音楽記号一覧|速度・強弱・反復記号の読み方と意味【テスト対策】

ミュージック

「テストで音楽記号が出るのに、意味が全然覚えられない…」「ピアノの楽譜に書いてあるAndantemfって、結局どう読むの?」——そんな悩みを抱えていませんか?音楽記号は種類が多く、しかもイタリア語やドイツ語が多いので、初めて見るとまるで暗号のように感じてしまいますよね。

この記事では、中学・高校の音楽のテスト対策としてはもちろん、これから楽器を始めるあなたが実際の演奏で困らないように、速度記号・強弱記号・反復記号を中心とした音楽記号・音楽用語を、「記号・読み方・意味」がひと目でわかる図解付きの一覧表で整理しました。テスト頻出のシャープ・フラットなどの変化記号、覚え方のコツ、ひっかけ注意ポイントまで丁寧に解説していきます。

ポイントを押さえれば、音楽記号は決して難しくありません。この記事を読み終えるころには、楽譜を見て「あ、これは知ってる!」と思える記号がぐっと増えているはずです。

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そもそも音楽記号とは?なぜテストによく出るのか

音楽記号・音楽用語一覧|速度記号・強弱記号・反復記号【テスト対策】- アイキャッチ画像

音楽記号とは、楽譜の上に書かれた「演奏の指示書」のようなものです。どのくらいの速さで(速度)、どのくらいの大きさで(強弱)、どこを繰り返すか(反復)——こうした情報を、作曲家が演奏者に伝えるための共通言語なのです。

言葉で「もっとゆっくり、だんだん静かに」と書くこともできますが、世界中の演奏者が共通で理解するために、多くはイタリア語の用語や専用の記号が使われています。だからこそ、音楽の授業やテストでは「読めること・意味がわかること」が重視されるのですね。

音楽記号は「暗記科目」に見えますが、実は意味の成り立ちを理解すると自然に覚えられるものが多いです。丸暗記よりも、関連づけて覚えるのがおすすめです。

この記事では大きく次の4つに分けて解説します。まず全体像を頭に入れておきましょう。

  • 速度記号:曲の速さ(テンポ)を表す
  • 強弱記号:音の大きさを表す
  • 反復記号:どこを繰り返すかを表す
  • その他の記号・用語:変化記号・アーティキュレーションや発想標語など

速度記号一覧|曲の速さを表す音楽用語

本文中:音楽記号4分類の全体像

速度記号は、曲全体または一部分の「テンポ(速さ)」を指定する記号です。多くはイタリア語で書かれ、楽譜の左上に大きく書かれることが多いですね。テストでは「読み方」と「意味」の両方が問われるので、セットで覚えましょう。

基本の速度記号(遅い順→速い順)

まずは覚えておきたい定番の速度記号を、遅いものから順に一覧表にまとめました。上から下へ、だんだん速くなる順番です。

記号 読み方 意味
Grave グラーヴェ 重々しく、ゆるやかに(最も遅い部類)
Largo ラルゴ はば広くゆるやかに(とても遅い)
Lento レント ゆるやかに、遅く
Adagio アダージョ ゆるやかに、静かに
Andante アンダンテ 歩くような速さで
Moderato モデラート 中くらいの速さで(適度に)
Allegretto アレグレット やや速く(アレグロより少し遅い)
Allegro アレグロ 速く、快活に
Vivace ヴィヴァーチェ 活発に、生き生きと速く
Presto プレスト 非常に速く

覚え方のコツは、「歩く速さ=Andante」を基準にすることです。Andanteの語源はイタリア語の「andare(歩く)」。これより遅いのがAdagioやLento、速いのがAllegroやPrestoと整理すると、頭の中で並べやすくなります。

だんだん速く・だんだん遅く(速度変化)

途中でテンポを変える指示もよく出てきます。これらは演奏の表情を作る大切な記号です。

記号 読み方 意味
rit.
(ritardando)
リタルダンド だんだん遅く
rall.
(rallentando)
ラレンタンド だんだん遅く(ゆるやかに)
accel.
(accelerando)
アッチェレランド だんだん速く
a tempo ア・テンポ もとの速さで
Tempo I
(Tempo primo)
テンポ・プリモ 最初の速さで
meno mosso メノ・モッソ 今までより遅く
più mosso ピウ・モッソ 今までより速く

テストでよく狙われるのが、rit.(だんだん遅く)a tempo(もとの速さで)のペアです。「だんだん遅くしたあとに、a tempoで元に戻す」という流れが定番なので、セットで覚えておくと得点しやすいですよ。

速度の一部を変える記号

記号 読み方 意味
riten.
(ritenuto)
リテヌート すぐに遅く(急に遅く)
rubato ルバート テンポを自由に伸縮させて

(fermata)
フェルマータ 音符や休符を適度に伸ばす

fermata(フェルマータ)は、音符の上に鳥の目のような記号()が付きます。「ほどよく伸ばす」という意味で、どのくらい伸ばすかは演奏者の判断に任されている点がおもしろいところです。

強弱記号一覧|音の大きさを表す音楽記号

本文中:基本の速度記号セクション

強弱記号(ダイナミクス)は、音の大きさを指定する記号です。イタリア語の頭文字を取ったアルファベット表記が多く、慣れると一目で読めるようになります。強弱は曲の感情表現に直結するため、演奏でもとても重要です。

基本の強弱記号(弱い順→強い順)

記号 読み方 意味
pp ピアニッシモ とても弱く
p ピアノ 弱く
mp メゾピアノ 少し弱く
mf メゾフォルテ 少し強く
f フォルテ 強く
ff フォルティッシモ とても強く

ポイントは、p=piano=弱くf=forte=強くという2つの基本を軸に考えることです。「p」が付くほど弱く、「f」が付くほど強い。真ん中の「m(mezzo=中くらい)」が付くと、mp(少し弱く)・mf(少し強く)になります。

ちなみに、楽器の「ピアノ」の正式名称は「ピアノフォルテ」。弱い音(piano)も強い音(forte)も出せる楽器だから、この名前が付いたと言われています。強弱記号のpとfを覚えるときの豆知識として役立ちますよ。

だんだん強く・だんだん弱く(強弱変化)

記号 読み方 意味
cresc. 
(crescendo)
クレッシェンド だんだん強く
decresc. 
(decrescendo)
デクレッシェンド だんだん弱く
dim.
(diminuendo)
ディミヌエンド だんだん弱く

crescendoとdecrescendoは、開いていく「<」型・閉じていく「>」型の記号(松葉、ヘアピンと呼ばれます)で書かれることも多いです。開いている方が音が大きくなる、と覚えると視覚的にわかりやすいですね。decrescendoとdiminuendoはほぼ同じ意味で使われます。

特定の音を強調する記号

記号 読み方 意味
sfsfz スフォルツァンド その音を特に強く
fp フォルテピアノ 強く、そのあとすぐ弱く
アクセント その音を目立たせる
fz フォルツァート その音を強調して

これらは「一瞬だけ強く」する記号です。曲にメリハリをつけるために使われ、演奏の中でとても印象的な効果を生みます。

反復記号一覧|どこを繰り返すかを表す音楽記号

本文中:強弱記号セクション

反復記号は「同じ部分を繰り返す」ための記号です。楽譜を短くコンパクトにまとめる役割があり、初心者がつまずきやすいポイントでもあります。実際の演奏では「どこに戻ってどこまで弾くか」を正しく理解していないと迷子になってしまうので、しっかり整理しましょう。

繰り返し記号(リピート)

記号 読み方 意味
リピート記号(反復記号) この間を繰り返す
1.2. いちばんカッコ・にばんカッコ 1回目は1番カッコ、2回目は1番を飛ばして2番カッコへ

リピート記号は、縦線に2つの点が付いた形をしています。始まりの記号()と終わりの記号()で囲まれた範囲を繰り返す、という意味です。始まりの記号が省略されている場合は、曲の最初に戻ります。

1番カッコ・2番カッコは、繰り返すときに「終わり方だけ変える」ために使われます。1回目は1番カッコを演奏し、リピートで戻ったあと2回目は1番カッコを飛ばして2番カッコへ進む——この流れが定番です。

ダ・カーポとダル・セーニョ

記号 読み方 意味
D.C. ダ・カーポ 曲の最初に戻る
D.S. ダル・セーニョ セーニョ記号()まで戻る
Fine フィーネ 曲の終わり

(Coda)
コーダ 結びの部分へ飛ぶ
to Coda トゥ・コーダ コーダ記号へ飛ぶ

「D.C. al Fine」と書かれていたら、「最初に戻って、Fineと書かれたところで終わる」という意味です。「D.S. al Coda」なら「セーニョまで戻って、to Codaの指示があるところからCodaへ飛ぶ」という流れになります。

反復記号は文字で読むと混乱しがちですが、実際に楽譜に矢印を書き込んで「演奏する順番」をたどってみると、一気に理解が進みます。テスト前にぜひ試してみてください。

その他の重要な音楽記号・用語一覧

本文中:反復記号セクション

速度・強弱・反復以外にも、テストや演奏でよく登場する記号があります。ここでは特に覚えておきたいものをまとめました。

アーティキュレーション(音のつなげ方・切り方)

記号 読み方 意味
スラー 高さの違う音をなめらかにつなげる
タイ 同じ高さの音をつなげて1つの音にする
スタッカート 音を短く切って
テヌート 音の長さを十分に保って
legato レガート なめらかに演奏する

スラーとタイは形が似ていて混同しやすいですが、違う高さの音をつなぐのがスラー、同じ高さの音をつなぐのがタイと区別しましょう。ここはテストでも頻出のひっかけポイントです。

変化記号(シャープ・フラット・ナチュラル)

音の高さを半音単位で変える記号も、テストの定番です。3つセットで確実に覚えましょう。

記号 読み方 意味
シャープ(嬰記号) 半音上げる
フラット(変記号) 半音下げる
ナチュラル(本位記号) もとの高さに戻す

「♯で半音上げたあと、♮で元に戻す」という組み合わせで出題されることが多い記号です。曲の途中で臨時に付く場合は「臨時記号」と呼ばれ、原則としてその小節の中だけ効果が続く、という点もあわせて覚えておくと安心です。

発想標語(曲の雰囲気を表す言葉)

速度記号と一緒に書かれることが多い、曲の感情や雰囲気を示す言葉です。

記号 読み方 意味
dolce ドルチェ やわらかく、甘く
cantabile カンタービレ 歌うように
espressivo エスプレッシーヴォ 表情豊かに
grazioso グラツィオーソ 優美に
maestoso マエストーソ 荘厳に、堂々と
con brio コン・ブリオ 生き生きと
tranquillo トランクィッロ 静かに、落ち着いて

覚えておくと便利な補助的な言葉

記号 読み方 意味
poco ポーコ 少し
poco a poco ポーコ・ア・ポーコ 少しずつ
molto モルト とても
assai アッサイ 非常に
ma non troppo マ・ノン・トロッポ しかし、はなはだしくなく
sempre センプレ 常に
subito スービト すぐに、急に

これらの言葉は、他の記号と組み合わせて使われます。たとえば「poco a poco cresc.」なら「少しずつだんだん強く」という意味になります。組み合わせのルールを知っておくと、初めて見る指示でも意味を推測できるようになりますよ。

音楽記号を効率よく覚える3つのコツ

本文中:スラーとタイの違いセクション

ここまで多くの記号を紹介してきましたが、「こんなに覚えられない…」と不安になるかもしれません。でも大丈夫。丸暗記に頼らず、効率よく覚えるコツを3つお伝えします。

コツ1:語源やイメージと結びつける

先ほどのAndante(歩く)のように、イタリア語の語源やイメージと結びつけると記憶に残りやすくなります。たとえばVivace(ヴィヴァーチェ)は「vivid(ビビッド=鮮やかな)」と似ていて、「生き生きと速く」というイメージにつながります。dolce(ドルチェ)は、お菓子の「ドルチェ」と同じで「甘く」という意味です。

コツ2:反対語・仲間でグループ化する

「速い/遅い」「強い/弱い」のように、反対の意味の記号をペアで覚えると効率的です。また、rit.(だんだん遅く)とaccel.(だんだん速く)のように、変化を表す記号同士をまとめて覚えるのも有効です。バラバラに覚えるより、グループにした方が思い出しやすくなります。

コツ3:実際の楽譜で探してみる

教科書に載っている曲や、あなたが練習している曲の楽譜で、実際に記号を探してみましょう。「この曲のここにcresc.が付いているから、だんだん盛り上がるんだ」と体験すると、記号が生きた知識に変わります。テスト勉強としてだけでなく、演奏にも役立つ一石二鳥の方法です。

楽譜を手に入れたい方は、市販の楽譜集を使うと便利です。初心者向けのやさしいアレンジ楽譜なら、記号の数もほどよく、無理なく練習できます。

音楽記号や音楽理論を体系的に学びたいなら、『楽典理論と実習』(全音楽譜出版社)という定番の教本があります。音楽の基礎知識が網羅されており、音大受験などでも使われる信頼のある一冊です。メリットは情報量が豊富で長く使えること。一方で、初心者にはやや専門的で難しく感じる部分もあるため、まずは学校の教科書やこの記事で基礎を固めてから取り組むのがおすすめです。

テストでよく出る音楽記号・ひっかけ注意ポイント

本文中:覚え方3つのコツセクション

最後に、テストで狙われやすいポイントをまとめておきます。ここを押さえておけば、得点力がぐっと上がりますよ。

  • スラーとタイの違い:違う高さ=スラー、同じ高さ=タイ
  • pとfの意味:p=弱く、f=強く(逆に覚えないよう注意)
  • mpとmfの順序:mp(少し弱く)<mf(少し強く)
  • rit.とa tempoのセット:だんだん遅く→もとの速さで
  • crescendoとdecrescendoの松葉:開く方が強くなる
  • D.C.(最初に戻る)とD.S.(セーニョに戻る)の違い
  • ♯(半音上げる)と♭(半音下げる)、♮(もとに戻す)の3点セット
  • Andante(歩く速さ)の語源:意味を問われやすい

特に「読み方だけ」「意味だけ」の片方しか覚えていないと、記述問題で失点しやすくなります。読み方・意味・記号の形の3点セットで覚えるのが、テスト対策の鉄則です。

まとめ|音楽記号は関連づけて覚えれば怖くない

今回は、速度記号・強弱記号・反復記号を中心に、音楽記号・音楽用語を一覧表で解説しました。最後に要点を振り返りましょう。

  • 速度記号:Andante(歩く速さ)を基準に、遅い/速いを整理する
  • 強弱記号:p=弱く、f=強くを軸に、m(中くらい)を組み合わせる
  • 反復記号:演奏する順番を矢印でたどると理解しやすい
  • 変化記号:♯=半音上げる、♭=半音下げる、♮=もとに戻す
  • 覚え方:語源・イメージと結びつけ、反対語でグループ化し、実際の楽譜で探す

音楽記号は数が多くて最初は大変に感じますが、意味の成り立ちや仲間同士のつながりを意識すれば、丸暗記よりずっとラクに覚えられます。そして何より、記号が読めるようになると、楽譜から作曲家のメッセージを受け取れるようになり、演奏がもっと楽しくなります。

次のアクションとして、ぜひあなたが今練習している曲や教科書の楽譜を開いて、この記事の一覧表に載っている記号を探してみてください。実際に見つけて「わかった!」という体験を積み重ねることが、いちばんの上達の近道です。テスト対策としても、演奏の楽しみとしても、音楽記号の知識はきっとあなたの力になりますよ。

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