この記事では、 音感を鍛える方法|初心者でもできる耳トレーニング完全ガイドを厳選してご紹介します。
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音感が良くなりたいと思ったことはありませんか?

「あの人は音感が良いから楽器が上手なんだ」 「私には音感がないから音楽は無理」 そんなふうに諦めていませんか?実は、 音感は生まれつきの才能ではなく、 正しいトレーニングで誰でも鍛えることができる能力なんです。
私自身、 最初は音程を取るのが苦手で、 カラオケでも音を外してばかりでした。 でも、 正しい方法で耳のトレーニングを続けたことで、 楽器演奏も歌も見違えるほど上達しました。 今回は、 初心者でも無理なく始められる音感トレーニングの方法を、 段階的にご紹介します。
この記事では、 音感の基礎知識から、 毎日の生活の中で実践できる具体的なトレーニング法、 おすすめのアプリやツールまで、 幅広くお伝えします。 10代の学生から、 趣味で音楽を楽しみたい大人の方まで、 どなたでも取り組める内容になっています。
音感とは?まず知っておきたい基礎知識
音感には複数の種類があります。大人から音楽を始める場合に目指すべきは「相対音感」です。まず全体像を把握しましょう。
| 音感の種類 | どんな能力か | 習得時期 | 大人からでも習得できるか | 音楽活動への影響 |
|---|---|---|---|---|
| 絶対音感 | 基準音なしで音の高さを即座に判別する能力(「ラ」の音を聴いて「A=440Hz」と即答できる) | 幼少期(7歳頃まで)が習得の臨界期 | △ 大人からの習得は困難。幼少期に訓練した人が多い | あると便利だが、なくても一流の音楽家として活躍できる |
| 相対音感 | 基準音との関係で音程を認識する能力(「ドから何音上がったか」を把握できる) | 年齢問わず訓練で習得可能 | ◎ 正しいトレーニングで誰でも習得できる | 耳コピ・即興演奏・歌唱・作曲に直接役立つ最重要スキル |
| リズム感 | 拍やテンポを正確に把握・維持する能力 | 年齢問わず訓練で習得可能 | ◎ メトロノーム練習で誰でも改善できる | バンド演奏・合奏・ダンスに不可欠 |
| 和音感 | 複数の音が同時に鳴ったとき、各音や和音の響きを識別する能力 | 相対音感を土台に発展 | ○ 相対音感の習得後に段階的に身につけられる | コード弾き・編曲・ジャズ即興に特に役立つ |
重要:絶対音感がなくても全く問題ありません。世界中のプロ音楽家の大多数は相対音感のみで活動しています。大人から始める場合は相対音感のトレーニングに集中しましょう。

音感には種類がある
音感と一言で言っても、 実はいくつかの種類があります。 自分がどの音感を伸ばしたいのかを知ることで、 効率的なトレーニングができるようになります。
- 相対音感:基準となる音との関係で音程を認識する能力。 ほとんどの音楽家が持っているのはこの能力で、 訓練によって誰でも身につけることができます。
- 絶対音感:基準音なしで音の高さを即座に判別できる能力。 幼少期(一般的に7歳頃まで)の訓練で身につけやすいとされています。
- リズム感:拍やテンポを正確に把握する能力。 これも音感の一種として扱われることがあります。
- 和音感:複数の音が同時に鳴った時、 それぞれの音を聞き分けたり、 和音の響きを理解する能力。
大人から音楽を始める場合、 目指すべきは 「相対音感」 です。 これがあれば、 楽器演奏、 作曲、 歌唱など、 あらゆる音楽活動に役立ちます。 絶対音感がなくても、 プロの音楽家として活躍している人はたくさんいますので、 安心してください。
音感が良いとこんなメリットがある
音感を鍛えることで得られるメリットは、 想像以上にたくさんあります。
- 楽器の演奏が格段に上達する(チューニング、 音程の正確さが向上)
- 耳コピ(聴いた曲を楽譜なしで演奏すること)ができるようになる
- カラオケで音程を外さず歌えるようになる
- 音楽理論の理解が深まる
- アンサンブルやバンド活動で他の楽器との調和を取りやすくなる
- 作曲・編曲の際に頭の中の音楽を具現化しやすくなる
- 音楽を聴く楽しみが増える(細かい音の変化に気づけるようになる)
私の経験では、 音感が良くなってから、 音楽の聴き方そのものが変わりました。 以前は気づかなかったベースラインやハーモニーが聞こえるようになり、 音楽の奥深さをより感じられるようになったんです。
初心者でもすぐ始められる基礎トレーニング
相対音感トレーニングの核心は「音程(インターバル)」を耳で覚えることです。各インターバルには覚えやすい「基準曲」があります。
| 音程名 | 半音の数 | 響きの特徴 | 覚えやすい基準曲(冒頭の2音) | 練習の優先度 |
|---|---|---|---|---|
| 完全1度(ユニゾン) | 0 | 同じ音が重なる・一体感 | —(同音なので省略) | — |
| 短2度 | 1 | 緊張感・不安定・半音 | ジョーズのテーマ(ズン・ズン) | ★★(重要) |
| 長2度 | 2 | 自然・安定・隣り合う音 | ハッピーバースデー(2音目→3音目) | ★★★(最重要) |
| 短3度 | 3 | 少し悲しい・マイナーな感じ | グリーンスリーブス(冒頭) | ★★★(最重要) |
| 長3度 | 4 | 明るく開いた感じ・メジャーな響き | クラリネットポルカ(冒頭) | ★★★(最重要) |
| 完全4度 | 5 | 安定・力強い | ドレミの歌(ド→ファ) | ★★★(最重要) |
| 完全5度 | 7 | 開放的・安定感が強い | スター・ウォーズのテーマ(冒頭) | ★★★(最重要) |
| オクターブ(完全8度) | 12 | 同じ音名の1オクターブ上・開放感 | 虹の彼方に(Somewhere Over the Rainbow冒頭) | ★★★(最重要) |
効率的な練習法:まず★★★の6つのインターバルを集中的に覚えましょう。「この音程を聴いたらどの曲の冒頭を思い出すか」という連想ゲームで耳に刷り込むのが最速の方法です。

ステップ1:音の高低を聞き分ける練習
まずは、 2つの音のどちらが高いか、 低いかを判別する練習から始めましょう。 これが音感トレーニングの第一歩です。
具体的な練習方法:
- ピアノやキーボードがある方は、 隣り合った2つの鍵盤を適当に弾いて、 どちらが高いか答える
- 楽器がない方は、 スマートフォンの音感トレーニングアプリを活用する
- 最初は音の間隔を広く(1オクターブくらい)して、 徐々に狭くしていく
- 1日5〜10分程度で十分。 毎日続けることが大切
この練習は地味に思えるかもしれませんが、 音感の基礎となる重要なステップです。 2週間も続けると、 明らかに聞き分ける力が向上していることを実感できるはずです。
ステップ2:音程(インターバル)を覚える
音の高低が分かるようになったら、 次は音程の種類を覚えましょう。 音程とは、 2つの音の間隔のことで、 音楽理論では 「インターバル」 と呼ばれます。
主な音程と覚え方:
- 完全1度:同じ音(ユニゾン)
- 長2度:ドとレ、 隣の音。 多くの曲のメロディで使われる
- 長3度:ドとミ、 明るい響き。 「かえるの歌」 の最初の 「か〜え〜る」
- 完全4度:ドとファ。 「ぶんぶんぶん」 の最初の 「ぶ〜んぶ〜ん」
- 完全5度:ドとソ、 安定した響き。 チューニングでよく使われる
- 完全8度:オクターブ、 ドから1オクターブ上のド
各音程には特有の響きがあります。 知っている曲の一部と結びつけて覚えると、 記憶に定着しやすくなります。 例えば、 完全4度は多くの楽器のチューニングで使われる音程なので、 その響きを覚えておくと実用的です。
ステップ3:ドレミで歌う練習(ソルフェージュ)
音程を目で見て、 それを声に出して歌う訓練を 「ソルフェージュ」 といいます。 これは音感を鍛える最も効果的な方法の一つです。
始め方:
- 最初は簡単な童謡の楽譜を用意する(「きらきら星」 「ちょうちょ」 など)
- ピアノやキーボード、 アプリなどで最初の音(ド)を鳴らす
- 楽譜を見ながら、 ドレミで歌ってみる
- 音程がずれていないか、 基準音(ピアノなど)で確認する
- 慣れてきたら、 少し複雑な曲にチャレンジする
最初は音程が取れなくて当然です。 私も最初は全くできませんでした。 でも、 毎日5分でも続けると、 2ヶ月後には見違えるように音程が取れるようになります。
おすすめのトレーニングツール
音感トレーニングには、 適切なツールを使うことで効率が格段に上がります。
1. 音叉
基準音を確認するための最もシンプルなツールです。
KORGのチューナー専用コンタクトマイクは、 楽器に直接取り付けて正確な音程を確認できるので、 音感トレーニングにも活用できます。 自分の出した音が正確かどうかを客観的に確認できることは、 上達への近道です。2. キーボードや鍵盤楽器
音感トレーニングには鍵盤楽器が最適です。 視覚的に音の配置が分かりやすく、 正確な音程を確認できます。
CASIOのCasiotone CT-S200のようなコンパクトなキーボードがあれば、 自宅で手軽にトレーニングできます。 61鍵盤あれば十分で、 場所も取らないため、 音感トレーニング専用として用意するのもおすすめです。日常生活でできる音感トレーニング

通勤・通学中にできる 「聴き込みトレーニング」
特別な時間を作らなくても、 日常生活の中で音感は鍛えられます。 私が特に効果を感じたのは、 意識的な 「聴き込み」 です。
実践方法:
- 好きな曲を選び、 まずはメロディに集中して聴く
- 次に同じ曲を、 ベースラインだけに集中して聴く
- さらに、 ドラムやパーカッションだけに集中する
- 最後に、 コード進行(和音の流れ)を感じながら聴く
この 「パート別聴き込み」 を習慣にすると、 それぞれの楽器の役割や音の重なりが理解できるようになります。 最初は難しいかもしれませんが、 2週間も続けると、 自然に各パートが聞き分けられるようになってきます。
鼻歌で音程確認トレーニング
お風呂やトイレなど、 一人になれる空間で鼻歌を歌う時、 ちょっとした工夫で音感トレーニングになります。
- 曲を鼻歌で歌った後、 実際の音源を聴いて音程が合っているか確認する
- 特定の音(例えばサビの最初の音)を覚えておいて、 後で楽器で確認する
- 同じ曲を毎日歌って、 音程の安定性を確認する
スマートフォンの録音機能を使えば、 自分の歌声を客観的にチェックできます。 最初は音程のずれに驚くかもしれませんが、 それを認識することが上達の第一歩です。
カラオケを音感トレーニングの場にする
カラオケは楽しみながら音感を鍛える絶好の機会です。
- 採点機能を使って、 音程の正確さを数値で確認する
- 最初はゆっくりとしたテンポの曲を選び、 音程を丁寧に取る練習をする
- 同じ曲を繰り返し歌って、 音程の改善を実感する
- 原曲キーで歌えない場合は、 無理せずキー変更して、 まずは音程を正確に取ることを優先する
カラオケの採点機能は、 音感トレーニングのフィードバックツールとして非常に優秀です。 ただし、 点数にこだわりすぎず、 「音程を正確に取る感覚」 を身につけることを目的にしましょう。
アプリとツールで効率的に学ぶ
音感トレーニングアプリは多数ありますが、機能・対応OS・料金・向いている人がそれぞれ異なります。代表的なアプリを比較しました。
| アプリ名 | 対応OS | 料金 | 主な機能 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| Perfect Ear | Android・iOS | 無料(プレミアム有) | インターバル・コード・スケール・リズム・聴音の5領域を網羅 | 体系的に音感を鍛えたい初〜中級者 |
| EarMaster | PC・iOS・Android | 月額約700円〜 | 2,000以上のエクササイズ・歌ってマイクで採点・音楽理論も学べる | 本格的に音感を身につけたい中〜上級者 |
| Functional Ear Trainer | iOS・Android | 無料 | 調性内の音程を実用的な文脈で練習。実際の音楽に近い訓練ができる | 楽器演奏・耳コピに直結した音感が欲しい人 |
| TonalEnergy チューナー | iOS・Android | 600〜800円(買い切り) | 高精度チューナー+ドローンノート+録音・波形分析 | 楽器演奏者・歌手で音程確認しながら練習したい人 |
| SingTrue | iOS | 無料(プレミアム有) | 歌の音程をマイクで採点・音域チェック・音感向上トレーニング | 歌唱力・音程精度を上げたい人 |
初心者への推奨:まずPerfect Ear(無料)からスタートして、継続できると確認できたらEarMasterへの移行を検討しましょう。アプリは「毎日5〜10分」の継続が命です。


音感トレーニングに最適なアプリ
2026年現在、 音感トレーニングアプリは数多くリリースされています。 初心者から中級者まで対応したアプリを活用すれば、 自宅で効率的にトレーニングできます。
アプリ選びのポイント:
- 段階的にレベルアップできる構成になっているか
- 音程、 リズム、 和音など、 様々な要素がトレーニングできるか
- 記録機能があり、 進捗が確認できるか
- 楽しく続けられるゲーム性があるか
- 無料版でも基本機能が十分使えるか
多くのアプリには 「インターバルトレーニング」 「コード聴音」 「メロディ聴音」 などの機能があります。 自分が特に伸ばしたい能力に合わせて選びましょう。 私の経験では、 複数のアプリを試してみて、 自分に合ったものを見つけるのがおすすめです。
YouTubeの無料レッスンを活用する
YouTubeには、 音感トレーニングに特化したチャンネルが多数あります。 無料でありながら、 質の高いコンテンツが豊富です。
効果的な活用法:
- 「音感トレーニング」 「イヤートレーニング」 で検索して、 複数のチャンネルを試す
- 毎日同じ動画で練習し、 習慣化する
- 動画のコメント欄で他の学習者と交流し、 モチベーションを維持する
- 初心者向けから上級者向けまで段階的にレベルアップする
特に 「聴音トレーニング」 の動画は、 実際の音を聴いて答えを考え、 すぐに答え合わせができるので、 自習に最適です。 通勤時間や寝る前の10分など、 スキマ時間を活用できるのも大きなメリットです。
オンライン音楽レッスンという選択肢
独学では限界を感じたら、 オンラインレッスンを検討するのも良いでしょう。 2026年現在、 多くの音楽スクールがオンラインレッスンを提供しています。
オンラインレッスンのメリット:
- プロの講師から直接フィードバックを受けられる
- 自分の弱点を的確に指摘してもらえる
- 自宅で受講できるため、 通学の時間や交通費が不要
- レッスン時間を柔軟に調整できる
- 録画して復習できる場合がある
デメリット:
- 費用がかかる(月額数千円から)
- 講師との相性が合わない場合がある
- ネット環境によっては音質が劣る可能性がある
まずは独学で基礎を固めてから、 さらなる上達のためにレッスンを受けるという流れがおすすめです。 体験レッスンを提供しているスクールも多いので、 気軽に試してみるのも良いでしょう。
レベル別・目的別のトレーニングプラン

【初心者向け】 1ヶ月集中プラン
まったくの初心者の方は、 まず1ヶ月間、 以下のプランを試してみてください。
第1週:音の高低を聞き分ける
- 毎日5分、 2つの音のどちらが高いか答える練習
- 音の間隔は最初は広く、 徐々に狭くする
第2週:基本的な音程を覚える
- 長3度、 完全4度、 完全5度の響きを覚える
- 好きな曲の中で、 それらの音程を探す
第3週:簡単な曲をドレミで歌う
- 童謡レベルの曲を、 楽譜を見ながらドレミで歌う
- 1曲を完璧に歌えるようになることを目指す
第4週:聴音にチャレンジ
- 簡単なメロディを聴いて、 ドレミで歌い返す練習
- アプリやYouTubeの聴音トレーニングを活用
この1ヶ月で、 音感の基礎が確実に身につきます。 重要なのは毎日続けること。 1日5〜10分でも、 30日続ければ大きな変化を実感できるはずです。
【中級者向け】 耳コピに挑戦するプラン
基礎的な音感が身についたら、 次は実践的な耳コピに挑戦しましょう。
ステップ1:単音のメロディから
- シンプルなメロディの曲を選ぶ(童謡、 簡単なポップスなど)
- メロディを1音ずつ聴き取り、 楽器で再現する
- 最初は再生速度を遅くして聴くのもあり
ステップ2:ベースラインを聴き取る
- 低音部に注意を向けて、 ベースラインだけを抽出する
- ルート音(コードの根音)を中心に聴き取る
ステップ3:コード進行を把握する
- 曲全体の和音の流れを感じ取る
- メジャーかマイナーか、 明るいか暗いかを判断する
- コード譜サイトで答え合わせをする
耳コピは音感トレーニングの集大成です。 最初は時間がかかりますが、 慣れてくると驚くほど速く聴き取れるようになります。 私も最初は 1曲に何時間もかかっていましたが、 今では聴きながらほぼリアルタイムで主要な音を把握できるようになりました。
【楽器別】 効果的なトレーニング法
演奏する楽器によって、 重点的に鍛えるべき音感の種類が異なります。
ギター・ベース奏者
- フレット位置と音程の関係を体で覚える
- 開放弦の音を基準に、 相対的な音程を把握する練習
- コード進行の響きを覚える(特にベーシストはルート音の聴き取り)
ピアノ・キーボード奏者
- 鍵盤の位置と音名を完全に一致させる
- 和音(コード)の響きの違いを覚える
- 左手のベースラインと右手のメロディを独立して聴き取る訓練
管楽器・弦楽器奏者
- 正確な音程を出す練習(チューナーを活用)
- 他の楽器との音程の調和を聴き取る能力
- ビブラートの加減を耳で判断する訓練
ドラマー
- リズムパターンを聴き取る訓練
- 各楽器の音色を聞き分ける(スネア、 キック、 ハイハットなど)
- 曲全体のグルーヴ(ノリ)を感じ取る練習
ボーカリスト
- 正確な音程で歌う訓練(ピッチトレーニング)
- 伴奏との調和を聴き取る能力
- ハーモニーパートを聴き分け、 歌い分ける訓練
音感トレーニングでよくある悩みと解決法
音感トレーニングを続けていると必ずぶつかる4つの悩みと、その根本原因・解決策を整理しました。
| よくある悩み | 根本原因 | 今すぐできる解決策 | 改善の目安 |
|---|---|---|---|
| 毎日練習しているのに上達を感じられない | ①練習方法が間違っている ②変化が小さすぎて気づいていない | ①1週間前の自分の歌声・演奏を録音して聴き比べる ②練習内容を「インターバル→聴音→耳コピ」の順に変えて変化をつける ③1ヶ月単位で振り返る(日単位では変化がわかりにくい) | 1〜3ヶ月の継続で明確な変化が現れる |
| 音程はわかるけど歌うと外れる | 「音を認識する耳」と「声を調整する筋肉」が連動していない | ①ハミングで正確な音程を出す練習から始める ②鍵盤(またはピアノアプリ)を鳴らしながらその音をハミングで合わせる練習を毎日5分続ける ③録音して自分の歌声と目標音を比較する | 毎日5分の「音合わせハミング」を2〜4週間継続 |
| 絶対音感がないと音楽はできない? | 絶対音感と相対音感の違いを誤解している | 絶対音感は不要。プロ音楽家の大多数は相対音感のみで活動している。まず相対音感(インターバルを耳で覚える力)のトレーニングに集中する | 考え方の誤解を解くだけで練習意欲が変わる |
| 年齢的に今から始めても遅い? | 「音感は子供の時しか鍛えられない」という誤解 | 相対音感・リズム感・和音感は大人からでも確実に向上する。絶対音感のみが幼少期限定。20〜50代からのトレーニングで上達した人は多数いる | 正しい方法で3〜6ヶ月継続すれば年齢に関係なく改善する |
「毎日練習しているのに上達を感じられない」
音感の上達は、 階段のように段階的ではなく、 ある日突然 「できる!」 と感じる瞬間が訪れることが多いです。 これを 「ブレイクスルー」 と呼びます。
解決策:
- 少なくとも2〜3ヶ月は継続する(脳が新しい回路を作るには時間が必要)
- 1ヶ月前の自分と比較する(昨日との比較ではなく)
- 練習内容を記録し、 できるようになったことをリストアップする
- 完璧を目指さず、 「少しずつ良くなっている」 という視点を持つ
「音程は分かるけど、 歌うと外れてしまう」
これは 「認識」 と 「再現」 が別の能力だからです。 聴き取れることと、 それを声や楽器で再現できることは、 異なるスキルなのです。
解決策:
- まずはゆっくりと、 確実に音程を取る練習をする
- スマートフォンで録音して、 客観的にチェックする
- ピアノなどの楽器で音を確認しながら歌う
- 発声練習も並行して行う(音感と発声は密接に関連している)
「絶対音感がないと音楽はできない?」
これは大きな誤解です。 実際、 多くのプロミュージシャンは絶対音感を持っていません。
事実:
- 音楽活動で必要なのは相対音感(音と音の関係性を理解する能力)
- 絶対音感は便利な場面もあるが、 逆に不便なこともある(例:移調楽器の演奏時)
- 大人からでも相対音感は十分に鍛えられる
- 作曲、 編曲、 演奏、 全て相対音感で可能
私の音楽仲間にも、 絶対音感がない人の方が圧倒的に多いですが、 みんな素晴らしい演奏をしています。 相対音感をしっかり鍛えることに集中しましょう。
「年齢的に今から始めても遅い?」
音感トレーニングに 「遅すぎる」 ということはありません。 確かに、 絶対音感は幼少期に身につきやすいとされていますが、 相対音感は何歳からでも鍛えられます。
年齢別のアドバイス:
- 10代・20代:吸収が早い時期。 基礎から応用まで幅広く学べます
- 30代・40代:理論的な理解が深いため、 効率的に学習できます。 仕事や家庭との両立が課題ですが、 短時間の集中トレーニングで成果が出ます
- 50代以上:人生経験が豊かなため、 音楽の表現力が高まりやすい時期。 焦らず楽しみながら取り組むことで、 着実に上達します
実際、 私が知っている 60代で音楽を始めた方は、 2年間のトレーニングで驚くほどの音感を身につけ、 今では地域の合唱団で活躍しています。 大切なのは年齢ではなく、 継続する意志です。
音楽仲間と一緒に耳を鍛えよう
音感トレーニングは一人で続けるより、仲間と練習すると格段に楽しくなります。EMMUアプリで同じ楽器・音楽が好きな仲間を見つけてセッションや合奏に挑戦しましょう。
まとめ:音感は才能ではなく、 技術です
音感は才能ではなく技術です。正しい方法で継続すれば、誰でも必ず向上します。以下のロードマップで現在地を確認して、次のゴールを設定しましょう。
| フェーズ | 期間の目安 | 習得目標 | 主な練習内容 | 達成の目安 |
|---|---|---|---|---|
| フェーズ1(音の高低の識別) | 1〜2週間 | 2つの音のどちらが高いかを判別できる | 毎日5分・音感アプリで「高い/低い」の二択練習 | 95%以上の正解率で答えられる |
| フェーズ2(基本インターバルの習得) | 2週間〜1ヶ月 | 完全5度・完全4度・長3度・短3度・オクターブを耳で識別できる | 本記事のインターバル表の「基準曲」を使って各音程を聴き覚える | 5つのインターバルを聴いて名前が答えられる |
| フェーズ3(ソルフェージュ・聴音) | 1〜3ヶ月 | 簡単なメロディをドレミで歌える・書き取れる | 毎日5〜10分のソルフェージュ練習・アプリの聴音トレーニング活用 | 童謡・簡単なJ-POPをドレミで歌える |
| フェーズ4(耳コピ・実践応用) | 3〜6ヶ月 | 好きな曲のメロディを楽器で耳コピできる | 好きな曲の短いフレーズを繰り返し聴いて楽器で再現する練習 | 短いフレーズ(4〜8小節)を耳コピで楽器演奏できた |
今日からの行動プラン
| タイミング | アクション |
|---|---|
| 今日(5分) | スマホにPerfect Ear(無料)をインストールする。「インターバル識別」のトレーニングを1セット(10問)やってみる。正解率を記録しておく |
| 今週中(毎日5〜10分) | 本記事の「インターバル一覧表」を見ながら完全5度・完全4度・オクターブの3つを基準曲で覚える。毎日アプリで練習して正解率の変化を確認する |
| 1ヶ月後 | 本記事のロードマップのフェーズ2(基本インターバル5つを識別できる)に到達しているか確認する。1ヶ月前に録音した自分の歌声と比較して変化を聴き比べる |
| 3ヶ月後 | 好きな曲の短いフレーズを耳コピで楽器演奏することに挑戦する。EMMUアプリで音楽仲間を見つけてアンサンブルやセッションに参加する |

