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ギターヘッドホンアンプは、電池とつまみで使うならamPlug 3、音色の保存と編集ならMUSTANG Micro Plus、練習曲との連携ならKATANA:GOが候補です。3シリーズの操作・伴奏・録音の違いを比べます。
ここでは、ギターに直接差し込む小型機を選ぶために、メーカー仕様と取扱説明書を同じ条件で整理します。音質の順位を付けた試奏レビューではありません。amPlug 3はギター用5モデルの違いも扱い、商品カードはAC30を代表として掲載します。

ギターヘッドホンアンプ3シリーズ比較表:音を作る自由度と練習の準備で選ぶ
たとえば、週末に音色を編集しておき、平日はギターを持ったまま音を選ぶだけにしたい場合、Fenderの100プリセットもBOSSの30メモリーも利用できます。この条件ではアプリの操作量より、本体表示の読みやすさと、使う音を何個まとめたいかが決め手になります。一方、弾いている途中も歪みや明るさをつまみで直したいなら、amPlug 3の操作が目的に合います。
| 機種 | 音作り・保存 | 伴奏の入力 | 録音への接続 | 電源・公称使用時間 | チューナー |
|---|---|---|---|---|---|
| VOX amPlug 3 AC30 | 2チャンネル/内蔵4種類から1種類を使用 | 3.5mm AUX/内蔵リズム9種類 | 対応機器へCTIA規格のTRRS接続 | 単4形2本/約11時間・17時間(説明書の効果使用・不使用条件) | なし |
| Fender Mustang Micro Plus | ギターアンプ25種類+ベース10種類/効果25種類/100音色保存 | Bluetoothオーディオ受信 | USB-Cでパソコンへ | 内蔵充電池/約4〜6時間(音量による) | あり |
| BOSS KATANA:GO KTN-GO2 | ギターアンプ10種類/効果60種類以上/ギター・ベース各30音色 | Bluetoothオーディオ受信 | USB-Cでパソコン・対応モバイル機器へ | 内蔵充電池/約5時間 | あり |
表の「音色保存」は、アンプと効果の設定をひとまとまりにして呼び出す機能です。一般にプリセットと呼ばれます。amPlug 3も選んだチャンネルや効果などの設定を保持しますが、100種類の組み合わせを並べて選ぶMustang Micro Plusと同じ仕組みではありません。
電池時間は同じ音量、同じ効果、同じ測定条件の横並び試験ではありません。amPlug 3の数値は取扱説明書J2のアルカリ電池使用時で、製品紹介ページには約10時間/16時間という表記もあります。ここでは説明書の約11時間/17時間を採用し、必ずその時間まで使える保証とはしません。Fenderも音量が大きい場合と小さい場合で約4時間から6時間の幅があります。
アンプの種類数だけならFenderが多く、効果の種類数ならBOSSが多いという違いがあります。ただし「25対60」だけでは選べません。必要なのが曲ごとの音色をたくさん並べることなのか、ひとつの音を細かく編集することなのか、曲の一部を反復再生することなのかで、役に立つ機能が変わるためです。
ギター本体の音量を上げ、ヘッドホンアンプ側の音量を小さくして始めると、接続と音作りを分けて確認できます。歪みの量を決めるGAINと、耳へ届く音量を決めるVOLUME/MASTERは別の役目です。音が小さいからとGAINだけを上げると、音量と同時に音色まで変わってしまいます。
VOX amPlug 3 AC30:電池と3つのつまみで始めたい人に
AC30はノーマルとトップ・ブーストの2チャンネルを備え、GAIN・TONE・VOLUMEを操作します。TONEは音の明るさを整えるつまみです。トレモロ、コーラス、ディレイ、リバーブから効果を選べますが、一度に複数種類を重ねるマルチエフェクターではありません。
トレモロは周期的な音量変化、コーラスは揺れを伴う広がり、ディレイは遅れて繰り返す音、リバーブは部屋の残響に相当する効果です。たとえば「少し残響があれば弾きやすい」という用途ならリバーブ一つで足ります。反対に、コーラスとディレイを同時にかけたい場合は、複数の効果を組み合わせられるFenderやBOSSを比較する方が目的に合います。
単4形電池2本で動き、アルカリ電池のほかニッケル水素充電池を使えます。本体内で電池を充電する構造ではないため、充電池を使うなら対応充電器も別途必要です。電池は付属しません。予備電池を持てば、コンセントやUSB充電の完了を待たずに交換して続けられることが、この方式の利点です。
メトロノームを含む9種類のリズムが入り、テンポは40〜240 BPMの範囲で設定します。BPMは1分間の拍数です。TAPボタンを2回以上押して速さを決める方法もあり、別の伴奏機器をつながずに拍の目印を用意できます。録音した曲そのものを鳴らす機能ではなく、用意されたリズムを使う機能と考えてください。
リズムを鳴らしている間はFX/RHYTHMレバーとTAPボタンの役割がリズム設定へ切り替わるため、ギターの効果を直したいときはリズムを止めてから操作します。「音を変えたつもりなのに伴奏の設定が変わる」という戸惑いを避けるには、この切り替えを先に覚えるとよいでしょう。ボタン等を操作せず、ギターの入力もない状態が約30分続くと電源が切れる機能がありますが、リズム再生中はその対象外です。
本体はプラグを折り畳んだ状態で87×33×39mm、電池を除く質量40gです。軽さの比較では、電池込み65gのKATANA:GOと40gをそのまま引き算しないことが大切です。収納するときは可動プラグを畳めますが、ギターへ付けたままケースへ入れる使い方は避けます。
制約は、画面付きチューナー、Bluetoothによる伴奏入力、USB録音がないことです。曲ごとに複雑な設定を呼び出したい人には向きません。
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Fender Mustang Micro Plus:100音色を持ち歩き、後から編集したい人に
ギター用アンプ25種類に加え、無償の本体更新を適用した機能ではベース用10種類、効果25種類を備え、100個の編集可能なプリセットを保存できます。一つの音色にはアンプと4つの効果ブロックを組み合わせられます。ブロックとは、歪みや残響などの処理を一段ずつ配置する単位です。
100という数は「アンプ100種類」という意味ではありません。同じアンプを使っても、歪みの量、効果の組み合わせ、曲に合わせた設定を変えて別々に保存できます。たとえば、同じクリーン系の音を基本に、短い残響だけの設定と、長いディレイを足した設定を隣り合う番号へ置く、といった整理ができます。
本体のPRESETの+/−で音を選び、EQで全体の音色バランス、MODIFYで割り当てられた効果の設定、TAPでディレイの時間を操作します。EQは低音と高音などのバランスを整える機能で、本機では9種類の全体設定から選びます。アンプ側のつまみを全て本体に並べた装置ではないため、細かな組み替えはアプリの役目です。
本体で保存できる変更は、MODIFYやタップテンポで変えた内容です。音色名を変える、保存する位置を変える、効果の構成や細かな設定を編集する操作はアプリを使います。「保存ボタンがあるから全設定を本体だけで編集できる」と考えると、購入後の使い方がずれます。
チューナーはTAPを長押しして呼び出し、調弦中はギターとBluetoothの音がミュートされます。ミュートとは一時的に音を止めることです。伴奏まで聞こえなくなっても故障ではなく、チューナーを終了すると通常の状態へ戻ります。本体で調弦まで済ませられる点は、外付けチューナーを必要とするamPlug 3との違いです。
入力が大きい楽器には−9dBの入力パッドを使えます。これは最初に入ってくる信号を弱め、過大な入力を避ける設定です。電池を使うアクティブ回路のギターや高出力のピックアップで、意図しない歪みが出る場合に検討します。すべての楽器で常時オンにする機能ではありません。
プラグは270度回転し、本体寸法は幅38.1×高さ80×奥行30.7mm、質量54gです。内蔵充電池で約4〜6時間の使用が目安で、USB-Cケーブルが付属します。外出用ケースは別売りのため、本体価格にケースまで含まれるとは考えず、手持ちの小物入れへ収まるかも含めて選べます。
制約は、複雑な音作りや名前の整理をアプリに任せることと、内蔵電池を単4形のように交換して再開できないことです。スマートフォンを一切使わず全設定を触りたい人には向きません。
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BOSS KATANA:GO:練習曲の反復と音色を組み合わせたい人に
ギター用アンプ10種類と60種類以上の効果を備え、ギターモードで30個、ベースモードで30個の音色を保存できます。ベース側は3種類のアンプを備えます。ギターの30個とベースの30個を合計して「ギター用60個」と数えるものではありません。
本体の有機EL画面で音色名やチューナーを確認できます。有機ELは表示部分が自ら発光する方式で、ここでは小さな本体でも選択状態を読めることが実用上のポイントです。保存した設定を本体で呼び出す使い方と、BOSS TONE STUDIO for KATANA:GOで音を編集する使い方を分けられます。
STAGE FEELは、ギターと伴奏の音が聞こえる方向を設定し、ステージ上のような音の配置を作る機能です。単に残響を増やすリバーブとは目的が異なり、ヘッドホンの中でギターと伴奏の位置関係を変えるために使います。感じ方には個人差があるので、「必ず疲れにくい」「実際の部屋と同じ」といった効果を断定して選ぶ必要はありません。
専用アプリのSESSIONは、YouTubeの動画やモバイル機器の曲を登録して使う練習機能です。メーカーが案内する区間反復、目印となるマーカー、曲の進行に合わせた音色切り替えを使い、曲を探す画面と音作りの画面を別々に用意する負担を減らせます。これらを本体単独の機能と数えず、対応するスマートフォンとアプリを使う前提で比較してください。
アンプのKATANAシリーズやKATANA BASSの音色データを取り込めることも特徴です。ただしKATANA-AIRとKATANA-AIR EXは対象外です。同じKATANAという名前が付いていても一律互換ではないため、手持ちのアンプのデータを移すつもりなら、まず正式な機種名を照合する必要があります。
現在のKTN-GO2は初期のKTN-GOから外観が変わっていますが、メーカーは機能と音質に違いがないと案内しています。旧外観の写真を見てすぐ旧機能と判断したり、新外観だけを理由に音が上位と説明したりはできません。この記事の商品カードでは、現在の外観の販売品を対応させています。
幅45×奥行125×高さ29mm、質量65gで、充電時間は約3時間、連続使用は約5時間が目安です。充電には5Vで500mA以上を供給できるUSB電源を使い、USBケーブルが付属しますが、生産時期によりC–CまたはC–Aです。接続先の端子と同梱ケーブルを合わせます。足元で操作するFS-1-WLやEV-1-WL、収納用ポーチは別売りです。
制約は、SESSIONや詳細編集を活用するには対応アプリを操作する必要があることです。単純なつまみ調整だけを求める人には機能が多く、100個のギター用プリセットを持ちたいならFenderの方が保存数に余裕があります。
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amPlug 3の5モデル:よく使う音の系統を先に決める
amPlug 3は、購入後に全モデルのアンプ音へ切り替える方式ではありません。ギター用5モデルからよく使う音の系統を選ぶため、AC30の見た目や知名度だけで決めず、必要な歪みの方向を確認します。
| ギター用モデル | 音の方向 | 購入時の判断 |
|---|---|---|
| AC30 | 温かみのあるノーマル/切れ味を増したトップ・ブースト | 同じAC30系で穏やかさと輪郭を切り替える |
| UK Drive | 英国製100Wスタック系の歪み | ロック向けのドライブを軸にする |
| US Silver | 米国系のクリーン/穏やかな歪み | クリーンを基本に少し歪ませる |
| Boutique | 粒立ちのあるクリーン/明るく滑らかな歪み | US Silverの穏やかさより明るい音の方向を選ぶ |
| High Gain | 強い歪みとクリーン | ハイゲインを中心に使う |
UK Driveの100Wという説明も、amPlugが100Wの音量を出す意味ではなく、再現の対象とするアンプの系統を示します。小さなヘッドホンアンプの出力と混同しないでください。クリーンは歪みを抑えた音、オーバードライブはアンプを強く動かしたような歪み、ハイゲインは強い歪みを得る方向を表します。表の音色表現はメーカーが示す設計の方向で、明るさや歪み量を共通尺度で測定した値ではありません。
AC30とUS Silverにはトレモロがあり、ほかのギター用3モデルはコーラス、ディレイ、リバーブを搭載します。同じamPlug 3でも搭載効果まで完全共通ではないので、トレモロを外せない条件にするなら候補はこの2モデルへ絞れます。内蔵の複数の効果を組み替えることが前提なら、最初からアプリ編集できる2機種を検討した方が買い直しを避けやすくなります。
シリーズ全体にはBassとModern Bassもありますが、ここではギター用の5モデルと区別します。ベース用の音作りを優先する場合は、ギター用AC30を名前だけで流用するより、ベース向けのモデルや、ベースモードを備える機種を選ぶ方が仕様と目的を合わせられます。
伴奏を入れる接続と、演奏を外へ出す接続は別
伴奏はスマートフォンからアンプへ入り、ギターと合流して有線ヘッドホンへ出ます。録音はその演奏をパソコンなどへ送る別の経路です。

有線ヘッドホン:3.5mm端子までの経路を短くする
3シリーズとも3.5mmステレオミニ端子へヘッドホンをつないで聴きます。普段スマートフォンで使うBluetoothイヤホンしか持っていない場合は、有線のイヤホンまたはヘッドホンを別に用意します。
ギターの6.35mm出力端子と、ヘッドホンの3.5mm端子は役割も大きさも違います。ギターへヘッドホンを直接差しても、必要な増幅やアンプの音作りを通っていません。今回の小型機は、その間に入って楽器の信号を受け、耳で聴ける音にする装置です。
手持ちのヘッドホンが6.35mmの大きなプラグなら、3.5mmへ変換するアダプターが必要です。プラグの先端に大きな変換部品を重ねると、本体へ出っ張りが増えます。短いケーブル型の変換部品も選択肢にし、装着した状態で手や椅子に当たらないかを確認します。
USB-C端子だけのイヤホンを、本体のUSB端子へ挿せば使えるとは限りません。ここで説明しているUSBは充電やパソコンとの音声接続のための端子で、3.5mmヘッドホン出力と同じ機能ではありません。接続先を増やす前に、対応が明確な3.5mmの有線機を使う方が組み合わせを単純にできます。
伴奏入力:Bluetooth受信とAUXケーブルを使い分ける
Mustang Micro PlusとKATANA:GOは、スマートフォンの音をBluetoothで受けられます。amPlug 3はAUXへケーブルで伴奏を入れるため、スマートフォン側の音声出力の有無も選択条件になります。
KATANA:GOでは音楽を受けるBluetooth Audio接続と、アプリの操作情報をやり取りする接続が別です。アプリがつながっていても曲が鳴らない場合は、スマートフォンの音声出力先としてKATANA:GO AUDIOが選ばれているかを確認します。SESSIONで曲と連携させるときには、操作の接続だけでなく音楽用の接続も必要です。
KATANA:GOはパソコンとのBluetoothオーディオ/MIDI通信に対応しないと案内されています。スマートフォンで使えたからと同じ手順でパソコンへつなぐのではなく、パソコンではUSB接続を選びます。MIDIは音そのものではなく、機器を操作する情報を送る仕組みで、録音用の音声経路と区別が必要です。
amPlug 3へスマートフォンを有線接続する場合、3.5mm端子がない電話機には対応する音声変換アダプターが必要です。聴くためだけの変換と、録音入力にも対応する変換は同じではありません。伴奏だけを入れるのか、ギターの音を電話機へ戻したいのかを決めてから、必要な入出力を確認します。
ギターと伴奏のバランスは、まずスマートフォン側で曲の音量を調整し、その後で本体の音量を耳に合わせると整理できます。Mustang Micro PlusのMASTERはギターとBluetoothをまとめて変えるため、曲だけが大きいときにMASTERだけを下げても両者の比率は直りません。再生元の音量と全体の音量を別々に扱うのがポイントです。
録音:USBとCTIA規格のTRRS接続を区別する
パソコンへデジタル録音するならMustang Micro PlusかKATANA:GOが候補です。amPlug 3は対応する電話機などへアナログで音を戻す方式で、ケーブルと接続機器の入力対応が必要になります。
USB録音では、パソコンの録音ソフトに入力機器を選び、アンプから届いた音を記録します。一般にオーディオインターフェースと呼ばれる、楽器とパソコンの間で音声をやり取りする役目を本体が兼ねます。USBケーブルを挿したことと、録音ソフトがその入力を選んだことは別なので、接続後にはソフト側の入力名を確認します。
Mustang Micro PlusはMacとWindowsのUSB録音に対応し、Macでは専用ドライバーが不要、Windowsではメーカーの案内に従ってドライバーを用意します。ドライバーは機器をパソコンで使うための補助ソフトです。会社や学校のパソコンで追加ソフトを入れられない場合は、その制限も購入前に調べておく必要があります。
KATANA:GOはパソコンに加えてモバイル機器へのUSB音声接続も案内されています。ただし全端末との動作を保証するものではありません。メーカーのUSB接続案内ではパソコン・iPad・iPhoneが挙げられ、データ転送可能なUSBケーブルを必要条件としています。USB-C同士なら端子の合う通信対応ケーブルを起点に選べますが、Lightning端子では充電用ケーブルを同じものとして扱えません。今回の資料だけでLightning用の変換部品や全Android端末の動作を確定できないため、その条件を必須にする人は購入店で端末との組み合わせを確認してから候補に残します。
amPlug 3のAUXは、CTIA規格の4極TRRSケーブルで対応機器と音をやり取りできます。4極とはプラグの電気的な接点が4つある方式で、一般的な3極のステレオケーブルとは異なります。この経路で機器へ送られる出力はモノラルで、左右を分けたステレオ録音ではありません。CTIAと別配列の規格を混ぜると期待する入出力にならないため、「3.5mmで挿さる」ことだけでは条件を満たしません。
KATANA:GOのUSB出力は左右2チャンネルで、メーカーは効果を通す前の生のギター信号をUSB録音する機能はないと案内しています。後から別のアンプ音へ作り直すために未加工の音を同時録音したい人は、この機能を持つ別の録音機器を検討します。
録音できる構成でも、演奏と伴奏を別々のトラックへ分けて残せるかは別問題です。トラックとは録音ソフト上の音の保存先です。今回参照したMustang Micro Plusの説明書は、Bluetooth伴奏のUSB送出条件や、伴奏と演奏を別々に保存する設定までは明示していません。この機能を購入条件にしてFenderを選ぶ根拠にはせず、確実に別管理したい場合は、伴奏ファイルを録音ソフトの別トラックへ置いてギターを録る構成を選びます。動作確認では伴奏を止めたギターだけの入力から始め、意図しない音が録音先へ混ざっていないかを確認します。
本体とアプリの役割:普段の操作を一往復で考える
Fenderのファームウェア更新は、本体の制御ソフトを新しくする操作で、日常のアプリ編集とは別にパソコンとUSB接続して行います。追加されたベース用モデルなどを利用する際、古い在庫や以前から所有する本体には更新が必要な場合があります。「スマートフォンで音を編集できるから更新も電話機だけで済む」とは考えず、パソコンを使えるかも含めます。

| やりたいこと | amPlug 3 | Mustang Micro Plus | KATANA:GO |
|---|---|---|---|
| 音量を変えて弾き始める | 本体つまみ | 本体MASTER | 本体音量 |
| 別の音へ切り替える | 2チャンネル切り替え | 本体で保存音を選択 | 本体で保存音を選択 |
| 効果の構成を組み直す | 構成変更は不可/内蔵から1種類選択 | Fender TONEで編集 | BOSS TONE STUDIOで編集 |
| 曲の一部を反復する | 別の再生機器側で操作 | 別の再生機器側で操作 | アプリのSESSIONを利用 |
購入直後に設定を変え過ぎると、どの操作で音が変わったかが分かりにくくなります。保存先を一つ試験用に決め、元の音色と編集した音色を別に残すと比較できます。これは多機能機の音質を良くする裏技ではなく、変更を戻せる状態を作るための整理方法です。
装着とヘッドホンの条件:端子の位置も購入前に確認する
直挿し型はケーブルを一本減らせますが、本体を差す場所には余白が必要です。ボディ側面では太ももや椅子との距離、斜めにくぼんだ端子では本体の厚みやプラグの回転範囲が関係するため、可動プラグだけで適合は保証できません。普段の座り方で、本体とヘッドホンのコードがどちらへ出るかを確認します。
端子の奥へ押し込むために本体を強くひねるのは避けます。特に、ギターを持ち上げる、膝から降ろす、スタンドへ置くといった動作では、差した本体を持ち手のように使わないことが重要です。amPlug 3の説明書でも、スタンドへ置く前に外すことが示されています。練習を終えたら、電源を切って本体を外すところまでを収納の手順にします。
ヘッドホンは、遮音性の高い密閉型なら周囲の音を抑えやすく、開放型なら周囲へ音が漏れやすいという構造の違いがあります。夜の同室利用では、アンプにスピーカーがなくてもヘッドホンからの漏れ音が残ります。また、エレキギター本体の弦を弾く音まで消す装置ではないため、「完全無音」を条件にすることはできません。
使いやすい音量は、ヘッドホンの感度や抵抗値によっても変わります。Mustang Micro Plusの仕様ではヘッドホンは16Ω以上という条件が示されています。Ωは電気的な抵抗の単位で、16Ω未満の機種はこの仕様条件から外れます。16Ω以上ならどの機種でも同じ音量になる保証ではなく、数字の大小が音質の順位を表すわけでもありません。手持ちの機種の仕様を合わせ、無理なく必要な音量が得られるかを判断します。
すでに音楽鑑賞用のヘッドホンを持っているなら、まずそれを使う方法があります。高価なモニターヘッドホンを同時購入しないと成立しない仕組みではありません。ただし、ケーブルの長さとプラグの向きが弾く腕を邪魔しないかは、音楽を机で聴く場合とは違う条件です。ヘッドホンを替える目的を「音が出ない」「線が届かない」「装着がつらい」と具体化すると、買い足す理由を分けられます。
価格と必要物:本体のほかに何を用意するか
本体価格は各商品のカードで確認し、有線ヘッドホン、電池やUSB電源、伴奏・録音用の接続部品が手元にあるかを照合します。機能を使うための不足品だけを足せば、最初から全ての周辺機器をそろえる必要はありません。
| 手元の状況 | amPlug 3で追加する物 | 充電式2機種で追加する物 |
|---|---|---|
| 有線ヘッドホンを持っている | 単4形電池2本 | 適合するUSB電源がなければ用意 |
| 無線イヤホンしか持っていない | 3.5mm有線機+電池 | 3.5mm有線機+充電環境 |
| スマホの曲を聴きながら弾きたい | AUXケーブル、必要に応じて音声変換 | 対応スマホからBluetooth接続 |
| 録音を始めたい | 対応TRRSケーブルと入力対応機器 | 対応パソコン等とデータ通信できるUSB接続 |
amPlug 3の運用では、使い捨て電池を継続購入するか、充電池と充電器を持つかで運用費が変わります。充電式2機種はその都度電池を買わずに使えますが、出発前に残量を確保する必要があります。ここは音色の違いではなく、家と外出先の準備の違いです。
USBケーブルは端子の形だけで選ばず、録音にはデータ通信に対応するものを使います。充電できているのに録音機器として認識しないときは、充電専用ケーブルが原因となる場合があります。付属ケーブルを基本にし、パソコンのUSB端子の形が異なる場合に、適合するケーブルや変換方法を検討します。
中古品やセット品では、写真の外観、本体型番、付属ケーブル、電池の有無を分けて照合します。特に「Mustang Micro」と「Mustang Micro Plus」は別製品です。Plus向けの100プリセットやアプリ編集の説明を、名称にPlusのない旧製品へ当てはめてはいけません。amPlug 2とamPlug 3も、世代名まで一致させて選びます。
購入後に迷ったとき:症状から次の操作を選ぶ
音が出ないときは、ギター、伴奏、録音のどこまで届いているかを分けます。全設定を初期化する前に、症状と関係のある一か所ずつを確認すると、保存した音を消さずに切り分けられます。
| 症状 | 次に確認する場所 | その確認で分かること |
|---|---|---|
| ギターも伴奏も聞こえない | 本体電源、ヘッドホンの差し込み、本体音量 | 共通する出力経路が動いているか |
| 伴奏だけ聞こえる | ギターの音量、プラグの挿入、楽器側電池 | ギターの入力だけが止まっていないか |
| ギターだけ聞こえる | 再生音量・音声出力先/amPlugはAUXケーブルと変換器 | 伴奏がアンプへ送られているか |
| USBで充電できるが録音できない | 通信対応ケーブルと録音ソフトの入力選択 | 充電経路と音声経路を分離できるか |
| クリーン設定でも不自然に歪む | 入力レベル、入力パッドの有無、音量を合わせた比較 | 意図した歪みか過大入力か |
アクティブ回路のギターでは、アンプ本体が充電済みでもギター側の電池が弱っている場合があります。伴奏だけ正常に聞こえるなら、ヘッドホンを買い替える前に楽器側を確認する理由がここにあります。反対に、ギターも伴奏も片耳だけなら、両者に共通するプラグの挿入やヘッドホン側へ確認箇所を移せます。
設定を変える前後で音量差があると、大きい方を良い音と感じて比較しにくくなります。音色を比べる際は、耳に届く音量を近づけた上で、歪みの量、弦の分離、残響の長さなど一つの要素に注目します。
スピーカーからも鳴らしたい場合は、今回の直挿し3シリーズだけで用途を満たそうとせず、ヘッドホン端子付きの小型ギターアンプも比較対象になります。自分だけで聴く時間が中心なら直挿し型、家族と音を共有したり部屋で鳴らしたりする時間が中心ならスピーカー付き、と利用場面から選ぶと無理がありません。机へ置く幅や乾電池・充電式の違いは、自宅用ギターアンプ10機種の比較で確認できます。
出典・参考資料
- VOX amPlug 3:モデル別の音色・仕様
- VOX amPlug 3取扱説明書:電池・AUX接続・操作
- Fender Mustang Micro Plus:製品概要
- Fender Mustang Micro Plus取扱説明書:保存・録音・電池・更新
- BOSS KATANA:GO:音色・SESSION・外観変更
- BOSS KATANA:GO:寸法・電源・端子仕様
- Rolandサポート:モバイル機器とのUSB・Bluetooth接続
- Rolandサポート:パソコンとのBluetooth通信
- Rolandサポート:USBで未加工のギター入力を録音できるか
- Rolandサポート:USB対応機器と同梱ケーブル
- BOSS製品発表資料:SESSIONとYouTubeの反復・音色切り替え
情報確認日:2026年10月29日。仕様に基づく比較で、実機試奏による音質順位ではありません。販売価格と販売条件は各商品カードの取得情報をご確認ください。






