歌詞を書き始めるなら、誰が誰に何を伝える歌かを決め、中心になる一文から各パートへ広げる方法があります。この記事では、設定メモから2番と最後のサビまでを埋める7手順を、新作の短い歌詞例でたどります。
メロディーがまだない人は歌詞の初稿を作り、曲がある人は発音の位置と長さを合わせて整えましょう。
- 結論:サビの一文を軸に、最後の場面まで書く
- 歌詞のテーマを決める方法
- 歌詞構成テンプレート|Aメロ・Bメロ・サビに何を書く?
- 歌詞の構成パターン5つ|サビ始まり・Cメロ・大サビの入れ方
- 初心者向け歌詞テンプレート|穴埋めから1曲分へ
- 歌詞の改善例|感情を直接言うか、場面で見せるか
- サビの書き方|一番伝えたい言葉を決める
- Aメロ・Bメロの書き方|情景からサビへつなぐ
- 言葉選びの基本テクニック
- 作詞のやり方|1曲完成までの7ステップ
- 作詞と作曲はどちらから始める?
- 曲先で作るとき|メロディに歌詞を合わせる音数の数え方
- 初心者がつまずきやすいポイントと対処法
- 作詞に役立つツールとアイテム
- 表現力を高める日常練習
- 完成した歌詞の要点を見直すチェックリスト
- 既存の歌詞を参考にするときの注意点
- 歌詞の書き方・作詞に関するよくある質問
- まとめ:今日から始める作詞の第一歩
結論:サビの一文を軸に、最後の場面まで書く
ここでは「感謝を言えなかった私が、翌朝に友人へ伝える」という設定から書きます。中心の一文だけで止めず、A1・B1・サビ1・A2・B2・サビ2・最後のサビの7枠を埋めるのが目標です。

迷ったら、内容・語り手・発音を分けて見直す
言いたいことが決まらなければテーマ、誰の気持ちか分からなくなれば語り手、歌いにくければ発音の割り当てへ戻ります。以下では、この設定で書く一つの練習法を示します。
歌詞のテーマを決める方法
最初の材料は感情、出来事、伝えたい言葉のどれからでも選べます。一つ選んだら、最後に主人公がどうするかまで設定メモに書いてみましょう。

| 方法 | やること | 例 |
|---|---|---|
| 感情から決める | 気持ちと、そのきっかけを書く | 寂しさ:友人の引っ越しが決まった |
| 体験から決める | 残っている出来事を一つ選ぶ | 教室で友人の荷造りを手伝った |
| 誰かに伝えたい言葉から決める | 相手と、言えなかった内容を書く | 一緒にいてくれてありがとう |
誰の視点で書くかを決める
語り手は歌詞の中で話している人です。実体験でも創作の人物でもよく、この例では「私」が「君」に語る形を最後まで保ちます。2番で変えるのは時間や行動で、相手の心の中を知っているような説明へは切り替えません。
設定メモの例:引っ越す友人へ感謝を言えなかった私が、翌朝のバス停で声をかける。
歌詞構成テンプレート|Aメロ・Bメロ・サビに何を書く?
Aメロ・Bメロ・サビは曲の区切りの呼び方です。この練習では次の役割を割り当てますが、すべての曲に同じ内容やパート数が必要なわけではありません。

| パート | 役割 | 書く内容 | 例 |
|---|---|---|---|
| Aメロ | 導入 | 最初の場面 | 夕方の教室で荷造りを手伝う |
| Bメロ | つながり | サビの言葉が必要になる理由 | お礼を言えずに帰ってしまう |
| サビ | 中心 | 願い・決意・伝えたいこと | 翌朝は自分から声をかける |
| 2番Aメロ | 展開 | 同じ語り手の別の時間や行動 | 翌朝のバス停へ行く |
| Cメロ | 任意の転換 | これまでにない気づき | 言葉より先に笑顔が答えていた、と気づく |
| ラスサビ | 結末 | 初めの願いにどう答えたか | 感謝を伝えた後で見送る |
ラスサビは最後のサビのことです。BメロやCメロを使わない構成もあり、以下の7パート例ではCメロを入れません。行数は固定せず、曲が先にある場合はそのフレーズ(ひとまとまりの旋律)の数と長さに合わせます。
歌詞の構成パターン5つ|サビ始まり・Cメロ・大サビの入れ方
次の5行は選べる構成例です。A1・A2は1番・2番のAメロを表し、大サビはこの表では「変化を付けた最後のサビ」という意味で使います。サビに当たる部分をすべて書き出し、回数を数えています。
| パターン | 並び | サビの回数 | 選ぶ場面 |
|---|---|---|---|
| ①基本型 | A1→B1→サビ1→A2→B2→サビ2→最後のサビ | 3回 | 1番の決意から2番の行動、結末へ進める |
| ②サビ始まり | 導入サビ→A1→B1→サビ1→A2→B2→サビ2→最後のサビ | 4回 | 最初に中心の言葉を聞かせる |
| ③Bメロ省略型 | A1→サビ1→A2→サビ2→最後のサビ | 3回 | Bメロを置かず、Aからサビへつなぐ |
| ④Cメロ強調型 | A1→B1→サビ1→A2→B2→サビ2→Cメロ→最後のサビ | 3回 | 2番の後に別の気づきを置く |
| ⑤大サビ型 | A1→B1→サビ1→間奏→Cメロ→大サビ | 2回 | 後半を短くまとめ、最後のサビを変化させる |
③はBメロを省きますが、曲全体が短くなるとは限りません。演奏時間は各パートの長さ、速さ、間奏によって変わります。
初心者向け歌詞テンプレート|穴埋めから1曲分へ
枠ごとに違う情報を入れるためのテンプレートです。決められた語尾や比喩を埋める形式ではなく、自分の場面に合わせて行を増減します。
設定:[私]が[相手]に[言えなかった内容]を、最後に[どうする]。
A1:[最初の時間と場所]
[見た物・したこと]
B1:[言えなかった理由や行動]
サビ1:[一番伝えたい一文]
[次に取ろうとする行動]
A2:[次の時間と場所]
[1番の後に起きた出来事]
B2:[主人公が実際にした行動]
サビ2:[核心を再び伝える一文]
[行動したときの相手や自分の反応]
最後のサビ:[初めの願いに対する結果]
[その後の行動・残った気持ち]
7パートを埋めた新作例「角の向こうへ」
以下はこの記事の説明用に新しく作った歌詞です。「私」が友人を見送る設定で、1番の夕方から2番の翌朝、見送りの後までを全7パートにしました。旋律はまだ付けていない詞先の短い全曲例なので、曲付け後には各行の長さや発音を調整します。
A1
夕日の教室 机を並べ
君の段ボール ふたを押さえた
空いた名札の 白い四角に
言えないお礼を 指でなぞった
B1
笑って見送る つもりだった
声になる前に 帰りの鐘
サビ1
明日は私から手を振る
いつもの角を 走りぬけて
しまったままの ありがとうを
君の目を見て 渡したい
A2
朝日のバス停 かばんを抱え
君は時刻表 何度も見てた
ポケットの中の 折れたメモから
一つのお礼を 声に選んだ
B2
名前を呼んだら 顔が上がる
まぶしい光の 中で笑う
サビ2
今朝は私から手を振る
息をつないで ありがとうと
君がうなずく その速さで
胸のつかえが ほどけてゆく
最後のサビ
遠ざかる窓へ手を振る
君の手のひら 小さくなる
返事の届いた 朝の道を
今度はひとりで 歩いてゆく
サビ1は「明日は」という決意、サビ2は「今朝は」という実行、最後は返事を受け取った後の見送りです。「手を振る」は繰り返しますが、そのたびに時間と結果が進みます。
歌詞の改善例|感情を直接言うか、場面で見せるか
「好き」「ありがとう」のように直接気持ちを言う表現も、サビの核心として使えます。場面を見せたいのに感情名だけで終わっている場合は、出来事や動作を加えてみましょう。以下は絶対的な良し悪しではなく、伝える効果の違いです。

| 直接気持ちを伝える例 | 場面を加える目的 | 場面で伝える例 |
|---|---|---|
| 君が好き | 相手を意識した行動を見せる | 君の靴音がすると 窓を閉める手が止まる |
| とても悲しい | 失った後の習慣を見せる | 二つの湯飲みを出して 一つ棚へ戻した |
| 夢を叶えたい | 続けている行動を見せる | 消した下書きの上に また線を引いた |
| さよならがつらい | 別れ際の動作を見せる | 手を下ろす理由がなくて 窓の外を見ていた |
| ありがとう | 感謝のきっかけを見せる | 濡れたノートを乾かして 君が次のページを開いた |
「二つの湯飲みを出して一つ戻す」からは相手の不在を想像できますが、その理由までは決まりません。別れや引っ越しなどを区別したいなら、前後の行に必要な出来事を加えます。
サビの書き方|一番伝えたい言葉を決める
サビを組み立てるときは、聴き手に最後に覚えていてほしい一文を選びます。新作例では「明日は私から手を振る」を中心に、行く場所・伝える内容・望む結果の3行を続けました。
サビの一文を作る3つのコツ
| コツ | やり方 | 例 |
|---|---|---|
| 一文を短くする | 一度に言う内容を一つに絞る | 会う・謝る・感謝するの中から「感謝する」を残す |
| 覚えやすい言葉にする | 語り手が実際に口にする言葉で書く | 「感謝の意を示す」より「ありがとう」 |
| 感情のピークを置く | 今までできなかった行動を言い切る | 「明日は私から手を振る」 |
曲がある場合は核心を聞かせたい位置に置き、前後の行をそのフレーズの長さに合わせて足します。
Aメロ・Bメロの書き方|情景からサビへつなぐ
A1の末尾、B1の末尾、サビ1の先頭を続けて読んでみます。「言えないお礼」から「帰りの鐘」を経て「明日は」へ、時間と行動がつながるかを確かめます。

この例のAメロは荷造りの場面を書く
「段ボールのふたを押さえる」と書くと、主人公が友人の引っ越しを手伝っている場面が見えます。場所の名前を並べるだけでなく、そこで何をしたかを入れると、次のBメロの理由につながります。
この例のBメロは伝えそびれた理由を書く
B1の「声になる前に 帰りの鐘」が、伝えそびれた理由になります。その後にサビ1の「明日は私から手を振る」を置くことで、言えなかった出来事から翌日の決意へ進みます。
言葉選びの基本テクニック
言い換える前に「映像を見せたい」「語尾の音をそろえたい」など、変えたい効果を決めます。意味が変わる案は、元の意図に合う場合だけ採用します。

| テクニック | 変える箇所 | 変更前の例 | 変更後の例と効果 |
|---|---|---|---|
| 具体的な情景を入れる | 誰が何をしたか | 悲しい朝 | 二つの湯飲みを一つ戻す:習慣で不在を示す |
| 五感を使う | 見た物以外の感覚 | 教室を思い出す | チョークの粉の匂い:嗅覚を足す |
| 比喩を使う | 別の物にたとえる | 返事を待っている | 返事のない時間が ほどけない糸になる:待つ感覚を糸にたとえる |
| 動詞を効果的に使う | 同じ物への動作 | メモを持っている | メモを握りしめる:力の入った動作へ |
| 韻(ライム)を意識する | 発音のそろう範囲 | 願い(ねがい) | 世界(せかい):母音がどちらも e・a・i |
| 倒置法を使う | 語順と最後に残る語 | 私は君を待っていた | 待っていた、君を:相手を最後に置く |
| 反復法を使う | 聞かせたい言葉 | 手を振る | 「明日は私から手を振る」→「今朝は私から手を振る」→「遠ざかる窓へ手を振る」:時間と結果を進める |
韻は語尾などの響きをそろえる表現です。反復は核心を印象づけるために残せますが、出来事が進まない説明を類語へ替えるだけでは展開になりません。
作詞のやり方|1曲完成までの7ステップ
ここまでの説明を、手元に残るものの順にまとめます。途中で休む場合も、未記入のパートを残したまま「1曲完成」とせず、次に書く枠へ印を付けておきましょう。
| ステップ | やること | 完了の目安 |
|---|---|---|
| 1 | テーマと語り手を決める | 誰が誰に何を言えず、最後にどうするかの設定メモ |
| 2 | 構成を選んで枠を作る | A1→B1→サビ1→A2→B2→サビ2→最後のサビの7枠 |
| 3 | サビ全体を書く | 核心だけでなく、前後の行も埋まったサビ1 |
| 4 | A1・B1でサビの理由を書く | 荷造り→言えなかった→翌朝の決意という1番のつながり |
| 5 | 2番と最後のサビを埋める | 翌朝の訪問→呼びかけ→感謝→見送りまで全枠が埋まる |
| 6 | 発音とメロディーを合わせる | 曲がある場合は歌って修正。詞先なら仮の区切りと曲付け後の調整箇所 |
| 7 | 意味を通して読んで保存する | 題名・版の日付を付けた全文。仮歌があれば併せて保存 |
曲を付けた後、仮歌の音程を別に確認したい場合は自宅ボイトレと音程確認アプリが補助になります。音程の合否と言葉の聞き取りやすさは、分けて確かめてください。
作詞と作曲はどちらから始める?
手元にあるものに合わせて始め方を選べます。詞先なら曲付け後の調整を残し、曲先なら元の旋律の区切りと長さを先に確かめます。
| 始め方 | 向いている状況 | 進め方 |
|---|---|---|
| 歌詞から作る | 言いたい内容がある | 全パートの歌詞を作り、曲を付けてから発音を調整 |
| メロディーから作る | 鼻歌や旋律がある | フレーズごとに発音位置と伸ばす位置を決める |
| コードから作る | 和音の並びがある | まず仮の旋律を口ずさみ、言葉を置く位置を作る |
| 同時に作る | 歌いながら言葉が浮かぶ | 仮歌を録音し、言葉と旋律の両方を少しずつ直す |
コードは同時に鳴らす音の組み合わせで、コードだけでは歌詞の発音位置は決まりません。楽器やDAW(録音・編集・作曲を行うソフト)で伴奏を作る場合も、仮の旋律を付けて試します。
参考曲の速さや調を調べたい場合は曲のキー・BPMを調べるサイトとアプリ、曲を作る工程全体は鼻歌から曲を作る7ステップで確認できます。
曲先で作るとき|メロディに歌詞を合わせる音数の数え方
漢字や仮名の文字数、発音の長さ、音符の数は同じではありません。日本語の音の長さを数える単位をモーラといい、「きゃ」は仮名2文字で1モーラ、「きっと」は「き・っ・と」で3モーラ、「きょう」は「きょ・う」で2モーラです。これは4拍子などの音楽の拍数とは別です。
まずフレーズごとに歌い、新しく言葉を発音する位置と、同じ母音を伸ばす位置を分けます。説明用の4音「ド・レ・ミ・ソ」に「き・み・へ」を置くなら、ドで「き」、レで「み」、ミで「へ」と発音し、ソへ移っても「へ」の母音を伸ばす例が作れます。3モーラを4音符で歌えるため、音符と文字を一対一に数合わせする必要はありません。
| 症状 | 見直す点 | 直し方 | 例 |
|---|---|---|---|
| 字余り(文字が多い) | 発音を詰め込んでいないか | 意味の中心を残して短くする | 「とても悲しくなった」→「悲しくなった」:程度の語を省く |
| 字足らず(文字が足りない) | 余白をすべて語で埋める必要があるか | 母音を伸ばす・休みを残す・語を足すを選ぶ | 「行こう」の母音を伸ばす/「行こうよ」は呼びかけを加える別案 |
| 歌いにくい | 実際の読みと口の動き | 同じ表記変更ではなく、発音を変えて試す | 「まもなくもどる」→「もうかえる」:意味の違いが許される場合だけ |
| 息が続かない | 元の旋律の休みと語の切れ目 | 実際のテンポで吸える場所を試す | 伸ばす音の終わりで吸う。旋律変更が必要なら作曲者と相談 |
| 言葉が潰れて聞こえない | 大事な語が短い音に密集していないか | 語を長く保てる位置へ動かす | 「ありがとう」全体を発音できる長さのまとまりへ置き、伸ばす母音を選ぶ |
A1とA2を同じ旋律で歌う場合は、対応する行を続けて試します。詞先の段階では朗読で意味の区切りを印し、実際の旋律ができてから歌唱で確かめ直してください。
初心者がつまずきやすいポイントと対処法
止まった場所に応じて、次に直す対象を一つ選びます。以下は原因の断定ではなく、作業へ戻るための早見です。

| つまずき | 見直す点 | 次の操作 | 短い例 |
|---|---|---|---|
| 言葉が出てこない | 書ける材料があるか | テーマ節の3つの入口から一つ選ぶ | 荷造りを手伝った出来事 |
| サビが書けない | 核心が複数ないか | 残したい一文を選ぶ | 感謝と謝罪なら、今回は感謝 |
| 同じ言葉を繰り返してしまう | 同じ意味のまま止まっていないか | 次に起きる出来事を加える | 翌朝に実際に声をかける |
| 歌詞が長くなりすぎる | 前の行と同じ説明がないか | 意味が重なる行を合わせる | 不在の説明を湯飲みの動作へ集約 |
| メロディーに乗らない | 発音位置と長さ | 直前の音数の節で割付を試す | 一つの母音を複数音へ伸ばす |
| 抽象的すぎる | 場面を見せたい箇所か | 具体化の比較表から効果を選ぶ | 誰が何をしたかを一つ加える |
| 場面がぼやける | 設定のつながり | いつ・どこ・誰・何・なぜ・どうを補う | 朝/バス停/私/感謝を伝える/出発前/声をかけて |
案が選べないときは原文を残し、別案を横に置いて時間をあけて読み比べる方法もあります。削った語で意味が失われたら戻せるようにしておきます。
作詞に役立つツールとアイテム
言葉を残す、候補を比べる、歌って聞き直すという作業に必要な道具を選びます。手元のメモや録音機能で足りる場合は、新しくそろえる必要はありません。
| ツール | 役立つ場面 | 残すもの・確かめること |
|---|---|---|
| メモアプリ | 移動中に言葉が浮かぶ | 設定とフレーズの原文 |
| 類語辞典 | 似た意味の言葉を比べたい | 意味の範囲と語調の違い |
| 韻辞典・韻検索 | そろう音を探したい | 実際に一致する母音・語尾 |
| 作詞用ノート | 手書きで行を並べ替えたい | 消す前の案と選んだ案 |
| 録音アプリ | 旋律に乗せて試したい | 実際の速さで歌った仮歌 |
言葉の辞典類
辞書では候補の意味だけでなく、どんな相手や物に使う語かを例文で確かめます。意味が近くても丁寧さや話し言葉らしさが違うので、歌詞の語り手が口にする語を選びます。以下のリンクは『角川類語新辞典』という書名のAmazon検索です。
表現力を高める日常練習
1曲を書いた後、足りなかった材料に合わせて練習を選べます。回数を増やすより、次の歌詞で使える観察や違いを一つ残します。
| 練習法 | やり方 | 得られるもの |
|---|---|---|
| 情景メモを取る | 気になった物と、そのときの動きを書く | 場所名だけではない具体的な動作 |
| 感情を別の言葉で言い換える | 直接語・場面・動作の3案を比べる | 同じ気持ちの伝え方の差 |
| 好きな曲を分析する | 各パートで何が変わるかを自分の言葉で記録 | 構成と出来事の進め方 |
| 詩や小説を読む | 誰が語り、何を何にたとえるかを見る | 語り手と比喩の働き |
| 声に出して読む | 意味が伝わる区切りを印す | 朗読で自然な文の区切り。歌唱適合は曲で別に確認 |
参考曲を聴くためにApple Musicを検討している人は、Apple Musicの学割資格と家族料金を確認できます。作詞の練習のために新しく契約する必要はありません。
完成した歌詞の要点を見直すチェックリスト
7手順を終えたら、次の項目を全文で確認して保存します。歌詞と仮歌には同じ題名・版の日付を付け、どの歌詞を歌った音声かを後で照合できるようにします。詞先の場合は、曲付け後に確かめる発音や息継ぎの箇所を歌詞の横に残してください。
□ 核心の一文で誰に何を伝えるか分かる
□ 採用した構成の全パートが埋まっている
□ Bメロを使う場合、その出来事がサビにつながる
□ 反復する行に強調・時間の変化などの役割がある
□ 直接の感情語と場面の描写を目的で使い分けた
□ 朗読で意味の切れ目を確かめた
□ 曲がある場合は発音位置・伸ばす母音・息継ぎを歌って試した
□ 1番から2番へ出来事や反応が進んでいる
□ 語り手と、時間や場所の移り変わりが読み取れる
□ 最後の行が初めの願いに答えている
既存の歌詞を参考にするときの注意点
参考曲では、サビを置く位置、言葉が密集する箇所、語り手の変化などを自分の言葉で記録します。既存の歌詞のフレーズを少し変えただけで、自作の例として発表する方法にはしません。
既存曲の歌詞を変えて公表する場合は、創作練習とは別に権利者への確認が必要です。JASRACは、替え歌や訳詞などの改変について、音楽出版者などへの事前確認を案内しています。
歌詞の書き方・作詞に関するよくある質問
書き始め、曲への合わせ方、発表前の疑問を短く確認します。
Q. 歌詞は何から書き始めればいいですか?
旋律がなければ、誰が誰へ何を伝えるかを決めます。曲があれば、その区切りに合わせて歌詞の枠を作ります。
Q. Aメロ・Bメロ・サビには何を書けばいいですか?
この練習ではAに場面、Bにサビへ進む理由、サビに核心を置きます。全曲共通の規則ではなく、選んだ構成に応じて役割を決めます。
Q. 歌詞がありきたりになってしまうときはどうすればいいですか?
場面を見せたい箇所なら、実際に見た物やした動作を加えます。直接気持ちを伝える行まで、すべて比喩や情景へ変える必要はありません。
Q. サビが思いつかないときはどうすればいいですか?
言いたいことが複数あるなら、最後に一つだけ覚えてもらうとしたら何かを選びます。その一文の前後に、行動や望む結果を足してサビ全体にします。
Q. 作詞と作曲はどちらから始めるべきですか?
言葉、旋律、コードのどれが手元にあるかで選べます。コードだけの場合は、仮の旋律を付けて発音位置を作ってから歌詞を当てます。
Q. 初心者でも1曲分の歌詞を書けますか?
全パートの枠を作り、短い行から埋めて1曲分の初稿にできます。この記事の7パート例のように、2番と最後のサビまで出来事を進めましょう。
Q. 作詞は独学でできますか?
独学で書き、録音や他の人の感想を材料に直すことはできます。一度に全部を直そうとせず、意味が伝わらない箇所や歌いにくい箇所を選んで比べます。
Q. 作詞に向いているのはどんな人ですか?
語彙の多さだけで適性は決まりません。場面を観察する、別案を比べる、書いた言葉を歌って確かめる練習から、自分の得意な表現を探せます。
Q. 歌詞を書くことは違法ですか?
自分で新しい歌詞を書くことと、既存曲の歌詞を流用・改変して発表することは別です。既存曲を使う場合は、その使い方に応じて権利者への確認を行ってください。
Q. 歌詞をメロディに合わせるにはどうすればいいですか?
実際の旋律で、発音する位置と同じ母音を伸ばす位置を確かめます。言葉が詰まる場合は意味を残して短くし、余る場合は母音の延長や休みも試します。
既存曲を歌った動画を公開する場合の確認は、既存曲のカバー動画を公開する前の著作権確認が別の補足です。歌詞の改変許諾を、この動画投稿の手順だけで済ませないでください。
まとめ:今日から始める作詞の第一歩
選んだ構成の全パートを埋め、最初の願いが最後にどう変わったかを通して読んでみましょう。歌詞の全文を保存し、曲がある場合は実際に歌って直した版も残してください。
発音と歌詞の割り当ての参考:国立国語研究所の分節音ラベリング資料、LilyPond公式:一つの発音を複数の音符で歌う記譜。
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情報の確認日:2026年9月22日


