DTMを始めたばかりのあなた、 「モニターヘッドホンって普通のヘッドホンと何が違うの?」 「どうやって選べばいいの?」 と悩んでいませんか?
私も DTMを始めた頃、 何も知らずに音楽鑑賞用のヘッドホンで作業していました。 でも、 ある日スタジオでプロ用のモニターヘッドホンを使ったとき、 自分のミックスがいかにバランスを欠いていたか痛感したんです。 低音が出すぎていたり、 ボーカルが埋もれていたり…。
この記事では、 DTM用モニターヘッドホンの選び方を、 初心者の方にもわかりやすく解説します。 2026年時点での最新情報を交えながら、 あなたに最適な一台を見つけるお手伝いをしますね。
| No. | モデル名 | メーカー | タイプ | 価格帯 | こんな人に最適 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | MDR-CD900ST | SONY | 密閉型 | 1.5〜2万円 | スタジオ標準・解像度重視 | ★★★★★ |
| 2 | ATH-M20x | audio-technica | 密閉型 | 5千〜1万円 | 初心者・コスパ重視 | ★★★★☆ |
| 3 | K240 Studio | AKG | 半開放型 | 1〜1.5万円 | 長時間作業・自然な音場感 | ★★★★☆ |
| 4 | DT 770 PRO | beyerdynamic | 密閉型 | 2〜3万円 | レコーディング・ミックス両用 | ★★★★★ |
| 5 | HPH-MT8 | YAMAHA | 密閉型 | 2〜2.5万円 | フラット特性重視のDTMer | ★★★★☆ |
| 6 | HD 650 | SENNHEISER | 開放型 | 4〜5万円 | マスタリング・高品質重視 | ★★★★★ |
| 7 | DT 1990 PRO | beyerdynamic | 開放型 | 5〜6万円 | プロ品質・最高精度を求める | ★★★★★ |
モニターヘッドホンと普通のヘッドホンの違いとは

まず最初に、 モニターヘッドホンが音楽鑑賞用のヘッドホンとどう違うのか、 しっかり理解しておきましょう。
リスニング用ヘッドホンの特徴
一般的な音楽鑑賞用ヘッドホンは、 「聴いていて心地よい音」 を目指して作られています。 低音が強調されていたり、 高音がキラキラと煌びやかだったり、 メーカーごとに独自の音作りがされているんです。
これは音楽を楽しむには最高なのですが、 DTMで正確な音を判断するには向いていません。 色付けされた音で作業すると、 完成した楽曲を他の環境で聴いたときに 「思っていた音と違う!」 となってしまうのです。
モニターヘッドホンの特徴
一方、 モニターヘッドホンは 「原音を忠実に再現する」 ことを最優先に設計されています。 特定の周波数帯域を強調せず、 フラットな特性を持つため、 ミックスやマスタリングの作業に適しているんですね。
- 周波数特性がフラット(特定の音域を強調しない)
- 音の解像度が高く、 細かい音も聴き取れる
- 長時間の作業でも疲れにくい音質
- 音の定位(音像の位置)が正確
つまり、 モニターヘッドホンは 「音楽を楽しむ」 よりも 「音楽を作る・分析する」 ために作られたツールなんです。
DTM用ヘッドホンを選ぶ際の重要な5つのポイント

それでは、 実際にモニターヘッドホンを選ぶときに注目すべきポイントを見ていきましょう。
1. 開放型か密閉型か
モニターヘッドホンには、 大きく分けて開放型と密閉型の2種類があります。 それぞれにメリット・デメリットがあるので、 あなたの作業環境に合わせて選びましょう。
開放型ヘッドホン
ハウジング(耳を覆う部分)に通気性のあるメッシュなどが使われており、 外部に音が漏れる構造です。
- メリット:音の抜けが良く、 自然で広がりのある音場。 長時間使用しても耳が蒸れにくく疲れにくい。 音像定位が正確で、 空間表現に優れる
- デメリット:音漏れが大きいため、 周囲に人がいる環境では使えない。 外部の音も入ってくるため、 静かな環境が必要
- 向いている人:自宅の個室など、 静かで独立した環境で作業できる人。 ミックスやマスタリングの精度を重視する人
密閉型ヘッドホン
ハウジングが密閉されており、 音が外に漏れにくい構造です。
- メリット:遮音性が高く、 外部ノイズの影響を受けにくい。 音漏れが少ないため、 家族がいる環境や深夜作業でも使える。 低音の再生に強い
- デメリット:音がこもりがちで、 長時間使用すると耳が疲れやすい。 音場が狭く感じることがある
- 向いている人:共有スペースで作業する人。 録音時のモニタリング用。 レコーディングスタジオでよく使われるタイプ
DTM初心者の方には、 まずは密閉型から始めることをおすすめします。 環境を選ばず使えますし、 価格帯も手頃なものが多いからです。 ただし、 ミックス作業の精度を上げたいなら、 将来的には開放型も検討する価値がありますよ。
2. インピーダンス(抵抗値)
ヘッドホンのスペックに 「32Ω」 「250Ω」 といった数値が書かれているのを見たことはありませんか?これがインピーダンスです。
簡単に言うと、 インピーダンスはヘッドホンの 「電気抵抗」 のことで、 この数値によって必要なアンプのパワーが変わります。
- 低インピーダンス(16〜64Ω):スマホやオーディオインターフェースの直挿しでも十分な音量が得られる。 DTM初心者向け
- 中〜高インピーダンス(80〜600Ω):専用のヘッドホンアンプが必要になることが多いが、 ノイズに強く音質が安定。 プロ用スタジオ機材に多い
初めてDTM用ヘッドホンを購入するなら、 32〜80Ω程度のものを選ぶのが無難です。 お使いのオーディオインターフェースのヘッドホン出力で十分ドライブできます。
3. 周波数特性
周波数特性は、 ヘッドホンがどの音域をどれだけ再生できるかを示す指標です。 一般的には 「20Hz〜20kHz」 といった表記がされています。
人間の可聴域は約20Hz〜20kHzと言われているので、 この範囲をカバーしていれば基本的には問題ありません。 ただし、 周波数特性がフラット(均一)であることがモニターヘッドホンにとっては最も重要です。
メーカーの公式サイトで周波数特性グラフを確認できる場合もあるので、 購入前にチェックしてみましょう。 理想的なモニターヘッドホンは、 グラフの線がなるべく水平に近いものです。
4. 装着感と重量
見落としがちですが、 装着感は非常に重要です。 DTMでは数時間連続で作業することも珍しくありません。 その間ずっとヘッドホンを装着していると、 頭や耳が痛くなることも。
- イヤーパッドの素材(レザー、 ベロア、 クロスなど)
- ヘッドバンドのクッション性
- 側圧(耳を挟む強さ)の適度さ
- 重量(軽いほど疲れにくい傾向)
可能であれば、 購入前に実際に試着してみることをおすすめします。 楽器店やオーディオショップで試聴できる場合もありますよ。
5. ケーブルの着脱式かどうか
意外と重要なのが、 ケーブルが着脱できるかどうかです。
固定式ケーブルの場合、 ケーブルが断線したらヘッドホン本体ごと修理に出すか買い替える必要があります。 一方、 着脱式なら交換用ケーブルを購入するだけで済むので、 長期的に見るとコスパが良いんです。
また、 ケーブルの長さを変えたり、 カールコードに変更したりと、 用途に応じてカスタマイズできるのも着脱式のメリットですね。
予算別:DTMにおすすめのモニターヘッドホン

それでは、 予算別におすすめのモニターヘッドホンをご紹介します。
エントリークラス(1万円前後)
DTMを始めたばかりで、 まずは手頃な価格から試してみたい方向けです。
SONY MDR-CD900ST
日本のレコーディングスタジオで最も使われている定番モニターヘッドホンです。 1989年の発売以来、 プロの現場で愛され続けています。
- 密閉型
- インピーダンス:63Ω
- 周波数特性:5Hz〜30kHz
- 解像度が高く、 細かい音まで聴き取れる
- 側圧が強めなので、 長時間使用には慣れが必要
「スタジオと同じ環境で音を確認したい」 という方には特におすすめです。 ただし、 低音がやや控えめなので、 低音重視のジャンルを作る方は試聴してから判断すると良いでしょう。
audio-technica ATH-M20x
コストパフォーマンスに優れた、 DTM初心者に人気のモデルです。
- 密閉型
- インピーダンス:47Ω
- 周波数特性:15Hz〜20kHz
- 比較的フラットな音質で、 バランスが良い
- 軽量で長時間の使用にも向いている
この価格帯では非常に優秀なモニター性能を持っており、 「とりあえずモニターヘッドホンを試してみたい」 という方の最初の一台としておすすめです。
ミドルクラス(2〜4万円)
本格的に DTMに取り組みたい方、 より精度の高いモニタリングを求める方向けです。
AKG K240 Studio
セミオープン型という珍しい構造で、 開放型と密閉型の良いとこ取りをしたモデルです。
- セミオープン型
- インピーダンス:55Ω
- 周波数特性:15Hz〜25kHz
- 音場が広く、 自然な音の広がりを感じられる
- 音漏れは密閉型よりあるが、 開放型ほどではない
- 装着感が良く、 長時間使用でも疲れにくい
ミックス作業で空間を意識したい方、 自然な音場で作業したい方に向いています。
YAMAHA HPH-MT8
YAMAHAが 2019年に発売した、 モニタリングに特化したモデルです。
- 密閉型
- インピーダンス:37Ω
- 周波数特性:15Hz〜25kHz
- 非常にフラットな音質で、 正確なモニタリングが可能
- 遮音性が高く、 集中して作業できる
- 折りたたみ式で持ち運びにも便利
YAMAHAのスピーカーモニターに近い音の傾向があり、 スタジオモニターとの相性が良いのも特徴です。
beyerdynamic DT 770 PRO
ドイツの老舗メーカーbeyerdynamicの定番モデル。 インピーダンスが 32Ω、 80Ω、 250Ωの3種類から選べます。
- 密閉型
- インピーダンス:32Ω / 80Ω / 250Ω (選択可能)
- 周波数特性:5Hz〜35kHz
- ベロア素材のイヤーパッドで装着感が抜群
- 解像度が非常に高く、 細部まで聴き取れる
- やや低音寄りだが、 不自然な誇張はない
DTM初心者〜中級者なら32Ω版、 オーディオインターフェースのヘッドホン出力がしっかりしているなら80Ω版がおすすめです。 250Ω版は専用アンプが必要になることが多いため、 上級者向けです。
ハイエンドクラス(5万円以上)
プロレベルの音質を求める方、 最高のモニタリング環境を構築したい方向けです。
SENNHEISER HD 650
2003年発売のロングセラーモデルで、 オープン型モニターヘッドホンの名機として知られています。
- 開放型
- インピーダンス:300Ω
- 周波数特性:10Hz〜39.5kHz
- 非常に自然で滑らかな音質
- 音場が広く、 立体的な音像定位
- 高インピーダンスのため、 専用のヘッドホンアンプ推奨
ミックス・マスタリングの最終チェック用として、 多くのエンジニアに愛用されています。 ただし、 専用のヘッドホンアンプが必要なため、 トータルコストは高くなります。
beyerdynamic DT 1990 PRO
beyerdynamicのフラッグシップモデルで、 スタジオでのプロユースを想定した設計です。
- 開放型
- インピーダンス:250Ω
- 周波数特性:5Hz〜40kHz
- テスラドライバー技術による高解像度
- 2種類のイヤーパッド(分析用/バランス用)が付属
- 非常に正確なモニタリングが可能
本格的なマスタリング作業や、 プロレベルの音質を追求したい方向けです。 こちらも専用アンプとの組み合わせで真価を発揮します。
DTMにおすすめモニターヘッドホン製品横断比較表
| 製品名 | タイプ | インピーダンス | 周波数特性 | 実売価格目安 | 得意なジャンル・用途 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SONY MDR-CD900ST | 密閉型 | 63Ω | 5Hz〜30kHz | 17,000〜20,000円 | ボーカル録音・スタジオ定番・解像度重視のミックス | ★★★★★ |
| audio-technica ATH-M20x | 密閉型 | 47Ω | 15Hz〜20kHz | 5,000〜7,000円 | DTM入門・コスパ重視・バランス型のモニタリング | ★★★★☆ |
| AKG K240 Studio | セミオープン型 | 55Ω | 15Hz〜25kHz | 7,000〜10,000円 | 音場の広さを重視したミックス・マスタリング | ★★★★☆ |
| YAMAHA HPH-MT8 | 密閉型 | 37Ω | 15Hz〜28kHz | 20,000〜25,000円 | フラットな特性・幅広いジャンルのミックス作業 | ★★★★★ |
| beyerdynamic DT 770 PRO(250Ω) | 密閉型 | 250Ω(80Ω版も) | 5Hz〜35kHz | 20,000〜25,000円 | ボーカル・アコースティック・精密なステレオ定位確認 | ★★★★★ |
| SENNHEISER HD 650 | 開放型 | 300Ω | 10Hz〜39.5kHz | 45,000〜60,000円 | ハイエンドミックス・マスタリング・クラシック・ジャズ | ★★★★★ |
| beyerdynamic DT 990 PRO(250Ω) | 開放型 | 250Ω | 5Hz〜35kHz | 20,000〜25,000円 | 開放型で広い音場のミックス・コスパの良いセミハイエンド | ★★★★☆ |
インピーダンスの注意点:250Ω・300Ωの製品(DT 770 PRO・HD 650等)はPCやスマホに直挿しすると音量が足りない場合があります。ヘッドホンアンプ(1〜3万円台)または高出力のオーディオインターフェースとの組み合わせが前提です。
DTM環境に合わせたヘッドホンの使い分け

実は、 プロのエンジニアの多くは複数のモニターヘッドホンを使い分けています。 制作フェーズによって、 最適なヘッドホンが異なるからです。
制作・編曲フェーズ
楽曲の骨組みを作る段階では、 密閉型で集中して作業するのがおすすめです。 外部の音を遮断でき、 低音もしっかり確認できるため、 リズムやベースラインの構築に向いています。
ミックス・マスタリングフェーズ
音のバランスを整える段階では、 開放型で音場の広さや定位を確認しながら作業すると良いでしょう。 ただし、 最終的にはスピーカーモニターでもチェックすることが大切です。
録音・レコーディングフェーズ
ボーカルや楽器を録音する際は、 音漏れのない密閉型が必須です。 開放型だとマイクにヘッドホンの音が入り込んでしまうため、 レコーディングには使えません。
予算が許すなら、 「メインのミックス用に開放型1台 + レコーディング用に密閉型1台」 という組み合わせが理想的です。
フェーズ別ヘッドホン選び&チェックポイント表
| 制作フェーズ | 推奨タイプ | おすすめ製品例 | このフェーズで確認すること |
|---|---|---|---|
| 制作・編曲(コード・メロディ・リズムの構築) | 密閉型(集中できる遮音性) | SONY MDR-CD900ST / YAMAHA HPH-MT8 / beyerdynamic DT 770 PRO | ベースライン・キックの音が埋もれていないか、各パートが明確に聴こえるか |
| ミックス・マスタリング(音のバランス調整) | 開放型またはセミオープン型(広い音場で定位を確認) | SENNHEISER HD 650 / beyerdynamic DT 990 PRO / AKG K240 Studio | 左右のパンニング・各楽器の音量バランス・高音域のシャリつき・低音のモワつき |
| 録音・レコーディング(ボーカル・生楽器の収録) | 密閉型のみ(音漏れ対策で開放型は使用不可) | SONY MDR-CD900ST / audio-technica ATH-M20x / beyerdynamic DT 770 PRO | オケの音がマイクに回り込んでいないか、モニターの音量が歌いやすいか |
| リファレンスチェック(他の環境との比較確認) | 密閉型+開放型の両方でチェック推奨 | 制作用+ミックス用の2台を持つのが理想(まず1台なら SONY MDR-CD900ST) | スマホのスピーカー・イヤホン・カーオーディオでも同じバランスに聴こえるか |
よくある質問と注意点

Q1. ワイヤレスのモニターヘッドホンはどうですか?
2026年現在、 Bluetooth技術は大きく進化し、 高音質コーデック(aptX HD、 LDACなど)も普及しています。 しかし、 DTMのモニタリングにおいては、 依然として有線接続が推奨されます。
理由は以下の通りです:
- わずかな遅延(レイテンシー)が発生する可能性
- 音質の圧縮により、 微細な音の変化が失われる
- バッテリー切れの心配
音楽鑑賞やカジュアルな用途ではワイヤレスも便利ですが、 精密な作業を要する DTMでは有線を選びましょう。
Q2. ゲーミングヘッドセットはDTMに使えますか?
ゲーミングヘッドセットは、 ゲームの効果音や足音などを強調するように音が調整されているため、 DTMのモニタリングには不向きです。
特に低音や高音が誇張されていることが多く、 フラットな音質とは言えません。 すでにゲーミングヘッドセットを持っている場合、 DTMを試してみるには使えますが、 本格的に取り組むなら専用のモニターヘッドホンを購入することをおすすめします。
Q3. ヘッドホンだけで完結させていいの?スピーカーは必要ない?
これは DTMでよく議論されるテーマですね。 結論から言うと、 最終的にはスピーカーモニターでもチェックすべきです。
ヘッドホンとスピーカーでは音の聴こえ方が大きく異なります:
- ヘッドホン:左右の音が完全に分離されて耳に届く
- スピーカー:左右の音が空間で混ざり合って耳に届く
多くのリスナーはスピーカーやイヤホンで音楽を聴くため、 ヘッドホンだけでミックスすると 「スピーカーで聴いたら変だった」 という事態になりがちです。
理想は 「ヘッドホン + スピーカーモニター」 の両方で確認することですが、 予算や環境の制約がある場合は、 ヘッドホンでの作業をメインにしつつ、 定期的にカーオーディオやスマホのスピーカーなど、 様々な環境で聴いてみることをおすすめします。
Q4. イヤホン型のモニターではダメですか?
最近はイヤホン型(インイヤーモニター)も高性能なものが増えていますが、 DTMのミックス作業にはヘッドホン型の方が向いています。
理由は音場の広さと定位の正確さです。 ヘッドホンの方が音の空間的な配置を把握しやすく、 左右のバランスも取りやすいのです。
ただし、 イヤホン型は携帯性に優れているため、 外出先でのチェック用や、 リファレンス用として持っておくのは良いでしょう。
モニターヘッドホンを長持ちさせるコツ

せっかく良いモニターヘッドホンを購入したら、 できるだけ長く使いたいですよね。 以下のポイントを押さえておきましょう。
保管方法
- 使用後はヘッドホンスタンドにかけるか、 専用ケースに収納する
- ケーブルは優しく巻いて、 折り目をつけないようにする
- 直射日光や高温多湿を避ける
- テーブルに無造作に置いたり、 床に転がしたりしない
メンテナンス
- イヤーパッドは定期的に柔らかい布で拭く(汗や皮脂で劣化する)
- 交換可能なイヤーパッドは、 へたってきたら新品に交換する
- ケーブルの接続部分は丁寧に扱い、 無理に引っ張らない
- 長期間使わない場合でも、 月に一度は使用して通電する
エージング(慣らし運転)について
新品のヘッドホンは、 使い始めてしばらくすると音質が変化すると言われています。 これを 「エージング」 と呼びます。
科学的な根拠については賛否両論ありますが、 多くのユーザーが 「50〜100時間ほど使用すると、 音がこなれてくる」 と感じています。 新品を購入したら、 数週間は様々な音源で慣らしてから本格的な作業に使うと良いでしょう。
まとめ:あなたに最適なモニターヘッドホンを見つけよう
モニターヘッドホン選びは「予算・作業環境・主なジャンル」の3つで決まります。以下の診断表で自分に合う製品を絞り込みましょう。
| あなたの状況 | おすすめ製品 | 理由 |
|---|---|---|
| DTM初心者・予算5,000〜7,000円で始めたい | audio-technica ATH-M20x | この価格帯では最もフラットな特性。まず1台目のモニターとして十分な性能 |
| 本格的にDTMを始める・予算2万円前後・ボーカル録音もしたい | SONY MDR-CD900ST | 日本のスタジオ標準機。ボーカル録音と制作作業の両方をこなせる万能型 |
| ミックス・マスタリングを重視したい・予算2〜3万円 | YAMAHA HPH-MT8 または beyerdynamic DT 770 PRO | フラットな特性で音の粗が見つけやすい。DTM専用として最初から本格的な選択 |
| 広い音場でのミックスを重視・予算2〜3万円・個室作業環境あり | beyerdynamic DT 990 PRO(開放型) | 開放型ならではの自然な音場でミックスの左右定位が確認しやすい |
| 本格的なハイエンド環境・予算5万円以上・ヘッドホンアンプ所持 | SENNHEISER HD 650 | 豊かな音場と解像度でプロレベルのミックス・マスタリング作業が可能 |
| 1台目を購入済み・2台目でミックス精度を上げたい | 開放型(AKG K240・DT 990 PRO等)を追加 | 1台目が密閉型なら開放型を追加することでリファレンスチェックの精度が上がる |
今日からの行動プラン
| タイミング | アクション |
|---|---|
| 今日 | 本記事の「製品横断比較表」と「状況別診断表」で自分に合う製品を2〜3候補に絞る。YouTubeで「MDR-CD900ST vs ATH-M20x」などのレビュー動画を見て音の傾向を確認する |
| 今週中 | 近くの楽器店(島村楽器・サウンドハウス・ヨドバシカメラ等)で実際に試聴する。自分の制作した音源や普段よく聴く曲を持参してモニタリング比較すると決断しやすい |
| 購入後すぐ | エージング期間(50〜100時間)として様々な音源で鳴らし始める。本記事の「フェーズ別チェックポイント表」を印刷して、各フェーズで何を確認するかを習慣にする |
| 1ヶ月後 | 本記事の「フェーズ別使い分け表」を参考に「制作用と録音・ミックス用を使い分けているか」を振り返る。必要であれば2台目の購入を検討する |


