有線イヤホンおすすめの5機種を、端子、通話用マイク、耳への装着、ケーブル交換の条件で比較します。USB-Cで直接つなぐか、3.5mmを変換して使うかを決めると、スマートフォンやPCに合う候補を絞れます。
音質の好みだけで選ぶ前に、「音は鳴るがマイクが使えない」「端子の形は同じなのに接続できない」といった行き違いを減らしましょう。この記事はメーカー仕様と販売ページを照合した比較です。聴き比べをした感想や、測定していない音質の順位は付けず、使い方に対して何が合うかを示します。

有線イヤホンおすすめ5機種を端子と通話条件で比較
USB-Cで接続するならEarPodsかATH-CKS330C、3.5mmで通話もするならMDR-EX155APが候補です。聴く用途へ絞るならE500、ケーブルを交換して使うならIE 100 PROを比べます。
| 機種 | 接続 | 付属状態の通話マイク | 耳への装着 | 選ぶ理由 |
|---|---|---|---|---|
| Apple EarPods(USB-C) | USB-C | あり・リモコン付き | シリコンの耳栓状チップを使わない | 対応Apple機器へ直結し、音量や通話も操作したい |
| audio-technica ATH-CKS330C | USB-C・DAC内蔵 | あり・音量操作付き | カナル型・4サイズ | 対応PC・スマホで密閉型とマイクを使いたい |
| ソニーイヤホンMDR-EX155AP(リモコン・マイク付き) | 3.5mm・4極 | あり・着信応答等のリモコン | カナル型・4サイズ | 3.5mmのマイク対応端子で音楽と会話を兼ねたい |
| final E500 | 3.5mm・3極 | なし | カナル型・5サイズ | 通話機能を求めず、有線の再生用に使いたい |
| Sennheiser IE 100 PRO(Black)プロ用モニタリングイヤホン | 3.5mm・付属の有線ケーブル | なし | 耳掛け式カナル型 | 取り外し可能な専用ケーブルとイヤーチップを使い分けたい |
ここでいうカナル型は、イヤーピースを耳の穴の入口へ合わせて装着する形です。耳との間を密閉しやすい一方、感触が合うかは別の判断になります。EarPodsとの装着形の違いは、個別の製品節で比較します。
また、表の「マイクなし」は、イヤホンの付属ケーブルに通話マイクがないという意味です。パソコンの内蔵マイクや、別のUSBマイクで話す構成は作れます。音声会議で聴く道具と話す道具を分ける人なら、マイクがないことだけで候補から外す必要はありません。
価格は各商品カードの取得日時と販売条件を見て比べます。イヤホンだけの価格に加え、変換アダプターや必要なマイクが増えるかも考えます。すでに持っている機器を使える人と、一式買う人では合計が変わるため、一つの価格順位を全員へ当てはめない構成にしています。
最初に決めるのはUSB-C直結か3.5mmか
再生機器に3.5mm端子があればアナログ接続、対応するUSB-C端子を使うならデジタル接続が基本の分岐です。差し込み口の形と、そこから出せる音声の種類を一緒に確認します。

3.5mmは円柱形の小さなプラグで、イヤホンジャックへ差し込みます。一般的な音楽用の3極では左右の音と共通の線を使い、通話用の4極ではマイクのための接点が増えます。極数はプラグの金属部分を区切る線と関係しますが、見た目の本数だけですべての互換性が決まるわけではありません。機器側のマイク対応や配線方式も条件になります。
USB-Cは、スマートフォンなどに使われる平たい楕円形の端子です。有線イヤホンでは、この端子から受け取ったデジタル信号をイヤホン側で音へ変える製品があります。ATH-CKS330CのようにDACを内蔵する機種では、デジタルからアナログへ変換する回路が製品内にあります。DACは、その変換回路の名前です。
USB-Cという形が同じでも、接続先がUSB音声に対応している必要があります。ATH-CKS330Cの適合条件は、スマートフォン・タブレットならUSB-C端子、USB Audio Class 2.0、USBホストモードへの対応です。USB Audio Classは機器がUSBで音をやり取りする共通の仕組み、ホストモードはスマートフォン側が接続した機器を扱う働きを指します。
| 手元の機器 | 最初の候補 | 追加で見る条件 |
|---|---|---|
| 3.5mmのヘッドホン端子があるPC | E500、MDR-EX155AP、IE 100 PRO | 通話時は端子が入力兼用か、出力専用か |
| USB-CのiPhone | EarPods(USB-C) | Appleの対応OSと機種 |
| 対応するUSB-CのWindows PC | ATH-CKS330C | USB音声への対応とアプリの入出力先 |
| USB-CのAndroidで3.5mm機種を使いたい | 3.5mmイヤホン+対応変換器 | 変換器のDAC・マイク対応、端末との適合 |
| Lightning端子のiPhone | 対応するLightning用変換器+3.5mm機種など | USB-C用EarPodsをそのまま差せるわけではない |
すでに3.5mmのイヤホンを複数持っている人は、対応する変換器を一つ用意すると機器を替えやすい場合があります。反対に、使う機器がUSB-Cの一台だけなら、直結の製品は部品を減らせます。音質という曖昧な比較へ入る前に、持ち歩く部品の数と、ほかの機器へ差し替える頻度という具体的な違いで選べます。
Apple EarPods(USB-C):対応Apple機器へ直接つなぐ
EarPods(USB-C)は、対応するiPhone・iPad・Macへ直接接続し、リモコンで音量や通話を操作したい人に向きます。シリコン製イヤーピースを耳へ密着させる感触が苦手な人にとっても、装着形を比較する候補になります。
Appleが示すシステム条件は、USB-C対応のiPhoneならiOS 17以降、iPadならiPadOS 16.4以降、MacならmacOS Monterey 12.6以降です。iPhoneという名称だけで全モデルを同じ扱いにせず、端子とOSを合わせます。Lightning用や3.5mm用のEarPodsも別にあるため、注文時は製品名の括弧内まで確認するのが確実です。
リモートコントロールでは、音量調節、音楽・動画の再生操作、電話への応答と終了ができます。スマートフォンを机に置いたまま操作したい人や、移動中に画面を取り出す回数を減らしたい人に関係する仕様です。ただし、端子が同じ他社機器で全ボタンが同じように動くと、Appleの対応一覧だけから保証することはできません。
比較表でATH-CKS330Cと並ぶのは、どちらもUSB-Cを使い、マイクと音量操作を備えるためです。違いを決めるのは、まず対応する機器と耳への装着形です。EarPodsは交換用チップのサイズを選ぶ方式ではないため、耳との相性をサイズ変更で解決する前提では選べません。密閉するカナル型が好みなら、次のATH-CKS330Cの条件を見ます。
逆に、耳の穴へチップを入れる感触を避けたいからといって、屋外のどんな音でも十分に聞ける保証にはなりません。装着形と使用場所は分けて判断します。
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ATH-CKS330C:USB-Cでカナル型とマイクを使う
ATH-CKS330Cは、USB-C接続でカナル型の装着とマイク付きリモコンを使いたい人の候補です。DACを内蔵し、充電するイヤホン用電池を持たずに対応機器へ接続できます。
イヤーピースはXS・S・M・Lの4サイズが付属します。コードは左右へ分かれるY型で長さ1.2m、メーカーが示すコードを除いた質量は約6gです。重さを他機種と比べる場合、「コードを除く」と「コード込み」を混ぜないようにします。
リモコンでは再生・一時停止、曲送り・曲戻し、音量調整、着信応答・終了などができます。PCで音楽を聴きながら会議にも切り替えたい人には、ヘッドホンの出力とマイクの入力を同じUSB機器へまとめる形になります。一方、アプリやOSによって操作が異なる場合があることも、メーカーの適合資料に示されています。
メーカーはSOLID BASSシリーズとして重低音を特徴にしており、7.5mmのドライバーを使います。
デジタル側の仕様は48kHz、最大32bitです。48kHzは一秒間に音を数値化する回数を表すサンプリング周波数、32bitは一回の値を表す細かさに関係するビット数です。再生周波数帯域の5〜30,000Hzは、扱う音の高低の範囲を表す別の数値です。前者はデジタル信号を扱う条件、後者はイヤホンの音響仕様です。数字が大きい方を一列に並べて「高音質」と決める比較には向きません。
USB-Cのスマートフォンで使う場合には、公式の適合資料で端末と条件を照合します。3.5mmの機器へも頻繁に差し替えたい人には、そのまま使えない場面が増えます。一般的なUSB-C接続の音声変換器は、スマートフォンのデジタル音声を3.5mmのアナログ音声へ変えます。本機が受け取るのはUSBのデジタル信号なので、その変換器を逆向きにつなぐだけでは3.5mm出力の機器で使えません。
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MDR-EX155AP:3.5mmで音楽と通話を兼ねる
MDR-EX155APは、3.5mmの接続でリモコンとマイクも必要な人に向きます。再生専用のMDR-EX155と製品名が近いため、末尾のAPを含めて選びます。
マイクがケーブル途中にあるので、対応するスマートフォンへ接続すればハンズフリー通話を行えます。ハンズフリーは機器を手で持ち続けずに話す使い方です。リモコンのボタンでは着信応答などの操作ができますが、音量の増減ボタンを持つEarPodsやATH-CKS330Cと同じ操作構成ではありません。
カナル型で、イヤーピースはSS・S・M・Lの4サイズです。左右で同じサイズにそろえること自体を目的にせず、耳へ無理なく合うものを選びます。耳の大きさや形が左右で違えば、異なるサイズが適することもあります。密閉が安定しないときは、音量を上げる前に装着を確認する余地があります。
本機をPCで通話用に選ぶときは、PC側の3.5mm端子を確認します。ヘッドホンとマイクが別々の差し込み口になっているPCでは、4極のヘッドセット用端子と同じ使い方にはなりません。出力だけの端子へ挿すと音楽は聴けても、ケーブル側のマイクを取り込めないことがあります。そのPCでは内蔵・別売りマイクを入力先にするか、対応するUSB-C機種へ切り替える案があります。ヘッドセット用4極をヘッドホン出力とマイク入力へ分ける対応分岐器を使う方法もあり、二人で聴くために出力を二つへ分ける分配器とは用途が異なります。
比較の相手がE500なら、判断を分けるのはマイクとリモコンの必要性です。スマートフォン一台で音楽と電話を兼ね、対応する4極端子や変換器を使えるなら本機が分かりやすい候補になります。別のマイクを使うPC環境では、この利点が必須条件でなくなるので、装着やケーブルの扱いへ比較軸を移せます。
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final E500:マイクなしの再生用を選ぶ
E500は、3.5mmで音楽や映像の音を聴き、イヤホンにマイク機能を求めない人の候補です。通話用機器を別に持つ場合や、再生だけに用途を絞りたい場合に比較しやすい構成です。
メーカーは6.4mmのダイナミック型ドライバー、16Ω、コード長1.2m、質量15gを案内しています。ドライバーは電気の信号を音の振動へ変える部品です。ダイナミック型は磁石とコイルの働きで振動板を動かす方式で、Ωは電気的な抵抗に関係するインピーダンスの単位です。
付属のイヤーピースは、ATH-CKS330CとMDR-EX155APの4サイズに対して、SS・S・M・L・LLの5サイズです。先端が耳道の傾きに合わせて動くスウィングフィット機構を備えます。IE 100 PROのシリコンとフォームという材質の違いとは分けて比べます。
E500は、ステレオとバイノーラル音源の違いを研究した設計として案内されています。バイノーラルは、左右の耳へ届く音の違いを使って立体的な感覚を表す録音・再生の考え方です。E500に頭の動きを追うセンサーが加わるという意味ではなく、通常の有線再生として利用します。
取り外し式ケーブルの機種とは違い、E500ではケーブル交換を前提に選びません。断線後にケーブルだけを買い替える運用を優先するなら、次のIE 100 PROのように交換できる機種を候補へ残します。初期価格の大小だけでなく、長く使うときにどの部分を交換したいかという比較です。
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IE 100 PRO:耳掛けと交換ケーブルを重視する
IE 100 PROは、耳掛け式の装着と取り外し可能な専用ケーブルを使いたい人の候補です。今回比較するのはBlackの有線モデルで、Bluetooth用の部品を含むWIRELESSセットとは区別します。
ケーブルを耳の上へ回す形で装着し、イヤーピースを耳へ合わせます。付属チップはシリコンがS・M・L、フォームがMです。フォームは柔らかな発泡素材のことで、シリコンとは感触や装着の扱いが異なります。好みの材質が決まっている人には、付属する種類を比較できる点が役立ちます。
ケーブルが外せる利点は、ケーブル側の破損時に本体と分けて交換できることです。公式のIE 100 PRO Black用部品一覧には、黒の1.3mケーブル「508584」が載っています。部品の販売名は「BLACK CABLE FOR IE 400/500」ですが、IE 100 PRO Blackの一覧に掲載されているものです。型番が似た別シリーズのケーブルを、見た目だけで選ぶ必要はありません。
これは英国向けの公式部品一覧に基づく適合情報です。日本で同じ部品を注文できるか、在庫や送料を含む費用がいくらになるかは別の条件なので、交換前提の購入では国内窓口へ部品番号508584を伝えて照会すると話が通じやすくなります。取り外しができるというだけで、一般的なMMCXや2ピンと呼ばれる別方式のケーブルを流用する判断にはしません。
付属の有線ケーブルに通話マイクはありません。スマートフォンの電話をリモコン一つで受けたいという希望なら、表のマイク付き機種と同じ使い方にはなりません。別売りのBluetooth用部品などを足す方法もありますが、その場合は追加費用と充電が必要な別構成として考えます。
本機のモニタリングという用途名は、演奏や音源の状態を確認することを表します。片耳を短時間で何度も着脱する人には、その都度耳掛け部分を整える手間も選び分けの条件になります。
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通話するならマイクまで通る接続を作る
通話用に必要なのは、イヤホンのマイクだけではありません。端子、変換器、OS、通話アプリまで、声を入力できる経路が必要です。

3.5mmのイヤホンをUSB-Cへ変換するときは、変換器の説明でマイク入力への対応を確認します。音楽再生だけに対応する変換器では、イヤホンから音が出ても声を入力できない場合があります。通話ができない原因を、イヤホンの故障と決める前に見る箇所です。
PCには、出力と入力を別々に選ぶ画面があります。音楽がイヤホンから鳴っていても、声はPC本体のマイクで拾っていることがあります。会議アプリで音声機器を選べる場合は、OSとアプリの両方で入力先を確認し、自分の声で入力レベルが動くかを見ます。
ATH-CKS330CのWindows 11向け取扱説明書では、「設定」のサウンドで、出力を「ヘッドホンRealtek USB2.0 Audio」、入力を「マイクRealtek USB2.0 Audio」にする案内があります。画面の表記が機器名そのもののATH-CKS330Cではない点が、初めて使う人の迷いやすいところです。
| 状態 | 先に確認する場所 | 次の判断 |
|---|---|---|
| 音は聞こえるが声が届かない | マイクの有無、変換器の入力対応、アプリの入力先・ミュート・マイク権限 | マイクなし機種なら別マイクを用意する |
| PC本体から音が出る | OSとアプリの出力先 | イヤホンの出力を選ぶ |
| ボタンだけ反応しない | OS・アプリの対応操作 | 音が出ることとリモコン互換を分ける |
| 片方だけ聞こえない | 差し込み、左右バランス、別機器での再生 | 端子かイヤホンかを一つずつ切り分ける |
充電不要・低遅延という言葉の範囲
今回の5機種は有線使用時にイヤホン用電池の充電が不要です。ただし、再生機器の電力と音声処理の遅れは残るため、充電不要と遅延ゼロを同じ意味には扱いません。
「充電不要」は、再生機器の電池も消費しないという意味ではありません。USB-CのDACやマイクには、接続先のスマートフォンやPCから電力が供給されます。イヤホン本体の充電忘れは減らせても、スマートフォンの残量を無視してよいわけではないのです。
遅延とは、操作や映像に対して音が遅れて届くことです。有線接続はBluetoothの音声伝送を使わないため、その無線経路の処理や電波の状態を避けられます。しかしゲームや録音アプリが音を作る時間、USBの処理、音を一時的にためるバッファーなどは残ります。
バッファーは、音を途切れにくく扱うための一時的な保存領域です。歌を録音しながら自分の声をイヤホンへ戻すときに遅れがあるなら、イヤホンを有線へ替えただけでは解消しない場合があります。録音機器やアプリのモニター設定を調べる問題と、音楽を普通に聴く製品選びを区別します。
音質についても、有線ならすべての製品がすべての無線製品より上という結論にはなりません。元の音源、変換回路、イヤホンの設計、装着によって結果が変わります。非可逆圧縮、つまり元のデータへ完全には戻せない圧縮で失われた情報は、有線へつなぎ替えても自動的には戻りません。
ここでの利点は、Bluetoothの接続手順や電波環境から離れ、端子で接続できる構成を作りやすいことです。電池を持つ完全ワイヤレスに比べて管理する対象は変わりますが、代わりにコードの引っ掛かりや端子への負荷を扱います。便利さは、自分が困っている条件をどれだけ減らせるかで比較すると具体的です。
ハイレゾ表示とドライバーの数字で順位を付けない
ハイレゾ対応やドライバーの大きさは仕様の一部です。数字が大きいほど、自分にとって必ず良い音になるという採点表には使えません。
例えばATH-CKS330Cの7.5mm、E500の6.4mm、IE 100 PROの10mmは、音を出す部品の寸法です。振動板の材質、磁気回路、筐体、耳への密閉なども関係するため、10mmだから6.4mmより高音質という結論は成り立ちません。部品の種類を知る手掛かりとして読みます。
比較記事に出てくるBA型は、バランスド・アーマチュア型の略です。電気信号で小さな金属部品を動かし、その動きを振動板へ伝えて音にします。ダイナミック型がコイルと振動板を動かす仕組みとは異なり、小さなユニットを組み合わせて使う設計もあります。ダイナミック型とBA型を併用する製品は、ハイブリッド型と呼ばれます。
この方式の名称を読む目的は、音を出す構造の違いを知ることです。例えば商品欄に「片側に複数のBA」と書かれていても、今回のE500やIE 100 PROより音が好みに合うという結論までは出せません。複数のユニットで音域を分担する設計と、一つのユニットで扱う設計を区別してから、聴きたい音源と装着感を比べます。寸法や個数がそろっていない別方式の部品を、単純な足し算で順位にしない読み方です。
インピーダンスも、単独では大きいほど上級、小さいほど低品質という数字ではありません。感度は、決まった電気入力に対して出る音の大きさです。表示にはdB/mWやdB/Vなど条件の違いがあるので、単位をそろえずに数だけ比較すると誤ります。今回の5機種で音量ランキングを作っていないのは、この条件を独立して測定していないためです。
ハイレゾを目的にする場合は、音源、再生アプリ、出力する機器、DAC、イヤホンまでの経路を見ます。Bluetoothを使わないことと、高いサンプリング周波数の信号をそのまま扱えることは別です。対応数字の意味から知りたい場合は、ハイレゾとスマートフォン再生の条件で、CDやロスレスとの違いも確認できます。
ロスレスは、圧縮したデータを元の状態へ復元できる方式のことです。ロスレスという名称と立体音響、ノイズキャンセリングも別の軸になります。自分が求めるのが音楽データの形式なのか、周囲の音の低減なのかを分ければ、商品欄の機能名を数えるだけの比較を避けられます。
ケーブルの扱いと追加費用で最後に絞る
端子とマイクの条件が合ったら、持ち歩く部品、ケーブルの長さ、交換できる部分を比較します。毎日の差し替え方まで考えると、同じ端子の製品から選びやすくなります。
スマートフォンをポケットへ入れて使う場合と、机の下のPCへつなぐ場合では必要な長さが違います。1.2mのコードがあるからどの机でも届くとは限りません。自分の座る位置から端子までの経路をたどり、椅子を動かしたときに引っ張られない余裕があるかを見ます。
延長ケーブルを足す場合も、マイク付きなら4極の音声入力を通せるものが必要です。再生用の3極延長を組み合わせて音だけ聞こえる状態になっても、元のイヤホンの通話機能が壊れたとはいえません。部品を増やすたびに、どの信号を通す必要があるかを維持します。
収納ではコードを強く折り曲げたり、スマートフォンへきつく巻き付けたりするより、無理な張力がかからないまとめ方にします。抜くときはコードを引くのではなくプラグ側を持ちます。これは音の良し悪しを変える設定ではなく、端子と線に繰り返し力をかけない扱いです。
| 機種 | 公式資料のコード長 | ケーブルの交換 | 接続時に増える部品の例 |
|---|---|---|---|
| EarPods(USB-C) | 参照した公式販売ページでは記載を確認できず | 固定式 | 対応USB-C機器へ直結なら不要 |
| ATH-CKS330C | 1.2m | 固定式 | 対応USB-C機器へ直結なら不要 |
| MDR-EX155AP | 約1.2m | 固定式 | USB-C端末ではマイク入力にも対応する変換器 |
| E500 | 1.2m | 固定式 | USB-C端末では音声用変換器、通話時は別マイク |
| IE 100 PRO | 1.3m | 専用接続のケーブルを交換可能 | USB-C端末では音声用変換器、通話時は別マイク |
例えばUSB-CのiPhoneだけで音楽と電話を使う人なら、対応するEarPodsは変換器も別マイクも追加せずに済みます。同じ人がE500を選ぶと、3.5mmの音声出力を作る変換器に加え、通話の声をどこで拾うかも決める必要があります。E500の本体価格だけを見た比較と、電話まで含む購入構成の比較は、ここで結論が変わります。
使い方別に5機種から選ぶ例
「iPhoneとPCの二台で使う」場合は、iPhoneがUSB-CかLightningか、PCがUSB-C音声か3.5mmかによって経路が分かれます。両方に対応するUSB-C環境なら直結型で部品を減らせますが、PCでは3.5mmを使い、iPhoneでは変換器を使う方が都合よければ、アナログ型を共用する案になります。
| 読者の条件 | 最初の候補 | 選択を変える条件 |
|---|---|---|
| USB-Cの対応iPhoneで音楽と電話、耳栓状チップは避けたい | EarPods(USB-C) | 密閉する装着を求めるなら別形状へ |
| 対応Windows PCで会議と音楽、マイクを一体化したい | ATH-CKS330C | 3.5mm機器への差し替えが多いならアナログ型へ |
| 4極対応3.5mm端子で電話にも使いたい | MDR-EX155AP | 入力対応のない端子・変換器なら接続構成を変更 |
| 3.5mmで再生だけ、マイクは別にある | E500 | ケーブルを交換したいならIE 100 PROへ |
| 耳掛け装着と交換部品の利用を優先 | IE 100 PRO | ケーブル側の通話・音量ボタンが必須なら別構成へ |
有線イヤホンについてよくある質問
人気やコストだけでなく、手持ちの機器で使うときに迷いやすい点を短く整理します。
有線のイヤホンで人気なのは?
販売順位は店舗や時期で変わります。本稿では人気順位を決めず、端子・マイク・装着条件の異なる5機種から用途に合う候補を示しています。
有線イヤホンは音質がいいですか?
Bluetoothの伝送を使わない利点はありますが、音源・変換回路・設計・装着でも変わります。有線という条件だけで音質の優劣は決まりません。
有線でコスパ最強のイヤホンは?
本体価格だけでなく、必要な変換器やマイクも含めて比べます。手持ちの機器に直接つながり、必要な機能を備えるかが費用の判断点です。
有線イヤホンは時代遅れですか?
充電するイヤホン用電池を持たず、端子で接続する使い方には今も利点があります。移動時のコードの扱いと比べ、用途に合う方を選べます。
出典・参考資料
- Apple:EarPods(USB-C)の機能・対応OS
- audio-technica:ATH-CKS330Cの端子・マイク・仕様
- audio-technica:USB-C用イヤホンの適合条件
- audio-technica:Windows等の入出力設定
- Sony:MDR-EX155APの製品情報
- Sennheiser:IE 100 PRO Blackの交換部品508584
- final:E500の仕様と付属品
- Sennheiser:IE 100 PRO Blackの装着・交換ケーブル
情報確認日:2026年9月20日。

