オーケストラで使われる楽器は、主に「弦楽器・木管楽器・金管楽器・打楽器」の4グループに分けられます。代表的な楽器は、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ、ティンパニなどです。
この記事では、オーケストラの楽器の名前を一覧表で整理し、図解・音の出し方・役割・人数の目安・座席配置図まで初心者向けに解説します。「弦楽器の種類を知りたい」「金管楽器を大きい順に見たい」「一番大きい楽器はどれ?」という疑問にも答えます。
30秒でわかる結論
- オーケストラの楽器は大きく4グループ:弦楽器・木管楽器・金管楽器・打楽器
- 弦楽器は前方に多く配置され、バイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバスが中心
- 木管楽器はフルート・オーボエ・クラリネット・ファゴットなど
- 金管楽器はホルン・トランペット・トロンボーン・チューバなど
- 打楽器はティンパニ・シンバル・大太鼓・小太鼓・鍵盤打楽器など
- 大きい楽器として目立つのは、弦楽器ではコントラバス、金管楽器ではチューバ

オーケストラの楽器は、大きく4つのグループに分けて整理すると覚えやすくなります。まずはこの4分類と代表楽器を押さえましょう。
オーケストラの楽器一覧表【名前・図解・役割】
オーケストラで常にすべての楽器が使われるわけではありません。曲や時代、編成によって登場する楽器は変わります。まずは、よく登場する代表楽器から覚えると理解しやすくなります。
| グループ | 楽器名 | 見た目の特徴 | 音の出し方 | 主な役割 | 配置の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 弦楽器 | 第1バイオリン | 木製の小型ボディ、弓で演奏 | 弓で弦をこする | 主旋律を担当 | 指揮者の左前方 |
| 弦楽器 | 第2バイオリン | 第1と同じ形・サイズ | 弓で弦をこする | 第1のハーモニーや内声 | 指揮者の左寄り中央 |
| 弦楽器 | ビオラ | バイオリンよりやや大きい | 弓で弦をこする | 中音域の和声を支える | 指揮者の前~右寄り |
| 弦楽器 | チェロ | 抱えて床に立てて演奏 | 弓で弦をこする | 低音の旋律と支え | 指揮者の右前方 |
| 弦楽器 | コントラバス | 弦楽器で最も大きい | 弓または指で弦を弾く | 低音の土台 | 右奥または後方 |
| 弦楽器 | ハープ | 背の高い大きな弦楽器 | 指で弦を弾く | 華やかな装飾音 | 後方の脇 |
| 木管楽器 | フルート | 金属製の横笛 | 息を吹きかけて鳴らす | 軽やかな高音の旋律 | 中央奥 |
| 木管楽器 | ピッコロ | フルートの半分の長さ | 息を吹きかけて鳴らす | 最高音域の彩り | フルートの隣 |
| 木管楽器 | オーボエ | 細長い木製の縦笛 | ダブルリードの振動 | 哀愁ある旋律 | 中央奥 |
| 木管楽器 | クラリネット | 黒い木製の縦笛 | シングルリードの振動 | 幅広い音域で旋律と和声 | 中央奥 |
| 木管楽器 | ファゴット | 長い管を折り返した形 | ダブルリードの振動 | 木管の低音を担当 | 中央奥 |
| 木管楽器 | イングリッシュホルン | オーボエに似て少し大きい | ダブルリードの振動 | 中音域の旋律 | オーボエの隣 |
| 木管楽器 | バスクラリネット | 下端が金属で曲がった大型 | シングルリードの振動 | クラリネットより低い音域 | クラリネットの隣 |
| 木管楽器 | コントラファゴット | ファゴットより大きい低音楽器 | ダブルリードの振動 | 木管最低音域 | ファゴットの隣 |
| 金管楽器 | ホルン | 丸く巻かれた形 | 唇の振動とマウスピース | 木管と金管の橋渡し | 中央後方 |
| 金管楽器 | トランペット | まっすぐで明るい形 | 唇の振動とマウスピース | 華やかな高音と旋律 | 後方 |
| 金管楽器 | トロンボーン | スライド管が伸びる形 | 唇の振動とマウスピース | 厚みのある和音 | 後方 |
| 金管楽器 | チューバ | 金管で最も大きい | 唇の振動とマウスピース | 低音の土台 | 後方の端 |
| 打楽器 | ティンパニ | 大きな釜形の太鼓 | バチで叩く | 低音のリズムとアクセント | 最後方の中央 |
| 打楽器 | シンバル | 2枚の金属皿 | 叩き合わせる | クライマックスの強調 | 最後方 |
| 打楽器 | 大太鼓 | 大きな縦置きの太鼓 | バチで叩く | 重い低音のアクセント | 最後方 |
| 打楽器 | 小太鼓 | 金属の枠の小型太鼓 | バチで叩く | 軽快なリズム | 最後方 |
| 打楽器 | トライアングル | 三角形の金属棒 | 金属棒で叩く | 明るい装飾音 | 最後方 |
| 打楽器 | グロッケンシュピール | 金属の鍵盤打楽器 | バチで叩く | 透き通った高音の装飾 | 最後方 |
| 打楽器 | シロフォン | 木製の鍵盤打楽器 | バチで叩く | 歯切れの良い旋律 | 最後方 |
| 打楽器 | マリンバ | 大きな木製鍵盤打楽器 | バチで叩く | 柔らかい音色の旋律 | 最後方 |
| その他 | ピアノ | 大型の鍵盤楽器 | 鍵盤で弦を打つ | 独奏や協奏曲で活躍 | 指揮者の脇 |
| その他 | チェレスタ | 小型の鍵盤楽器 | 鍵盤で金属板を打つ | 幻想的な高音 | 後方 |
| その他 | オルガン | 大型のパイプ楽器 | 送風で音を出す | 荘厳な響き(曲による) | ホール備え付け |
| その他 | サクソフォン | 金属製の縦笛形 | シングルリードの振動 | 分類は木管。曲により参加 | 木管エリア |
オーケストラの楽器は4種類に分けられる
弦楽器・木管楽器・金管楽器・打楽器の違い
オーケストラ(管弦楽団)で使われる楽器は、「弦楽器・木管楽器・金管楽器・打楽器」の4つに分けられます。違いは素材ではなく、音の出し方で決まります。
- 弦楽器:弓で弦をこする、または指で弦を弾いて音を出す
- 木管楽器:息の流れやリード(薄い葦の板)の振動で音を出す
- 金管楽器:マウスピースに当てた唇の振動で音を出す
- 打楽器:叩く・振る・こするなどの動作で音を出す
この4分類を押さえると、はじめてオーケストラを聴く人でも音色と楽器の関係をイメージしやすくなります。クラシック楽器の見分け方の第一歩です。
木でできていないフルートが木管楽器に分類される理由
フルートは現在ほとんどが金属(銀や洋銀など)で作られていますが、木管楽器に分類されます。理由は、もともと木製で作られていた歴史と、音の出し方が「息を吹きかけて鳴らす」木管の仕組みだからです。
木管楽器と金管楽器の違いは素材ではなく、「リードや息の流れで鳴らす」か「唇の振動で鳴らす」かにあります。フルートは唇の振動を使わないため、見た目は金属でも木管楽器に入ります。
サクソフォンが金管ではなく木管楽器に分類される理由
サクソフォン(サックス)も金属製ですが、木管楽器です。マウスピースに付けたシングルリード(葦の薄板)の振動で音を出すからです。
クラリネットと同じ「シングルリード」を使う仲間と考えると分かりやすいでしょう。オーケストラに常時参加するわけではなく、ラヴェルの「ボレロ」など特定の曲で重要な役割を担います。
弦楽器の種類一覧(オーケストラ編)

オーケストラの弦楽器は、高音から低音までを担当する4種類が中心です。それぞれの大きさと音域の違いを図解で見ると覚えやすくなります。
バイオリン:第1・第2に分かれる花形楽器
バイオリンは弦楽器の中で最も高い音域を担当します。オーケストラでは「第1バイオリン」と「第2バイオリン」の2グループに分かれ、第1バイオリンの最前列で演奏する人をコンサートマスター(指揮者の補佐役で、楽団のまとめ役を担う奏者)と呼びます。
第1バイオリンが主旋律、第2バイオリンが内声(ハーモニーの中の音)を担当することが多いです。バイオリンの音色を楽しむなら、ヴィヴァルディ「四季」がおすすめです。
ビオラ:中音域を支える弦楽器
ビオラはバイオリンよりひと回り大きく、中音域を担当します。深みのある落ち着いた音色で、弦楽四重奏やオーケストラの和声を内側から支える役割があります。表に出る旋律より、全体のバランスを支える楽器です。
チェロ:低音と旋律の両方を担当
チェロは床に立てて抱えて演奏する大型の弦楽器です。中低音を担当し、人の声に近いとよく表現されます。低音の支えだけでなく、サン=サーンス「白鳥」のように主旋律を歌う場面も多い楽器です。
コントラバス:弦楽器で一番大きい低音楽器
コントラバスはオーケストラの弦楽器の中でもっとも大きい楽器です。立ったまま、または高い椅子に座って演奏します。低音の土台を作る役割があり、チェロと一緒に低音セクションを担当します。
ハープ:曲によって加わる華やかな弦楽器
ハープは47本の弦を持つ大型の弦楽器で、指で弦を弾いて音を出します。常時参加するわけではなく、曲によって加わります。チャイコフスキー「白鳥の湖」のように、華やかな装飾音や夢のような響きを生み出します。
木管楽器の種類一覧(オーケストラ編)

オーケストラの木管楽器は、それぞれ個性的な音色を持ちます。音域や素材の違いを図解で比較すると分かりやすくなります。
フルート・ピッコロ
フルートは横向きに構えて吹く金属製の楽器で、軽やかで明るい音色が特徴です。ピッコロはフルートの半分ほどの大きさで、より高い音域を担当します。ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」の冒頭は、フルートの代表的な聴きどころです。
オーボエ・イングリッシュホルン
オーボエは2枚のリードを使うダブルリード楽器で、哀愁を帯びた音色が特徴です。チャイコフスキー「白鳥の湖」の情景は、オーボエの音色がよく分かる名曲です。イングリッシュホルンはオーボエの仲間で、より低く落ち着いた音域を担当します。
クラリネット・バスクラリネット
クラリネットは黒い木製の縦笛で、シングルリードの振動で音を出します。音域が広く、柔らかい低音から明るい高音まで幅広く演奏できます。バスクラリネットはクラリネットより一回り大きく、低音域を担当します。
ファゴット・コントラファゴット
ファゴットは長い管を折り返した独特な形のダブルリード楽器で、低音域を担当します。コミカルな表現や深い低音の旋律で活躍します。コントラファゴットはさらに大きく、木管楽器の中で最低音域を担当します。
木管楽器の見分け方
木管楽器は見た目が似ているものもありますが、次のポイントで見分けやすくなります。
- 横向きに構えるのはフルート・ピッコロ
- 細長い縦笛で2枚リードはオーボエ・イングリッシュホルン
- 黒い縦笛で1枚リードはクラリネット
- 長い折り返し管で2枚リードはファゴット
金管楽器の種類一覧

金管楽器は唇の振動とマウスピースで音を出す仲間です。明るく力強い音色がオーケストラの盛り上がりを作ります。
ホルン
ホルンは丸く巻かれた形が特徴の金管楽器で、柔らかく温かい音色を持ちます。木管楽器とも金管楽器ともよく溶け合うため、「木管と金管の橋渡し」と呼ばれます。モーツァルト「ホルン協奏曲」が代表的な聴きどころです。
トランペット
トランペットは金管楽器の中で最も小さく、高音域を担当します。明るく華やかな音色で、ファンファーレや旋律でよく目立ちます。ハイドン「トランペット協奏曲」は、トランペットの魅力を堪能できる名曲です。
トロンボーン
トロンボーンは長いスライド管を伸び縮みさせて音程を変える独特な金管楽器です。中音から低音までカバーし、厚みのある和音でオーケストラの響きを支えます。
チューバ
チューバは金管楽器の中で最も大きく、最も低い音域を担当します。抱えるように構えて演奏し、金管セクションの低音の土台を作ります。見た目のインパクトも非常に大きい楽器です。
金管楽器を大きい順に並べると?
金管楽器を見た目の大きさで初心者向けに並べると、次の順になります。
| 楽器名 | 見た目の大きさ | 音域の傾向 | 主な役割 | 覚え方 |
|---|---|---|---|---|
| トランペット | 小さめ | 高音 | ファンファーレ・明るい旋律 | まっすぐで華やか |
| ホルン | 中くらい | 中音 | 木管と金管をつなぐ | 丸く巻いた形 |
| トロンボーン | 中~大きめ | 中低音 | 厚い和音 | スライドが伸びる |
| チューバ | 最も大きい | 低音 | 金管の土台 | 抱えるように構える |
金管楽器は管が巻かれているため、見た目の大きさだけで管の長さを単純比較できるわけではありません。初心者は「高い音のトランペット、低い音のチューバ」と覚えると分かりやすいです。
オーケストラの打楽器一覧

オーケストラの打楽器は、リズムや場面のアクセントを担当します。音程のある打楽器と、音程のない打楽器の両方が使われます。
ティンパニ
ティンパニは2~5個の大型釜形太鼓のセットで、足元のペダルで音程を変えられます。打楽器の中では音程のある楽器で、低音域のリズムやアクセントを担当します。ベートーヴェン「交響曲第5番」の冒頭はティンパニの代表的な聴きどころです。
シンバル・大太鼓・小太鼓
シンバルは2枚の金属皿を打ち合わせて音を出す楽器で、クライマックスを強調します。大太鼓は重い低音のアクセント、小太鼓は軽快なリズムを担当し、行進曲やドラマチックな場面で活躍します。
トライアングル・タンバリン・カスタネット
トライアングル、タンバリン、カスタネットは、明るい装飾音やリズムのアクセントを加える小型打楽器です。曲の雰囲気を一気に華やかにする力があります。
グロッケンシュピール・シロフォン・マリンバ
これらは音程のある鍵盤打楽器です。グロッケンシュピールは金属の鍵盤で透き通った高音を、シロフォンは木製で歯切れのよい旋律を、マリンバはより大きな木製鍵盤で柔らかい音色を奏でます。
打楽器はリズムだけでなく場面転換も担当する
打楽器はリズムを刻むだけではなく、シンバルや銅鑼で曲の山場を作ったり、トライアングルで場面の切り替えを表現したりと、オーケストラ全体の表情を作る大切な役割があります。
オーケストラの楽器配置図
一般的な配置:弦楽器は前、木管・金管・打楽器は後ろ
一般的なオーケストラの配置では、ステージ前方に弦楽器、中央奥に木管楽器、その後ろに金管楽器、さらに後方に打楽器が置かれます。音量の大きい金管楽器や打楽器を後方に置くことで、全体の響きのバランスを取りやすくなります。ただし、配置は絶対ではなく、楽団・指揮者・演奏する曲によって変わります。
| 位置 | 主な楽器 |
|---|---|
| 指揮者の左前 | 第1バイオリン |
| 指揮者の正面前 | 第2バイオリン、ビオラ |
| 指揮者の右前 | チェロ、コントラバス |
| 中央奥 | フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットなど木管楽器 |
| 木管の後ろ | ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバなど金管楽器 |
| 最後方 | ティンパニ、シンバル、大太鼓などの打楽器 |
| 指揮者の脇 | ピアノ、ハープ(曲による) |
第1バイオリン・第2バイオリン・ビオラ・チェロの位置
多くのオーケストラでは、第1バイオリンが指揮者の左前、その隣に第2バイオリン、中央にビオラ、右側にチェロという配置が標準です。コントラバスはチェロの後方や右奥に並びます。
ただし、ドイツ式(古典配置)では第1バイオリンと第2バイオリンを指揮者の左右に分けて配置することもあります。配置の違いは音の聴こえ方にも影響します。
木管楽器・金管楽器・打楽器の位置
木管楽器は中央奥、金管楽器はそのさらに後ろ、打楽器はステージ最後方に並ぶのが一般的です。これは音量の大きい楽器を後ろに置くことで、客席への響きのバランスを整えるためです。
配置は楽団・指揮者・曲によって変わる
配置は絶対ではありません。ベートーヴェンの時代の編成では古典配置を採用したり、現代曲では打楽器を客席に近い位置に置いたりすることもあります。コンサートに行く前に座席表をチェックすると、楽しみ方が広がります。
オーケストラの編成表|2管編成・3管編成・フルオーケストラ
オーケストラの編成は、木管楽器の本数で「2管編成」「3管編成」「4管編成」などと呼びます。たとえば「2管編成」は、フルート2本・オーボエ2本・クラリネット2本・ファゴット2本という意味です。管弦楽編成表の読み方を押さえると、コンサートのプログラムを見たときに編成の規模をすぐに想像できます。
2管編成の人数目安
2管編成は、室内オーケストラより少し大きい中規模オーケストラの基本サイズです。ハイドンやモーツァルトの古典派の交響曲は、2管編成で書かれている曲が多くあります。
3管編成の人数目安
3管編成は、木管楽器が各3本になる中~大規模編成です。ベートーヴェン後期からロマン派の交響曲は、3管編成で書かれることが増えます。金管・打楽器も増えるため、よりダイナミックな響きになります。
フルオーケストラの人数目安
フルオーケストラ(4管編成・大編成)は、マーラーやR.シュトラウスなどの大規模交響曲で使われます。100人以上が同じステージに乗ることもあり、響きの厚さは圧倒的です。
管弦楽編成表の見方
| 編成 | 人数の目安 | 木管楽器 | 弦楽器 | 金管・打楽器 | よく使われる曲の傾向 |
|---|---|---|---|---|---|
| 室内オーケストラ | 20~40人程度 | 各1~2本 | 計15~25人程度 | 少なめ | バロック・古典派の小規模曲 |
| 2管編成 | 50~70人程度 | 各2本 | 計30~40人程度 | 標準的 | 古典派の交響曲 |
| 3管編成 | 70~90人程度 | 各3本 | 計40~55人程度 | 増強 | ロマン派の交響曲 |
| 大編成・フル | 90~120人程度 | 各4本以上 | 計55~70人程度 | 大規模 | マーラー・R.シュトラウスなど |
人数はあくまで目安です。実際の編成は曲や時代、楽団の方針によって変わります。
大きい楽器・でかい楽器はどれ?
オーケストラで「大きい楽器」や「でかい楽器」として目立つのは、弦楽器ではコントラバス、金管楽器ではチューバ、打楽器では大太鼓や銅鑼、鍵盤打楽器ではマリンバです。見た目の大きさと音の低さは関係することが多いですが、ハープのように大きくても低音専門ではない楽器もあります。
弦楽器で一番大きいのはコントラバス
コントラバスは身長180cm以上のものもあり、弦楽器の中で最も大きい楽器です。立ったまま、または高い椅子に座って演奏します。低音の土台を作る役割で、ジャズやポピュラー音楽でも活躍します。
金管楽器で一番大きいのはチューバ
チューバは金管楽器で最も大きく、抱えるように構えて演奏します。低音の土台を作り、金管セクションの厚みを生み出します。見た目の存在感も大きく、客席からもひと目で分かります。
打楽器で大きいものは大太鼓・銅鑼・マリンバなど
打楽器の中で大きいものとしては、低い響きを生む大太鼓、金属製の大きな円盤の銅鑼(ゴング)、長い木製鍵盤のマリンバなどがあります。これらは常に登場するわけではなく、曲によって編成に加わります。
ハープも見た目が大きいが常時入る楽器ではない
ハープは身長を超える大きさのクラシック楽器ですが、低音専門ではなく華やかな装飾音を担当します。すべての曲に入るわけではなく、必要なときだけ加わる楽器です。
初心者向け|オーケストラ楽器の聴き分け方

楽器ごとに代表的な曲を1つ知っておくと、コンサートやCDで聴き分けやすくなります。
オーケストラ楽器を聴き分けるコツは、楽器ごとに「この曲」と決めて代表曲を耳で覚えることです。次の名曲は、楽器の音色がよく分かるおすすめ曲です。
- バイオリン:ヴィヴァルディ「四季」
- チェロ:サン=サーンス「白鳥」
- フルート:ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」
- オーボエ:チャイコフスキー「白鳥の湖」情景
- クラリネット:モーツァルト「クラリネット協奏曲」
- ファゴット:プロコフィエフ「ピーターと狼」
- トランペット:ハイドン「トランペット協奏曲」
- ホルン:モーツァルト「ホルン協奏曲」
- トロンボーン:ベルリオーズ「幻想交響曲」第5楽章
- ティンパニ:ベートーヴェン「交響曲第5番」
初心者には、まず「弦楽器か管楽器か打楽器か」のグループ単位で聴き分けることから始めるのがおすすめです。グループが分かるようになったら、代表楽器の音色に注目していきましょう。
よくある質問
オーケストラの楽器は何種類ありますか?
曲や編成によって変わりますが、基本的なオーケストラでは弦楽器・木管楽器・金管楽器・打楽器を合わせて15~30種類以上の楽器が使われます。バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ、ティンパニなどが代表的です。
オーケストラの楽器は何グループに分けられますか?
オーケストラの楽器は大きく「弦楽器・木管楽器・金管楽器・打楽器」の4グループに分けられます。違いは素材ではなく音の出し方で決まります。ピアノやハープなど、4グループに当てはまらない楽器は曲によって加わります。
オーケストラの楽器一覧を初心者向けに教えてください
初心者がまず覚えると良い代表楽器は、弦楽器ではバイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバス、木管楽器ではフルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット、金管楽器ではホルン・トランペット・トロンボーン・チューバ、打楽器ではティンパニです。この13種類を覚えれば、ほとんどのクラシック曲で楽器を見分けやすくなります。
弦楽器の種類一覧を教えてください
オーケストラでよく使われる弦楽器は、第1バイオリン、第2バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスです。曲によってはハープも加わります。バイオリンは高音、ビオラは中音、チェロは中低音、コントラバスは低音を担当します。
木管楽器と金管楽器の違いは何ですか?
違いは素材ではなく音の出し方です。木管楽器は息の流れやリードの振動で音を出し、金管楽器はマウスピースに当てた唇の振動で音を出します。そのため、金属製のフルートやサクソフォンも分類上は木管楽器です。
金管楽器にはどんな種類がありますか?
オーケストラで使われる主な金管楽器は、ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバの4種類です。どれもマウスピースに当てた唇の振動で音を出します。曲によってはコルネット、ワーグナーチューバなど特殊な金管楽器が加わることもあります。
金管楽器を大きい順に並べると?
初心者向けに見た目で大まかに並べると、トランペット、ホルンまたはトロンボーン、チューバの順に大きく見えます。チューバは金管楽器の中で低音を支える大きな楽器です。ただし、金管楽器は管が巻かれているため、見た目だけで正確な管の長さを比較することはできません。
オーケストラで一番大きい楽器は何ですか?
見た目の大きさで目立つのは、弦楽器ではコントラバス、金管楽器ではチューバ、打楽器では大太鼓や銅鑼、鍵盤打楽器ではマリンバです。常に登場するとは限りませんが、ハープも非常に大きく目立つ楽器です。
オーケストラの打楽器にはどんな種類がありますか?
オーケストラの主な打楽器は、ティンパニ、シンバル、大太鼓、小太鼓、トライアングル、タンバリン、カスタネット、グロッケンシュピール、シロフォン、マリンバなどです。常時すべてが入るわけではなく、曲によって編成が変わります。
オーケストラの楽器配置はどうなっていますか?
一般的には、前方に弦楽器、中央奥に木管楽器、その後ろに金管楽器、最後方に打楽器が配置されます。第1バイオリンは指揮者の左側前方に置かれることが多く、チェロやコントラバスは右側に並ぶことが多いです。ただし配置は楽団や曲によって変わります。
フルートは金属製なのになぜ木管楽器ですか?
フルートが木管楽器に分類されるのは、もともと木製だった歴史と、音を出す仕組みが木管の方式(息を吹きかけて鳴らす)だからです。素材ではなく音の出し方で分類されるため、金属製でも木管楽器に入ります。
初心者がオーケストラの楽器を覚えるコツは?
まずは「弦楽器・木管楽器・金管楽器・打楽器」の4グループから覚え、各グループの代表楽器1~2種類を耳と目で覚えていく方法がおすすめです。代表曲を1つずつ決めて、その曲の中でその楽器の音を集中して聴くと、より早く聴き分けられるようになります。
まとめ|オーケストラの楽器は4グループから覚える
オーケストラには30種類以上の楽器が使われますが、最初からすべてを覚える必要はありません。「弦楽器・木管楽器・金管楽器・打楽器」の4グループに分けて、グループごとの音の出し方や役割を理解するところから始めましょう。
4グループの違いは、楽器の素材ではなく音の出し方で決まります。弦楽器は弦の振動、木管楽器は息やリードの振動、金管楽器は唇の振動、打楽器は叩く・振るなどの動作で音を出します。フルートのように金属製でも、息で音を出す仕組みなら木管楽器に分類されることを覚えておくと、楽器の見分け方が理解しやすくなります。
聴き分けは、グループの違いから始めて、代表楽器の音色、楽曲の中での役割と段階的に進めていくのが効率的です。協奏曲や有名な交響曲を聴きながら、座席配置と音をセットで覚えると、コンサート会場でも楽器を聴き分けやすくなります。
オーケストラの楽器に興味を持ったら、自分でも演奏してみるのも一つの方法です。大人から始められる楽器も多くあります。オーケストラコンサートの服装マナーやチェロを大人から始める費用などもあわせて参考にして、クラシック音楽の世界を楽しんでください。
オーケストラや吹奏楽の仲間を探したい場合は、音楽活動向けアプリを活用するのも一つの方法です。楽器プレイヤー同士でつながったり、活動予定や演奏曲を共有したりしたい人は、EMMUアプリの使い方も参考にしてください。
※本記事の楽器分類・編成・配置は、ヤマハ「楽器解体全書」、NHK交響楽団の楽器紹介ページ、音楽之友社・教育芸術社などの音楽教育資料を参考に、初心者向けに整理しています。人数や配置は楽団・指揮者・演奏する曲によって異なります。


