ギタースタンド5製品を比較|形状・塗装・本数で選び分ける

ギター

ギタースタンドは、自宅の1本用・携帯用・複数本用で選ぶ構造が変わります。5製品の取得価格と公式仕様をそろえ、ネックの留め方、バッグへ収まる寸法、3本を置く床の広さまで比べます。

アコギも持ち出すならGS200B、エレキ・ベースで軽さを優先するならPT32、3本をまとめるならGS523Bが出発点です。ここから形状と塗装への適合を確認して、自分の使い方に合う1台を絞れます。

胴とネック、低い胴の3点、ヘッド下の3方式で支える位置を示す模式図。

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ギタースタンドは形状・塗装・本数の順で候補を絞る

ネックにも受けが欲しいか、持ち歩くか、何本置くかで、候補を次のように分けられます。5製品の用途と取得価格を一覧にしました。

アコギはアコースティックギター、エレキはエレクトリックギターの略です。ヘッドは糸巻きが付く先端。GS412B PLUSのAGSは、ヘッド下の受け口を楽器の重さで閉じる仕組みです。

主な使い方 候補と取得価格 選ぶ理由・主な条件
通常形状の1本を自宅に置く KIKUTANI GS-102B / ¥1,661 ボディ受けとネックのゴム留め。ラッカー非対応
アコギもエレキも持ち出す HERCULES GS200B / ¥2,371 アコギ兼用。収納260×110×43mm、500g
エレキ・ベースの荷物を軽くする Ibanez PT32-BBK / ¥3,000 435gの3点支持。エレキ・ベース用、ラッカー非対応
ヘッド下で支え、受けの開口を自動で閉じたい HERCULES GS412B PLUS / ¥5,500 受け口が自動開閉。収納時の長さ740mm、1.7kg
3本を同じ場所へまとめる HERCULES GS523B / ¥10,300 標準3本。設置620×500mm、ラッカー非対応

表の価格は取得時点のもので、購入時の価格・送料は販売先で確認できます。ラッカーは楽器の仕上げに使われる塗装の一種です。非対応の製品と保護カバーの扱いは、後の塗装の節にまとめています。

5製品の公式仕様を同じ項目で比較する

支持方式と使用中の大きさを比べる表です。高さ・幅・半径はそれぞれ違う寸法なので、項目名も残しています。

半径と幅、設置寸法と収納寸法の意味を区別する模式図。

数値はメーカーまたは国内正規代理店の公表値です。携帯用の収納寸法は、この表の後で別に比較します。

製品 支持方式 対応の中心 標準本数 重量 使用時の公表寸法 塗装条件
KIKUTANI GS-102B ボディ受け+ネック受け エレキ・アコギ 1本 750g スタンド部高さ520〜580mm、脚部幅495mm ラッカー非対応
HERCULES GS200B ボディを低い位置で支える折り畳み式 アコギ・エレキ・ベース 1本 500g 高さ240mm、設置400×280mm 楽器側の塗装条件を照合
Ibanez PT32-BBK ボディの3点支持 エレキ・ベース 1本 435g 高さ230mm、奥行き260mm(全幅は未公表) ラッカー非対応
HERCULES GS412B PLUS ヘッド下のAGS+可動バックレスト 適合するヘッド形状のギター等 1本 1,700g 高さ855〜1075mm、ベース半径320mm 楽器側の塗装条件を照合
HERCULES GS523B ボディ下部とネックを支えるラック アコギ・エレキ・ベース 3本 3,600g 高さ640mm、設置620×500mm ラッカー非対応

GS-102Bの520〜580mmはスタンド部の高さです。胴を下の受けへ載せた状態で、上の受けがネックに届くかを見る数値になります。

GS412B PLUSの半径320mmは、中心から脚先までの距離です。図の円の直径は640mmなので、幅320mmの隙間へ収まるという意味ではありません。

PT32の58mmは、胴を載せる受けの内側の寸法です。スタンド全幅ではありません。高さ230mm・奥行き260mmも展開した状態の値で、収納サイズとは区別します。

携帯用2製品は重量と収納寸法を比べる

GS200Bは500g、PT32は435gで差は65gです。アコギも運ぶなら対応範囲が広いGS200B、エレキ・ベースだけで荷物を軽くしたいならPT32が候補になります。

収納寸法が必要ならGS200Bは260×110×43mmをバッグの内寸と照合できます。PT32は公式に折り畳み写真とポケットへの収納例がありますが、確認した公式ページには折り畳み寸法の数値がありません。「PT32のほうが小さく収まる」とまでは比較できないため、寸法がぎりぎりのポケットなら店頭で現物を合わせます。

GS412B PLUSは収納時740×110×170mm、1.7kg。GS200Bより長さが480mm、重量が1.2kg増えます。小さなポケットへ入れる用途より、ヘッド下の自動開閉を使いたい人が選ぶ構造です。

重量は運ぶ負担の比較で、転倒しにくさの点数ではありません。設置時の確認は後半の手順にまとめました。

KIKUTANI GS-102B:自宅の1本を上下の受けで支える

GS-102Bは、ボディ下部とネックの2か所で受ける自宅用の候補です。ネックに手で掛けるゴムの留め具があり、低いボディ受けだけのGS200B・PT32と使い方が分かれます。

重量750g、脚部幅495mm。回転するボディ受けの幅は185mm、ネック部幅は90mmです。胴を受けに下ろしてからネックのゴムを掛け、取り出すときは先にゴムを外します。

ラッカー塗装は非対応です。通常形状のギターを決まった場所に置き、ネックの留め具を手で扱えるなら、この単純な構造で用途に合います。持ち運び優先なら、250g軽いGS200Bも比較できます。

KIKUTANI GS-102B

HERCULES GS200B:アコギも含めて持ち運ぶ候補

GS200Bは、アコギ・エレキ・ベースに対応する500gの折り畳み式です。持ち出す楽器を替えても使いたい人にとって、アコギの胴にも合わせられる点がPT32との違いです。

収納時は260×110×43mm、展開すると高さ240mm・設置400×280mm。薄く畳んで運び、使用時は広げて胴を受ける構造です。公表耐荷重は10kgです。

自宅のアコギと練習先のエレキで兼用するなら、まずGS200Bを比較に残せます。バッグに長さ26cm・幅11cm・厚さ4.3cmの物が出し入れできるかを測ると、持ち運びまで判断できます。

ネック側の留め具はありません。置くたびに上の受けを閉じたいならGS-102BやGS412B PLUSを選び、軽さとどちらを優先するかで分けます。

HERCULES GS200B

Ibanez PT32-BBK:エレキ・ベースを軽く持ち歩く

PT32-BBKは、エレキギター・ベース用の435gの携帯スタンドです。今回の1本用では最も軽く、アコギとの兼用が不要ならGS200Bと比較する候補になります。

薄い金属製の本体を折り畳める構造で、胴を3点で支えます。背の高いネック受けがないため、バッグから取り出し、支えを展開して胴を載せる使い方です。

ラッカー塗装は非対応です。メーカーが示す対象はエレキ・ベースで、厚みのあるアコギ用としては選びません。収納時の全寸法が必要な人は、前の携帯比較で説明した現物確認を行えます。

BBKはBiker Blackという色の記号です。下のカードもPT32-BBK本体に対応しています。

Ibanez PT32-BBK

HERCULES GS412B PLUS:ヘッド下を自動で閉じて支える

GS412B PLUSは、ヘッド下の受けへ楽器を下ろすと開口が閉じ、持ち上げると開くAGSを備えます。毎回ゴムを掛け外しするGS-102Bに対して、出し入れの操作が違います。

動かせる背面の支えを、ギターの胴に合わせて使います。胴の下部を受ける方式とは異なり、ヘッド下が重さを受けるので、ヘッドの掛かり方と胴の下に残る空間が選ぶ条件になります。

高さ855〜1075mm、ベース半径320mm、重量1.7kg、耐荷重15kgです。折り畳み時の長さは740mmで、短い収納寸法より受けの自動開閉を優先する人に向きます。

付属のNINAは、受け幅を細いネックに合わせる部品で、最小28mmまでの案内があります。ネックの幅を合わせてもヘッドが掛からない形では使えません。ヘッドレスの楽器は別方式を選びます。

HERCULES GS412B PLUS

HERCULES GS523B:3本をまとめるラック式

GS523Bは、アコギ・エレキ・ベースを標準3本まとめられるラックです。置き場所を一つに集めたい人に向きます。ラッカー塗装は非対応です。

設置620×500mm、高さ640mm、重量3.6kg、耐荷重80kg。折り畳み630×110×710mmで、携帯用1本スタンドより運ぶ荷物は大きくなります。

GS200Bを3台、脚が重ならないよう横に並べると、公表幅の単純合計は1,200mmです。GS523B本体の幅は620mmなので、複数台の脚が横に広がる配置をまとめられます。ただしラックでは楽器を斜めに置くため、胴の厚みと取り出す方向も配置に含めます。

追加ホルダーHA205で最大6本にする拡張は、ソリッドボディのギターに限られます。ソリッドは主に中実の胴を持つ形式です。アコギ6本を収納する拡張ではありません。また、このGS523Bには車輪がなく、キャスター付きのPLUSは別モデルです。

HERCULES GS523B

支持する位置と床までの余裕を確かめる

床に置く面積が足りても、楽器を支える場所が合わないと使えません。胴を受ける型とヘッド下で受ける型では、見る箇所が変わります。

ボディ受け式は、胴の下部が左右の受けへ載ることを見ます。下部のストラップピンや接続端子が受けと重なる場合は、それらの部品に荷重が掛からない位置へ収まるかが判断点です。

ヘッド下で支える型は、受けが掛かる位置から胴の最下部までの長さを見ます。長いベースやV字の先端があるギターでは、支柱を上げても床へ触れないかが購入前の確認点になります。

ヘッドレス・変形・ミニギターは方式名だけで決めない

ヘッドレスなら、ヘッドの引っ掛かりを使わず胴を支える型が候補です。変形ギターなら下部の先端、小型ギターなら上下の受けの間隔が合うかを見ます。

GS412B PLUSの可動バックレストは、胴の形に合わせるための支えです。メーカーが示す変形ギターへの対応も、ヘッドが掛かり、下部が床から離れることと合わせて判断できます。

小型ギターをGS-102Bへ載せる例では、胴を下の受けに置いてから、上の受けがネックに当たる高さまで下げられるかを見ます。楽器の軽さより、上下の受けに同時に収まるかが決め手です。

塗装の非対応をカバーだけで打ち消さない

今回のGS-102B・PT32-BBK・GS523Bはラッカー非対応です。該当する楽器を置く人は、この条件を価格や軽さより先に確認します。

非対応の明記をカバーだけで覆さない塗装条件図。

GS200B・GS412B PLUSについては、HERCULESのFAQが多くの塗装での試験と、すべての配合は保証できないことを説明しています。このため比較表を一律の「ラッカー対応」にせず、楽器側の指定と照合する扱いにしています。

KIKUTANIはGS-102Bなどに保護カバーBD-Lの併用を勧めていますが、BD-Lにも長時間の放置や温度変化による塗装変質の可能性を記載しています。専用品を使う場合も、条件付きの使用として扱います。

塗装が不明なら、楽器の型番・製造時期と使いたいスタンドを販売店へ伝えます。「布を巻けばよいか」という一般論より、双方の型番と接触時間で適合を確かめられます。

短時間の置き場と長期保管を分ける

毎日手に取る楽器は出し入れしやすいスタンド、長く弾かない期間は適合するケースと保管環境、という使い分けができます。

日差しや空調が直接当たる位置を避け、楽器メーカーの指定する環境で保管します。湿度の管理や弾いた後の拭き取りは、ギターの保管環境と日常の手入れにまとめています。

出し入れの際に、パッドの剥がれ・べたつき・硬化、ゴム足の欠落があれば部品交換や使用方法を見直します。

設置面積に楽器と人が動く空間を加える

公表される設置寸法を長方形として並べると、1本用と3本用の床の使い方が見えてきます。図は寸法を示す模式図で、縮尺はそろえていません。

GS200Bの400×280mmとGS523Bの620×500mm、外形面積0.112m²と0.310m²を比べる縮尺不同の模式図。

GS200Bは400×280mmで外形の面積が0.112m²、GS523Bは620×500mmで0.310m²です。幅と奥行きを掛けた比較では、3本ラックが1本用の約2.77倍になります。1本用を3台分とすると0.336m²なので、ラックにすると面積が半分になるような差ではありません。

たとえば幅600mmの空きへ置きたいなら、幅620mmのGS523Bは本体だけで収まりません。GS200Bの幅400mmはその条件を満たしますが、載せるギターが横へ張り出す分と、持ち上げる空間は別に必要です。

置き場所を測るときは、床だけでなくヘッドの高さの壁・棚と、椅子や扉の動く範囲も見ます。楽器を下ろす位置から持ち上げる方向まで空けると、数字を実際の配置へ当てはめられます。

3本収納は詰め込みより取り出しの順番を考える

アコギとエレキを混ぜるなら、厚いアコギを置く位置から仕切りを調整します。次に残りの楽器を置き、1本ずつ持ち上げて隣の胴やヘッドに触れず出せるかを見ます。

隣へ触れるなら仕切り間隔を広げ、それで本数が収まらなければ別スタンドへ分けます。3本用という表示は、厚さの違うあらゆる組み合わせを保証するものではありません。

購入前と初回設置を一続きで確認する

候補が決まったら、型番の照合から初回の設置まで次の順に進めます。

  1. 楽器の型番、形状、塗装、重さ、本数を書き出す。
  2. 対応しない候補を外し、残った製品の使用時寸法と収納寸法を分けて比べる。
  3. 公式型番と商品カードの型番、写真、付属品が一致するものを選ぶ。
  4. 到着後、説明書どおり脚と受けを展開し、調整部を固定する。
  5. 楽器を手で支えながら受けへ下ろし、全支持点と床との空きを見る。
  6. 偏り、ぐらつき、接触があれば楽器を外し、調整しても合わなければ使用を中止する。

AGSは下ろした際の開閉、ゴム留め式は掛け外し、低いボディ支持式は脚の完全な展開を確認します。楽器を強く押して転倒耐性を試すのではなく、手で支えながら正しい位置へ下ろします。

壁掛け・作業台・ケースは別の条件で選ぶ

床を空けたいなら壁掛け、横に寝かせて弦交換をするなら作業用の支持具、運搬するならケースが別の候補です。

壁掛けは金具に合う壁の下地と固定方法、楽器のヘッド形状が必要です。弦交換では胴とネックを横向きの作業姿勢で支えるので、今回の立て置き用5製品とは分けて選びます。

ギタースタンドについてよくある質問

置き方や価格で迷いやすい点を短く整理します。

ギターの置き方でNGなのは?

不安定な壁への立て掛け、脚の開き不足、胴やヘッドが周囲へ当たる配置は避けます。塗装非対応の接触材へ長く置くことも適合を外れます。

ギタースタンドは何が良いですか?

アコギも運ぶならGS200B、エレキ・ベースの軽さならPT32、3本収納ならGS523Bが候補です。形状と塗装への適合も合わせて選びます。

ギタースタンドで安いのは何ですか?

冒頭の表で5製品の取得価格を比べられます。安価な候補でもネックの留め具が欲しいならGS-102B、携帯するなら収納寸法まで見て選べます。

ギタースタンドがない時はどうすればいいですか?

適合するケースへ入れ、安定した場所で保管する方法があります。壁へ不安定に立て掛ける、椅子へ無造作に置くといった代用は避けます。

5製品の違いを自分の楽器と置き方へ当てはめる

迷いが残るなら、今の置き方で何を変えたいかを一つ決めましょう。毎回の留め具の操作、移動の荷物、複数台の脚が広がる床の使い方では、選ぶ機構が変わります。

手動のネック留めならGS-102B、自動開閉ならGS412B PLUS。携帯用はアコギ兼用のGS200Bと軽量なPT32を比べ、3本を一か所へまとめるならGS523Bへ進みます。

最後に冒頭の価格表へ戻り、塗装に適合する候補の購入条件を比べます。日常の出し入れと持ち運びのどちらが変わるかまで分かれば、5製品から選ぶ理由がはっきりします。

出典・参考資料

情報確認日:2026年9月14日。

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