Nコン2026は第93回NHK全国学校音楽コンクールです。3部門の課題曲と全国33組の賞・自由曲を一覧にし、大会の流れと合同出場の数え方を解説します。
全国コンクールは10月10〜12日にNHKホールで開催され、すでに終了しました。今年の曲を知りたい人は課題曲の表へ、学校の賞を調べたい人は部門別の結果表へ進めます。合同出場があるため、「11組」を「11校」と読み替えず、賞と学校名を同じ行で確認できる形にまとめています。

Nコン2026の全体像|3部門と今年度の位置付け
Nコンは、小学校・中学校・高等学校の児童生徒が、合唱を通じて音楽教育の成果を発表する大会です。2026年度の全国コンクールには各部門11組、計33組が出場しました。
NHKと全日本音楽教育研究会が主催し、全国各地区と8つのブロックを経た代表が全国へ進みます。学校のクラス対抗行事も「合唱コンクール」と呼ばれますが、Nコンの参加者数や自由曲の時間が、そのまま校内行事の規則になるわけではありません。まず大会名と年度をそろえて資料を読むことが出発点です。
2026年度のテーマは「どきん」です。驚き、ときめき、不安、心が動く経験を、各部門で異なる作家と音楽が表します。同じテーマだから三つの曲の物語や難しさが同じなのではなく、学齢の異なる合唱のために、それぞれの作品が用意されています。
大会後の公式トップページには、次の2027年度の課題曲制作に関する告知も載ります。一つのページに複数年度が現れる時期なので、作者の名前を見つけたら「第93回・2026年度」に対応するかを先に読みます。次年度の制作者発表を、今年歌われた曲の作者へ入れ替えないためです。
課題曲と自由曲は、二つで一つの出場演奏
コンクール部門は、年度と部門に指定された課題曲に続き、団体が選んだ自由曲を演奏します。曲を共通条件で聴く時間と、選曲の個性が現れる時間が一組になっています。
課題曲は、同じ歌を異なる団体がどう作るかを比べる入口です。自由曲は、声の編成、言葉、無伴奏かピアノ付きかなど、団体の選んだ表現を知る入口になります。課題曲だけを聴いて全演奏の評価を推測するより、二つを続けて聴いたときの組み合わせとして受け取れます。
自由曲という名前は、時間も編曲も何でも自由という意味ではありません。2026年度の規定では部門ごとの時間制限があり、提出楽譜や改変の扱いも定められています。作品を選ぶ自由と、大会の条件に合わせて演奏する責任を分けると、課題曲との違いが明確になります。
Nコン2026の課題曲|曲名・作者・合唱の版を照合
小学校は「どっきんせみさん」、中学校は「花へ。」、高等学校は「まだ旅の途中」です。作詞・作曲と、合唱用の編曲を分けて記載します。
| 部門・曲名 | 作者と役割 | 用意された主な課題曲譜 |
|---|---|---|
| 小学校「どっきんせみさん」 | 制作:ワンワン/作詞:チョー/作曲:三宅悠太 | 同声二部 |
| 中学校「花へ。」 | 作詞・作曲:反田恭平/女声三部編曲:土田豊貴 | 混声三部・女声三部 |
| 高等学校「まだ旅の途中」 | 作詞:AI/作曲:岸田勇気・AI/合唱編曲:佐藤賢太郎 | 混声四部・混声三部・女声三部・男声三部。男声版はダウンロード楽譜 |
声部とは、合唱で別々の旋律を受け持つパートのことです。二部や三部は基本の声部数を表し、歌い手の人数ではありません。混声は男声と女声を組み合わせる編成、同声は児童の声や女声・男声など同じ種類の声を中心にする編成です。三部という数字が同じでも、混声と女声の譜面を交換して使えるとは限りません。
編曲は、元の音楽を演奏する声の組み合わせや楽器に合わせて整える作業です。作詞者、作曲者、編曲者を一つの「作者」の欄へまとめてしまうと、何を担当した人なのかが消えます。特に中学校の女声三部は、反田恭平の詞曲と土田豊貴の編曲を一緒に特定すると、混声版との取り違えを防げます。
小学校「どっきんせみさん」|小さな命と心の動き
小学校の曲は、セミの姿を受け止める主人公の心の動きを扱います。NHKの紹介は制作をワンワン、作詞をチョー、作曲を三宅悠太と示しています。
三宅悠太の制作者メッセージは、息をのむ、思いを寄せる、空を見上げる、願う、といった場面と小さな命の対話を案内しています。鑑賞するときは、単に昆虫を明るく歌う曲という一色の印象へまとめず、主人公の気持ちがどこで動くかを探す入口にできます。
公式参考演奏は、福永一博の指揮、水野彰子のピアノ、NHK東京児童合唱団の演奏です。全国の金賞校の本番録音とは別で、まず作品を知るための演奏です。
中学校「花へ。」|反田恭平の詞曲と、女声版の編曲
中学校の曲は反田恭平が作詞・作曲し、女声三部への編曲を土田豊貴が担当しました。「花へ。」の末尾の句点までが曲名です。
出版社は、クラシックの要素を持つ曲とピアノ伴奏を紹介しています。聴く入口としては、歌だけに視線を固定せず、声が休む部分でピアノが何をつなぎ、次の歌へどう導くかを追えます。伴奏とは、主となる歌や旋律に合わせ、拍や響き、流れを支える音楽です。常に歌の音をそのまま重ねる役割とは限りません。
混声三部の公式参考演奏では反田恭平が指揮とピアノを担当し、NHK東京児童合唱団と同ユースメンズクワイアが演奏します。女声三部は野本立人の指揮、斎木ユリのピアノ、NHK東京児童合唱団と同ユースシンガーズです。歌唱の版が違うため、声の高さだけを比べて同じ録音の音程違いと考えないようにします。
二つの版を比べるなら、最初に担当する声の組み合わせを確認し、次に同じ言葉を受け渡すところへ耳を向けます。混声の低い声が担う場所を女声版で誰が担うか、といった問いなら、曲全体を一律に難しい・易しいと呼ぶより、編曲の違いを具体的に捉えられます。実際の分担は使う譜面に対応させます。
高等学校「まだ旅の途中」|詞曲と合唱編曲の関係
高等学校の曲は、AIの作詞、岸田勇気とAIの作曲、佐藤賢太郎の合唱編曲によります。制作の中心となる歌手と、合唱の声を整える編曲者は役割が異なります。
AIのメッセージでは、人生の経験を重ねながら先へ進むことと、一人ひとりを支える人への思いが語られています。合唱団全員が同じ個人的な体験を持つ必要はありません。異なる経験を持つ人々が、歌の言葉をどのように共有するかという視点で受け取れます。
用意された四種類の編成は、混声四部だけを正規版として、他を補助版にする案内ではありません。NHKは混声三部の作成理由を、より多様な参加を進めるためと説明しています。男声を二つの声部へ分ける四部と、一つへまとめる三部は、担当できる声の状態や人数で選ぶ条件が違います。
参考演奏も編成ごとに分かれています。混声四部と三部は田中祐子の指揮、浅井道子のピアノ、女声と男声は真下洋介の指揮、松元博志のピアノです。初めて音源を探すときは、曲名の後へ「混声三部」などを付けると、手元の譜面に対応する演奏を選びやすくなります。
大会の流れと2026年の日程|地区・ブロック・全国
基本の流れは地区コンクール、ブロックコンクール、全国コンクールです。地区で得た賞と、代表に選ばれたかどうか、全国での賞はそれぞれ別の情報です。

都道府県や地区の案内から参加手続きを行い、地域の選考を経てブロックへ進みます。ブロックは北海道、東北、関東甲信越、東海北陸、近畿、中国、四国、九州・沖縄の8区分です。「県大会で金賞」という知らせだけで全国出場まで決まったとせず、代表選考の結果を続けて読みます。
2026年は、ブロックの代表数を三部門で完全に同じと考えると間違えます。全国出場一覧では小学校と高校は東北が2組、中学校は東海北陸が2組で、関東甲信越はいずれも3組です。全国各11組という合計は同じでも、その内訳は部門別に確かめる必要があります。
| ブロック | 小学校/中学校/高等学校の日付 | 会場 |
|---|---|---|
| 北海道 | 9月5日/9月6日/9月5日 | カナモトホール(札幌市) |
| 東北 | 9月13日/9月12日/9月13日 | タイハクホール名取・名取市文化会館(名取市) |
| 関東甲信越 | 9月6日/9月5日/9月6日 | ソニックシティ大ホール(さいたま市) |
| 東海北陸 | 9月12日/9月13日/9月12日 | 名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市) |
| 近畿 | 9月6日/9月5日/9月6日 | NHK大阪ホール(大阪市) |
| 中国 | 9月6日/9月5日/9月6日 | はつかいち文化ホール・ウッドワンさくらぴあ(廿日市市) |
| 四国 | 9月12日/9月13日/9月13日 | 愛媛県県民文化会館メインホール(松山市) |
| 九州・沖縄 | 8月27日/8月26日/8月27日 | アクロス福岡(福岡市) |
全国の開催日と、生放送の開始を分ける
全国は高等学校、小学校、中学校の順で10月10〜12日に開催されました。会場の開演とEテレの生放送開始には、それぞれ15分の差があります。
| 部門 | 開催日 | 開場/開演 | Eテレ生放送 |
|---|---|---|---|
| 高等学校 | 10月10日(土) | 12:30/13:25 | 13:40〜17:00 |
| 小学校 | 10月11日(日) | 12:50/13:45 | 14:00〜17:00 |
| 中学校 | 10月12日(月・祝) | 12:40/13:35 | 13:50〜17:00 |
会場は東京都渋谷区神南のNHKホールです。上の時刻は開催・放送の公式案内で、実際の各校の歌唱開始を独自に計った値ではありません。録画の長さや番組開始時刻を使って、会場の開演が変更されたと判断しないようにします。
観覧は無料の事前申込制で、希望する部門ごとの手続きが必要でした。締切は全部門共通で9月15日23時59分であり、現在の受付ではありません。終了した大会の日時表は記録として使い、次年度の申込期限や会場を今年と同じだと決めないことが大切です。
全国コンクールの結果の読み方|賞・演奏順・合同出場
以下は全国全33組の賞を、各部門の演奏順にまとめた表です。数字は順位でなく出演した順番で、金賞・銀賞・銅賞・優良賞を別の欄へ示しています。

| 部門 | 出場組数 | 学校数 | 賞の内訳 |
|---|---|---|---|
| 小学校 | 11組 | 21校 | 金1・銀1・銅2・優良7 |
| 中学校 | 11組 | 13校 | 金1・銀1・銅2・優良7 |
| 高等学校 | 11組 | 11校 | 金1・銀1・銅2・優良7 |
| 合計 | 33組 | 45校 | 金3・銀3・銅6・優良21 |
学校数はNHKの出場名義を数えた集計です。小学校は、札幌の3校が一組、小松の9校が一組で出場したため、11組に追加の2校と8校を足して21校になります。中学校は北上の3校合同が一組のため、11組に追加2校で13校です。合同の各学校が別々に金賞や優良賞を得た回数として数える集計ではありません。
学校名の後ろに同じ学校種を繰り返さない省略表記もありますが、表では合同を分かる形で残しています。「小松市立苗代小学校」の一校だけへ縮めると、参加した他校が消えてしまいます。学校の結果を探すときは、単独校名と合同名義の両方を見ると見つけやすくなります。
自由曲欄は、NHKの部門別曲目情報と結果PDFを照合して組み合わせています。曲集や組曲の一部を選んだ場合は「から」を残し、曲全体をすべて演奏した表記へ広げていません。スマートフォンでは表を横へ動かすと曲名・作者まで読めます。
小学校の部の全国結果・自由曲|11組21校
小学校の金賞は日野市立平山小学校、銀賞は港区立白金小学校でした。銅賞は北上市立黒沢尻北小学校と新居浜市立角野小学校です。

| 演奏順 | 学校名・代表地域 | 賞 | 自由曲・作者 |
|---|---|---|---|
| 1 | 広島市立牛田小学校 中国・広島 |
優良賞 | 僕のドラゴン 作詞:みなづきみのり/作曲:松下耕 |
| 2 | 富士見市立鶴瀬小学校 関東甲信越・埼玉 |
優良賞 | 何度生まれ変わっても君の恐竜になりたい 作詞:覚和歌子/作曲:横山潤子 |
| 3 | 北上市立黒沢尻北小学校 東北・岩手 |
銅賞 | はじまり 作詞:工藤直子/作曲:三宅悠太 |
| 4 | 札幌市立平岡中央小学校/月寒東小学校/月寒小学校 北海道・道央地区 |
優良賞 | くじらになりたい 作詞:覚和歌子/作曲:横山潤子 |
| 5 | 岩手大学教育学部附属小学校 東北・岩手 |
優良賞 | 歌声はどこにいくの 作詞:みなづきみのり/作曲:松下耕 |
| 6 | 港区立白金小学校 関東甲信越・東京 |
銀賞 | 道 作詞:池井昌樹/作曲:三宅悠太 |
| 7 | 日南市立吾田小学校 九州・沖縄・宮崎 |
優良賞 | お日さま 作詞:R. L.スティーヴンスン/訳詞:吉田映子/作曲:横山潤子 |
| 8 | 新居浜市立角野小学校 四国・愛媛 |
銅賞 | 歌声はどこにいくの 作詞:みなづきみのり/作曲:松下耕 |
| 9 | 小松市立苗代小学校/第一小学校/串小学校/符津小学校/向本折小学校/今江小学校/安宅小学校/日末小学校/荒屋小学校 東海北陸・石川 |
優良賞 | にじのうた 作詞:工藤直子/作曲:三宅悠太 |
| 10 | 吹田市立吹田東小学校 近畿・大阪 |
優良賞 | 同声3部合唱とピアノのための組曲『二億年ずつ23回』から二億年ずつ23回 作詞:里乃塚玲央/作曲:山本純ノ介 |
| 11 | 日野市立平山小学校 関東甲信越・東京 |
金賞 | 歌声はどこにいくの 作詞:みなづきみのり/作曲:松下耕 |
平山小、角野小、岩手大学教育学部附属小は、いずれも「歌声はどこにいくの」を自由曲に選び、それぞれ金賞・銅賞・優良賞でした。同じ曲を選んだことだけで賞がそろうわけではない例です。選曲の一致を、審査上有利な作品の証明へ置き換えることはできません。
この三組は同一曲の演奏を探す対象になります。ただし結果表から分かるのは選曲と賞までで、録音や講評を照合せず、どの声や表現が受賞の理由だったかを付け加えることはできません。
一方、同じ三宅悠太の作曲でも、「はじまり」「道」「にじのうた」は別の作品です。作者欄が同じという理由で三つを同じ課題曲の別名にまとめないようにします。今年の共通課題曲は「どっきんせみさん」で、上の表は自由曲の一覧です。
中学校の部の全国結果・自由曲|11組13校
中学校の金賞は名古屋市立滝ノ水中学校、銀賞は清泉女学院中学校です。銅賞は豊島岡女子学園中学校と大阪市立文の里中学校でした。
| 演奏順 | 学校名・代表地域 | 賞 | 自由曲・作者・形態 |
|---|---|---|---|
| 1 | 北上市立上野中学校/北上中学校/北上北中学校 東北・岩手 |
優良賞 | 日向木挽唄 宮崎県民謡/作曲:松下耕/女声 |
| 2 | 専修大学松戸中学校 関東甲信越・千葉 |
優良賞 | きこえてくる 作詞:まど・みちお/作曲:横山潤子/混声 |
| 3 | 豊島岡女子学園中学校 関東甲信越・東京 |
銅賞 | 空気 作詞:まど・みちお/作曲:名田綾子/女声 |
| 4 | 札幌市立伏見中学校 北海道・道央地区 |
優良賞 | 混声合唱とピアノのためのそのあと 作詞:谷川俊太郎/作曲:宮本正太郎/混声 |
| 5 | 清泉女学院中学校 関東甲信越・神奈川 |
銀賞 | PSALMUS(詩篇)104『Benedic, anima mea, Domino』(私の魂よ、主をたたえよ) 作曲:鈴木輝昭/女声 |
| 6 | 名古屋市立志賀中学校 東海北陸・愛知 |
優良賞 | 混声合唱とピアノのための『木にたずねよ』から求める木 作詞:和合亮一/作曲:土田豊貴/混声 |
| 7 | 熊本市立日吉中学校 九州・沖縄・熊本 |
優良賞 | 無伴奏女声合唱のための螢螢螢 作詞:宗左近/作曲:大田桜子/女声 |
| 8 | 大阪市立文の里中学校 近畿・大阪 |
銅賞 | 女声合唱とピアノのための『音楽に寄す』から春風 作詞:R. M.リルケ/訳詞:富士川英郎/作曲:土田豊貴/女声 |
| 9 | 名古屋市立滝ノ水中学校 東海北陸・愛知 |
金賞 | 『Missa Pro Pace(平和のためのミサ曲)』からQuoniam tu solus sanctus(主のみ聖なり) 作曲:三澤洋史/混声 |
| 10 | 高知学芸中学校 四国・高知 |
優良賞 | 二十億光年の孤独 作詞:谷川俊太郎/作曲:木下牧子/女声 |
| 11 | 出雲市立斐川西中学校 中国・島根 |
優良賞 | 光る花 ~混声合唱とピアノのための~ 作詞:大岡信/作曲:鈴木輝昭/混声 |
自由曲情報の歌唱形態を数えると、混声が5組、女声が6組です。これは全国出場団体が自由曲をどの形で演奏したかの集計で、中学生の参加全体の割合や、課題曲の編成の内訳ではありません。同じ「花へ。」を歌う大会の中にも、自由曲の音の組み合わせには違いがあります。
滝ノ水中の自由曲はミサ曲の一部で、作品名とその中の曲名を二段階で読む必要があります。「Missa Pro Pace」が作品全体、「Quoniam tu solus sanctus」が今回取り上げた曲です。ミサ曲とは、ミサの典礼文に音楽を付けた作品です。題名に同じラテン語が含まれても、別の作曲家の同名曲とは区別します。
日吉中の「螢螢螢」は無伴奏女声合唱です。無伴奏は、ピアノなどの楽器の伴奏を付けず声で構成することです。自由曲にピアノがない団体を見ても、演奏資料が欠けているとは限りません。声同士が音の高さや流れをどう支えるかへ注目を移せます。
高等学校の部の全国結果・自由曲|11組11校
高等学校の金賞は福島県立会津高等学校、銀賞は専修大学松戸高等学校でした。銅賞は大妻中野高等学校と愛知県立岡崎高等学校です。
| 演奏順 | 学校名・代表地域 | 賞 | 自由曲・作者・形態 |
|---|---|---|---|
| 1 | 熊本県立第一高等学校 九州・沖縄・熊本 |
優良賞 | わたしは光 ~女声合唱とピアノのための~ 作詞:文月悠光/作曲:土田豊貴/女声 |
| 2 | 札幌山の手高等学校 北海道・道央地区 |
優良賞 | 混声合唱とピアノのための夢の潟湖ラグーナ 作詞:佐伯圭/作曲:宮本正太郎/混声 |
| 3 | 清泉女学院高等学校 関東甲信越・神奈川 |
優良賞 | ふと涙がこぼれる 作詞:村上昭夫/作曲:信長貴富/女声 |
| 4 | 福島県立橘高等学校 東北・福島 |
優良賞 | 無伴奏混声合唱組曲『雨よ降れ』から雨よ降れ 作詞:谷川俊太郎/作曲:三宅悠太/混声 |
| 5 | 大妻中野高等学校 関東甲信越・東京 |
銅賞 | なみだきらめく ―女声合唱とピアノのための― 作詞:比留間美代子/作曲:三宅悠太/女声 |
| 6 | 愛知県立岡崎高等学校 東海北陸・愛知 |
銅賞 | 混声合唱とピアノのための『やわらかいいのち』から4 作詞:谷川俊太郎/作曲:松下耕/混声 |
| 7 | 福島県立会津高等学校 東北・福島 |
金賞 | 混声合唱とピアノのための『遠きものへ――』からVocalise I/朝の浜辺で 作詞:長田弘/作曲:三宅悠太/混声 |
| 8 | 専修大学松戸高等学校 関東甲信越・千葉 |
銀賞 | 心は閉じ込めておくことができない ~混声合唱とピアノのための~ 作詞:文月悠光/作曲:土田豊貴/混声 |
| 9 | 岡山県立岡山城東高等学校 中国・岡山 |
優良賞 | FAIRE IS THE HEAVEN 作詞:E.スペンサー/作曲:W. H.ハリス/混声 |
| 10 | 兵庫県立長田高等学校 近畿・兵庫 |
優良賞 | 帰郷 ―混声合唱とピアノのための― 作詞:谷川俊太郎/作曲:三宅悠太/混声 |
| 11 | 高松第一高等学校 四国・香川 |
優良賞 | 混声合唱とピアノのための組曲『樹と人とはじまりのために』から立ちつくす 作詞:長田弘/作曲:松本望/混声 |
会津高の曲目にある「Vocalise I/朝の浜辺で」は、『遠きものへ――』から選ばれた範囲です。ヴォカリーズは、一般に言葉の歌詞を伴わず母音などで歌う方法や、そのための曲を指します。声で音楽を作る方法にも、言葉を伝える部分と音自体の流れを聞く部分があると分かります。
自由曲の歌唱形態は女声3組、混声8組でした。高校の課題曲には男声三部の譜面もありますが、この自由曲一覧だけを使って、今年の全国に男声三部の課題曲演奏があった、あるいはなかったと断定する集計にはしていません。何を数えた表かを残すと、版の用意と実際の採用を混ぜずに読めます。
中学校と同名の学校が高校にも出ています。清泉女学院中学校の銀賞と、高等学校の優良賞は別部門の結果です。専修大学松戸も中学校と高等学校の両方が出場しています。略称だけのメモでは部門が落ちるため、学校名を記録するときは中学校・高等学校まで残します。
自由曲の曲名・声部・演奏時間を、同じ条件で読む
自由曲を次の鑑賞や選曲へ生かすなら、作品名、取り上げた範囲、声の編成をそろえます。受賞校の曲名だけを抜き出しても、自分たちが使える版や時間は確定しません。
組曲は複数の曲をまとめた作品で、「から」はその一部を選ぶ表記です。高校の「やわらかいいのち」から「4」という曲目では、数字が出演順なのか曲集内の番号なのかを分けます。この場合の「4」は自由曲名の一部で、表の左端の演奏順6とは別の情報です。
「春風」のような短い題名は、同じ名前の別作品が見つかることがあります。文の里中の例なら、リルケの詞、富士川英郎の訳、土田豊貴の曲、女声合唱とピアノのための「音楽に寄す」から、という情報までそろえると特定できます。題名を短縮するときも、作者と編成の情報は手元に残しておけます。
歌詞に外国語の原文と日本語の題名がある場合、日本語の括弧内を、日本語で歌った証拠にしないことも必要です。曲目表に訳題が添えられることと、実演の言語は別です。使用する譜面や音源の案内へ対応させると、言語の違いも含めて曲を選べます。
4分30秒の制限へ、二曲と曲間を当てはめる例
中学校の自由曲は4分30秒以内で、複数曲を歌う場合は曲と曲の間も時間に含みます。作品一つずつの参考時間を足すだけでは、演奏全体の長さになりません。

仮に一曲目2分10秒、二曲目2分05秒、曲間12秒なら、130秒+125秒+12秒=267秒、4分27秒です。上限270秒との差は3秒しかありません。これは規定を理解するための仮の計時例で、全国出場校の実演時間や、必ず収まる推奨テンポではありません。
同じ条件で曲間が16秒になれば合計271秒、4分31秒で上限を超えます。曲間に譜面の持ち替えや次の開始を待つ時間があるなら、曲だけでなくその動きも含めて実際に通す必要があります。短くするために勝手な省略や移調をする前に、別の選曲や使用譜の条件を考える場面です。
規定の計測は曲の音の出から音が終わるまでで、音取りや音合わせの時間は含みません。拍手や入退場を含む番組動画全体の長さ、CDのトラック表示、曲集に書かれた参考演奏時間は、それぞれ別の値です。大会に当てはめるには、採用する版の実演を規定の区切りで計ります。
過去の課題曲を自由曲にする場合
NHKの公式回答は、過去の課題曲を自由曲として使うことを認めています。ただし自由曲の演奏時間や、改変がある場合の手続きなどは引き続き適用されます。
以前Nコンで歌われた曲だから今年も課題曲、という関係ではありません。過去年度には指定曲だった作品が、別年度には団体の選んだ自由曲になることがあります。「曲そのものの初出」「課題曲になった年度」「今回の大会での役割」を分けると、資料を横断しても混乱しません。
校内行事の候補を広げたい人は、合唱コンクールの曲一覧と版別の選び方で、混声三部・四部や参照譜の時間を比べられます。リンク先は校内での選曲が主な目的であり、そこで例示される四分や五分の条件をNコン中学校の4分30秒へ置き換える必要があります。
2026年の参加規定|人数・合同・指揮と伴奏
2026年度のコンクール部門は、小学校・中学校が35人以内、高等学校が40人以内で歌唱します。指揮者や伴奏者と、実際に歌う児童生徒の人数は分けて数えます。
| 条件 | 小学校 | 中学校 | 高等学校 |
|---|---|---|---|
| 歌唱人数 | 35人以内 | 35人以内 | 40人以内 |
| 自由曲の時間 | 4分00秒以内 | 4分30秒以内 | 5分00秒以内 |
| 課題曲から自由曲への入れ替え | 抜ける人・加わる人、それぞれ15人まで | ||
| 合同参加 | 同じ部門内で可能。参加する学校の名前を用い、学校名使用の事前許可が必要 | ||
歌いながら小型の打楽器などを演奏する人は歌唱人数へ入ります。歌わない指揮者、伴奏者、譜めくりの人は入りません。たとえば中学校で歌う35人に、歌わないピアノ伴奏者1人と指揮者1人が加わっても、それだけで歌唱人数が37人になるわけではありません。
課題曲と自由曲のメンバーを変える場合も、どちらの曲も人数上限以内であることと、入れ替え人数の条件を同時に満たします。課題曲35人から10人が抜けて10人が加わる例なら、自由曲も35人で、抜ける側10、加わる側10と別々に数えます。入退場の合計20人を「15人超」とする数え方ではありません。
合同出場と地域クラブ|学校名が残る理由
学校外の団体や地域連携の活動からも参加できる枠組みがあります。ただし参加名義は児童生徒が所属する学校名を用い、学校名の使用許可を取る仕組みです。
合同参加の校数に上限は設けられていませんが、都府県地区をまたぐ合同は認められず、予選がある場合は原則同じ予選地区内です。人数が少ない学校をまとめればどこの地域からでも一組にできる、という条件ではありません。全国の小松9校合同も、学校の名義と部門がそろった一組として結果へ載ります。
また、中学生と高校生を同じ審査の組へ合わせるような、部門を越える編成では出場できません。学校の一貫教育や地域活動の組織名だけで部門を決めるのでなく、実際に歌う児童生徒の学年と参加資格を対応させます。責任者の手続きが学校長以外へ広がったことと、学校名の許可が不要になることは別です。
指揮者・伴奏者と、課題曲の編成の例外
指揮者は参加校の教職員・児童生徒に加え、普段から団体の合唱活動に携わる外部指導者なども資格を持ちます。伴奏者の参加資格は問われませんが、実際の出場条件は当該年度の案内に従います。
指揮者は、同一部門の他校の指揮者・伴奏者を兼ねない条件があります。伴奏者には複数校を担当する場合の進行調整の注意があり、曲による交替や譜めくり1人も認められています。同じ成人が関わる場合でも、指揮と伴奏を一つの「先生の参加資格」へまとめないほうが、手続きの違いを見分けられます。
中学校には男声専用の課題曲譜はなく、男子のみで参加する場合は女声三部譜を1オクターブ下げる例外が示されています。オクターブは同じ音名の上下の隔たりで、たとえば高いドを一つ下のドへ移す関係です。これは公式に定めた特定の参加条件であり、すべての団体が自由に一部の旋律を移調できるという意味ではありません。
ピアノは主催者が用意し、原則の配置が示されています。電源を用いる楽器やマイク等は使えません。声を拡声する前提で譜面や人数を考える演奏会とは条件が違うため、参考動画の音量だけで自分たちの会場での聞こえ方を決めないようにします。
自由曲の変更と、審査を受けないフリー部門
地区からブロック、全国へ進む間は、自由曲の変更・改変や、複数曲の場合の順序変更はできません。一方、地区のフリー部門は、審査対象の出場とは別の選択肢です。
自由曲を省略したり移調したりする場合、参加規定は事前の許諾と報告書の提出を求めています。「指導者がよいと言ったから」「時間へ収めるため」という理由だけで、必要な許諾が済んだ扱いにはなりません。具体的な作品と譜面について、年度の案内と主催窓口に沿って準備します。
フリー部門では一曲だけの歌唱、歌う人数の上限なし、小中高の合同参加などが可能とされています。全国で金賞を目指すルートと同じ条件のまま賞を付けない方式、という理解ではなく、参加できる形そのものが違います。
大会の参加料は無料ですが、交通や宿泊などの諸費用は原則団体負担です。コンクール部門で全国へ進む遠方の団体には、一定の条件で交通費の一部をNHKが負担する案内があります。フリー部門の参加で全国旅費が支給されるという制度ではありません。
練習の具体的な進め方が必要なら、合唱伴奏者の本番までの練習計画で、通し練習と部分練習、歌と合わせる時期を整理できます。ただしリンク先の校内行事での編曲相談の例を、Nコンの改変許諾や提出楽譜の条件の代わりにはできません。
大会後に聴く・読む資料|参考演奏と本番を取り違えない
曲を知るなら公式参考演奏、学校の成績を調べるなら全国結果、特定校の歌を聴くならその団体と収録日が一致する音源を選びます。ページが残っていることと、今も全編を再生できることは別です。

| 目的 | 対応する資料 | 識別する項目 |
|---|---|---|
| 2026の課題曲を知る | NHKの課題曲紹介・演奏&メッセージ動画 | 年度、部門、混声・女声等、参考演奏の出演者 |
| 特定校の全国の賞を調べる | 2026年度全国コンクールの結果PDF | 学校名、部門、賞、合同名義 |
| 全国で選んだ自由曲を調べる | 部門別の自由曲情報 | 作品と抜粋範囲、作者、歌唱形態 |
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全国大会の案内はNHK ONEの見逃しを放送後1週間と示しており、10月の生放送直後の案内を現在の視聴保証としては使えません。ラジオの該当聴き逃しページにも、現在配信中の音声なしという表示があります。今から聴く目的では、番組名だけでなく各エピソードの再生可否と配信期限まで読む必要があります。
資料を一つ保存するなら、「2026・第93回/中学校/全国/滝ノ水中/自由曲/三澤洋史/金賞」のように、年度、段階、部門、学校、曲の役割を同じ順番で残せます。課題曲の参考演奏を保存する場合は学校名の位置を演奏団体名へ替えると、同じ題名の音源が増えても整理を保てます。
「花へ。」を譜面で読むための補助楽譜
中学校の女声三部版を読みたい場合、NHK出版の2026年度公式楽譜があります。反田恭平の詞曲、土田豊貴の合唱編曲で、ISBN978-4-14-055463-0の版です。
A4判16ページで、課題曲譜、制作者のメッセージ、歌詞、応募の案内を収載しています。全国33組の本番音源集や、三部門の課題曲を全部まとめた曲集ではありません。混声三部を歌う人がこの女声三部版を購入しても、そのまま団体の伴奏や各パートと一致するとは限りません。
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賞を知った後の聴き比べ方
賞は公式結果として受け取り、鑑賞の感想は実際に聞き取れる違いから作れます。結果から理由を逆算して、聴いていない失敗や技術差を付け足す必要はありません。
最初の一回は歌の言葉の流れを追い、次は一つの声部、さらにピアノや声の重なりへ注意を移す方法があります。フレーズは音楽や言葉のひとまとまりです。同じ言葉が終わる場所で、音をどのようにつなぐか、次のフレーズへどう渡すかを見ると、「迫力がある」という印象を少し具体的にできます。
NHKの選曲に関する説明は、児童生徒の歌唱能力に見合うか、言葉を理解して表現できるかを含め、実際の演奏を踏まえて評価するとしています。難しい作品名を選ぶこと自体が高得点の約束なのではありません。演奏側が翌年の候補を考えるときにも、今年の賞だけでなく、自分たちの声と伝えたい内容へ戻る理由になります。
Nコン2026のよくある質問
年度、曲の役割、参加形態に関する疑問を短く整理します。
2026年の全国コンクールは終わりましたか?
はい、10月10〜12日にNHKホールで3部門が開催され、結果も発表されています。上の表は出場予定ではなく、全国の確定した賞です。
11組なのに学校が11校より多いのはなぜですか?
複数校の合同参加が一組として出場するためです。2026年全国は小学校11組21校、中学校11組13校、高校11組11校でした。
課題曲は三つから好きな曲を選ぶのですか?
いいえ、小学校・中学校・高等学校ごとに曲が指定されます。同じ部門の中で用意される混声・女声などの版と、部門そのものを分けます。
全員が同じ制服でないと参加できませんか?
NHKの公式回答では服装の規定はなく、全員そろいでなくても構いません。合同出場だから全校で新しい衣装をそろえることが必須、とはしていません。
出典・参考資料
- NHK:Nコン2026公式/小学校課題曲/中学校課題曲/高等学校課題曲―作者・編曲・参考演奏。
- ブロック日程・会場/全国の日程・出場校/全国大会イベント案内―開演・生放送・終了した観覧受付。
- 小学校公式結果PDF/中学校公式結果PDF/高等学校公式結果PDF―全33組の賞。学校数と賞の計は本記事の集計。
- 小学校自由曲/中学校自由曲/高校自由曲―演奏順、作者、曲目、歌唱形態。
- 2026参加規定・案内PDF―人数、時間、合同、資格、改変、フリー部門。
- 服装について/高校の混声三部を用意する理由/過去課題曲の自由曲使用/選曲の評価について。
- ラジオの聴き逃しページ―現在の配信状態。
- NHK出版:2026中学校女声三部「花へ。」―作者・版・収載内容・書誌。
情報確認日:2026年11月5日。全国結果と自由曲は主催者の公表資料に基づきます。画像は解説用の生成図・イメージで、実際の大会写真ではありません。





