践的なコツ

基本を 理解した ら、 次は より実践的なテクニックを 身に つけていきましょう。
リファレンス曲を活用する
自分が 目指した い音質の曲 (リファレンス曲) を 用意して、 定期的に 聴き比べなが らミキシングする こと は、 プロも 実践している 方法で す。 同じジャンルで、 音質が 良いと 感じる曲を 選びましょう。
比較する ポイントは、 音量バランス、 周波数のバランス、 音の広が り、 ボーカルの位置などで す。 完全に 同じに する 必要は ありません が、 「なぜこの曲は 良く聴こえるのか 」 を 分析する 習慣が 上達へ の近道で す。
ソロとミュートを活用する
特定のトラックだけを 聴く 「ソロ」 機能と、 特定のトラックを 消す 「ミュート」 機能を 積極的に 使いましょう。
例えば、 ベースと キックを ソロに して聴くこと で、 低音域のバランスを 集中して調整で きます。 また、 ある トラックを ミュートした と きに 「何か が 足りない 」 と 感じれば、 そのトラックは 重要な役割を 果たしています。 逆に、 ミュートしても 違いが わか らなければ、 そのトラックは 不要か も しれません。
プリセットを活用しつつ、 自分で調整する
DAWや プラグインに 付属している プリセット (あらか じめ設定された音作り) は、 初心者に と って強い味方で す。 「ボーカル用」 「ドラム用」 などのプリセットか ら始めて、 そこか ら微調整していくこと で、 効率的に 学べます。
ただし、 プリセットを そのまま使うので は なく、 パラメーターを 動か してみて 「この値を 変えると 音が どう変わるか 」 を 体感する こと が 重要で す。
作業を記録する習慣をつける
ミキシング作業中に 「何を どう変えたか 」 を 簡単に メモしておくと、 後で 振り返ると きに 役立ちます。 特に 上手くいった処理や、 失敗した 処理を 記録しておくこと で、 次回の作業が スムーズに なります。
おすすめのプラグイン・ツール

初心者のうちは、 DAWに 付属している プラグインで 十分で すが、 慣れてきたら以下のようなプラグインの導入を 検討してみてください。
無料で使える優秀なプラグイン
- TDR Nova:ダイナミックEQ機能を持つ無料プラグイン。 視覚的にわかりやすく、 初心者にもおすすめ
- Voxengo SPAN:周波数を視覚化するアナライザー。 リファレンス曲と自分の曲の周波数バランスを比較できる
- Melda Production FreeFXBundle:EQ、 コンプ、 リバーブなど、 一通りのエフェクトが揃った無料バンドル
有料だが投資する価値のあるプラグイン
予算に 余裕が あれば、 以下のプラグインは 初心者に も 扱いや すく、 長く使える定番で す。
- FabFilter Pro-Q 3:直感的な操作で視覚的にもわかりやすいEQ。 プロも愛用
- Waves CLA-2A:扱いやすいコンプレッサー。 ボーカルやベースに最適
- Valhalla VintageVerb:高品質で使いやすいリバーブ。 価格も手頃
分析ツールの活用
視覚的に 音を 分析で きるツールは、 初心者の強い味方で す。 周波数アナライザーや ラウドネスメーターなどを 使うこと で、 耳だけで は 判断しづらい問題点を 発見で きます。
ステップアップのための学習リソース
ミキシングは 実践ある のみで すが、 効率的に 学ぶためのリソースも 活用しましょう。
YouTube チャンネル
無料で 学べるYouTubeに は、 優れたミキシング解説チャンネルが 多数あります。 英語のチャンネルも 自動翻訳機能を 使えば理解で きます。 定期的に チェックして、 新しいテクニックを 吸収しましょう。
オンライン学習プラットフォーム
体系的に 学びたい場合は、 Udemyや Skillshareなどのオンライン学習プラットフォームに、 初心者向けのミキシングコースが 多数あります。 セール時に は 手頃な価格で 購入で きること も あります。
実践が最高の教師
最終的に は、 実際に 手を 動か して、 たくさんの曲を ミックスする こと が 一番の上達法で す。 最初は 自分の曲だけで なく、 既存の曲のカラオケ音源や マルチトラック (各楽器が 別々に 録音された音源) を 使って練習する のも 効果的で す。 「Cambridge Music Technology」 などのサイトで は、 練習用のマルチトラック素材を 無料で ダウンロードで きます。
まとめ:ミキシングは一歩ずつ確実に上達できる
ここまで、 DTMミキシング初心者が 知っておくべき基礎知識か ら実践的なテクニック、 よくある 失敗と その対策まで 詳しく解説してきました。
ミキシングは 最初は 難しく感じるか も しれません が、 正しい手順と 基本的な考え方を 理解すれば、 確実に 上達で きるスキルで す。 重要なポイントを も う一度振り返りましょう。
- ミキシングの目的は、 バランス・空間・音質の3つを整えること
- 正確なモニター環境を整えることが上達の近道
- 音量バランス→パンニング→EQ→コンプ→空間系という基本的な流れを守る
- 「足す」 より 「引く」 発想で、 不要な要素を削ぎ落とす
- 複数の環境で確認し、 耳を休めながら作業する
- リファレンス曲と比較しながら、 客観的に音を判断する
今日か らで きるアクションと して、 まずは 自分の過去の曲を 開いて、 この記事で 紹介した 基本的な手順に 沿って、 も う一度ミキシングしてみてください。 特に、 不要な低音を カットする だけで も、 音の明瞭さが 格段に 向上する は ずで す。
ミキシングは、 何曲も 経験を 重ねること で、 耳が 鍛えられ、 判断力が 磨か れていきます。 最初か ら完璧を 目指さず、 一曲ごと に 「前回より少しで も 良くなった」 と 感じられれば、 それは 確実な成長で す。
あなたの音楽が、 より多くの人に 届くクオリティに 仕上が ること を 願っています。 さあ、 DAWを 開いて、 ミキシングを 楽しみましょう!
演奏曲や活動予定の管理や共有、メンバー募集、イベント情報がアプリひとつで完結。
あなたの音楽・ダンスライフを、もっと充実させませんか?


