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レスポール種類別の違いを整理するときは、まずGibsonかEpiphoneか、次にStandard・Custom・Juniorなどのシリーズ、最後に個別の型番と製造時期を見ると選びやすくなります。同じシリーズ名でも、ネックの形、弦の振動を電気信号に変えるピックアップの種類、付属ケースは製品によって異なります。

この記事では両ブランドの主要な選択肢を、販売価格を確認できる商品カードと仕様表で比較します。握りや操作の違い、持ち運びの条件まで順に確認し、予算と演奏したいスタイルに合う一本を絞りましょう。音の好みや重さの感じ方は試奏と個体差があるため、メーカーの公表仕様から判断できる範囲を説明します。
- 先に結論:予算と使いたい操作から選ぶ
- レスポール種類別の比較:GibsonとEpiphone
- 10商品の仕様比較と部品の見方
- Gibson Les Paul Standard 50s
- Gibson Les Paul Standard 60s
- Gibson Les Paul Junior
- Gibson Les Paul Modern Figured
- Epiphone Les Paul Custom
- Epiphone Les Paul Tribute
- Epiphone Les Paul Special Double Cut
- Epiphone Les Paul Standard 50s
- Epiphone Les Paul Standard 60s Figured
- Epiphone Les Paul Junior
- ネック材と指板材は別の項目
- ブリッジの形は弦を支える方法が違う
- 中古品や旧在庫では型番と変更点を分けて見る
- ペグの種類と弦交換の確認
- 購入前に比べたい握り・重量・ケース
- まとめ
- 出典・参考資料
先に結論:予算と使いたい操作から選ぶ
2基を切り替えたいならStandardやCustom、シンプルな操作ならJuniorが候補です。
掲載するSpecial Double CutはP-90タイプを2基持ち、音の拾い方と切替の両方を検討できます。
50sと60sで迷うなら、ネック裏の形に注目し、同じフレット付近で手の収まりを比べます。
レスポール種類別の比較:GibsonとEpiphone
Gibson Standard 50sのメーカー公表仕様は50s VintageネックとBurstbucker 1・2、ハードケースです。Epiphone Standard 50s Goldtopの現行製品は1959 Rounded Medium CネックとProBucker 1・2、ギグバッグを備えます。同じStandard 50sでも部品やケースが違うため、価格とあわせて比べられます。
この記事の価格は固定の相場を書かず、紹介する商品の価格表示を使います。表示価格は変わり、送料や出品者、ケースの有無も同一とは限りません。本体だけの価格と、初心者セットや別売ケースを含めた価格を混ぜず、同じ条件で購入総額を見てください。
製造地はブランド名だけで決めない
Gibsonはエレキギターの案内で米国ナッシュビルの製造を紹介しています。一方、同社の資料にはEpiphoneのアジア工場と米国製の製品が登場します。
例えば米国製Coronetは別のモデルで、今回のレスポールの商品表には含めていません。掲載したレスポール全品の製造国を特定したわけではないため、製造地を重視する場合は個体の表示を確認し、不明なら販売店に問い合わせましょう。
Standard|2基を切り替える基本形
今回のStandardは2基のピックアップを切り替えられ、1基のJuniorより操作箇所が増えます。搭載するハムバッカーは2つのコイルを組み合わせた形式です。
ネック側は弦の中央に近い位置、ブリッジ側は弦を支える金具に近い位置です。Gibsonは一般的な傾向として、ネック側は暖かく滑らか、ブリッジ側は明るく立ち上がりがはっきりしやすいと説明しています。アンプや音色つまみの設定でも最終的な音は変わります。どちらが好みかは、同じアンプの設定で弾き比べると分かりやすいでしょう。
今回確認したStandardは、ネック側、ブリッジ側、両方の3通りを選ぶスイッチと、2つの音量・2つの音色のつまみを備えます。音色は主に高音の出方を調節するつまみです。どちらのピックアップを選んでいるかと、それぞれのつまみの働きを対応させると操作を覚えやすくなります。
弾き比べでは最初にギター側のつまみを同じ位置にし、スイッチだけを動かして違いを聞きます。次に気に入った位置の音色を少し下げ、アンプ側の調節も試します。比較の途中で複数の設定を同時に変えると、何が違いを作ったのか分かりにくくなります。シンプルなJuniorでも音量・音色は調節できるので、ピックアップが1基だから音色を全く変えられないわけではありません。
Custom|装飾や部品に注目
Epiphoneの現行Custom Ebonyは黒い仕上げと金色の金具に加え、エボニー指板と2基のProbucker Custom、ギグバッグを備えます。装飾だけでなく、指板材や付属品も選ぶ材料になります。
JuniorとSpecial|P-90の数と操作
今回のJuniorはP-90タイプが1基、Special Double CutはP-90タイプが2基です。これらに搭載するP-90は1つのコイルを用いるピックアップです。

Juniorは音量と音色のつまみがそれぞれ一つで、Special Double Cutは2基を切り替え、それぞれの音量と音色を調節できます。
通常のP-90は1コイル型です。2コイルのハムバッカーは電気的な低いうなりであるハムノイズを打ち消すよう設計されており、1コイルよりノイズを抑えやすい傾向があります。P-90の名を持っていても、ノイズを打ち消す構造のP-90 DCのような別製品もあるため、名称だけで全種類を決めつけません。周囲の電気機器、向き、アンプの歪みの量でも聞こえ方は変わります。静かな部屋で1基だけを試した印象を、すべての会場やアンプに当てはめないようにします。ハムバッカーでもノイズが完全になくなるわけではありません。
Double Cutはボディのネック付近に左右二つの切り込みがある形です。片側だけに切り込みがある一般的な形とは外観が異なります。Specialの名前だけでボディ形状を決めつけず、実際の製品画像で確かめましょう。
Studio|装飾と機能をモデルごとに見る
Studioもレスポールの主要な選択肢です。シンプルな外観に注目しつつ、機能やケースは製品ごとに比べます。
たとえばGibson Les Paul Studio Modern Wine Red Satinは、メーカー資料で490Rと498Tのピックアップ、軽量化加工、つまみを引き上げる音色切替、ソフトシェルケースを案内しています。ソフトシェルケースは柔らかい外装を使う持ち運び用ケースの一種で、構造は製品によって異なります。今回の商品表にあるModern Figuredも軽量化加工と追加切替を備えますが、搭載ピックアップとケースは異なります。Studioの名前だけで簡単な操作だと決めず、必要な切替と持ち運び方に合うかを見ましょう。
Studioにも製造時期や細かな型番の違いがあり、どのStudioも同じ材料や付属品とは限りません。ここで挙げたStudio Modernはシリーズを理解するための例で、後の10商品表には含めていません。購入する場合は実際の販売価格とセット内容を別に確かめます。
Modern|演奏性や切替を加えた選択肢
Gibson Modern FiguredはUltra-Modernと呼ばれる軽量化加工と、ネックの付け根を整えた形状を備えます。追加の音色切替を使いたい人にも候補になります。
つまみを引き上げると、ハムバッカーの2つのコイルのうち一方を使う切替、音色を変える別の切替、2基の信号の位相を切り替える操作ができます。追加の音色を選びたい人には判断材料ですが、使わない人には操作が増えます。軽量化加工の有無だけで特定の一本の重量や握りやすさを保証することはできません。
位相は2つの信号の波の向きの関係です。2基の音を合わせる際に関係を変えると、重なる音の成分が変化します。いずれも演奏中に別の音色を使いたい場合に検討できますが、実際の聞こえ方はアンプの設定や演奏によって変わります。
このモデルは指板の丸みも場所によって変わります。メーカー公表の半径は10〜16インチで、低い位置から高い位置に向けて緩やかなカーブになります。指板半径は指板面を円の一部と見たときの半径で、数字が大きいほど平らに近づきます。掲載するGibson Standard 50sと60sの公表値はいずれも12インチで、数字の小さい・大きいだけを優劣にせず、コードと単音をそれぞれ試すための目安にできます。
10商品の仕様比較と部品の見方
候補のピックアップ、ネック、ケースを同じ軸で比べます。メーカーの製品情報と異なる付属品を含む販売品もあるため、実際の出品内容も合わせて見ます。
| 製品 | ピックアップ | ネックの公表形状 | メーカー案内のケース | 主な仕様 |
|---|---|---|---|---|
| Gibson Les Paul Standard 50s Heritage Cherry Sunburst | Burstbucker 1・2 | 50s Vintage | ハードケース | 軽量化加工なし |
| Gibson Les Paul Standard 60s Iced Tea | 60s Burstbucker 2基 | SlimTaper | ハードケース | 軽量化加工なし |
| Gibson Les Paul Junior Vintage Tobacco Burst | P-90 Dogear 1基 | 50s Vintage | ハードケース | 音量・音色各1つ |
| Gibson Les Paul Modern Figured Cobalt Burst | Burstbucker Pro・Pro Plus | SlimTaper | ハードケース | Ultra-Modern軽量化・追加切替 |
| Epiphone Les Paul Custom Ebony | Probucker Custom 2基 | Modern Medium C | ギグバッグ | エボニー指板 |
| Epiphone Les Paul Tribute Heritage Cherry Sunburst | 650R・700T 2基 | 60s SlimTaper C | ギグバッグは別売 | ボルト固定ネック |
| Epiphone Les Paul Special Double Cut TV Yellow | P-90 PRO 2基 | 60s SlimTaper | ギグバッグ | 両側に切り込み |
| Epiphone Les Paul Standard 50s Goldtop | ProBucker 1・2 | 1959 Rounded Medium C | ギグバッグ | Goldtop仕上げ |
| Epiphone Les Paul Standard 60s Figured Iced Tea Burst | ProBucker 2・3 | SlimTaper 60s C | ギグバッグ | ローズウッド指板 |
| Epiphone Les Paul Junior TV Yellow | P-90 PRO 1基 | 50s Vintage | ギグバッグ | 音量・音色各1つ |
比較表はシリーズ全体を一つの仕様で代表させるものではなく、後で紹介する特定製品のメーカー情報を並べたものです。例えば同じStandard 60sでも、掲載するEpiphone FiguredとGibsonの製品は別の型番と部品を持ちます。気になる行の名前を個別紹介や商品カードでたどり、価格と色を合わせてください。
Gibson Les Paul Standard 50s
丸みのある握りと2基の切替を重視する人には、Gibson Standard 50sが候補です。薄い握りを探すなら、同じGibsonのStandard 60sと比較できます。
50s VintageネックとBurstbucker 1・2の組み合わせを備えます。メーカーが案内する軽量化加工のないボディから、個体の重量は決まりません。軽さを優先したい場合はModernも候補にし、購入する個体の重量表示を見ます。
Gibson
Les Paul Standard 50s Heritage Cherry Sunburst
▶ Gibson公式サイトで製品情報を見る¥327,991
Amazon.co.jp 調べ ・ 2026年11月3日 2:50時点
※価格および在庫状況は変更される場合があります。
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Gibson Les Paul Standard 60s
Standardの2基構成を保ちながら、50sと異なる握りを試したい人にはGibson Standard 60sが候補です。より多くの音色切替を使いたい場合はModern Figuredも比べられます。
Gibson
Les Paul Standard 60s Iced Tea
▶ Gibson公式サイトで製品情報を見る¥298,000
Amazon.co.jp 調べ ・ 2026年11月3日 2:51時点
※価格および在庫状況は変更される場合があります。
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Gibson Les Paul Junior
1基のP-90を選びたい人が、Gibsonの仕上げや付属ハードケースを重視する場合の候補です。ピックアップの位置を2つ切り替えたい人には、別の構成が必要です。
Gibson
Les Paul Junior Vintage Tobacco Burst
▶ Gibson公式サイトで製品情報を見る¥195,800
Amazon.co.jp 調べ ・ 2026年11月3日 2:52時点
※価格および在庫状況は変更される場合があります。
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Gibson Les Paul Modern Figured
高い位置のフレットを使う際の手の当たり方や、つまみを引き上げる操作に関心がある人にはModern Figuredが候補です。Standardより操作が多く、追加切替を使わない人には必要性が薄い場合もあります。
軽量化加工とネックの付け根を整えた形状を採用しています。掲載候補は販売ページに個体重量3.90kg、ハードケース付属と表示されています。別の出品や個体は同じ重量と限りません。
Gibson
Les Paul Modern Figured Cobalt Burst
▶ Gibson公式サイトで製品情報を見る¥363,000
Amazon.co.jp 調べ ・ 2026年11月3日 2:52時点
※価格および在庫状況は変更される場合があります。
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Epiphone Les Paul Custom
黒と金色の外観やブロック形の指板飾りを求める人には、Epiphone Custom Ebonyが候補です。装飾よりシンプルな外観を優先する人はStandardなどと比べられます。
Epiphone
▶ Epiphone公式サイトで製品情報を見る¥89,100
Amazon.co.jp 調べ ・ 2026年11月3日 2:52時点
※価格および在庫状況は変更される場合があります。
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Epiphone Les Paul Tribute
2基の切替を使えるレスポールを予算内から探す人には、Epiphone Tributeが候補です。接着固定のネックを希望する人は、後述のStandard 50s Goldtopも比べられます。
メーカー情報では専用ギグバッグは別売ですが、掲載する販売品にはソフトケースが付属します。見た目の似たTribute Plusは別製品であり、仕様や付属品を混ぜてはいけません。
メーカーのTribute情報では650Rがネック側、700Tがブリッジ側です。Epiphone Standard 50s GoldtopのProBuckerとは異なる部品です。またTributeのネックはボルトで固定する方式で、Standard 50s Goldtopは接着する方式です。構造の差だけで演奏性や好みを決めず、握りや外観も合わせて比較します。
指板材もこの二本では異なり、メーカーはTributeをローレル、Standard 50s Goldtopをローズウッドと表記しています。Tributeのボディ材はオクメまたはサペリのいずれかと案内されているため、メーカーの製品情報だけでは購入する一本の材を特定できません。材料名から音の優劣を決めるのではなく、木目や販売品の個別情報を見て選べます。
Epiphone
Les Paul Tribute Heritage Cherry Sunburst
▶ Epiphone公式サイトで製品情報を見る¥37,400
Amazon.co.jp 調べ ・ 2026年11月3日 2:52時点
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Epiphone Les Paul Special Double Cut
JuniorのP-90系の構成に関心があり、ピックアップの位置も切り替えたい人にはSpecial Double Cutが候補です。片側だけに切り込みのあるボディの輪郭を重視するなら、外観が目的と合わない場合があります。
Epiphone
Les Paul Special Double Cut TV Yellow
▶ Epiphone公式サイトで製品情報を見る¥67,100
Amazon.co.jp 調べ ・ 2026年11月3日 2:52時点
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Epiphone Les Paul Standard 50s
金色の仕上げと丸みを意識したネックを探している人には、Epiphone Standard 50s Goldtopが候補です。木目の見える仕上げを望むなら、60s Figuredなどと外観も比べます。
Epiphone
▶ Epiphone公式サイトで製品情報を見る¥85,470
Amazon.co.jp 調べ ・ 2026年11月3日 2:52時点
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Epiphone Les Paul Standard 60s Figured
Standard 60s Figuredは木目を生かした仕上げとSlimTaper 60s Cの握りに関心がある人の候補です。ネックの形にこだわりがあるなら、実際に触れて比べると判断しやすくなります。
掲載するIced Tea Burstの型番EIGLP6ITNHRは、メーカー資料ではローズウッド指板とプレミアムギグバッグを備えます。50s Goldtopと比べるとネック形状と表面の見た目が異なり、どちらも2基の切替を使えます。旧版には異なる指板材やケース条件の製品もあるため、同じ名前でも販売される型番を分けて見ます。
Epiphone
Les Paul Standard 60s Figured Iced Tea Burst
▶ Epiphone公式サイトで製品情報を見る¥91,300
Amazon.co.jp 調べ ・ 2026年11月3日 2:52時点
※価格および在庫状況は変更される場合があります。
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Epiphone Les Paul Junior
Epiphone JuniorのP-90 PROとギグバッグは、Gibson JuniorのP-90 Dogearとハードケースとは異なります。柔らかいケースでの持ち運びを考える人は候補にできますが、硬いケースが必要なら追加費用も比べます。
Epiphone
▶ Epiphone公式サイトで製品情報を見る¥62,700
Amazon.co.jp 調べ ・ 2026年11月3日 2:52時点
※価格および在庫状況は変更される場合があります。
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ネック材と指板材は別の項目
ネックは手で握る細長い部分、指板はその表側で指を当てる面です。メーカーの仕様欄では、それぞれの材料が別に記載されます。
たとえばEpiphone Customの現行資料はマホガニーネックとエボニー指板、現行Standard 50s Goldtopはマホガニーネックとローズウッド指板を示しています。指板材の名前が異なることは確かですが、それだけで音の優劣や手入れ方法のすべてを決められるものではありません。演奏感や外観の好みも含めて比べます。
指板の上の金属の仕切りがフレットで、指板には位置を目で分かりやすくする飾りが入る製品もあります。現行Customはブロック形、Standardは台形、Juniorは点形が代表的です。外観を見比べる助けになりますが、改造品や特別仕様もあるため、飾りだけで型番を確定することはできません。
ブリッジの形は弦を支える方法が違う
ブリッジはボディ側で弦を支える金具です。今回のStandardやCustomと、Junior・Specialの例では形が異なります。
Standardの代表例はTune-O-Maticというブリッジと、その後ろに弦を止めるテールピースを分けた構成です。今回のJuniorやSpecial Double Cutは、弦を巻き付けるように固定するラップアラウンド型を採用しています。弦の交換や調整の手順は異なるため、交換時には購入機種の説明に合わせます。金具の形だけで個体の状態を断定することはできません。
中古品や旧在庫では型番と変更点を分けて見る
新品の古い在庫や、中古で部品を交換した個体は現行カタログと異なる場合があります。販売欄に型番や製造時期があれば、同じ時期のメーカー資料と照合します。
写真に写る部品が資料と違う場合は、仕様変更、交換、撮影用画像など複数の可能性があるため、画像だけで理由を決めません。商品の説明で交換歴や付属品が分からなければ、判断できない項目として残して販売店に確かめます。
特にケースは、メーカーの現行製品に含まれるものと、出品に実際に含まれるものが一致するとは限りません。同じ中古モデルでも、純正ケースあり、別のケースあり、本体のみでは持ち運びに必要な追加費用が変わります。本体の状態と付属品を別々に見て、比較条件を揃えることが大切です。
特定の一本を写真で紹介する販売品と、同じ型番の代表写真を使う販売品も区別します。木目や重量は個体ごとに違うため、写真の一本を選ぶ場合は、商品ページに示された個体情報を見ます。代表写真しかない場合は、写真と全く同じ木目や重量が届くと決めつけられません。
中古や旧在庫では、販売店が調整や保証をどこまで提供するかも条件になります。届いてすぐ弾きたい人は、付属するものだけでなく、受け取り後の相談窓口と、商品説明に記載された調整内容も見ておくと比較できます。いずれの条件も出品によって変わるため、一つの販売例を同じシリーズ全体に当てはめないようにします。
ペグの種類と弦交換の確認
ペグはヘッドに付いた、弦を巻き取り音の高さを調整する部品です。掲載したGibson Modern FiguredはメーカーがGrover Locking Rotomaticと表示し、Standard 50sはVintage Deluxe、Standard 60sはGrover Rotomaticと表示しています。ペグの形や仕組みも、同じレスポールの中で異なります。
ロッキング式は弦をペグに固定できる仕組みを備えます。Groverの説明では、弦を巻くと内部で固定されるものと、ネジを締めて固定するものがあり、操作は製品ごとに異なります。弦を交換するときは、使っている製品の取り扱い方法を確かめましょう。音の高さの調整自体は必要です。部品を交換する場合は取り付け穴やネジ位置が合うかの確認も必要なので、名前だけで別のモデルにそのまま付けられると考えないようにしましょう。
購入前に比べたい握り・重量・ケース
ネックの形と幅は別の情報です。幅は指板の端から端までの距離、形状はネックの裏側の丸みや厚みに関わります。メーカーが同じ「C」と書いていても名称だけで寸法の一致は分からないため、手が小さいから50sは弾けない、60sなら誰でも弾きやすいといった決め方は避けます。
50sと60sの握りを比べる
50sと60sはネックの形を絞る入口です。同じ姿勢で低い位置と高い位置のコードや単音を試し、自分の手に合うか比べます。

ネックは位置によって幅や厚みが変わるため、普段よく使う位置で、親指と指の間に無理がないか、握り直しの際に厚みが気になるかを比べます。弦高や調整の違いも弾き心地に影響するため、ネック形状だけで良し悪しを断定しません。
同じ場所で2本を比べるときは、座って弾く場合とストラップを使って立つ場合の両方を試すと、持ち方による違いも分かります。片方だけアンプの音量が大きい状態では印象が変わりやすいので、ギターの音量とアンプの設定をできるだけ揃えます。
今回のGibson Standard 50sと60sは、メーカー公表のナット幅がどちらも43.05mmです。ナットは指板のヘッド側で弦を支える部品で、その幅はネックの握り全体の厚さではありません。同じ幅でも50s VintageとSlimTaperという形状名が異なるため、幅だけで握った感覚が同じとは判断できず、低い位置と高い位置を試す比較につながります。
弦長とフレット数も同じ単位で見る
今回メーカー資料で確認したStandard 50sやJuniorなどの例では、弦長は24.75インチ、約628.65mm、フレットは22です。
弦長は弦が振動する長さを表し、フレットは指板に並んだ金属の仕切りです。弦長が同じでも弦の太さやチューニング、調整で押さえたときの感触は変わります。22フレットという数は高い音の位置を把握する助けになりますが、ボディとの接続部分の形や手の届きやすさまで同じという意味ではありません。
ほかのギターと比べる場合は、インチとミリを混在させず同じ単位にそろえます。25.5インチは約647.7mmなので、24.75インチの約628.65mmとの差は約19.05mmです。この数値は弦が振動する長さの違いであり、ギター全体の長さや重さの差ではありません。
軽量化加工と個体重量は別に見る
軽量化加工はボディ内部の構造を示し、表示されている個体の重量とは別の情報です。
たとえば加工のあるModernと加工のないStandardを比較しても、個体重量が掲載されていなければ実際に何kg違うかは分かりません。立って演奏する時間や運ぶ距離を考え、重量表示がある個体は同じ単位で比較します。ケースの重量も移動時には加わります。
価格とケースを同じ条件にそろえる
ハードケース付きとギグバッグ別売の本体を表示価格だけで比べると、持ち運ぶ準備までの支出は揃いません。すでにケースを持っている人は寸法と形状が合うかを見て、必要なければ重複購入を避けられます。
自宅用のアンプやケーブルを持っていない人は、本体だけで音が大きく出ると考えず、必要な機材も予算に入れます。すでにアンプを持っている買い替えの人なら、既存の機材を使えるので本体やケースに配分しやすくなります。同じギターを選んでも、持ち物によって購入時に必要な総額は変わります。
販売価格が予算を超える場合は、同じ外観でも付属品や仕様の異なる別の候補に戻ります。例えばStandardの2基切替が必要なら、単に安いJuniorへ変更すると操作条件が変わります。必要な機能を残したまま、ブランドや付属ケースを含めて絞り直すと、価格だけで選んでから操作不足に気付くことを減らせます。
初めてエレキギターをそろえる場合の機材や接続は、エレキギター初心者ガイドで、ギターから音を聞くまでの道具と最初の接続手順を詳しく紹介しています。
ハードケースは硬い外装のケースで、ギグバッグは柔らかい素材を使う持ち運び用の袋です。保護の度合いや重さは製品によって違います。自宅での保管と短い移動が中心か、頻繁に公共交通機関で運ぶかを考え、持ち手や肩ひも、ポケットも含めて選びます。どちらでも楽器がケース内で大きく動かないことが大切です。
よくある質問|初心者にはJuniorとStandardのどちらがいい?
シンプルな操作ならJunior、2つのピックアップを切り替えたいならStandardが候補です。必要な操作と予算で選びます。
よくある質問|50sと60sは音よりネックで選んでもいい?
はい、握りの好みは長く使う際の判断材料です。搭載部品とアンプ設定も音に影響するため、同じ環境で比べましょう。
よくある質問|EpiphoneとGibsonの同名モデルは同じ仕様?
同名でも部品や材料、ケースが異なります。ブランド名とシリーズ名に加え、個別型番と製造時期を照合します。
まとめ
レスポールはブランド、シリーズ、個別型番の順に見ると整理できます。2基の切替を使うStandardやCustom、1基で操作の簡単なJunior、2基のP-90を持つSpecialなどから、使いたい操作と好みの外観を絞ってください。
価格は商品カードで比較し、ネックの握り、実際の個体重量、ケースを含めた条件もそろえます。同じ名称でも年式が違えば仕様が変わるため、販売品の情報まで確認することが大切です。
出典・参考資料
Gibsonエレキギターの製造案内、Gibson・Epiphoneの材料と製造拠点、Epiphone Coronet USA製品情報
- Gibson Les Paul Studio Modern製品情報
- Gibsonピックアップの基礎
- Gibsonピックアップの位置と音
- Gibson P-90 DC
- Gibson Standard 50s製品情報
- Gibson Standard 60s製品情報
- Gibson Junior製品情報
- Gibson Modern Figured製品情報
- Epiphone Custom製品情報
- Epiphone Tribute製品情報
- Epiphone Special Double Cut製品情報
- Epiphone Standard 50s製品情報
- Epiphone Standard 60s現行製品情報
- Epiphone Junior製品情報
情報確認日:2026年10月30日。






