スマホで歌ってみた録音を始める方法|必要機材5選・アプリ・録音のコツ

ヴォーカル

結論から言うと、スマホだけでも歌ってみた録音は今日から始められます。ただし、投稿して聴きやすい音にするには、録音場所・マイクとの距離・音割れしない入力レベルの3つが重要です。この記事では、0円で試す方法から本格的な機材まで、iPhone/Android別アプリの具体的な録音手順、予算別のおすすめセット、接続、MIX師に渡すWAV書き出しまで、初心者がこの記事だけで投稿までたどり着けるように順番に解説します。

【結論:予算別おすすめ】

  • 0円:スマホ内蔵マイク+GarageBand / BandLab。練習・初テイク確認向け。
  • 〜1万円:USBマイク+無料アプリ。内蔵マイクのこもりを減らしたい人向け。
  • 1〜3万円:AT2020などのXLRマイク+入門オーディオインターフェイス。継続投稿向け。
  • 3〜5万円:AT2020+Focusrite Scarlett Solo / 2i2 4th Gen。音質重視・PC移行向け。
  • まず改善すべきこと:高い機材より先に、クローゼット・布団・カーテンで反響を減らし、入力ピークを-12〜-6dBに収める。
  1. スマホで歌ってみた録音はできる?結論:できます
    1. スマホ録音でできること・苦手なこと
  2. スマホ録音に必要なもの一覧
  3. iPhone/Android別おすすめ録音アプリ
    1. iPhoneでGarageBandを使って録音する手順
    2. Androidで録音する場合の注意点
  4. 予算別おすすめ機材5選(セットで紹介)
    1. ① 0円セット|スマホ内蔵マイク+無料アプリ
    2. ② 〜1万円セット|USBマイク+無料アプリ
    3. ③ 1〜3万円セット|AT2020+入門オーディオインターフェイス
    4. ④ 3〜5万円セット|AT2020+Focusrite Scarlett Solo 4th Gen
    5. ⑤ 配信兼用セット|YAMAHA AG03MK2+AT2020
    6. 上級者向け補足|RODE NT1-A+Scarlett 2i2 4th Gen(5〜8万円前後)
    7. 機材の単体価格・スマホ対応 早見表
  5. スマホとマイク・オーディオインターフェイスの接続方法
    1. 接続前に確認する3つのこと
  6. スマホで歌ってみたを録音する手順
  7. 音割れ・ノイズ・こもりを防ぐ録音のコツ
    1. トラブル別 解決早見表
  8. MIX師に渡すデータの作り方
    1. MIX師に渡すフォルダ構成例
    2. memo.txtに書く内容
    3. MIX依頼で避けたいNG
  9. 投稿前に確認したい著作権と音源の注意点
    1. 使ってよい可能性が高い音源
    2. 避けるべき音源
  10. スマホ録音からPC録音へ移行するタイミング
  11. よくある質問
    1. Q1. スマホだけで歌ってみた録音はできますか?
    2. Q2. イヤホンマイクで録音してもいいですか?
    3. Q3. iPhoneでおすすめの録音アプリは?
    4. Q4. Androidでおすすめの録音アプリは?
    5. Q5. MIX師に依頼するならMP3でもいいですか?
    6. Q6. 録音レベルはどれくらいがいいですか?
    7. Q7. いちばん安く音質を上げる方法は?
    8. Q8. 歌ってみたの伴奏音源はどこから用意すればいいですか?
    9. Q9. Bluetoothイヤホンで録音してもいいですか?
    10. Q10. スマホ録音で一発録りする必要はありますか?
    11. Q11. 外付けマイクを買えば必ず音質は良くなりますか?
    12. Q12. スマホ録音でもMIX依頼できますか?
  12. まとめ:今日からスマホで歌ってみたを始めよう

スマホで歌ってみた録音はできる?結論:できます

歌ってみた録音スマホおすすめ機材 - アイキャッチ画像

結論からお伝えすると、スマホだけでも歌ってみた録音は始められます。無料アプリとスマホ内蔵マイクがあれば、今日中に1曲録ることも可能です。

ただし、スマホ内蔵マイクだけだと「音のこもり」「マイクとの距離感」「エアコンや生活音などの環境ノイズ」が出やすいのも事実です。投稿して聴きやすい音にするには、いくつかのコツがあります。

スマホ録音で音質を上げる優先順位は、録音環境 → 入力レベル → マイク → アプリ → MIX の順です。高価なマイクを買う前に、まずは静かな場所と適切な入力レベルを整えるのが、いちばん費用対効果の高い改善です。

スマホ録音でできること・苦手なこと

項目 スマホだけでできる? 注意点
ボーカル録音 できる 静かな場所と入力レベル調整が重要
オフボーカルを聴きながら録音 できる イヤホン必須。スピーカー再生は音漏れする
簡単な音量調整・リバーブ できる かけすぎると声がぼやける
WAV書き出し アプリによる GarageBandやDolby Onは設定確認。BandLab Androidは注意
本格的なピッチ補正 苦手 PCのDAWやMIX依頼が現実的
複数トラックの細かい編集 アプリによる 長尺曲ではPCの方が楽

スマホ録音は、最初の1曲を作るには十分です。特にボーカルを録るだけなら、無料アプリと内蔵マイクでも始められます。ただし、投稿用に聴きやすく仕上げるなら、オケをスピーカーで流さないこと、音割れさせないこと、ボーカルだけを別データで残すことが重要です。スマホ録音でつまずく人の多くは、機材不足よりも録音方法で失敗しています。

スマホ録音に必要なもの一覧

まずは、スマホで歌ってみたを録音するために必要なものを整理しましょう。最低限はスマホとアプリだけですが、音質を上げたいなら下記を順番に揃えるのがおすすめです。

必要なもの 役割 予算目安 なくても始められる? おすすめ度
スマホ 録音本体 0円 必須 ★★★★★
録音アプリ GarageBand・BandLabなど 0円〜 必須 ★★★★★
イヤホン/ヘッドホン オケの音漏れ防止 0〜5,000円 ほぼ必須 ★★★★★
外付けマイク 声をクリアに録る 3,000〜2万円 任意だが効果大 ★★★★☆
オーディオインターフェイス XLRマイク接続 1〜3万円 本格派向け ★★★★☆
ポップガード/スタンド ポップノイズ・距離固定 1,000〜3,000円 推奨 ★★★★☆
本文中:スマホ録音のイメージ

スマホ:古い端末でも録音はできますが、録音データは意外と容量を使うため、空き容量を最低5GB以上は確保しておきましょう。録音中は通知音やバイブが入らないよう、集中モードか機内モードにしておくと安心です。

録音アプリ:最初は無料で十分です。大事なのは「オケとボーカルを別トラックにできるか」「WAVで書き出せるか」の2点。この2つができれば、あとからMIX依頼にも対応しやすくなります。

イヤホン/ヘッドホン:オケの音漏れを防ぐために必須です。Bluetoothは遅延でタイミングがずれやすいため、有線または低遅延タイプが無難です。モニター用ヘッドホンの選び方は録音向けヘッドホンの選び方もあわせてご覧ください。

外付けマイク:最初に買うなら配線が少ないUSBマイク、本格化するならXLRマイクがおすすめです。マイクの種類による違いはコンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いで解説しています。

オーディオインターフェイス:XLRマイクをスマホやPCにつなぐための機材です。スマホで使う場合は、端末対応と電源(給電)に注意が必要です。選び方はオーディオインターフェイスの選び方を参考にしてください。

ポップガード/スタンド:音質改善というより、マイクとの距離を一定に保ち、ポップノイズ(破裂音)を防ぐために役立ちます。安価でも効果が大きい投資です。

用語の補足:ゲイン=マイクに入る音量クリッピング=音割れWAV=圧縮していない高音質な音声形式。本文で順番に説明します。

iPhone/Android別おすすめ録音アプリ

結論、iPhoneなら「GarageBand」、Androidなら「BandLab」や「PCM録音」から始めるのが無難です。どれも無料で、オケ(オフボーカル音源)を読み込み、ボーカルだけを別トラックに録れます。

アプリ 対応OS 向いている人 WAV書き出し 注意点
GarageBand iPhone・iPad iPhoneで無料録音したい人 WAVまたはAIFFを選択可能 Android非対応
BandLab iPhone・Android・Web スマホとPCを併用したい人 Web版・iOSはWAV対応。Androidは書き出し形式に注意 MIX師へ渡す前に形式確認
PCM録音 主にAndroid ボーカル単体をシンプルにWAV録音したい人 WAV録音向き オケとの多重録音には不向き
Dolby On iPhone・Android ノイズ軽減や簡単補正を使いたい人 Lossless audio設定でWAV 初期設定はM4Aのため注意
本文中:USB接続マイクのイメージ

アプリ選びで一番大事なのは、「録音できるか」よりも「あとで使いやすい形で書き出せるか」です。歌ってみたを自分で簡単に投稿するだけならM4AやMP3でも扱えますが、MIX師に依頼する可能性があるなら、ボーカル単体のWAVデータを残せるアプリを選びましょう。WAVとMP3の違いはWAVとMP3の違いで詳しく解説しています。

iPhoneならGarageBandで、オフボーカルとボーカルを別トラックにして録音し、書き出し時に非圧縮WAVまたはAIFFを選べます。Androidは機種やアプリによって書き出し形式が変わるため、BandLabだけで完結させる前に、10秒のテスト録音をしてファイル形式を確認しておくと安心です。

iPhoneでGarageBandを使って録音する手順

iPhoneで録音するなら、まずGarageBandから始めるのが最も分かりやすいです。ポイントは、オフボーカル音源と自分の歌を同じトラックに混ぜないことです。オケは1トラック目、ボーカルは2トラック目に分けておくと、あとから音量調整やボーカル単体の書き出しがしやすくなります。

  1. 録音前にiPhoneの空き容量を5GB以上確保する
  2. 通知音が入らないよう、集中モードまたは機内モードにする
  3. GarageBandを開き、「オーディオレコーダー」(声)のトラックを作る
  4. ファイルアプリからオフボーカル音源を読み込む
  5. オフボーカル音源を1トラック目、ボーカルを2トラック目に分ける
  6. 有線イヤホンでオケを聴きながら録音する
  7. 録音前にサビだけテスト録音し、音割れしていないか確認する
  8. MIX師に渡す場合は、オケをミュートしてボーカルだけを書き出す
  9. 書き出し時は「Song(曲)」を選び、音質で非圧縮WAVまたはAIFFを選ぶ
  10. ファイル名は「曲名_main_take1.wav」のように分かりやすくする

Androidで録音する場合の注意点

Androidは機種によって外部マイクの認識や書き出し形式が異なります。BandLabは便利ですが、AndroidアプリだけでMIX師向けのWAVデータを作れるとは限りません。WAVでボーカル単体を確実に残したい場合は、PCM録音やDolby OnのLossless audio設定、またはBandLab Web版での書き出しも検討しましょう。録音前に10秒だけテスト録音し、ファイル形式・音量・ノイズを確認してから本番に入ると失敗を防げます。

予算別おすすめ機材5選(セットで紹介)

歌ってみた録音では、マイク単体だけを買っても録音できない場合があります。特にAT2020やRODE NT1-AのようなXLRマイクは、スマホに直接つなげず、オーディオインターフェイス・XLRケーブル・マイクスタンド・ポップガード・ヘッドホンが必要です。

そのため、ここでは「おすすめマイク5本」ではなく、初心者が実際に録音を始められる「予算別5セット」として紹介します。まずは0円で試し、続けられそうならUSBマイク、本格化したらXLRマイク+オーディオインターフェイスへ進むのがおすすめです。価格は2026年5月時点の目安で、実売は変動します。

① 0円セット|スマホ内蔵マイク+無料アプリ

対象:まず1曲録ってみたい人。必要なものは、スマホ、GarageBandまたはBandLab、有線イヤホン、スマホを固定するスタンドや本だけです。

  • スマホ内蔵マイクは口から20〜30cm離す
  • 机に直置きせず、スタンドや本で固定して位置を安定させる
  • スピーカーでオケを流さず、必ず有線イヤホンで聴く
  • 反響が強い部屋より、服が多いクローゼットや布団の近くがよい
  • まずはAメロだけ10秒録って、音割れ・ノイズ・こもりを確認する

② 〜1万円セット|USBマイク+無料アプリ

対象:内蔵マイクのこもりを減らしたい人。USBマイク(例:FIFINE AmpliGame A6V)、USB-C変換またはLightning-USBカメラアダプタ、有線イヤホンがあれば始められます。ポップガード付きのマイクなら追加購入は不要です。

FIFINE AmpliGame A6V USBコンデンサーマイク

  • USBマイクは配線が少なく初心者向け
  • ただしiPhone 14以前はLightning変換、AndroidはOTG対応の確認が必要
  • ゲイン調整つまみがあるマイクの方が音割れ対策しやすい
  • 歌ってみたを長く続けるなら、次のXLRセットも検討する

③ 1〜3万円セット|AT2020+入門オーディオインターフェイス

対象:継続的に投稿したい人。定番のXLRコンデンサーマイク「AT2020」と、入門オーディオインターフェイスの組み合わせが王道です。USBマイクより一段クリアで、息づかいまで自然に録れます。インターフェイスはYAMAHA UR12MK3・UR22MK3などの現行モデルのほか、旧Steinberg UR12(中古・型落ち含む)も候補になります。

audio-technica コンデンサーマイクロホン AT2020

Steinberg UR12 オーディオインターフェイス

このセットには、XLRケーブル・マイクスタンド・ポップガード・有線ヘッドホンもあわせて用意しましょう。合計の目安は本体だけで約2.5〜3.5万円、付属品で+5,000円前後です。インターフェイスの選び方はオーディオインターフェイスの選び方を参考にしてください。

※「Steinberg UR12」は旧モデル扱い・中古含みになる可能性があります。新規購入時はYAMAHA UR12MK3/UR22MK3/UR22Cなど現行品番を必ずご確認ください。スマホ接続に対応しているか、給電が足りるかも事前にチェックしましょう。XLRマイクの仕組みはコンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いもご覧ください。

④ 3〜5万円セット|AT2020+Focusrite Scarlett Solo 4th Gen

対象:音質を重視し、将来のPC移行も考えている人。この価格帯では、RODE NT1-Aより「AT2020+Focusrite系インターフェイス」の組み合わせの方が予算に収まりやすく、バランスが良いです。録音環境とMIXまで整えれば、スマホ内蔵マイクよりかなり聴きやすい音を目指せます。

audio-technica コンデンサーマイクロホン AT2020

Focusrite Scarlett Solo 4th Gen オーディオインターフェイス

  • ここではボーカル1本向けのScarlett Solo 4th Genを掲載しています。1入力で歌ってみた録音には十分です
  • 将来ギターやハモリ用に2本同時録りたいなら、2入力のScarlett 2i2 4th Gen(下の上級者セットで紹介)も選択肢です
  • マイクは③で紹介したAT2020をそのまま使えます
  • スマホで使う場合はUSB-C接続・OTG対応・電源不足に注意する

⑤ 配信兼用セット|YAMAHA AG03MK2+AT2020

対象:歌ってみた録音だけでなく、歌枠配信やライブ配信もしたい人。AG03MK2はリバーブ・コンプ・EQを使いやすく、配信にも向いたミキサー型インターフェイスです。

YAMAHA AG03MK2 ライブストリーミングミキサー

audio-technica コンデンサーマイクロホン AT2020

  • iPhoneとAndroidで接続方法が違うため、購入前に必要なケーブルを確認する
  • Androidは4極ケーブルやUSB-C変換が必要になる場合がある
  • 録音メインならScarlett系、配信もするならAG03MK2、という選び方にする

上級者向け補足|RODE NT1-A+Scarlett 2i2 4th Gen(5〜8万円前後)

低ノイズで定評のあるRODE NT1-Aと、Scarlett 2i2 4th Genの組み合わせは、より高音質を狙える上級者向け候補です。合計は5〜8万円前後になるため、3〜5万円で収めたい場合は④のAT2020+Scarlett Solo / 2i2 4th Genを選びましょう。

RODE NT1-A コンデンサーマイク

Focusrite Scarlett 2i2 4th Gen オーディオインターフェイス

機材の単体価格・スマホ対応 早見表

機材名 種類 単体価格目安 スマホ対応 主な用途
FIFINE AmpliGame A6V USBコンデンサーマイク 〜1万円 USB接続(要変換/OTG確認) 手軽に始める
audio-technica AT2020 XLRコンデンサーマイク 1.5〜2万円 I/F経由(要対応確認) 継続投稿の定番
YAMAHA UR12MK3 / 旧Steinberg UR12 オーディオI/F 1〜1.5万円 要対応確認 入門I/F
Focusrite Scarlett 2i2 4th Gen オーディオI/F 2.5〜3万円 USB-C・要対応確認 2入力・PC移行向け
RODE NT1-A XLRコンデンサーマイク 3〜4万円 I/F経由(要対応確認) 上級者向け・高音質

本記事の機材価格・対応状況は2026年5月時点の公式情報・販売情報をもとにしています。スマホ接続は端末やOS、アダプタによって動作が変わるため、購入前に公式サイト・販売ページ・レビューで対応状況をご確認ください。未検証の機材については、実体験風の表現を避け、公式仕様と一般的な使い方に基づいて紹介しています。

スマホとマイク・オーディオインターフェイスの接続方法

スマホ録音でつまずきやすいのが「接続」です。端末ごとに必要なケーブル・アダプタが違うため、下表で確認してください。

端末 必要な接続 注意点
iPhone 15以降 USB-Cケーブル/USB-C変換 対応機器か購入前に確認
iPhone 14以前 Lightning-USBカメラアダプタ等 充電しながら使えるタイプが便利
Android USB-C OTG対応、または4極ステレオミニ 機種によって認識しない場合あり。3極ではなく4極が必要
全端末共通 録音アプリ側で外部マイクが選択されているか確認

接続前に確認する3つのこと

  1. 端末の端子がUSB-CかLightningか
  2. 外部マイク・オーディオインターフェイスがスマホ対応か
  3. スマホからの給電で足りるか、別電源が必要か

スマホ接続で多い失敗は、マイクやインターフェイス自体の不良ではなく、変換アダプタ・OTG・電源不足です。特にオーディオインターフェイスはスマホからの電力だけでは安定しないことがあります。認識しない場合は、対応ケーブル、別電源、アプリ側の入力設定を順番に確認しましょう。

スマホで歌ってみたを録音する手順

本文中:録音セットアップのイメージ

準備ができたら、次の手順で録音を進めます。ポイントは「オケとボーカルを別トラックで管理し、入力レベルを-12〜-6dBに収めること」です。

  1. オフボーカル音源を用意する:公式配布のinst音源、利用許諾のあるカラオケ音源、自作伴奏、または制作依頼したオフボーカル音源を使います。使う前に必ず利用規約を確認しましょう。
  2. 録音アプリにオフボーカル音源を読み込む:ファイルアプリやクラウドから音源を取り込み、1トラック目に配置します。歌詞は別端末か紙で用意し、録音中はスマホ画面を触らないようにします。
  3. イヤホンでオケを聴きながら、ボーカルを別トラックに録る:オケの音漏れを防ぐため、有線イヤホンは必須です。スピーカー再生は厳禁です。
  4. 入力ゲインを調整する:本番前にサビだけ10秒録り、一番声が大きいサビを基準にゲインを合わせます。ピークが-12〜-6dBに収まればOK。0dBに触れたら音割れなので下げて録り直します。
  5. パートごとに分けて録る:Aメロ・Bメロ・サビ・ラスサビなどに分け、各パート最低3テイク録ります。一発録りにこだわる必要はありません。
  6. 一番良いテイクを選ぶ:音程・リズム・表現が良いテイクをパートごとに選び、つなげます。
  7. WAVで書き出す:44.1kHz以上/16bit以上を目安に、非圧縮WAVで書き出します。
  8. 確認とボーカル単体の用意:録音後すぐにイヤホンとスマホのスピーカーの両方で聴き、問題なければ完了。MIX師に依頼する場合は、オケをミュートしてボーカル単体データも書き出します。

音割れ・ノイズ・こもりを防ぐ録音のコツ

本文中:録音環境のイメージ

結論、機材を買い足す前に「距離・入力レベル・場所」を整えるだけで、音は大きく良くなります。以下の数値を目安にしてください。

  • マイク距離:基本10〜15cm。大声のサビは15〜20cmに離す。
  • スマホ内蔵マイクの場合:口から20〜30cmを目安にし、スマホは動かさず固定する。
  • 入力レベル:ピークが-12〜-6dB。0dBに触れたら録り直し。
  • ポップガード:マイクから2〜5cm前、口から10〜15cm。
  • 録音場所:クローゼットの中、布団に囲まれた場所、厚手カーテンの近くが◎。
  • 避ける場所:フローリングの広い部屋、窓際、エアコンや冷蔵庫の近く。
  • 録音中:エアコン・換気扇・洗濯機・PCファン・スマホ充電を、できる範囲で止める。

トラブル別 解決早見表

症状 主な原因 すぐできる対策 録り直し判断
音割れする 入力ゲインが高すぎ、マイクに近すぎ ゲインを下げる、サビで15〜20cm離れる 0dBに触れたら録り直し
声がこもる マイクが近すぎ、部屋の反響、手持ち 距離を20〜30cmに、布団やカーテンの近くで録る 歌詞が聞き取りにくいなら録り直し
サーッというノイズ エアコン・換気扇・冷蔵庫、ゲイン上げすぎ 家電を止める、ゲインを下げて少し近づく 曲中ずっと聞こえるなら録り直し
オケが混ざる スピーカー再生、イヤホン音漏れ 有線イヤホンで小さめに聴く MIX師に渡すなら録り直し
息がボフッと入る ポップノイズ ポップガードを置く、マイク正面から少しずらす 大きく入った箇所は録り直し
音量が小さい マイクが遠い、ゲインが低すぎ ピーク-12〜-6dBを目安に調整 波形が小さすぎるなら再録

MIX師に渡すデータの作り方

MIX師に依頼する場合は、「完成した歌ってみた音源」ではなく「MIXしやすい素材」を渡すことが大切です。基本は、オケなしのボーカル単体WAV、オフボーカル音源、頭出し済みデータ、BPM・キー・参考音源の4点です。

頭出しとは、オケとボーカルの開始位置をそろえておくことです。スマホアプリで録音した場合も、オケを削除するのではなくミュートして、同じ開始位置からボーカルだけを書き出すと、MIX師側でタイミングを合わせやすくなります。送る前には、音割れしていないか、オケがボーカルに混ざっていないか、強いリバーブやノイズ除去をかけすぎていないかを確認しましょう。自分でMIXに挑戦したい場合はDTMミキシング初心者の手順も参考になります。

渡すデータのチェックリスト:

  • ボーカルのみのWAVデータ
  • オフボーカル音源
  • 頭出し済みデータ(同じ開始位置から書き出す)
  • BPM・キー・曲名・参考URL
  • メインボーカル/ハモリ/コーラスは別トラックで
  • 音割れしているテイクは送らない

MIX師に渡すフォルダ構成例

曲名_歌ってみた_自分の名前/
├─ vocal/
│  ├─ 曲名_main_take1.wav
│  ├─ 曲名_main_take2.wav
│  ├─ 曲名_hamo_high.wav
│  └─ 曲名_chorus.wav
├─ inst/
│  └─ 曲名_inst.wav
└─ memo.txt

memo.txtに書く内容

  • 曲名
  • 原曲URLまたは参考URL
  • BPM
  • キー変更の有無
  • 録音アプリ
  • 使用マイク
  • 希望する雰囲気
  • 参考にしたい歌ってみた動画URL
  • 特に直してほしい箇所

MIX依頼で避けたいNG

  • ボーカルをMP3だけで送る
  • オケと歌が混ざった1ファイルだけ送る
  • 頭出しされていない
  • ハモリとメインが同じファイルに入っている
  • 音割れしている
  • ノイズ除去やリバーブを強くかけた状態で送る
  • 募集要項を読まずに送る

投稿前に確認したい著作権と音源の注意点

歌ってみたで使う伴奏は、公式が配布しているinst音源、利用規約で投稿が許可されたカラオケ音源、自分で演奏・制作した伴奏、または制作依頼したオフボーカル音源を使いましょう。市販CDや配信音源、無断ダウンロードしたカラオケ音源をそのまま使うと、著作権や原盤権の問題が起こる場合があります。

投稿前には、JASRAC・NexToneの管理状況、投稿先サービスのルール、音源配布元の利用規約を必ず確認してください。利用許諾契約のある動画投稿サービスでは、自分で演奏・制作した音源なら手続き不要のこともありますが、第三者が制作した原盤(CD・配信音源など)を使う場合は、別途その権利者の許諾が必要になります。

使ってよい可能性が高い音源

  • 公式が配布しているinst音源
  • 利用規約で歌ってみた投稿を許可しているカラオケ音源
  • 自分で演奏・制作した伴奏
  • 制作依頼したオフボーカル音源
  • 権利者や配布元が利用条件を明記している音源

避けるべき音源

  • 市販CD音源
  • 音楽配信サービスの音源
  • YouTubeから無断ダウンロードしたカラオケ音源
  • カラオケ店の音源を録音したもの
  • 利用規約が確認できない音源

この記事は一般的な注意点であり、個別の法的判断ではありません。投稿前に、JASRAC・NexToneの管理状況、投稿先サービスの規約、音源配布元の利用条件を確認してください。

スマホ録音からPC録音へ移行するタイミング

最初の1〜2曲はスマホ録音で十分です。ただし、3曲以上投稿して続けたいと思った場合、毎回ノイズや音割れに悩む場合、自分でMIXやピッチ補正をしたくなった場合は、PC録音への移行を検討しましょう。PCに移行すると、DAWで複数テイクを管理しやすくなり、WAV書き出しやエフェクト調整も安定します。いきなり高額な機材を揃える必要はなく、今使っているXLRマイクやオーディオインターフェイスをそのままPCに接続できる構成にしておくと、後から無駄がありません。

よくある質問

本文中:録音チェックのイメージ

Q1. スマホだけで歌ってみた録音はできますか?

できます。最初はスマホ内蔵マイクと無料アプリだけでも録音できます。ただし、投稿して聴きやすい音にするには、静かな場所、音割れしない入力レベル、イヤホンでのモニタリングが重要です。

Q2. イヤホンマイクで録音してもいいですか?

練習なら問題ありませんが、投稿用にはスマホ本体マイクか外付けマイクの方が無難です。イヤホンマイクは口元に近すぎて、息や服のこすれ音を拾いやすいです。

Q3. iPhoneでおすすめの録音アプリは?

まずはGarageBandがおすすめです。無料で録音・トラック編集・簡単な音量調整やEQができ、非圧縮WAVでの書き出しにも対応します。

Q4. Androidでおすすめの録音アプリは?

BandLabやPCM録音がおすすめです。Androidは機種によって外部マイクの認識や書き出し形式が異なるため、録音前にテストしましょう。WAVで残したいならPCM録音やDolby OnのLossless設定が確実です。

Q5. MIX師に依頼するならMP3でもいいですか?

原則WAVで渡しましょう。MP3は圧縮で音質が劣化し、MIX時の調整幅が狭くなります。

Q6. 録音レベルはどれくらいがいいですか?

歌ったときのピークが-12〜-6dBに収まる程度が目安です。0dBに触れると音割れするので、ゲインを下げて録り直してください。

Q7. いちばん安く音質を上げる方法は?

高いマイクを買う前に、録音場所を変えることです。クローゼット・布団・厚手のカーテンを使うだけでも、反響とノイズが減ります。

Q8. 歌ってみたの伴奏音源はどこから用意すればいいですか?

公式配布のinst音源、利用許諾のあるカラオケ音源、自作伴奏、制作依頼したオフボーカル音源を使いましょう。無断ダウンロードした音源の使用は避けてください。

Q9. Bluetoothイヤホンで録音してもいいですか?

できる場合もありますが、遅延が出やすいため録音には有線イヤホンの方が無難です。タイミングがずれると、あとからオケとボーカルを合わせにくくなります。

Q10. スマホ録音で一発録りする必要はありますか?

ありません。Aメロ・Bメロ・サビのように分けて録る方が、音程やリズムを整えやすくなります。歌ってみたでは複数テイクを録って、良い部分を選ぶのが一般的です。

Q11. 外付けマイクを買えば必ず音質は良くなりますか?

必ずではありません。反響が強い部屋やノイズが多い場所では、外付けマイクの方が生活音を拾いやすくなる場合もあります。まずは録音場所と入力レベルを整えましょう。

Q12. スマホ録音でもMIX依頼できますか?

依頼先によります。スマホ録音でも、音割れしていないボーカル単体WAV、頭出し済みデータ、オフボーカル音源が揃っていれば受け付けてもらえる場合があります。依頼前にMIX師の募集要項を確認してください。

まとめ:今日からスマホで歌ってみたを始めよう

スマホだけでも、歌ってみた録音は今日から始められます。最初は無料アプリと内蔵マイクで1曲録り、音割れ・ノイズ・こもりを確認しましょう。続けて投稿したくなったら、USBマイク → XLRマイク+オーディオインターフェイスの順に揃えるのがおすすめです。

大切なのは、高い機材を買うことより、静かな場所で、適切な距離と入力レベルで、ボーカルだけをきれいに録ることです。録音環境とMIXまで整えれば、スマホ内蔵マイクよりかなり聴きやすい音を目指せます。まずは1曲、録ってみてください。

あわせて読みたい:オーディオインターフェイスの選び方録音向けヘッドホンの選び方WAVとMP3の違い

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