「今年こそギターを弾けるようになりたい」「ピアノを毎日練習しよう」と思って始めたのに、数日〜数週間で楽器に触らなくなってしまう。そんな経験はありませんか?
楽器の練習が続かないのは、意志が弱いからではありません。多くの場合、目標が大きすぎる、練習のハードルが高い、成果が見えにくい、練習する時間が決まっていないなど、「続く仕組み」ができていないだけです。
結論から言うと、楽器練習を続けるには、やる気が出るのを待つよりも「5分だけ触る」「同じ時間に練習する」「記録を残す」「好きな曲を1フレーズだけ弾く」という小さな行動を固定する方が効果的です。
この記事では、楽器の練習が続かない原因、モチベーションに頼らず習慣化する7つのコツ、三日坊主から再開する方法、ギター・ピアノ・ドラムなど楽器別の続け方を具体的に解説します。
📋この記事の結論
楽器の練習が続かない人が、今日から最初にやることは次の3つです。
- 「毎日30分」ではなく「5分だけ楽器に触る」に下げる
- 「時間があったら練習」ではなく「夕食後・入浴前・寝る前」など固定タイミングを決める
- 練習内容を1行だけ記録し、続いた日ではなく「再開できた日」を見える化する
やる気を出してから練習するのではなく、練習を始めることでやる気が出る流れを作るのがポイントです。
原因別・最初にやる対策表
楽器の練習が続かない原因は人それぞれです。まずは下の表で自分に近い原因を確認しましょう。
| 続かない原因 | よくある状態 | 最初にやる対策 | 今日の行動 |
|---|---|---|---|
| 目標が大きすぎる | 1曲を完璧に弾こうとして疲れる | 1フレーズだけに分ける | サビの2小節だけ練習する |
| 練習時間が決まっていない | 時間があればやろうと思って終わる | 既存の習慣の後に固定する | 夕食後に5分だけ弾く |
| 準備が面倒 | 楽器を出すのが億劫になる | すぐ触れる場所に置く | ケースから出してスタンドに置く |
| 成果が見えない | 上達していない気がしてやめる | 録音・練習メモを残す | 今日の演奏を10秒録音する |
| 完璧主義 | できない日があると挫折する | 休む日を予定に入れる | 週5日できればOKにする |
| 一人で孤独 | 相談相手や共有相手がいない | 仲間・先生・コミュニティを作る | 練習した曲を誰かに共有する |
この表の中で、自分に一番近い原因を1つだけ選びましょう。最初から全部を直そうとすると、かえって練習のハードルが上がります。まずは「5分だけ」「1フレーズだけ」「1行だけ記録」のように、失敗しにくい行動に変えることが大切です。
楽器の練習が続かない5つの理由

まず、なぜ練習が続かないのかを理解することが大切です。原因がわかれば、対策も見えてきます。
目標が大きすぎて達成感がない
「上手になりたい」「曲が弾けるようになりたい」という目標は素晴らしいのですが、抽象的すぎて進捗が見えにくいという問題があります。ゴールが見えないマラソンを走り続けるのは、誰にとっても困難です。
目標が漠然としていると、今日の練習が何につながっているのかがわからず、達成感を得にくくなります。その結果、練習を続ける理由も弱くなってしまいます。
練習時間が生活の中に固定されていない
「時間があったら練習しよう」という考え方では、ほとんどの場合練習できません。学校や仕事、家事などの「やらなければならないこと」が常に優先され、楽器の練習は後回しになってしまうからです。
特に大人になると、自由時間は限られています。意識的に練習時間を確保しなければ、いつまでたっても練習できないという状況が続きます。
楽器を出すまでの準備が面倒
ケースから出す、電源を入れる、譜面を探すなど、始める前の手間が多いと練習は続きにくくなります。ギターやベースはスタンドに置く、電子ピアノはヘッドホンを近くに置くなど、すぐ触れる状態を作りましょう。
上達を実感できずモチベーションが下がる
毎日少しずつ上達していても、自分では変化に気づきにくいものです。週に1回だけ10秒録音する、練習内容を1行だけメモするなど、変化を見返せる形にしておくと続けやすくなります。
完璧に練習しようとして疲れてしまう
「1時間以上練習しなければ意味がない」「完璧に弾けるまで次に進めない」という考え方は、実は継続の大敵です。練習できない日が続くと罪悪感が生まれ、楽器に触ること自体が苦痛になってしまいます。
上達には時間がかかります。完璧を求めすぎると、小さな進歩を喜べなくなり、楽しさを失ってしまうのです。
今日からできる5分練習ルール
楽器の練習が続かない人は、最初から30分や1時間を目標にしない方が続けやすいです。まずは「5分だけ楽器に触る」を合格ラインにしましょう。5分で終わっても失敗ではありません。練習を始めたこと自体を成功にします。
| 練習時間 | やること | 目的 |
|---|---|---|
| 1分 | 楽器を持つ、鍵盤に触る、スティックを握る | 練習開始のハードルを下げる |
| 3分 | 前回のフレーズを1回だけ弾く | 再開しやすくする |
| 5分 | 1フレーズをゆっくり反復する | 継続の最低ラインを作る |
| 10分 | 基礎練習+曲の一部を弾く | 習慣化しながら上達する |
| 15分 | 録音して聞き返す | 成長を見える化する |
5分練習の目的は、短時間で一気に上達することではありません。目的は「今日も楽器に触れた」という成功体験を積み重ねることです。練習を始めるまでの抵抗が小さくなると、自然に10分、15分と続く日も増えていきます。
「やる気」より仕組みを変えると楽器の練習は続く

楽器の練習が続かないとき、多くの人は「もっとやる気を出さなきゃ」と考えます。しかし、モチベーションは日によって上下するため、やる気だけに頼ると練習は続きにくくなります。
大切なのは、やる気が低い日でも始められる仕組みを作ることです。「5分だけ触る」「練習する時間を固定する」「楽器をすぐ弾ける場所に置く」など、練習を始めるまでのハードルを下げると、再開しやすくなります。
モチベーションだけに頼ると続きにくい
やる気がある日は長く練習できますが、疲れている日や忙しい日は練習を後回しにしやすくなります。だからこそ、「やる気が出たら練習する」ではなく、「この時間になったら5分だけ触る」という形に変えましょう。
5分だけ始めると練習のハードルが下がる
最初から30分や1時間を目標にすると、疲れている日は始めるだけで重く感じます。5分だけなら、忙しい日でも取り組みやすくなります。5分で終わっても失敗ではなく、楽器に触れたこと自体を成功にします。
練習できない日より「再開できた日」を重視する
練習できない日があっても、そこで終わりではありません。大切なのは、翌日や数日後にもう一度楽器に触れることです。連続日数よりも、「また再開できた」という経験を増やしましょう。
楽器練習を習慣化する7つのコツ
初心者でも試しやすい順に、楽器練習を習慣化する7つのコツを整理しました。まずは1つだけ選んで、1週間続けてみましょう。
| # | コツ | 具体的なやり方 | 効果が高い理由 | 特に向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 練習時間を固定する | 「毎晩夕食後に15分」など時間をカレンダーに入れてアラームをセット | 意思決定コストをゼロにできる。「やるかやらないか」の判断が不要になる | 忙しい社会人・生活リズムが不規則な人 |
| 2 | 小さく始める(5分ルール) | 「今日は5分だけ弾く」と決める。5分経ったら止めてもOK(大抵そのまま続けられる) | 「やる気が出てから始める」ではなく「始めることでやる気が出る」仕組みを活用 | 練習のハードルが高く感じる人 |
| 3 | 練習環境を整える | 楽器を常に取り出しやすい場所に置く(ケースに入れない)。譜面台に今練習中の曲を開いておく | 「準備」のコストが下がると行動のハードルが下がる。楽器が目に入ると自然に弾きたくなる | 「準備するのが面倒」という人 |
| 4 | 既存の習慣とセットにする | 「歯磨きの後」「コーヒーを飲みながら」など、毎日すでにやっていることの直後に練習を設定 | 既存の習慣が「トリガー」となって新しい習慣が引き出される(習慣スタッキング) | 新しい習慣を作るのが苦手な人 |
| 5 | 練習メニューをルーティン化する | 「①チューニング→②スケール5分→③今日の曲10分」のように毎回同じ順序で行う | 毎回「今日は何を練習しよう」と考えなくてよくなり、練習に入りやすくなる | 何を練習すればいいかわからない人 |
| 6 | 練習しない日を許す | 「週5日練習する」と決めたら2日間は休日として最初から設定する | 休みなしのルールは失敗した時の挫折感が大きい。「休日がある」ことで長期継続しやすくなる | 完璧主義で少し休むとやめてしまう人 |
| 7 | ご褒美システムを作る | 「今月5曲練習したら好きなCDを買う」などの具体的ご褒美を事前に設定する | ご褒美を決めておくと、練習を続ける楽しみを作りやすくなり練習自体を楽しみに変える | 外発的モチベーションが高い人・成果が見えにくい楽器 |

モチベーションは波があるものです。やる気に頼らなくても練習できるよう、習慣化することが重要です。
1. 練習時間を固定する
「時間があったら練習する」ではなく、「毎日19時から15分間練習する」と決めてしまいましょう。決まった時間に練習することで、脳が「この時間は楽器の時間だ」と認識し、自動的に練習モードに入れるようになります。
時間帯選びのポイント:
- 朝型の人は朝、夜型の人は夜が続けやすい
- 毎日同じ時間帯にできるタイミングを選ぶ
- 疲れすぎていない時間帯を選ぶ
- ドラムなど音の大きい楽器は、近隣への配慮も忘れずに
2. 小さく始める(5分ルール)
5分でも続けたい人は、ギターならギターストローク初心者が最初に覚える基本リズム、ドラムならドラム初心者の1ヶ月練習ロードマップのように、シンプルな課題から始めるのがおすすめです。
最初から30分や 1時間の練習を目標にすると、ハードルが高すぎて続きません。まずは「毎日5分だけ楽器に触る」という小さな目標から始めましょう。
5分なら「今日は疲れているけど、5分だけならできるかな」と思えます。実際に楽器を手に取ると、そのまま10分、15分と練習してしまうことも多いのです。重要なのは、完璧な練習をすることではなく、毎日楽器に触る習慣を作ることです。
3. 練習環境を整える

楽器をケースにしまい込んでいませんか?練習のハードルを下げるために、楽器をすぐに弾ける状態にしておくことが重要です。
環境づくりのアイデア:
- ギターやウクレレはスタンドに立てて、リビングに置く
- 電子ピアノは常に電源を入れられる状態にしておく
- 譜面台を常設し、練習中の楽譜を開いたままにしておく
- 練習スペースを確保し、わざわざ片付けなくても良い状態にする
- ヘッドホンやイヤホンを楽器のそばに置いておく(電子楽器の場合)
「楽器を出す」という行為が面倒で練習しなくなることは非常に多いです。環境を整えるだけで、練習が続けやすくなります。
自宅に十分な練習スペースが確保できない場合や、楽器音を気にせず集中したい場合は、音楽スタジオでの個人練習も選択肢になります。予約方法や料金相場、当日の使い方は 音楽スタジオ個人練習の使い方|予約・料金・マナー・楽器別の練習コツまで解説 で詳しく紹介しています。
4. 既存の習慣とセットにする
「朝のコーヒーを飲んだ後に 5分練習する」「夕食後、テレビをつける前に 10分練習する」など、既に習慣化されている行動とセットにすると、新しい習慣が定着しやすくなります。
これは「習慣のスタッキング」と呼ばれるテクニックで、既存の習慣をトリガー(きっかけ)として使う方法です。脳は既にパターン化された行動の流れに新しい行動を組み込みやすいのです。
5. 練習メニューをルーティン化する
毎回「今日は何を練習しようかな」と考えるのは、意外と脳のエネルギーを消費します。基本的な練習メニューを決めておくと、迷わずに練習を始められます。
練習メニューの例(ギターの場合):
- ウォーミングアップ(5分):指のストレッチ、クロマチック練習
- コード練習(5分):今週のテーマのコード進行
- 曲の練習(10分):練習中の曲を通して弾く
- クールダウン(2分):好きなフレーズを自由に弾く
時間がない日は最初の2つだけでも OK、というように柔軟に対応できるメニューにしておくと、継続しやすくなります。
6. 練習しない日を許す
完璧を求めすぎないことが重要です。「毎日必ず練習しなければならない」と思い込むと、1日練習できなかっただけで罪悪感を感じ、そのまま練習をやめてしまうことがあります。
週に 5日練習できれば十分です。むしろ、適度な休息日を設けることで、心身ともにリフレッシュでき、長期的な継続につながります。大切なのは「完璧に続けること」ではなく、「長く続けること」です。
7. ご褒美システムを作る
人間の脳は報酬を喜びます。練習を続けたら自分にご褒美を与える仕組みを作りましょう。
ご褒美の例:
- 1週間毎日練習したら、好きなスイーツを買う
- 1ヶ月継続したら、新しい楽譜や教則本を買う
- 3ヶ月継続したら、ライブやコンサートに行く
- 半年継続したら、新しい機材やアクセサリーを購入する
ご褒美は物質的なものでなくても構いません。「友人の前で演奏を披露する」「SNSに演奏動画を投稿する」といった、達成感を味わえる経験も素晴らしいご褒美になります。
楽器別|続けやすい練習メニューの作り方
楽器によって、続けやすい練習メニューは少し違います。最初から長時間練習するのではなく、5分だけの日と15分できる日を分けて考えましょう。
| 楽器 | 5分だけの日 | 15分できる日 | 続けるコツ |
|---|---|---|---|
| ギター・ベース | コード1つ、または1フレーズだけ弾く | コードチェンジ+好きな曲のサビ | Fコードなど苦手練習だけで終わらない |
| ピアノ・キーボード | 右手だけ、または片手1フレーズ | 片手練習+ゆっくり両手 | いきなり両手で完璧に弾こうとしない |
| ドラム | スティックを握って8ビート確認 | 練習パッドでリズム練習 | 自宅では音量・振動に配慮する |
| 管楽器 | マウスピース・運指確認 | ロングトーン+短い曲 | 音を出せない日は運指練習にする |
| ボーカル | 歌詞を読む、鼻歌で確認 | 発声+1コーラス録音 | 声が出ない日は聴く練習に切り替える |
ギターで練習を続けたい人は、アコギ初心者におすすめの練習曲を参考にすると、短時間でも取り組みやすい課題を選びやすくなります。
ピアノで好きな曲から始めたい人は、ピアノ初心者におすすめの練習曲を参考にすると、無理なく取り組める曲を選びやすくなります。
ドラムの場合は、自宅で音を出しにくい日もあるため、練習パッドやリズム確認を組み合わせると続けやすくなります。
生活スタイル別|無理なく続ける練習時間の目安
年代・状況によって「練習が続かない原因」と「最も効果的な対策」が異なります。自分のケースに合ったアドバイスを確認しましょう。
| 年代・状況 | よくある継続の障壁 | 最も効果的な対策 | 練習時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 10代・学生 | 部活・勉強・スマホへの誘惑。「もっと上手くなれないと恥ずかしい」という自意識 | 好きな曲・憧れのアーティストの曲を優先して練習する。友達と一緒に練習する機会を作る | 毎日15〜30分(隙間時間の活用が鍵) |
| 20代・社会人初期 | 残業・飲み会・休日の疲れ。一人暮らしで防音問題が出やすい | 「電車で音楽を聴く時間」を「耳トレ・楽曲分析時間」に変える。ヘッドホン対応の電子楽器・消音器具を活用 | 平日10〜15分(週末に集中練習) |
| 30代・子育て世代 | 子供の世話・家事の合間しか時間がない。深夜以外は音が出せない | 子供が寝た後の20〜30分を「自分時間」として確保する。サイレント仕様の電子楽器・消音グッズが必須 | 週3〜4日・1回15〜20分(質重視) |
| 40代・50代以上 | 「今さら始めても遅い」という思い込み。体力・指の柔軟性への不安 | 「趣味として楽しむ」という軸を常に意識する。コミュニティ(音楽仲間・EMMUアプリ等)とのつながりがモチベーション維持の鍵 | 週2〜3日・1回20〜30分(無理なく長く継続) |

年齢や生活状況によって、継続のコツは少し異なります。自分の状況に合った方法を取り入れてみてください。
10代・学生の場合
学業や部活動、友人関係など、忙しい日々の中で楽器を続けるには、学校生活のリズムに組み込むことが効果的です。
- 朝の登校前の10分間を練習時間にする
- 帰宅後、制服を着替えたら楽器を触る習慣をつける
- テスト期間中は無理せず、休息を優先する
- 友達と一緒に始めて、お互いに励まし合う
- 学校の音楽室や軽音部を活用する
20代・社会人初期の場合
仕事を始めると、学生時代よりも自由時間が減ります。限られた時間を有効活用する工夫が必要です。
- 朝活として、出勤前に練習する(電子楽器なら可能)
- 帰宅が遅い日は5分だけでもOKとする
- 週末にまとめて練習するのではなく、平日に少しずつ
- 音楽スタジオの個人練習を定期的に予約する
- 同僚や友人とバンドを組むなど、社会人の楽しみとして位置づける
30代・子育て世代の場合
子育て中は自分の時間を確保するのが難しい時期です。完璧を求めず、柔軟に対応することが大切です。
- 子供が寝た後の15分を練習時間にする
- 子供と一緒に音楽を楽しむ時間を作る(一緒に歌う、簡単な楽器を与えるなど)
- 練習できない時期があっても自分を責めない
- オンラインレッスンを活用して、移動時間を節約する
- パートナーに理解を求め、週に1〜2回は練習時間を確保する約束をする
40代・50代以上の場合
大人になってから楽器を始めた方、または再開した方も多い年代です。時間に余裕が出てくる一方、体力面での配慮も必要です。
- 焦らず、自分のペースで楽しむことを最優先する
- 音楽教室に通って、定期的なレッスンをペースメーカーにする
- 手や指のストレッチを入念に行い、怪我を防ぐ
- アマチュアオーケストラや市民バンドなど、発表の場を持つ
- 同世代の仲間と演奏を楽しむ機会を作る
夜しか練習時間が取れない場合は、電子ピアノの夜練習で気をつけたい打鍵音・振動対策を参考に、ヘッドホンや防振マットの使い方を確認しておくと安心です。
三日坊主になったときの再開法
「もうやめたい」と感じたときに試してほしい3ステップ
練習が続かなくなる多くの人は、「もうやめたい」「才能がないかもしれない」「三日坊主で終わるのは自分だけ」という感覚に襲われる時期があります。これは独学でも教室通いでも共通して起きる自然な現象です。
以下の3ステップを試してみてください:
- 一度完全に楽器から離れる:数日〜1週間、楽器のことを考えない時間を作る。罪悪感を持たず、むしろ「休むことで上達のきっかけが生まれる」と考える
- 過去の録音を聴き直す:1ヶ月前・3ヶ月前の自分の演奏を聴くと、「実は自分が思うより成長している」ことに気づける
- 再開は小さく:5分でいい。「好きな1フレーズだけ弾く」など、ハードルを下げて再スタート
挫折や三日坊主は練習習慣のリセットと捉えれば、むしろ成長の機会になります。
特に独学で楽器を続けている方は、教室に通う人よりも孤独感や停滞感に陥りやすい傾向があります。
どれだけ工夫しても、練習が途切れてしまうことはあります。そんなときに知っておきたい復活の方法をお伝えします。
まずは自分を責めない
練習が途切れたことを責めないでください。誰にでも起こることです。「また練習が続かなかった…」と罪悪感を感じる必要はありません。重要なのは、続かなかったことを反省することではなく、もう一度始めることです。
ハードルを下げる
前回続かなかったということは、目標が高すぎた可能性があります。「毎日30分」が続かなかったなら、「週3回、10分」から再スタートしてみましょう。
新しい曲や新しい目標を設定する
飽きてしまった曲をダラダラ練習するより、新しい曲に挑戦する方が楽しく続けられます。また、「発表会に出る」「録音してみる」など、新しい目標を設定すると、新鮮な気持ちで取り組めます。
環境を変えてみる
いつもと違う場所で練習してみるのも効果的です。音楽スタジオを借りる、公園で練習する(アコースティック楽器の場合)、友人の家で一緒に練習するなど、環境を変えると新しい刺激になります。
プロの演奏を聴いてインスピレーションを得る
好きなアーティストのライブ映像を見たり、コンサートに行ったりすると、「自分もこんな風に弾きたい!」という気持ちが再び湧いてきます。モチベーションが下がったときこそ、音楽を聴く時間を大切にしましょう。
1週間の練習プラン例
楽器の練習を毎日完璧に続けるよりも、休む日と振り返る日を予定に入れる方が長続きしやすくなります。下の表は、1週間の練習プランの例です。
| 曜日 | 練習内容 | 時間の目安 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 月 | 今週の目標を1つ決める、前回の復習 | 5〜10分 | 目標は小さくする |
| 火 | 基礎練習を1つだけ行う | 5〜15分 | スケール・コード・リズムなど1つに絞る |
| 水 | 休み、または楽器に触るだけ | 0〜5分 | 休む日を予定に入れる |
| 木 | 好きな曲の1フレーズを練習 | 10〜15分 | 楽しさを戻す日 |
| 金 | 10秒だけ録音する | 5〜15分 | 成長を見える化する |
| 土 | 少し長めに練習する | 20〜30分 | 平日にできなかった部分を補う |
| 日 | 振り返り・音楽を聴く | 0〜10分 | 来週の練習を1つ決める |
このプランは、毎日長時間練習するためのものではありません。短い日、休む日、振り返る日をあらかじめ入れておくことで、挫折しにくいリズムを作るための例です。自分の生活に合わせて、曜日や時間は自由に変えてください。
練習を続けるためのツール・アプリ

現代では、楽器練習をサポートするツールがたくさんあります。これらを活用することで、練習がより楽しく、効果的になります。
メトロノーム・チューナーアプリ
スマートフォンアプリで、無料のメトロノームやチューナーが利用できます。正確なリズムで練習することは上達の基本です。毎日の練習に取り入れましょう。
練習記録アプリ
練習時間や内容を記録できるアプリを使うと、自分の練習状況を可視化できます。カレンダー形式で連続練習日数が表示されるタイプは、特に継続のモチベーションになります。
オンラインレッスンサービス
オンラインレッスンも選択肢の一つです。自宅にいながらプロの指導を受けられるため、近くに音楽教室がない方や、忙しくて通う時間がない方にも最適です。
電子楽器とヘッドホン
電子ピアノや電子ドラムなど、ヘッドホンで練習できる楽器は、音量や時間帯に配慮しながら練習しやすい大きなメリットがあります。特に集合住宅に住んでいる方や、夜間しか練習時間が取れない方には非常に便利です。
楽譜アプリと動画レッスン
楽譜をタブレットに表示できるアプリや、YouTubeの解説動画なども活用しましょう。自分のペースで繰り返し学べるため、特に独学で練習している方には心強い味方です。
よくある質問
Q. 楽器の練習が続かないのは才能がないからですか?
才能がないからではありません。多くの場合、目標が大きすぎる、練習時間が決まっていない、成果が見えにくいなど、続ける仕組みができていないことが原因です。
Q. 毎日練習しないと上達しませんか?
毎日できるのが理想ですが、無理に毎日続ける必要はありません。週3〜5回でも、短時間で継続できれば上達につながります。休む日を予定に入れる方が長続きしやすいです。
Q. 5分だけの練習でも意味がありますか?
意味があります。5分練習の目的は、楽器に触れる習慣を切らさないことです。短い時間でも、1フレーズの復習や録音の聞き返しを続けると、再開しやすくなります。
Q. モチベーションが上がらない日はどうすればいいですか?
やる気がない日は、楽器を持つだけ、譜面を見るだけ、好きな曲を聴くだけでもOKです。完璧な練習を目指すより、練習への接点を残すことを優先しましょう。
Q. 社会人はいつ楽器を練習すればいいですか?
社会人は、夕食後、入浴前、寝る前、休日の午前中など、生活の中で固定しやすい時間を選びましょう。平日は5〜15分、休日に少し長めの練習にすると続けやすいです。
Q. 三日坊主になったら最初からやり直しですか?
最初からやり直しではありません。数日空いても、前回の目標を半分以下にして再開すれば大丈夫です。空白期間を責めず、今日を新しい1日目として始めましょう。
Q. 好きな曲だけ練習しても上達しますか?
好きな曲だけでも、練習を続けるきっかけになります。ただし、上達を早めたい場合は、曲の中で必要なコード、リズム、指使いなどを短い基礎練習として組み合わせましょう。
Q. 一人で練習を続けるのがつらいときはどうすればいいですか?
一人で続けるのが難しい場合は、先生、友人、音楽仲間、アプリなどに練習内容を共有しましょう。誰かに見てもらう予定があるだけで、練習を再開するきっかけになります。独学と音楽教室の違いもあわせて参考にしてください。
まとめ|楽器の練習は小さく始めれば続けやすい
練習を続けるために最も重要なことは「完璧な練習を毎日すること」ではなく「少しでもいいから毎日続けること」です。以下の週間プランを参考に、自分に合った練習リズムを作りましょう。
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