カラオケ店の受付で「機種はDAMとJOYSOUND、どちらにしますか?」と聞かれて、違いが分からないまま「どちらでも大丈夫です」と答えてしまった経験はありませんか。私も以前はそのひとりで、案内されるまま部屋に入り、目の前にある機種で何となく歌っていました。でも実は、この2つのブランドには採点機能や曲のラインナップ、音質・映像といった面ではっきりした個性の差があり、目的に合わせて選べば、カラオケの満足度はさらに上がります。
この記事では、DAMとJOYSOUNDの違いを「採点機能」「曲数・ジャンル」「音質・映像・機能」という3つの軸で整理し、最後にあなたの目的に合わせたタイプ別の選び方を提案します。ひとりで採点を極めたい人も、友達やデートで盛り上がりたい人も、読み終わる頃には受付で迷わず「こっちの機種でお願いします」と言えるようになるはずです。
この記事では、DAMとJOYSOUNDの違い徹底比較|採点の甘さ・曲数・音質でどっちを選ぶ?を厳選してご紹介します。
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結論:どっちが上ではなく「目的」で選ぶ

最初に結論をお伝えします。DAMとJOYSOUNDは、どちらかが優れていてどちらかが劣っている、という関係ではありません。長年競い合ってきた2大ブランドだけあって、それぞれ得意分野の異なる「個性の違うライバル」と考えるのが実態に近いです。だからこそ、あなたがカラオケで何を楽しみたいかによって、選ぶべき答えは変わってきます。
大まかな整理を先にお見せします。歌声を細かく分析して本気で練習したい、アーティスト本人が出演する映像を見ながら歌いたいなら、DAMが向いています。一方、点数が出やすいとされる採点でみんなと盛り上がりたい、ボーカロイド曲やアニソンを幅広く歌いたいなら、JOYSOUNDが向いています。なお、「点数が出やすい=採点が甘くて劣る」ではありません(理由は採点の章で詳しくお話しします)。それぞれの根拠となる具体的な違いは、このあとの章で順番に掘り下げていきます。
そもそもDAMとJOYSOUNDとは
DAMは第一興商が、JOYSOUNDはエクシングが展開する通信カラオケのブランドです。国内のカラオケ店に置かれている機種は、おおむねこの2ブランドのどちらか、または両方です。つまり、あなたがこれまでに入ったカラオケの部屋も、ほぼ間違いなくDAMかJOYSOUNDのどちらかだったことになります。名前を意識していなかっただけで、実はすでに両方を体験している、という人も多いはずです。
現行機種の例を挙げると、DAMには「LIVE DAM Ai」や「LIVE DAM WAO!」、JOYSOUNDには「JOYSOUND MAX GO」や「JOYSOUND X1」などがあります。同じブランドでも機種の世代によって搭載されている採点機能や映像まわりの仕様が少しずつ違うため、「前に使ったDAMと今日のDAMで画面の雰囲気が違う」ということも珍しくありません。
- DAM:第一興商が展開するブランドで、細かな採点分析や本人映像の豊富さに定評があるとされています
- JOYSOUND:エクシングが展開するブランドで、配信曲数の多さや、全国のユーザーと競える採点イベントが人気を集めています
そして、ここでひとつ押さえておきたい実用情報があります。どの機種を置いているかは店によって異なり、片方のブランドしか導入していない店もあれば、両方をそろえている店もあります。両方ある店なら、受付で「DAMの部屋でお願いします」「JOYSOUNDにしてください」と機種を指定できることが多いです。逆に言えば、何も言わなければ空いている部屋に案内されるだけなので、こだわりがあるなら最初のひと言が肝心です。どの機種があるか分からないときは、受付でたずねれば教えてもらえます。
それでは次の章から、多くの人がいちばん気になる「採点機能の違い」を皮切りに、曲数・ジャンル、音質・映像の順で具体的に比較していきます。
採点機能の違い|「シビアな精密採点」と「盛り上がる分析採点」

「JOYSOUNDだと90点出るのに、DAMだと85点しか出ない」。これはカラオケ好きの間で昔から語られてきた定番の疑問ですが、どちらかの機械が壊れているわけでも、あなたの歌が急に下手になったわけでもありません。DAMの「精密採点」とJOYSOUNDの「分析採点」では、そもそも採点の設計思想が違うのです。ここでは両者の採点機能の中身を整理して、点数の出方が違う理由と、どちらがあなたの楽しみ方に合っているのかを見ていきます。
DAM「精密採点」は分析力で磨く採点
DAMの採点といえば「精密採点」シリーズです。現行機では精密採点Aiなどが搭載されており、名前のとおり分析の細かさが最大の持ち味です。音程がどれだけ正確だったかが「音程正確率」としてパーセントで表示されるため、「今の歌、何が良くなかったんだろう」というモヤモヤが数字で見える化されます。感覚に頼らず、弱点をピンポイントで把握できるのが強みです。
評価の対象は音程だけではありません。ビブラートやしゃくりといったテクニックも検出・評価されるので、自分の歌い方のクセや武器がひと目で分かります。さらに、機械的な正確さだけでは測れない歌の表現力を評価する「Ai感性」というボーナス要素があるのも特徴です。楽譜どおりに正確なだけの歌よりも、感情の乗った歌に加点が入る余地がある、と考えると分かりやすいと思います。
こうした特徴から、精密採点は上達したい人や練習目的の人との相性が良いとされています。私自身も、採点結果の画面をじっくり眺めて次の一曲に活かす、という練習サイクルを回したいときはDAMを選びたくなります。点数の伸びがシビアに感じられる分、少しずつ数字が上がっていく過程には確かな手応えがあります。会員サービスの「DAM★とも」に採点履歴を残しておけば、自分の成長を後から振り返ることもできます。
JOYSOUNDは「分析採点」と「全国採点グランプリ」で盛り上がる
一方のJOYSOUNDは「分析採点」シリーズで、現行機では分析採点AIなどが使えます。よく言われるのが、同じ人が同じ曲を歌っても精密採点より数点高く出やすい傾向がある、という点です。もちろん歌う人や曲によって差はありますが、体感として「JOYSOUNDのほうが点が出る」と感じている人は少なくないはずです。そしてこの出やすさは、初心者でも高得点の達成感を味わいやすいという意味で、むしろ分析採点の魅力だと私は思っています。初めて90点の壁を超えた瞬間の嬉しさは、歌うことをもっと好きになるきっかけとして十分すぎるほどです。
JOYSOUNDのもう一つの看板が、分析採点とは別に選べる採点モード「全国採点グランプリ」です。自分の得点で全国のユーザーとオンラインで競い合えるモードで、歌い終わるたびに自分の順位が全国ランキングの中に位置づけられる感覚は、ほとんどゲームです。「今日の自分は全国で何位に入れるか」という遊び方ができるので、一人カラオケのモチベーションにもなりますし、友人同士でお互いの順位を見せ合うだけでも盛り上がります。会員サービスの「うたスキ」と組み合わせれば、記録を残しながら継続的にランキングへ挑戦していけます。
「採点が甘い」は欠点ではない
ここで強調しておきたいのは、点が出やすいことは採点として劣っている証拠ではない、ということです。分析採点はその場の盛り上がりと達成感を生み出す方向に、精密採点は歌声を細かく分解して上達につなげる方向に、それぞれ設計が寄せられています。方向性が違うだけで、どちらも採点機能としてよく作り込まれていることに変わりはありません。「甘口のカレーと辛口のカレー、どちらが正しいカレーか」を議論しても仕方がないのと同じで、大事なのはあなたがどんな場面でマイクを握るかです。
使い分けの目安はシンプルです。
- 友人とワイワイ盛り上がりたいなら:高得点が出やすい分析採点や、全国ランキングで競える全国採点グランプリのあるJOYSOUNDが向いています
- 一人でじっくり練習して上達したいなら:弱点を数字で示してくれる精密採点(DAM)が向いています
なお、「DAMで85点、JOYSOUNDで90点、どちらが本当の実力なのか」という比較には、正直あまり意味がありません。採点基準そのものが違う以上、点数は同じ機種・同じ採点モード・同じ曲で歌い比べてこそ比較できるものだからです。過去の自分と比べて成長を測りたいなら、いつも同じブランドの同じ採点モードで記録を続けるのがおすすめです。
曲数とジャンルの違い|マイナー曲を歌うなら要チェック

最新のヒット曲や誰もが知っている定番曲を歌うだけなら、DAMとJOYSOUNDのどちらを選んでも、まず困ることはありません。両ブランドとも話題の曲は早い段階で配信されますし、王道のレパートリーはしっかりカバーされています。差がはっきり出てくるのは、「ちょっとマニアックな曲を歌いたい」というときです。好きなインディーズバンドの曲、昔ハマったアニメの挿入歌、ボーカロイドの隠れた名曲——そうした「自分だけのこだわり曲」を持っているあなたにこそ、じっくり読んでほしい内容です。
公称曲数はJOYSOUNDが多いとされる
配信曲数については、公称ではJOYSOUNDのほうが多いとされています。これは最近に始まった話ではなく、カラオケ好きの間で長年語られ続けてきた傾向で、「曲数ならJOYSOUND」という評判はかなり定着している印象です。具体的な数値は曲の追加や配信終了で常に変動するためここでは挙げませんが、「とにかくたくさんの選択肢の中から選びたい」という気持ちに応えてくれるのはJOYSOUND、というイメージを持っておいて大きく外れることはないでしょう。
ただし、一つ注意しておきたい点があります。それは「曲数が多い=あなたの歌いたい曲が必ずある」とは限らない、ということです。総数がどれだけ多くても、あなたが歌いたいその一曲が入っていなければ意味がありませんし、逆にDAMにしか配信されていない曲も存在します。曲数はあくまで全体の傾向であって、あなたにとっての使いやすさをそのまま保証するものではありません。だからこそ、このあと紹介する「事前検索」が大切になってきます。
ボカロ・アニソン・マイナー曲はJOYSOUNDに強みがあると言われる
ジャンル別に見ると、JOYSOUNDはボーカロイド曲・アニソン・インディーズ楽曲といったジャンルのカバー範囲の広さに強みがあると言われています。有名どころだけでなく比較的マイナーな曲まで幅広く拾ってくれている印象があり、「この曲、カラオケに入ってるんだ!」という嬉しい驚きに出会いやすいのはJOYSOUND側かもしれません。実際、ボカロ曲やアニソンをメインで歌う人たちの間では「迷ったらまずJOYSOUND」という声がよく聞かれます。
歌いたい曲が確実にあるかどうかは調べてみないと分かりませんが、「探している曲が見つかる確率」を少しでも上げたいなら、これらのジャンルをよく歌うあなたにとって、JOYSOUNDは選ぶ理由になりやすいはずです。一方で、メジャーなJ-POPや定番曲を中心に歌うなら、この差を意識する場面はほとんどありません。自分のレパートリーがどのあたりのゾーンにあるかを思い浮かべながら判断してみてください。
「歌いたい曲があるか」は公式サイトで事前検索できる
絶対に外せない持ち歌があるなら、行き当たりばったりで機種を選ぶのはもったいないです。DAMもJOYSOUNDも、配信されている曲を公式サイトで検索できます。曲名やアーティスト名を入力するだけで、その曲が歌えるかどうかを事前に確認できるので、こだわりの持ち歌があるあなたは、カラオケに行く前に一度調べておくのが確実です。
このとき、レパートリーを全部調べる必要はありません。 「今日はこれを歌いたい」と思う上位の数曲だけチェックすれば十分です。特に、マイナーな曲や昔の曲など「入っていない可能性がありそうな曲」を優先して調べておくと、当日になって「なかった……」とがっかりする事態を防げます。定番曲はどちらのブランドにもまず入っているので、そこに時間をかける必要はないでしょう。
事前検索で「この曲はJOYSOUNDにしかない」と分かったら、冒頭の章でお伝えしたとおり、受付でその機種の部屋をお願いするだけで解決します。ほんの数分の下調べで当日の満足度が大きく変わるので、こだわり曲があるあなたには、ぜひ習慣にしてほしいひと手間です。
音質・映像・機能の違い|歌う時間の「質」を決めるポイント

採点や曲数と並んで、カラオケの満足度を大きく左右するのが音質と映像です。同じ曲を歌っても、伴奏の迫力や画面に映る映像が違えば、その時間の気分はまったく変わってきます。ここでは、DAMとJOYSOUNDの「体験の質」に関わる違いと、それぞれの会員サービス・便利機能を整理します。どちらが正解というものではなく、あなたがカラオケに何を求めるかで評価が変わる部分なので、ご自身の好みと照らし合わせながら読んでみてください。
DAMは生演奏系音源と「本人映像」が豊富とされる
この分野で必ずと言っていいほど話題に上がるのが、DAMの音源と映像です。DAMは生演奏・生音系の音源が豊富とされており、打ち込み中心の伴奏に比べて、原曲に近い臨場感を味わいやすいのが持ち味です。バンドサウンドの厚みや楽器の生々しい響きを感じられる伴奏で歌えると、カラオケというより小さなライブに参加しているような気分になれます。
もうひとつの大きな特徴が「本人映像」です。これはアーティスト本人が出演する映像のことで、対応している曲では、ミュージックビデオやライブ映像などを背景にしながら歌えます。好きなアーティストの姿を見ながらその人の曲を歌える満足感は、汎用のイメージ映像ではなかなか代えがたいものがあります。私自身、好きな曲で本人映像が流れた瞬間に気分が一段と盛り上がった経験は、一度や二度ではありません。
こうした特徴を踏まえると、DAMは次のようなタイプの人と相性がよいと言えます。
- 原曲の雰囲気にどっぷり浸りながら歌いたい人
- 好きなアーティストの映像を見ながら歌うことに喜びを感じる人
- 伴奏の生っぽさや臨場感を重視する人
ただし、すべての曲に本人映像や生演奏系の音源が用意されているわけではなく、対応しているかどうかは曲ごとに異なります。「この曲だけは絶対に本人映像で歌いたい」というこだわりがあるなら、事前に公式サイトで対応状況を確かめておくと確実です。なお、JOYSOUNDにも映像コンテンツは用意されているので、「JOYSOUNDでは映像が楽しめない」という話ではない点は補足しておきます。
音質は機種だけでなく「店の設備」にも左右される
「DAMとJOYSOUND、音がいいのはどっち?」という疑問をよく見かけますが、正直なところ、ブランド名だけでは答えが出ません。というのも、部屋で実際に聞こえる音は、カラオケ機本体だけでなく、部屋に設置されたスピーカーやアンプ、マイク、さらには部屋の広さや壁の材質といった「店側の設備」に大きく左右されるからです。
同じブランドの同じ機種でも、音響設備の整った部屋と年季の入った部屋とでは、体感はまるで別物になります。逆に言えば、「このブランドだから必ず高音質」とも「このブランドだから音が悪い」とも言い切れないわけです。マイクの状態ひとつでも歌いやすさは変わるので、音がこもると感じたら、マイクの交換や部屋の変更を店にお願いしてみるのも現実的な対処法です。
また、同じブランドの中でも、機種の世代によって音や映像の質には差があります。冒頭の章で挙げた現行機種のような新しめの世代は、音質・映像ともに進化しています。音の質にこだわりたいなら、ブランドで選ぶこと以上に、 新しい機種を導入している店や部屋を選ぶことが近道です。導入機種は店の案内で確認できることも多いので、気になる人は受付でひと声かけてみてください。
会員サービスと便利機能
歌う体験そのものに加えて、「歌った記録をどう残し、どう楽しむか」も両ブランドの個性が出るところです。それぞれに会員サービスが用意されています。
- DAMの「DAM★とも」 :採点の履歴を記録したり、自分の歌声を録音して残したりできるサービスです。過去の記録を振り返りながら、練習の成果をじっくり確かめたい人に向いています。
- JOYSOUNDの「うたスキ」 :全国採点グランプリ(採点の章参照)への挑戦記録や、歌っている姿を投稿して共有できる「うたスキ動画」などが楽しめます。歌を通じた交流やコンテンツの共有が好きな人に向いています。
採点履歴をコツコツ積み上げて上達を実感したいならDAM★とも、全国のユーザーとつながってわいわい楽しみたいならうたスキ、というように、ここでも「どちらが上」ではなく楽しみ方の方向性の違いと考えるのがしっくりきます。
一方で、カラオケの基本操作については心配いりません。キー変更やガイドメロディーのオン・オフといった基本機能は、DAMとJOYSOUNDのどちらにも備わっています(録音などは会員サービスを通じて利用できます)。リモコンの操作感やメニューの見た目こそ違いますが、「こちらのブランドだとキーが変えられない」といった致命的な差はないので、普段使っていないほうのブランドでも構えずに触って大丈夫です。まずは気になる曲を入れて、画面と音の雰囲気の違いを感じてみてください。
タイプ別診断|あなたはDAM向き?JOYSOUND向き?

ここまで、採点・曲数・音質と映像という切り口でDAMとJOYSOUNDの違いを見てきました。とはいえ、いちばん知りたいのは「で、結局どっちを選べばいいの?」というところだと思います。この章では、これまでの内容を6つのタイプに落とし込み、最後に迷ったときの確かめ方も紹介します。あなたに近いものを探しながら読んでみてください。複数当てはまる場合は、カラオケで自分がいちばん譲れない条件を優先するのがおすすめです。
採点で友達とワイワイ盛り上がりたい→分析採点が楽しい
数人でマイクを回しながら採点で盛り上がるなら、JOYSOUNDの分析採点が向いています。採点の章で触れたとおり、分析採点は点が高めに出やすい傾向があり、高得点は場の盛り上げに直結します。歓声が上がる瞬間が増えるほど、次に歌う人のテンションも上がりやすくなります。細かい分析よりその場の楽しさを重視するあなたにおすすめです。
歌の練習をガチでしたい→精密採点の分析力が武器
本気で歌をうまくしたいなら、DAMの精密採点が強い味方になります。音程の一致度が「音程正確率」としてパーセントで表示されるため、どのフレーズで外したのかが具体的に分かり、弱点をつぶす練習がしやすいのです。DAM★ともで採点履歴や録音を残せば、成長の過程も振り返れます。点の出やすさよりも分析の細かさを求めるあなたには、精密採点のほうが合っています。
ボカロ・アニソンをよく歌う→ JOYSOUNDをまず確認
ボーカロイド曲やアニソン、ちょっとマイナーな曲をよく歌うなら、曲数の章で紹介したとおり、まずJOYSOUNDを候補にしてみてください。ただし配信状況は曲によって違うので、「これだけは絶対に歌いたい」という曲は、同じく曲数の章で紹介した事前検索を済ませておくと空振りを防げます。
本人映像や原曲の空気感を楽しみたい→ DAMが有力
好きなアーティスト本人が出演する映像や、生演奏系の音源で原曲の空気感にひたりたいなら、DAMが有力な選択肢になります(理由は音質・映像の章で見たとおりです)。歌うことと同じくらい「その曲の世界観を味わう時間」を大切にしたいあなたなら、DAMの部屋のほうが満足度は高くなりやすいはずです。
全国のライバルと競いたい→全国採点グランプリ
「仲間内だけでなく、全国の中で自分がどれくらい歌えるのか知りたい」というあなたには、採点の章で紹介したJOYSOUNDの全国採点グランプリがぴったりです。一人で歌っていても大会に出ているような緊張感が味わえ、順位を少しずつ上げていく過程そのものが、長く続くモチベーションになります。
初めてのヒトカラで迷ったら→触ったことのある機種
初めての一人カラオケでは、機種の機能の差よりも「操作に迷わないこと」が最優先です。リモコン端末の操作でまごつくと、それだけで緊張が増してしまいます。友達とのカラオケで触ったことのある機種、つまり曲の予約やキー変更の場所がなんとなく分かるほうを選べば、入室してすぐ歌うことに集中できます。慣れてきたところで、もう片方を試してみれば十分です。
迷ったら「同じ十八番」で歌い比べるのが確実
ここまで読んでもまだ決めきれない場合、いちばん確実なのは、あなた自身の耳と体で確かめることです。DAMとJOYSOUNDの両方を置いているお店なら、同じ日に両方の機種を体験できます。そのときのコツは、歌い慣れた十八番を、同じキーのまま両機種で歌ってみることです。曲と条件をそろえることで、操作のしやすさ、採点の出方、背景映像の雰囲気、音の聞こえ方といった違いが、カタログ上の比較ではなく自分の感覚としてはっきり分かります。
ひとつだけ気をつけたいのが、点数の扱い方です。採点の章で触れたとおり、両機種の点数を並べて「高く出たほうが自分に合っている」と判断するのは早計です。歌い比べで見るべきは点数の高低ではなく、「どちらの環境が歌いやすく、また来たいと思えるか」だと私は考えています。
歌い比べといっても、難しいことはありません。手順は次の3ステップです。
- ①十八番を1曲決めて、両機種で歌う:同じ曲・同じキーで、DAMとJOYSOUNDそれぞれ1回ずつ歌います。体が覚えている曲ほど、機種ごとの違いに意識を向けられます。
- ②採点・映像・音の印象をメモする:点数そのものより、「歌いやすかったか」「映像や音は好みだったか」をスマホのメモなどに自分の言葉で残します。
- ③しっくりきたほうを自分の定番にする:次からは受付で迷わずその機種を指定しましょう。定番が決まれば、部屋選びに悩む時間はもう必要ありません。
DAMとJOYSOUNDの違いでよくある質問

最後に、DAMとJOYSOUNDの違いについて、私がよく聞かれる質問をまとめてお答えします。ここまで読んで「あと少しだけ気になることがある」という方は、当てはまるところだけチェックしてみてください。
Q. 行きつけの店にどっちが置いてあるか調べるには?
カラオケ店の公式サイトやアプリの店舗情報ページに、導入している機種が記載されていることが多いです。「LIVE DAM Ai」「JOYSOUND MAX GO」のような機種名で書かれている場合もあるので、出かける前に確認しておくと部屋選びがスムーズになります。両方を導入している店なら、前述のとおり受付で機種を指定できることが多いので、遠慮なく希望を伝えてください。
Q. 同じ曲なのに機種で点数が違うのは故障ですか?
故障ではありませんので、安心してください。採点の章でお伝えしたとおり、精密採点と分析採点は設計思想が異なるため、同じ人が同じように歌っても点の出方が変わるのは自然なことです(実力の変化を測りたいときは、同じ機種・同じ採点モードでの記録が基本です)。
Q. 家でもDAMやJOYSOUNDで歌えますか?
歌えます。両ブランドとも家庭向けのカラオケサービスを展開しており、JOYSOUNDはNintendo Switch向けの「カラオケJOYSOUND」がよく知られています。DAMもスマホや自宅向けのカラオケサービスを提供しています。対応機器やプランの内容は変わることがあるので、最新の情報はそれぞれの公式サイトで確認してください。
自宅カラオケを本格的に楽しみたいなら、テレビやゲーム機につないで使えるカラオケマイクを用意するのもひとつの方法です。マイクを握って歌うだけで、いつものリビングが小さなカラオケルームに変わります。好きな時間に人目を気にせず練習できて、家族や友達と一緒に盛り上がれるのが大きなメリットです。一方で、製品によって対応機器や接続方式はさまざまなので、あなたが使いたいゲーム機やテレビにきちんとつながるかどうかを、購入前に必ず確認しておきましょう。
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Q. 結局、初心者はどっちを選べばいい?
どちらを選んでも失敗ではありません。キー変更やガイドメロディーといった基本機能はどちらにも揃っていて、普通に歌って楽しむ分には困る場面がほとんどないからです。強いて言えば、友達とワイワイ盛り上がる日は点が出やすいとされる分析採点のJOYSOUND、一人でじっくり歌を磨く日は分析の細かい精密採点のDAM、というように「その日の目的」で使い分けるのが上級者の選び方です。何度か通ううちに、あなたなりの好みがきっと見えてきます。
まとめ|違いを知れば、カラオケはもっと楽しくなる

ここまでお伝えしてきたDAMとJOYSOUNDの違いを、最後に整理しておきます。
- 採点機能:細かい分析でじっくり上達したいならDAMの精密採点、点の出やすさが魅力の分析採点や、全国と競える全国採点グランプリで盛り上がりたいならJOYSOUNDが向いています
- 曲数・ジャンル:総曲数はJOYSOUNDのほうが多いとされ、ボーカロイド曲やアニソン、マイナー曲のカバー範囲に強みがあると言われます
- 音質・映像:アーティスト本人が出演する本人映像や、生演奏・生音系の音源はDAMが豊富とされています
- 選び方:どちらが上という話ではなく、その日の目的で選ぶのが正解です。迷ったら、同じ十八番を両方の機種で歌い比べてみましょう
DAMとJOYSOUNDの違いは、一度整理してしまえば決して難しいものではありません。次にカラオケへ行くとき、受付で「機種のご希望はありますか?」と聞かれても、あなたはもう自信を持って答えられるはずです。その一言が言えるようになるだけで、部屋選びも、選曲も、採点との付き合い方も変わってきます。今日の気分に合う一台を自分で選べるようになったとき、あなたのカラオケはもっと自由に、もっと楽しくなります。


