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ベース用プリアンプは、音色調整中心ならM81、常に歪みを足した音で弾くならBass Driver DI V2、パソコンへ直接USB録音するならNBP-5、予算を抑えるならB Factoryが候補です。10機種の調整機能と出力端子に加え、電源や録音機器まで含めた使い始めの総額を比較します。

ベースプリアンプは、ベースから来た信号を整え、音色や出力を調整する機材です。ここでは楽器の外につなぐペダル型を比較します。ベースの中へ取り付ける回路や、スピーカーを大きく鳴らすパワーアンプとは購入対象を分けています。
この記事はメーカー仕様を同じ軸で整理した購入ガイドで、実機を弾き比べた音質ランキングではありません。10選の番号は紹介順です。「低音が必ず太くなる」「上位機種ほど録音がよくなる」といった評価ではなく、今の音と接続環境に何を追加できるかで選びます。
- ベースプリアンプ10機種の比較表
- 使い始めの総額|電源と録音機器まで含めて比較
- おすすめ10選|音色調整・歪み・接続で選び分ける
- 1.TECH21 SansAmp Bass Driver DI V2|歪みと原音を混ぜる基本形
- 2.TECH21 SansAmp Programmable Bass Driver ELITE|128音色の保存とIR
- 3.MXR M80 Bass D.I.+|クリーンと歪みを足で分ける
- 4.MXR M81 Bass Preamp|歪ませず中音を整える
- 5.SONICAKE B Factory|コンプと歪み、XLRを1万円台で
- 6.Ampeg SGT-DI|音作りとスピーカー補正をまとめる
- 7.BOSS BB-1X Bass Driver|幅73mmで歪みと専用LINE OUT
- 8.NUX MLD Bass Preamp + DI NBP-5|USBでパソコンへ録音
- 9.Darkglass Microtubes B7K Ultra V2 with Aux In|中音2帯域と歪みの調整
- 10.Sadowsky SBP-2 V2|低音と高音を足す3ノブ構成
- プリアンプは必要?今の機材でできないことから判断
- 音色調整と歪み|何を別々に変えたいかで選ぶ
- 録音へのつなぎ方|3つの経路から選ぶ
- 出力の音を整理する|IR・原音・DIの前後
- アンプとの接続順|音作りと分岐の目的で決める
- 自宅練習と持ち運び|ヘッドホン・伴奏・電源で絞る
- 目的別の組み合わせ例|今ある機材から購入候補を決める
- よくある質問
- 出典・参考資料
ベースプリアンプ10機種の比較表
最初に、音色調整だけが必要か、歪みも必要か、録音用の出力が必要かを分けます。USB端子が付く機種でも、パソコンへ音声を送って録音できるとは限らないため、表ではUSB音声録音を独立した項目にしています。
| モデル | 音色調整 | 歪み | 主な出力 | USB音声録音 | ヘッドホン・伴奏 | Amazon価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| TECH21 SansAmp Bass Driver DI V2 | 3バンド/中低域の周波数切替 | DRIVE+BLEND | XLR+標準/PARALLEL | なし | なし | ¥41,616 |
| TECH21 SansAmp Programmable Bass Driver ELITE | 3バンド/MID周波数可変 | DRIVE+BLEND/COMP内蔵 | XLR+標準/エフェクトループ | なし(MIDI接続は設定用) | なし | ¥62,700 |
| MXR M80 Bass D.I.+ | 3バンド/COLOR | GAIN+BLEND/独立スイッチ | XLR+標準/PARALLEL | なし | なし | ¥31,609 |
| MXR M81 Bass Preamp | 3バンド/MID周波数可変 | 専用歪みなし | XLR+標準/DI PRE・POST | なし | なし | ¥36,300 |
| SONICAKE B Factory | 3バンド/歪みの前後を切替 | DRIVE+BLEND/COMP内蔵/独立スイッチ | XLR+標準 | なし | なし | ¥12,100 |
| Ampeg SGT-DI | 3バンド/MID周波数可変 | SGT/SVT・B15切替/COMP内蔵/独立スイッチ | XLR+PREAMP+LINE/PHONES/THRU | なし(USBは設定用) | 標準端子兼用+AUX | ¥64,700 |
| BOSS BB-1X Bass Driver | LOW/HIGH | DRIVE+BLEND | 標準OUTPUT+TRS LINE OUT | なし | なし | ¥25,300 |
| NUX MLD Bass Preamp + DI NBP-5 | 3バンド/MID周波数可変 | DRIVE+BLEND/独立スイッチ | XLR+標準/THROUGH | 対応(Micro-B) | 3.5mm+AUX/左右の再生制約あり | ¥25,800 |
| Darkglass Microtubes B7K Ultra V2 with Aux In | 4バンド/中域2つを各3段切替 | DRIVE+BLEND/ATTACK・GRUNT/独立スイッチ | XLR+標準/XLRのIR切替 | なし(USBは設定用) | 3.5mm+AUX | ¥70,400 |
| Sadowsky SBP-2 V2 | BASS/TREBLE(増加のみ) | 専用歪みなし | 標準OUTPUTのみ | なし | なし | ¥14,393 |
標準端子は、楽器用ケーブルなどで使う6.35mm径の端子です。XLRは3本のピンを持つロック付き端子、TRSは先端の接点が3つに分かれる標準プラグを指します。BB-1XのLINE OUTはTRSによるバランス出力で、XLR端子ではありません。端子の形と音の送り方を分けて見ます。
DIは、楽器の信号をミキサーや録音機器へ送りやすくする機能です。表のPARALLEL・THRU・THROUGHは、基本的に加工前の音を分けて出す端子の名称です。すべての出力から同じ音が出るとは限らず、録音へ残したい音に合わせて使う端子を選びます。
使い始めの総額|電源と録音機器まで含めて比較
総額は、アンプへつなぐだけか、パソコンへ録音するかで大きく変わります。アンプ用なら1万円台半ばから、録音ならNBP-5の2万円台後半が最も低い構成です。録音機器(オーディオインターフェース)を別に買うかどうかが差になります。
| 機種 | 本体のAmazon価格 | 電源 | アンプへつなぐ | パソコンへ録音する |
|---|---|---|---|---|
| B Factory | ¥12,100 | DC9Vのみ (別売) |
1万円台半ば | 3万円台半ば |
| SBP-2 V2 | ¥14,393 | 9V電池/DC9V | 1万円台半ば | 3万円台半ば |
| BB-1X | ¥25,300 | 9V電池付属/DC9V | 2万円台後半 | 4万円台半ば |
| NBP-5 | ¥25,800 | DC9V 300mA以上 (別売) |
2万円台後半 | 2万円台後半 (録音機器は不要) |
| M80 | ¥31,609 | 9V電池/DC9V/48V | 3万円台前半 | 5万円台前半 |
| M81 | ¥36,300 | 9V電池/DC9V/48V | 3万円台後半 | 5万円台半ば |
| Bass Driver DI V2 | ¥41,616 | 9V電池/DC9V/48V | 4万円台前半 | 6万円台前半 |
| ELITE | ¥62,700 | DC9V (付属は資料で差あり) |
6万円台前半 | 8万円台前半 |
| SGT-DI | ¥64,700 | DC9V 500mA付属 | 6万円台半ば | 8万円台半ば |
| B7K Ultra | ¥70,400 | DC9V 120mA以上 | 7万円台前半 | 9万円台前半 |
目安は本体のAmazon価格に次の物を足した計算です。アンプ用はシールド1本(VOX VGS-30、サウンドハウスで1,400円)を足し、ベースから本機への1本は手持ちとします。録音用は録音機器のScarlett Solo 第4世代(¥19,062)とXLRケーブル(CLASSIC PRO MIX030、同800円)を足します。BB-1Xは標準TRSケーブル(CLASSIC PRO CSS030、同850円)、SBP-2 V2はシールド、NBP-5は千円以内のMicro-B USBケーブルに替えました。電源が別売の機種にはDC9V・500mAの電源(NUX ACD-006A、同1,420円)を加えています。電池代、送料、ヘッドホンは含まず、本体価格が動けば目安も変わります。アンプと録音の両方で使うなら、録音の目安にシールド代を足します。シールドの長さやプラグの形はギターシールドの比較で選べます。
M80、M81、Bass Driver DI V2は、XLRで48V(ファンタム電源)を送れる録音機器につなげば電池なしで動きます。Scarlett SoloのXLR入力は48Vに対応するので、録音だけならこの3機種の電源代はかかりません。アンプへつなぐ時は9V電池か対応アダプターを使い、48Vの案内がないB FactoryやNBP-5では録音機器の48Vを切っておきます。
10機種より安く始めるなら、ベリンガーBDI21もあります。確認時点でサウンドハウスは5,980円、Amazonは在庫切れでした。XLR出力と原音を混ぜるBLENDを備え、電源は9V電池か別売のアダプターです。Amazonの価格を取得できないため10選には入れていません。
迷いやすい2台の決め手
迷いやすい2台は、必要な機能が一つ違うだけで選ぶ機種が変わります。次の6組は、機能の差がそのまま買う理由になる組み合わせです。
| 迷う2台 | 差が出る機能 | 選び方 |
|---|---|---|
| B Factory SBP-2 V2 |
XLR・コンプ・歪み 電池対応・増加のみのEQ |
会場へXLRで送るならB Factory 音を足すだけならSBP-2 V2 |
| BB-1X NBP-5 |
幅73mm・電池駆動 幅115mm・USB録音・ヘッドホン |
足元を小さくするならBB-1X 自宅で録るならNBP-5 |
| Bass Driver DI V2 M80 |
低音・中音の周波数切替 歪みの独立スイッチ・ゲート |
常に歪みを足すならV2 足で踏み分けるならM80 |
| M80 M81 |
歪みの独立スイッチ MID可変・DIのPRE/POST |
足で歪みを足すならM80 別の歪みがあるならM81 |
| Bass Driver DI V2 ELITE |
つまみで1音色 128音色の保存とIR |
1音色で通すならV2 曲ごとに替えるならELITE |
| SGT-DI B7K Ultra |
コンプ・電源付属 4バンドEQ・ATTACK/GRUNT |
1台で強弱まで整えるならSGT-DI 中音を2か所動かすならB7K Ultra |
おすすめ10選|音色調整・歪み・接続で選び分ける
歪みを作る機種でも、歪ませていないクリーンな音と混ぜる操作、音質を変える帯域、録音へ送る経路が異なります。各機種の固有機能を、向いている使い方と制約の両方から比較します。
2026年の新機種からはELITEを入れました。EarthQuaker Devices Scrolls(確認時点のサウンドハウスで64,900円)は同じ6万円台にELITEとSGT-DIがあるため、Walrus Audio Mantle(同138,380円)は中心の予算から離れるため、比較から外しています。
1.TECH21 SansAmp Bass Driver DI V2|歪みと原音を混ぜる基本形
Bass Driver DI V2は、アンプを通したような音の性格を足しながら、ベースの直接音も混ぜたい人に向きます。アンプ用の出力と録音・PA(会場へ音を届ける音響設備)用の出力を同時に使いたい場合も候補になります。
BASS・MID・TREBLEの3帯域をそれぞれ±12dB調整し、MIDの中心を500Hzまたは1kHz、BASSを40Hzまたは80Hzへ切り替えられます。DRIVEは歪みの強さ、PRESENCEは高い倍音や弾き始めの存在感、BLENDはSansAmp回路を通った音と直接音の割合です。BLENDを最小にしてもEQ(低音・中音・高音などの量を調整する機能)とLEVELは働くため、最小位置を「完全な未加工音」と取り違えません。
XLRと標準出力は本機の音作りを反映し、PARALLEL OUTPUTからは加工前の信号を出せます。例えばアンプへは原音を送り、録音機器へはSansAmpの音を送る構成が可能です。XLR側に20dB減衰、標準側に10dB増加の切替を備え、受け側の入力に合わせる余地があります。
利点は、原音の割合、低音・中音の位置、出力の大きさを分けて合わせられることです。現在のアンプの音を全面的に置き換えず、曲に応じてSansAmp成分を足す考え方でも選べます。電源は9V電池、対応DC電源、対応条件を満たすファンタム電源から選べます。
ヘッドホン端子とUSB音声録音機能はありません。パソコンへ録るには別途オーディオインターフェース(楽器の電気信号とパソコンの音声データを相互変換する機器)などを用意します。またV2のMIDや周波数切替は旧版との違いなので、中古の初代やプログラマブル版を同じ仕様として買わないことが重要です。一台だけで夜のヘッドホン練習まで完結したい人には、NBP-5やSGT-DIのほうが条件に合います。
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2.TECH21 SansAmp Programmable Bass Driver ELITE|128音色の保存とIR
ELITEは、SansAmpの音作りを曲ごとに保存し、足元で呼び出したい人向けです。国内では2026年8月に案内された新しい機種で、アナログのBass Driver DI V2に対し、デジタル処理で音色を記憶します。
操作はDRIVE・LOW・MID・HIGH・PRESENCE・COMP・BLEND・LEVELです。LOW・MID・HIGHは12時を基準に±12dB増減でき、パフォーマンスモードでは3つの音色を足のスイッチで直接呼び出します。スタジオモードでは最大128音色を上下のスイッチで切り替えます。
別のスイッチでレッドゾーンへ入ると、つまみの役割が変わります。中音の中心を100Hz〜1,900Hz、帯域の幅を0.5〜2.0で動かせるほか、コーラス、空間の響き、オートワウに近いフィルターも調整できます。チューナーも内蔵し、IR(スピーカーなどの音響特性のデータ)は複数の混ぜ合わせや外部ファイルの読み込みに対応します。
XLRと標準出力は同時に使え、エフェクトループ(本体の途中へ別のエフェクターをつなぐ端子)は常に働きます。パソコンとの接続は付属のMIDI Driverによる音色編集用で、説明書にUSB音声録音の案内はありません。録音はXLRか標準出力を録音機器へ送ります。
ヘッドホン端子はありません。電源はメーカーの説明書に9V電源の付属とあり、国内取扱元の仕様欄には別売と書かれていて資料が分かれます。1音色を決めてオン・オフするだけなら、差額を払わずBass Driver DI V2で足ります。ELITEを選ぶ理由は、曲ごとにEQや歪みの設定全体を切り替えることです。
TECH21
SansAmp Programmable Bass Driver ELITE
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3.MXR M80 Bass D.I.+|クリーンと歪みを足で分ける
M80は、普段の音色補正を保ちながら、必要な場面だけ歪みを踏んで加えたい人向けです。クリーン側とディストーション側の音量を別々に設定でき、演奏中の切替を考えた構成です。
BASS・MID・TREBLEの3帯域を備え、歪み側にはGAIN・BLEND・VOLUMEがあります。CLEAN VOLUMEとは別に歪みの音量を決められるため、歪みを増やしたことによる大きさの変化を補正できます。EQ自体は共通なので、クリーンと歪みで完全に別の3帯域設定を保存する製品ではありません。
COLORは、決められた音色の形を使うためのスイッチです。さらにGATEとTRIGGERで、歪み使用時の小さい信号を抑える働きを設定できます。TRIGGERを外側で操作できる点は、弾く強さや曲の余韻に合わせて雑音の止まり方を変えたい人に役立ちます。
XLRと標準の出力に加え、入力から分岐するPARALLEL出力があります。録音用の音とは別にステージのアンプへ原音を送る、チューナーへ分ける、といった構成を考えられます。9V電池・対応アダプター・ファンタム給電に対応するため、会場側の設備も含めた電源の選択肢があります。
ヘッドホン端子、USB音声、IR読み込みは備えていません。また中音の周波数を動かすつまみもないため、中音の中心を動かしたいならM81やNBP-5が比較先です。クリーンな補正しか使わない人には歪み側の操作が余りやすく、逆に足元で歪みを切り替えたい人にはM80の二つのスイッチが購入理由になります。
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4.MXR M81 Bass Preamp|歪ませず中音を整える
M81は、楽器の基本の音を大きく歪ませるより、会場やアンプに合わせて音域と出力を整えたい人に向きます。すでに別の歪みペダルを持ち、その後ろで仕上げたい場合にも役割を分けやすい機種です。
3帯域EQに加え、MIDの中心を250Hz〜1kHzで連続的に選べます。INPUTはEQより前の信号の大きさ、OUTPUTは最終的な出力を調整します。メーカーのConstant Headroomという設計は、内部の信号処理に余裕を持たせる考え方で、GAINつまみがあるから専用ディストーションを内蔵するという意味ではありません。
DIにはPRE・POSTの切替があります。PREは本機の入力ゲイン・EQ・出力設定を通す前、POSTはその調整を反映した音を送る選択です。会場へは基本のベース音を送り、手元のアンプだけ調整したい場合と、自分のEQ込みの音を会場へ届けたい場合を分けられます。
この切替は、持ち込み機材を増やさずに送り先の役割を変えたい場面で利点になります。一方、M81より前に置いたエフェクターの効果は、PREでも取り消されません。
歪みの独立切替やBLEND、ヘッドホン出力、USB音声はありません。歪んだ音を主目的にする人にはM80やB7K Ultraが合い、低音と高音を増やすだけで十分ならSBP-2 V2も候補です。M81を選ぶ理由は、MIDの場所を連続調整し、DIへ反映するかを選べることです。
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5.SONICAKE B Factory|コンプと歪み、XLRを1万円台で
B Factoryは、コンプレッサー、歪み、3バンドEQ、XLR出力を1万円台でそろえたい人向けです。今回の10機種ではAmazon価格が最も低く、確認時点のAmazonのベースプリアンプ売れ筋では8位でした。
つまみはCOMP・DRIVE・BLEND・VOLUMEとBASS・MIDDLE・TREBLEの7つです。COMPは強さを決める1つだけで、アタックやリリースなどの時間は調整できません。BLENDはクリーンと歪みの割合を決めるつまみで、OVERDRIVEを切ると効かなくなります。
特徴はPRE/POSTスイッチです。PREはEQを通してからコンプと歪みへ送り、POSTはコンプと歪みの後でEQをかけます。低音を足してから歪ませるならPRE、歪んだ音の仕上げを整えるならPOSTと、音作りの順番を一つのスイッチで変えられます。
標準OUTPUTとXLRの両方へ同じ音作りが通り、XLR側には雑音対策のGND/LIFTスイッチがあります。足元はON/OFFとOVERDRIVEの2つで、普段は補正した音で弾き、サビだけ歪みを足す使い方ができます。
本体は幅90mm・奥行き124mm・高さ54.8mm、395gです。電源はDC9Vセンターマイナス(丸いプラグの中心がマイナスの規格)の別売アダプターで、公式資料に電池駆動の記載はありません。消費電流は公式ページが70mA、説明書が92mAと異なりますが、500mAのアダプターならどちらでも足ります。ヘッドホン端子、USB音声、IRはないので、練習と録音を1台で済ませたい人にはNBP-5が合います。耐久性や音の好みは公表資料から判断できないため、この記事では機能と価格で評価しています。
SONICAKE
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6.Ampeg SGT-DI|音作りとスピーカー補正をまとめる
SGT-DIは、ベースの音色、歪み、強弱の調整、スピーカーを通したような補正を一台で行いたい人向けです。録音用のアナログ入力がすでにある人や、会場へ作った音をまとめて送りたい人の候補です。
3帯域EQは中音の周波数を動かせます。歪みはSVTとB15の方向を選べるSGT回路で作り、コンプレッサーで音の強弱の幅を整えられます。IRは内蔵キャビネット(スピーカーを収めた箱)の補正3種類と、書き換え可能なユーザー枠3種類を使えます。ユーザー枠にも出荷時の音が入っています。
出力ごとの処理が違うことが特徴です。XLRとLINE OUT/PHONESには選択したIRを反映でき、PREAMP OUTにはIRが入りません。ベースアンプへはPREAMP OUT、録音機器へはIR付きXLRとすれば、実スピーカー用と直接録音用を分けられます。
ヘッドホンは標準端子のLINE OUT/PHONESを使います。3.5mm端子の機種と違い、手持ちのヘッドホンによってはステレオの変換プラグが必要です。AUXの伴奏はLINE OUT/PHONESだけに届き、XLRの録音へは入りません。横のつまみを引き出した状態では幅201mm、収納状態では189mmという寸法条件も配置に関わります。
USB-CはIRの管理と本体更新のためで、USB音声録音機能ではありません。パソコンへUSBで直接録音したい人にはNBP-5が合います。SGT-DIは付属の9V・500mA電源を使う構成で、電池運用にも対応しません。機能が多いぶん、既存の録音入力と給電環境を含めて選ぶ製品です。
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7.BOSS BB-1X Bass Driver|幅73mmで歪みと専用LINE OUT
BB-1Xは、BOSSのコンパクトペダル型に歪みと録音用出力をまとめたい人向けです。大きな横長プリアンプを置く場所がない場合や、基本のLOW・HIGH調整を中心に使いたい場合に候補になります。
LOW・HIGH、DRIVE、同軸のLEVEL・BLENDで調整します。BLENDは直接音と加工音を混ぜる操作で、DRIVEだけを増やす方法とは別に、元のベースの成分を残す割合を選べます。LOWとHIGHが分かれているため、厚みと明るさを同時に一つのつまみで動かす機種より調整を分けられます。
通常のOUTPUTとは別に、録音機器やPAへ送るための専用音色を持つLINE OUTがあります。LINE OUTは標準TRSによるバランス接続で、XLRではありません。TRSのバランス入力を持つ録音機器なら対応ケーブルでつなげますが、入力がXLRだけなら形を合わせる配線と入力レベルの確認が必要です。
幅73mm・奥行き129mm・高さ59mm、電池を含む質量445gです。9V電池またはACアダプターPSA-100を使用し、消費電流は55mA。既存のBOSSペダルと置き換える際には本体幅を考えやすい一方、OUTPUTとLINE OUTを同時に使うと側面へケーブルが増えます。
中音専用EQ、ヘッドホン、USB音声は備えません。XLRケーブルをそのまま挿せることが必須の人にも合いません。中音の周波数を狙うならM81やNBP-5、XLRと練習端子を揃えるならNBP-5やSGT-DIへ、というように端子と調整で除外条件を決めると、コンパクトさのために必要機能を失わずに済みます。
BOSS
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8.NUX MLD Bass Preamp + DI NBP-5|USBでパソコンへ録音
NBP-5は、ベース用プリアンプとUSB音声の入出力を一台へまとめたい人に向きます。今回の10機種では、USBケーブルでパソコンへ音を送って録音する機能を確認できる候補です。
3帯域EQを備え、MIDの中心を160Hz〜1kHzで動かせます。DRIVEとBLENDで歪みと直接音を混ぜ、IRによるスピーカー補正も使えます。XLRと標準OUTのIRは別々にオン・オフでき、THROUGHにはその補正をかけずに信号を分けられます。
Micro-B端子のUSB接続では、処理した音を送るNORMAL、処理前の音を録るDRY OUT、録った音を本機へ戻して加工するREAMPという経路を選べます。REAMPは「録音後に音作りをやり直す」方法です。購入時点で歪みを決め切らず、後で整える余地を持てることが録音向けの利点になります。
3.5mmヘッドホンとAUXを備え、パソコンの音とベースを聴く構成にも対応します。メーカーはWindowsで専用ドライバーを使うことを勧めています。ドライバーはパソコンと音声機器を適切に動かすためのソフトで、録音ソフト側でも入力・出力にNBP-5を指定して使います。
USBの形はUSB-Cではありません。国内取扱元は、AUX音声がヘッドホンで左右逆になり、USB接続したPCの再生音は左チャンネルが左右から出る仕様も案内しています。左右の広がりを保った伴奏や編集モニターを必須にする人は、この制約を購入前の除外条件にしてください。更新ソフトや内部機能は版によって変わるため、OSと配布ソフトの対応も照合します。パソコン操作を避け、アナログつまみだけで完結したい人には機能が多めです。すでに高機能な録音機器を持つ人は、USB機能の重複よりEQや出力の使い方を選択理由にしてください。
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9.Darkglass Microtubes B7K Ultra V2 with Aux In|中音2帯域と歪みの調整
B7K Ultra V2 with Aux Inは、歪む前の音域と、仕上がりの音域を分けて追い込みたい人向けです。強い歪みだけでなく、歪みをオフにしたプリアンプとしても使い分けられます。
EQはBASS・LO MIDS・HI MIDS・TREBLEの4帯域です。LO MIDSは250Hz・500Hz・1kHz、HI MIDSは750Hz・1.5kHz・3kHzから選べます。それぞれ±12dBの増減ができ、低めの中音の厚みと、高めの中音の存在感を同時に別の設定へ置けます。
ATTACKとGRUNTは歪み回路へ入る高音・低音の成分を変える調整です。歪んだ後のEQだけを変える操作とは役割が異なります。BLENDで原音と歪みを混ぜ、LEVELで歪み側の大きさ、MASTERで全体の出力を設定するため、歪みを増やしても原音との量の関係を別に追えます。
XLRのキャビネット補正を切り替えられ、ヘッドホンでもIRを使った音を聴けます。AUXはヘッドホンへだけ混ざり、AUX音量は接続元で調整します。幅125mm・奥行き96mm・高さ57mm、430gで、DC9Vセンターマイナスの適合電源を使用します。電池運用を前提にする機種ではありません。
USBはIR読み込みや設定用で、USB音声録音機能ではありません。さらに効果を通さないバイパス中はMASTERがヘッドホン音量へ効かず、Darkglass Suite側の設定が関係します。この例外を避けて単純なヘッドホン操作を求める人や、MIDひとつで十分な人には複雑です。中音2帯域と歪み前のATTACK・GRUNTを使う必要があるかで選びます。
Darkglass
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10.Sadowsky SBP-2 V2|低音と高音を足す3ノブ構成
SBP-2 V2は、楽器本体を改造せず、低音と高音を必要な分だけ足したい人向けです。DIや歪みをすでに別機器へ任せている構成で、音色調整だけを追加したい場合に役割が明確です。
操作はVOLUME・BASS・TREBLEの3つです。BASSは40Hz、TREBLEは4kHzで最大18dBのブースト、つまり増加だけを行います。両EQを最小にした位置が補正なしの出発点で、一般的な増減式EQのように12時を基準にしません。
利点は、音を作る段階で「足す量」を中心に考えられることです。例えば電池で動く音色回路を持たないパッシブベースの元の音を保ち、低音の厚みや高音の明るさを必要な場面で追加する構成を選べます。ベース内部の電子回路を交換しないため、同じペダルを複数の楽器で共用する方法もあります。
本体は幅70mm・奥行き112mm・高さ53mm、約265g。入出力は標準モノラル端子で、9V電池または対応DC9V電源を使います。XLR出力や専用ミュートスイッチはなく、今回扱うSBP-2 V2を、DIを備える別モデルと取り違えないようにします。
低音を削る、中音を直接調整する、歪ませるといった目的には対応しません。録音には標準出力を受けられる機器が必要です。「低音が多すぎる会場で減らしたい」ならM81のような増減式EQが合い、手軽な音域追加が目的ならSBP-2 V2が残ります。音量を合わせ直せることまで含め、3つの操作で十分かを判断します。
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プリアンプは必要?今の機材でできないことから判断
ベース用プリアンプは必需品ではありません。すでに持っているアンプや録音ソフトで必要な音を作れるなら、足元へ一台追加しても役割が重なる場合があります。
音色を持ち歩きたい人には外付けが便利
スタジオや会場ごとにアンプが変わり、いつものEQや歪みを手元で再現したい人には外付けプリアンプが役立ちます。
同じ設定を保てるのは、本機が担当するEQや歪みの部分です。会場のスピーカーの大きさや設置、部屋の響きまで変えられるわけではないため、低音や中音を調整し直す余地がある機種は、持ち歩く用途で意味があります。例えば中音の周波数まで動かすM81と、低高音だけを足すSBP-2 V2では、現場で直せる範囲が違います。
アンプを使わず会場のミキサーへ直接送るなら、DI出力を持つ機種が候補になります。この場合も会場の入力端子、担当者が必要とする信号レベル、ステージで自分が音を聴く手段を分けます。「DI付きなら必ずどの会場でもこれ一台」で済むとせず、音を聴く環境まで含めて構成を考えます。
ベース本体の内蔵プリアンプと外付けの違い
内蔵型は楽器側で音色を変え、外付け型は楽器から出た信号を足元で整えます。電池で動く音色回路などを持つアクティブベースでも外付けを使えますが、両方のEQを大きく上げることが目的ではありません。
例えば楽器側は曲に応じた基本の音、外付け側は会場や送り先に合わせる補正、と役割を分けられます。内蔵EQで低音を強く上げて外付けの入力を歪ませてしまう場合、後ろの出力音量を下げるだけでは元に戻せません。前の段階の出力を下げるか、対応する入力パッドを使う必要があります。
パッドは入力信号を一定量小さくする機能です。入力パッドのない機種では、楽器側の出力を下げて合わせます。アクティブかパッシブかだけで対応可否を決めず、実際の信号の大きさと入力条件を合わせます。
録音だけが目的なら、先に入力端子を調べる
ベースをパソコンへ録るためだけなら、楽器入力を持つオーディオインターフェースへ直接つなぐ構成もあります。プリアンプは、録音に自分のEQや歪みを反映したいかを考えて追加します。
Hi-Zはギターやベースを直接受けるための入力条件を示す表示で、この入力があれば、必ず別のDIを足さないと録れないということではありません。
すでに録音機器と音作り用のソフトがあるなら、手元でつまみを操作したい、会場と共通の音を録りたい、といった理由が外付け購入につながります。録音機器自体がない場合の選び方は、目的別の組み合わせ例で金額とともに比べます。
音色調整と歪み|何を別々に変えたいかで選ぶ
比較の中心は、低音・高音だけで足りるか、中音をどれだけ細かく動かすか、歪みに原音を混ぜたいかです。つまみの数が増えるほど、使わない機能も増え得るので、困っている音に対応させます。
2帯域・3帯域・4帯域の選び分け
低音と高音の大きなバランスだけなら2帯域、バンドで聞こえる中音も直接調整したいなら3帯域以上が候補です。さらに中音を低めと高めに分けたい場合に、B7K Ultraの4帯域が意味を持ちます。
BB-1XとSBP-2 V2は低高音を扱いますが、同じ2帯域でも動かせる方向が違います。増加専用のSBP-2 V2と増減式のBB-1Xでは、つまみを同じ12時へ置いても補正の基準が異なります。BB-1XにはLOW・HIGHの調整がありますが、中音の周波数を独立して選ぶことはできません。
3帯域の中でも、M80やB Factoryのように決まった中音を動かすものと、M81やNBP-5のように中心を連続的に動かすものがあります。Bass Driver DI V2は500Hzと1kHzの二択です。固定、切替、連続可変という違いを見ると、単に「3バンド搭載」という表記以上に操作を想像できます。
B7K Ultraでは低中音と高中音を別々に扱えます。例えば低中音の厚みを残しながら、高中音を控えて弦の当たり方を整える、という二つの操作を同時に設定できます。一方、少し明るくするだけの目的なら、4帯域が必要とは限りません。何を別々に動かせるかが、機能を増やす理由になります。
BLENDがあれば歪み量と原音の残し方を分けられる
歪みを強めながらベースの直接音も残したいなら、BLENDを備える機種が候補です。DRIVEを下げる操作と、歪みを保ったまま原音を混ぜる操作は同じではありません。
DRIVEを下げれば歪み方自体が変わり、BLENDを変えればその歪んだ音と直接音の比率が変わります。例えば歪み側のざらつきは必要でも、低い音の芯を別に残したい場合は、原音を混ぜる方法を検討できます。ただし「BLENDがあれば低音が絶対に減らない」という保証ではなく、混ざる信号の位置やEQの働き方は機種ごとに異なります。
Bass Driver DI V2で完全な原音を別に録る目的なら、混合量ではなくPARALLELという分岐出力を使います。M80やB7K Ultraは歪み側の音量も別操作でき、比率だけでなく歪みの大きさを合わせられます。仕様表のBLENDという同じ単語だけで、全機種が同じ音の混ぜ方だと判断しないことが大切です。
歪み専用スイッチが必要かを曲の中で決める
音色補正は常時使い、歪みだけをサビで追加するなら、歪み用の独立スイッチがある機種が便利です。M80、B Factory、SGT-DI、NBP-5、B7K Ultraがその使い方の候補です。
ひとつのオン・オフだけを使う機種では、効果を切ると本機が行う音作り全体も変わる場合があります。補正したクリーン音と歪み音を頻繁に行き来するなら、足で何を切り替えるかが重要です。曲の途中で小さなノブへ手を伸ばす前提にしないほうが、購入後の操作の不一致を避けられます。
独立スイッチがあっても、クリーンと歪みで完全に別のEQを保存できるとは限りません。M80ではEQは共通です。必要なのが歪みの追加だけなのか、曲ごとにEQも全変更することなのかで、通常のペダル型プリアンプと、ELITEのように複数の音色を保存できる機器のどちらが合うかが変わります。
録音へのつなぎ方|3つの経路から選ぶ
パソコンへ録音する経路は、XLR出力から録音機器へ、標準出力から録音機器へ、USB音声で直接、の3つに整理できます。必要な線を買う前に、プリアンプの出力と録音機器の入力を対にして確認します。

XLR出力からオーディオインターフェースへ
XLRを持つ機種は、対応するマイク入力やライン入力へ送り、インターフェースからUSBでパソコンへ録音します。XLRの形をしていても出力レベルは機種で異なるため、入力ゲインを低くして合わせることが出発点です。
接続の流れは「ベース→プリアンプINPUT→XLR出力→録音機器の対応入力→USB→パソコン」です。NBP-5のDIはマイクレベルと説明され、Bass Driver DI V2はXLRに20dBの減衰スイッチを備えるため、同じXLRでも受け側の合わせ方は変わります。入力にマイク・ライン切替やパッドがある場合は、両機器の説明に従って組み合わせます。
録音ソフトでは、使った入力番号のモノラルトラック(一本の音声を記録する欄)を選びます。ベース一本のXLR出力を録るのに、左右二つの入力へ同時に挿す必要はありません。強く弾く部分でも録音メーターが上限を超えないよう、プリアンプ出力と録音機器のゲインを調整します。上限を超えたデジタルの音割れは、後から音量を下げても取り除けません。
ヘッドホンは録音機器へつなぐと、パソコンの伴奏と入力音をまとめて聴ける構成にできます。ダイレクトモニターは入力音をパソコンの処理を待たずに聴く機能です。録音ソフト側のモニターも同時に有効にすると二重に聞こえる場合があるので、主にどちらで聴くかを決めます。
標準出力・TRS出力から録音機器へ
XLRがなくても、出力と受け側の条件が合えば録音できます。SBP-2 V2は標準モノ出力、BB-1Xは通常OUTPUTに加えて専用のバランスTRS LINE OUTを使えます。
BB-1XのLINE OUTを録音するなら、対応する標準TRSバランス入力へTRSケーブルで送る方法があり、Scarlett Soloでは標準端子の入力がこの受け口です。ここでTRSは左右のステレオ音を送る意味ではなく、一本の音声を雑音の影響を抑えやすい方式で送るために使います。ヘッドホンの標準ステレオ端子と見た目が似ていても用途は別です。
SBP-2 V2や各機種の通常OUTPUTでは、モノラルの標準ケーブルを使い、受け側が指定するLINEまたは楽器入力へ合わせます。「ペダルを通したら必ずLINE」「ベースだから必ずHi-Z」と一律に決めず、出力レベルとインピーダンスに合う受け方を説明書で選びます。インピーダンスは信号の受け渡しに関わる電気的な条件です。
多くの録音機器にはXLRと標準プラグを同じ穴で受ける複合端子がありますが、形を兼用していても内部の入力設定まで共通とは限りません。プリアンプ購入時には、その機器へ何本同時に録るかも含めます。別途選ぶ必要がある場合は、オーディオインターフェースの比較で入出力や操作の違いを確認できます。
NBP-5をUSBでパソコンへつなぐ
NBP-5なら、本機自身をUSB音声機器としてパソコンへ接続できます。別のインターフェースを必須とせずに、ベースの音を録音ソフトへ送る構成を作れます。
音声の流れは「ベース→NBP-5→Micro-B USB→パソコン」です。電源はDC9Vセンターマイナス、国内取扱元の推奨は300mA以上です。電源アダプターは別売として用意し、USBケーブルも別売のデータ通信対応品を使います。パソコンの端子がUSB-Cだけなら、Micro-BとUSB-Cを結ぶケーブルを選びます。Windowsではメーカーの対応ドライバーを用意し、録音ソフトの音声機器としてNBP-5を選び、入力を指定してモノラルトラックへ録ります。
そのままの完成音を残したいならNORMAL、後でソフトなどで音を作りたいならDRY OUTを選べます。録音後に本機へ戻して処理するREAMPでは、再生側と録音側の経路を設定する必要があります。普通の再生だけをしているのに録音し直した音が得られるわけではなく、録るトラックを別に用意する操作まで含む機能です。
USBの形の新しさより、その機種がUSBオーディオに対応するかが選択の決め手です。SGT-DIとB7K UltraのUSBは設定とIR管理のための接続です。
出力の音を整理する|IR・原音・DIの前後
録音へ送る音を選ぶときは、どの回路を通った後の信号かを見ます。つまみを動かしても録音音が変わらない場合、故障ではなく出力の分岐位置やPRE設定が原因のこともあります。
IR付きの音を送る先と、実アンプへ送る先
IRは、スピーカーやマイクで収録した音の特性をデータとして適用する仕組みです。ヘッドホンや録音の直接音へスピーカーらしい色付けを加える用途で、SGT-DI、ELITE、NBP-5、B7K Ultraが対応します。
実際のベースアンプとスピーカーへ送る場合は、さらに同じような補正を重ねたいかを考えます。常にIRを外す必要はありませんが、音が暗い、こもると感じたときに、実スピーカーとIRの両方が働いていないかを調べる余地があります。直接録音とアンプへの出力を別設定にできると、二つの用途を同時に作りやすくなります。
SGT-DIはPREAMP OUTだけIRを通さず、NBP-5はXLR側と標準OUT側で別に切り替えられます。B7K UltraはXLRのキャビネット補正をスイッチで切り替え、ELITEはIRを切るとXLRと標準出力の両方に効きます。同じ「IR対応」でもどの出力へ使えるかが違うため、アンプと録音を併用する人は出力ごとの条件が購入理由になります。
原音も残すならPARALLEL・THRUの場所を見る
音作りした信号と原音を同時に録るなら、加工前の分岐出力と、二つの信号を受ける録音入力が必要です。出力が二つあるだけで、自動的に2トラックへ録られるわけではありません。
例えばBass Driver DI V2のXLRを入力1、PARALLELを適合する入力2へ送り、それぞれ別のモノラルトラックへ録る構成が考えられます。XLR側には本機の音作り、PARALLEL側には入力から分かれた信号が残ります。入力2で楽器信号を正しく受けられるかも確認します。
プリアンプより前にコーラスやコンプレッサーがあるなら、分岐した原音にもそれらの処理は含まれます。「原音」はそのプリアンプに入った時点を基準にするためです。ベース本体からの完全な未加工音が必要なら、分岐する場所をもっと手前へ設計します。この違いは、後から音を作り直すときに戻せる範囲を左右します。
PRE・POSTと電源供給を混同しない
PRE・POSTは音をどの段階から送るか、ファンタム電源はXLR経由で電気を供給するかという別の項目です。どちらもXLR付近にスイッチがある場合がありますが、役割を分けます。
M81でEQを動かしても会場側の音が変わらない場合は、PREになっていないかを調べます。調整後の音を届けるならPOSTへ切り替えます。一方、ファンタム電源は対応機器の動作電源として使うもので、音色を変える設定ではありません。
Bass Driver DI V2、M80、M81はファンタム給電で動きますが、XLRが付いた全機種が対応するわけではありません。電池やDC電源が必要な機種はその指定に従います。XLRの抜き差しや給電設定の変更は音量を下げ、録音機器とプリアンプの両方の取扱説明に沿って行います。
アンプとの接続順|音作りと分岐の目的で決める
プリアンプは必ずボードの最後に置くものではありません。どの効果を歪ませるか、DIへどこまでの効果を送るかで位置が決まります。
アンプのINPUTとRETURNを使い分ける
アンプの音作りも使いたいならINPUT、対応するアンプで外付け側を主な音作りにしたいならRETURNが検討対象です。RETURNへつなぐ場合は、入力レベルと音量がどこで効くかをアンプの説明書で確認します。
通常INPUTへつなぐと、外付けプリアンプとアンプ内蔵の音作りが重なります。最初は片方を基準にして、もう片方を大きく動かしすぎないと、どの段階で低音や歪みが増えたかを追いやすくなります。これはEQをすべて12時にすれば必ず電気的に平坦になる、という意味ではありません。
RETURNは一般にアンプの途中へ信号を戻す端子で、機種によって通常の音質調整を通らない構成になります。外付けのLEVELが大きさを強く左右する場合があるため、最小から上げます。プリアンプのOUTPUTをアンプのSPEAKER OUTへ入れてはいけません。SPEAKER OUTはスピーカーを動かす出口で、入力ではありません。
コーラスやディレイをDIへ含めたい場合
プリアンプの後ろへエフェクターを置くと、通常のアンプにはその効果が届いても、プリアンプ途中のDI分岐には届かない場合があります。会場や録音へ残したい効果の位置が、順番を決める重要な条件です。

例えば「ベース→プリアンプ→コーラス→アンプ」とつなぎ、プリアンプのXLRだけを録音すれば、後ろのコーラスは通常その録音へ含まれません。コーラスを前へ移すとDIへ届きますが、今度はコーラスの音がプリアンプの歪みを通る関係になります。求める音に応じて、別DIを最後へ置く構成なども検討します。
歪みペダル・コンプとの順番
単体の歪みペダルやワウはプリアンプの前、ディレイやリバーブは後ろが出発点です。ELITEの説明書は、オーバードライブ、ワウ、フェイザーを前へ、ディレイ、EQ、ピッチシフターなどを後ろかエフェクトループへ置くよう案内しています。
DIへ送る音を優先すると、位置が逆になることもあります。M81の説明書は、PAへクリーンな信号を送るなら本機を最初に、他の効果をDIへ含めたいなら最後に置くと案内しています。ライブでPAへ送る音が目的なら、歪みの順番よりこの基準を先に決めます。
コンプレッサーを前へ置けば整えた強弱でプリアンプに入り、後ろなら歪みやEQを含む音の大きさを整える方向になります。前後で役割が違うため、機器名だけから固定の正解を作らず、録音へ送る経路を紙に一本描くと整理できます。コンプの機能と設定はベース用コンプレッサーの比較で詳しく扱っています。
自宅練習と持ち運び|ヘッドホン・伴奏・電源で絞る
アンプを鳴らさず練習するなら、専用ヘッドホン出力と伴奏を入れる手段があるかを先に見ます。DI出力を持つことと、ヘッドホンを直接鳴らせることは別です。
ヘッドホンとAUXを一台で使う
SGT-DI、NBP-5、B7K Ultra with Aux Inは、伴奏を入れてヘッドホンで聴く用途の候補です。SGT-DIは標準端子兼用、それ以外は3.5mmのヘッドホン端子という形の違いもあります。
伴奏の音量をどこで変えるかにも差があります。SGT-DIはAUXレベルの操作を持ち、B7K UltraのAUX音量は接続するスマホなどの側で調整します。NBP-5のAUXは左右が逆に出ますが、左右とも音は届きます。接続前に再生元とヘッドホン音量を下げておけば、大きな伴奏が急に入ることを避けられます。B7K Ultraではバイパス時の音量制御の例外も個別説明のとおりです。
LINE OUTへ形の合うヘッドホン変換プラグを挿しても、ヘッドホンアンプが備わるとは限りません。BB-1XのTRS LINE OUTはその用途ではなく、録音機器などで受ける出力です。夜の練習を目的に選ぶなら、端子の形だけでなく、ヘッドホン対応と明記された機能を選びます。
電池・付属電源・幅を持ち出し条件へ合わせる
コンセントが取りにくい場所なら電池対応、ボードへ常設するなら必要電流を満たす電源、歩いて運ぶなら本体と配線の大きさが選択条件です。音色だけで絞った二機種を、持ち出し方で最後に選び分けます。
SGT-DIは付属電源を使い、NBP-5、B7K Ultra、B Factoryは対応する9V電源を用意する構成です。Bass Driver DI V2、MXR二機種、BB-1X、SBP-2 V2には電池という選択肢があります。ただし電池対応が長時間運用を保証するわけではなく、BB-1Xのアルカリ電池は連続約6時間が目安で、使用後は入力ケーブルを抜くなど各機種の電池を切る条件に従います。複数のペダルへ給電するなら、エフェクターボードの組み方で電圧と電流の合わせ方を確認できます。
横長機種では、XLRプラグを挿した状態の幅も考えます。本体の幅はSBP-2 V2が70mm、BB-1Xが73mm、B Factoryが90mm、NBP-5が115mmです。SGT-DIは収納状態で189mm、側面つまみを伸ばすと201mmになり、ELITEも191×133mmあります。小さなボードでは幅の狭い機種が候補ですが、減る端子や機能を表へ戻って確認します。
目的別の組み合わせ例|今ある機材から購入候補を決める
最後は手持ちの機器を起点にすると、機能の重複を避けられます。次の例は使用条件を仮定した選び方であり、必要のない周辺機器まで一式購入する提案ではありません。
まずアンプで使い、録音は後で決める
録音するか未定なら、後から足す金額で選びます。NBP-5は千円以内のUSBケーブルだけで録音へ進めますが、ほかの機種は録音機器とケーブルで約2万円かかります。
総額2万円台でアンプにつなぐならBB-1XかNBP-5です。録音する可能性が高いならNBP-5、足元の小ささと電池駆動を優先するならBB-1Xを選びます。B Factoryならさらに約1万4千円抑えられ、コンプも本体で使えますが、ヘッドホン端子とMIDの連続調整はありません。
録音機器を持っておらず、ベース一本から始める
USB接続でパソコンへベースを録ることが第一なら、NBP-5が今回の比較では直接対応する候補です。別のプリアンプを選ぶ場合は、アナログ出力を受けるUSB録音機器と接続ケーブルが必要になります。
NBP-5なら本機、DC9Vで300mA以上の電源、データ通信対応USBケーブルで録音まで届き、総額は2万円台後半です。B Factoryに録音機器のScarlett Solo(¥19,062)とXLRケーブルを足すと3万円台半ばで、差は5千円ほどです。好みのBass Driver DI V2に同じ録音機器を足すと6万円台前半になります。どの構成でも録音ソフトが要りますが、無料DAWの比較のとおり無料のものから始められます。ヘッドホンは手持ちを使う想定で、Scarlett Soloの端子は標準サイズなので3.5mmのプラグには変換が要ります。
差額で主に変わるのは聴こえ方と後の拡張です。NBP-5はパソコンの再生音がLチャンネルのみで左右から出るため、右だけに入った音は聞こえません。Scarlett Soloのヘッドホンなら伴奏を左右に分かれたまま聴けて、プリアンプを買い替えても録音の経路は残ります。スピーカー補正のIR、加工前の音の録音、録音後の音作りのやり直しまで1台で使いたいならNBP-5、ステレオの伴奏を優先するならB Factoryと録音機器が合います。
すでに録音機器があり、ライブと同じ音を残す
録音入力があるなら、USBの有無より、必要なEQ・歪み・出力を選べます。SansAmp系の性格を足すか、M81で補正中心にするか、NBP-5、SGT-DI、B7K Ultraでスピーカー補正まで含めるかが候補の分かれ目です。
例えば録音機器にXLR入力が空いており、会場でも同じ出力を使うなら、XLRへ音作りを反映する設定を記録しておくと経路を揃えられます。会場側だけ別EQを希望する場合は、M81のPRE・POSTや原音分岐が役立ちます。ライブのアンプから聞こえる音と録音を完全一致させる約束ではなく、共通化する部分を本機の処理までに限定する考え方です。
歪みは別にあり、音域を補正したい
歪みペダルがすでに決まっているなら、M81の中音可変とDI、またはSBP-2 V2の低高音ブーストを選び分けます。必要のない歪み回路を増やすより、今困っている音域へ直接届く操作を選びます。
M81は低音を減らす操作、中音の調整、XLR出力のどれかが要る人向けです。低高音を足すだけでよく、DIも別にあるならSBP-2 V2で足り、アンプ用の総額は約2万円下がります。
よくある質問
短い疑問は、必要性、人気、価格、順番、買う順序に分けて確認します。各回答の詳しい条件は、比較表と対応する接続・選択例で判断できます。
FAQ:ベース用のプリアンプで人気なのはどれですか?
確認時点のAmazonのベースプリアンプ売れ筋では、この記事の機種のうちBass Driver DI V2が1位、SBP-2 V2が3位、BB-1Xが5位、NBP-5が6位、B Factoryが8位でした。順位は店と時期で変わるので、音色調整と必要な端子で選び分けます。
FAQ:ベースにプリアンプは必要ですか?
必須ではありません。アンプや録音機器で必要な音を作れるなら追加せず、持ち歩く音色補正や歪み、DI出力が必要になったときに選びます。
FAQ:ベースに適した安いプリアンプはありますか?
10機種ではB Factoryが最も低く、SBP-2 V2が続きます。1万円以下ならベリンガーBDI21も候補で、どれも電源やシールドを足した総額で比べます。
FAQ:ベースとプリアンプを繋ぐ順番は?
基本はベースからプリアンプへ入れ、出力をアンプや録音機器へ送ります。他の効果を使う場合は、DIへ含めたい効果と歪ませる順番で位置を決めます。
FAQ:プリアンプだけでスピーカーを鳴らせますか?
鳴らせません。プリアンプは信号を整える機器で、スピーカーを動かす増幅はベースアンプやパワーアンプが担います(詳しくはアンプとスピーカーの違い)。アンプなしで音を聴くなら、ヘッドホン端子付きのNBP-5などを選びます。
FAQ:プリアンプとコンプはどちらを先に買いますか?
音色や出力先を変えたいならプリアンプ、弾く強さの差をそろえたいならコンプが先です。両方を1台で試すなら、コンプを内蔵するB FactoryやSGT-DIも候補です。
出典・参考資料
- TECH21 SansAmp Bass Driver DI V2公式製品資料
- TECH21 SansAmp Programmable Bass Driver ELITE公式製品資料
- MXR M80 Bass D.I.+ 公式製品資料
- MXR M81 Bass Preamp公式製品資料
- SONICAKE B Factory公式製品資料
- Ampeg SGT-DI公式製品資料
- BOSS BB-1X Bass Driver公式製品資料
- NUX MLD Bass Preamp + DI NBP-5公式製品資料
- Darkglass Microtubes B7K Ultra V2 with Aux In公式製品資料
- Sadowsky SBP-2 V2公式製品資料
- Ampeg SGT-DI取扱説明書(英語)
- BOSS BB-1X主な仕様
- NUX NBP-5国内取扱元の仕様・接続上の注意
- NUX NBP-5国内販売の付属品条件
- TECH21 ELITE取扱説明書(英語)
- TECH21 ELITE国内取扱元の仕様・想定売価
- SONICAKE B Factory日本語説明書
- Focusrite Scarlett Solo 第4世代の仕様
- サウンドハウス BEHRINGER BDI21
- サウンドハウス NUX ACD-006A
- サウンドハウス VOX VGS-30
- サウンドハウス CLASSIC PRO MIX030
- サウンドハウス CLASSIC PRO CSS030
- サウンドハウス EarthQuaker Devices Scrolls
- サウンドハウス Walrus Audio Mantle
価格は商品カードの取得情報を参照してください。寸法や端子の仕様は、各メーカー・正規取扱元の製品資料と取扱説明書に基づきます。
情報確認日:2026年10月31日。






