KORGは、音作りを楽しむシンセ、ピアノ演奏用の鍵盤、パソコン制作の機器、音程を合わせるチューナーまで扱うブランドです。シリーズの役割と単体で使える範囲を整理し、用途に合う代表10商品を比較します。
鍵盤がある機器をすべて電子ピアノと考えたり、USB端子があれば本体の音を録音できると考えたりすると、買ったあとに必要な機能が足りなくなることがあります。まず全体の分類を見て、次に弾き心地・接続・設置場所の違いから候補を絞りましょう。

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KORGの主な製品・シリーズを用途で見渡す
KORGの製品は「演奏して音を作る」「演奏を入力・録音する」「音程やテンポを整える」に分けると選びやすくなります。同じシリーズ名が複数の製品カテゴリーに載ることもあるため、分類名だけでなく製品が担当する機能を見ます。
| したいこと | 主な系列・製品例 | 選ぶときの分かれ目 |
|---|---|---|
| つまみで音色を作る | microKORG2、minilogue、monologue、multi/poly、opsix、modwave、wavestate | 音源方式、同時発音数、鍵盤の有無 |
| 多種類の楽器音で演奏・制作 | KRONOS、NAUTILUS、KROSS | 必要な音色、音の重ね方、曲制作の機能 |
| 伴奏を付けて演奏 | Pa5X、Pa1000、Pa700、Pa300、EK-50 | 自動伴奏の操作と鍵盤演奏の両立 |
| ピアノ曲を弾く | B2+、Liano、LP-380U、E1 Air、G1B Air、C1 Air、Poetry | 鍵盤の重さ、設置形態、ペダル |
| ステージでピアノ系音色を使う | Grandstage X、SV-2、D1 | 演奏操作、音声出力、会場での再生設備 |
| リズムやフレーズを組む | volca、electribe、drumlogue、SQ-1、SQ-64 | 音源を持つか、ほかの音源を操作するか |
| パソコンの音源を操作 | microKEY2、microKEY Air、nanoKEY Fold、Keystage、nanoKONTROL | 鍵盤・パッド・つまみと接続方式 |
| マイク・楽器の音声を録る | microAUDIO 22、microAUDIO 722 | 同時入力数、音声処理、MIDI端子 |
| 音程・テンポを合わせる | TM、CA、GA、Pitchblack、Pitchclip、MA、KDM | 音の取り込み方と使う場所 |
たとえばvolcaは一つの音源方式の名前ではありません。打楽器音を合成するdrum、外部で用意した音素材を使うsample2、FM方式のfm2などがあり、必要な音と操作で選び分けます。小さい箱という見た目だけで同じ機能の製品だと考えないことが、系列を読む出発点です。
一覧以外にも、音を加工するKAOSS系列、組み立て型のNu:tekt、レコード再生のhandytraxxなどがあります。今回はその全製品を一列に順位付けせず、演奏・制作・練習で入り口になりやすい系列と代表機種を中心に扱います。名称を見て役割が分かったら、次は必要な端子と操作に進みます。
シンセの系列は音源方式と演奏のまとめ方で分ける
音作りを中心に選ぶなら音源方式、複数の楽器音を一台で扱うならワークステーションや自動伴奏の機能が分かれ目になります。鍵盤数が同じでも、この二つの目的が同じとは限りません。
アナログ・モデリング・デジタルの位置付け
minilogue xdのようなアナログ系と、microKORG2のようにアナログ回路の振る舞いを計算で再現するモデリング系があります。方式の名前は音の作り方を表し、初心者向け・上級者向けの順位ではありません。
音源は、鍵盤からの指示を受けて実際の音を作る部分です。アナログでは電気回路で音のもとを作り、モデリングではその特性をデジタル処理で再現します。minilogue xdはアナログの音源にデジタルの音源も組み合わせた構成なので、「アナログと書いてあるから内部は全部同じ方式」という読み方も正確ではありません。
デジタル系の一覧には、FM方式のopsix、ウェーブテーブル方式のmodwave、ウェーブシーケンスのwavestateがあります。FMは音の成分を変調して音色を作る方式、ウェーブテーブルは用意された波形を使って変化を作る方式、ウェーブシーケンスは波形などを時間に沿って切り替える仕組みです。名称を覚えるより、変化する音を作りたいのか、弾く音の輪郭をつまみで整えたいのかを試聴する材料にします。
また、同じ系列の「module」は鍵盤なしの機器を選ぶときに出てくる名称です。すでに操作用鍵盤を持つ人には設置を減らせる選択肢ですが、何も持っていない人は演奏情報を送る機器も用意することになります。音源内蔵の有無と、鍵盤内蔵の有無は別々に数えましょう。
KRONOS・NAUTILUS・KROSSとPa・EKの違い
KRONOS・NAUTILUS・KROSSは、多彩な音色での演奏や制作をまとめる系列です。PaやEKは、自動伴奏を使って演奏する機能を探すときの候補になります。
ワークステーションは、複数の楽器音や曲を組み立てる機能を一つにまとめた楽器です。KRONOSでは異なる仕組みの音源を搭載し、ピアノ・オルガン・シンセなどを扱います。ソロの一音を深く作る機器とは、選ぶ理由が変わります。たとえばバンドで曲ごとに異なる音を使いたい人は、音色を呼び出す操作や重ね方まで演奏の流れに含めて考えます。
一方、自動伴奏を使う人は、自分が弾く部分と機器に担当させる伴奏を分けます。Pa5Xなどのプロ向けアレンジャーと、EK-50などのエンターテイナー・キーボードが、その目的の入り口です。「伴奏を機器へ任せたい」という条件がないなら、機能が多いという理由だけでこの系列へ進む必要はありません。
KRONOSには世代の異なる製品があるため、中古品や旧資料では発売世代も識別します。本稿で系列の説明に使ったのは2025年発売モデルの公式ページです。古いKRONOSの説明や別鍵盤数の付属品を、現在の販売品へそのまま当てはめることはしません。
ピアノは88鍵の中でもタッチ・重さ・置き方が違う
軽く片付けたいならLiano、ハンマー式鍵盤で持ち運べる形を選ぶならB2+、家具のように常設するならLP-380Uが比較の出発点です。3機種とも88鍵ですが、同じ弾き心地や設置条件にはなりません。

| 項目 | Liano L1 | B2+ | LP-380U |
|---|---|---|---|
| 鍵盤 | LSライトタッチ | NHハンマー式 | RH3ハンマー式 |
| 本体の幅×奥行 | 1,282×290mm | 1,312×336mm | 1,355×351mm |
| 質量 | 6.0kg | 11.4kg | 37kg |
| 音色数 | 8 | 12 | 30 |
| 基本の置き方 | 適合する台や別売スタンド | 適合する台や別売スタンド | 付属の専用スタンドで常設 |
| 電池 | 単3形6本で動作 | 非対応、AC使用 | 非対応、AC使用 |
表のLiano・B2+は譜面立てを含まない本体寸法です。LP-380Uの奥行は転倒防止金具を含む値なので、家具部分の見た目の薄さだけで場所を測らないようにします。幅1,300mmの場所ならLianoの本体幅は収まりますが、B2+は12mm、LP-380Uは55mm超えます。これは本体の幅だけの比較で、ケーブルや安全な支持に使う余地は別に必要です。
重さではB2+とLianoの差は5.4kgです。毎回持ち上げて片付けるなら意味のある差ですが、6kgだから誰でも無理なく運べるとは限りません。持つ姿勢と移動経路、ケースまで含めて選びます。LP-380Uは本体を毎回机へ上げ下ろしする用途ではなく、椅子と足元を含む演奏場所を作る方向の候補です。
NHやRH3は、ハンマー式の鍵盤の名称です。鍵盤を押したときの抵抗や戻り方をピアノ演奏の判断に使います。LSの軽いタッチを好む人と、レッスンで使うピアノに近い抵抗を求める人では結論が変わります。88鍵という音域をそろえてから、必要なタッチを選ぶ順序にすると迷いを分けられます。
E1 Air、G1B Air、C1 AirやPoetryなど、家庭用にはほかの系列もあります。またGrandstage XやSV-2のようなステージ用は、演奏中の操作と会場へ音を渡す条件も重要です。家庭用の外観が好きかだけでなく、スピーカーやペダル、スタンドが希望する使い方にそろうかを製品単位で分けます。
制作機器は「入力する鍵盤」と「音声を録る箱」を区別する
microKEY2などのMIDIコントローラーは演奏の指示を送り、microAUDIOはマイクや楽器の音声を取り込みます。ソフト音源を弾く目的と、外部の音を録る目的では、足す機器が違います。
MIDIは、音の高さ・鳴らす時刻・鍵盤を押す強さなどの演奏情報を伝える共通ルールです。microKEY2で鍵盤を押すと、その情報を受けたパソコンのソフト音源が音を作ります。鍵盤本体へヘッドホンを挿してピアノ音を聴く電子ピアノとは、音が完成する場所が違います。
microKEY2は小型の鍵盤入力、microKEY Airは無線のMIDI接続も検討する系列、nanoKEY Foldは折りたたみ式、Keystageは演奏表現を含む操作用鍵盤です。nanoKONTROL系列では、鍵盤より音量などの操作部を探すことになります。制作に鍵盤入力が必要なのか、画面のつまみを手元へ移したいのかを分けると、似た大きさの機器でも役割が見えてきます。
オーディオインターフェースは、パソコンと音声を出し入れする機器です。microAUDIO 22なら、マイクや楽器から来た音声を入力し、パソコンへ記録できます。MIDI鍵盤を買っただけで歌声も録れるわけではなく、反対に音声を録る箱を買っただけで演奏情報の入力用鍵盤が増えるわけでもありません。
USBの形も機能の代わりにはなりません。microKEY2のUSBはMIDIの通信と給電に使い、microAUDIOのUSBは音声の入出力に使います。製品ごとにUSB音声・USB MIDI・給電の対応を分け、必要な信号が通る組み合わせを作ります。演奏データと音声ファイルの違いを詳しく整理したい場合は、MIDIと音声の違い・接続の解説へ進めます。
チューナー・メトロノームは入力方式と置く場所で分ける
管楽器などを譜面台の近くで合わせるならTM、楽器へ挟む形を使うならPitchclipなど、エレキの配線へ組み込むならPitchblackが入り口です。メトロノームだけが目的ならMA・KDMなども別に選べます。
TMは音程を表示するチューナーと、一定の拍を示すメトロノームをまとめた系列です。CAは多様な音名を扱うクロマチック・チューナー、GAはギター・ベース向けというように、近い外観でも対象と操作が分かれます。クロマチックとは、半音ごとの音を扱うことです。機器名にギター用とあるかだけでなく、合わせたい楽器の音域と入力の方法を選びます。
クリップ式は楽器へ挟む形式で、ペダル式は足元に置いてノイズを抑える構造の楽器用ケーブル(シールドケーブル)の信号を取り込む形式です。Pitchblackのようなペダルは、ギターからアンプへ進む配線の途中に入ります。管楽器の生の音を机上で拾う機器と、ケーブル経由の電気信号を受ける機器を同じ用途にしないようにします。
合奏では、基準音Aを440Hzにするか442Hzにするかといった指定が出ることがあります。Hzは1秒間の振動回数で、基準を変える機能がキャリブレーションです。TM-70FとPitchblack Xは基準音の設定範囲も違うため、後の個別仕様で使う条件に照らせます。測定精度の数字だけで、置く場所や入力方式の違いを飛び越えて選ばないことが大切です。
代表10商品の共通比較表
以下は総合順位ではなく、異なる役割の代表機種をそろえた一覧です。目的・音の役割・接続・電源を横断し、同じ目的の候補へ絞ってから商品カードの現在価格を比べます。
| 機種 | 用途 | 音の役割 | 主な接続 | 電源 |
|---|---|---|---|---|
| microKORG2 | シンセと声の加工 | 音源内蔵 | 左右音声・PHONES・MIDI・USB-C | AC付属/単3×6 |
| KORG minilogue xd | 音作りと短い反復 | 音源内蔵 | 左右音声・PHONES・MIDI・USB-B | AC付属 |
| volca drum | 打楽器パターン | 音源・スピーカー内蔵 | PHONES・MIDI IN・SYNC | 単3×6/AC別売 |
| B2+ BK | ハンマー式でピアノ演奏 | 音源・スピーカー内蔵 | PHONES/LINE・USB-C音声/MIDI・AUDIO IN | AC付属 |
| LP-380U BK | 常設のピアノ演奏 | 音源・スピーカー内蔵 | LINE・PHONES×2・USB-B音声/MIDI | AC付属 |
| Liano | 軽いタッチで88鍵演奏 | 音源・スピーカー内蔵 | PHONES/LINE・USB-B音声/MIDI | AC付属/単3×6 |
| microKEY2-37 | ソフト音源の鍵盤入力 | 演奏情報を送る | USB-MIDI・ペダル | USB給電 |
| microAUDIO 22 | マイク・楽器の録音 | 音声を入出力 | コンボ入力×2・音声出力×2・USB-C | USB給電 |
| チューナーメトロノームTM-70F BK | 音程と拍の確認 | 測定・基準音・拍 | 3.5mm INPUT・PHONES | 単4×2 |
| Pitchblack X | エレキの足元調律 | 信号を受け測定 | 6.3mm INPUT・BYPASS | 9V電池/AC別売 |
音源内蔵でも、microKORG2やminilogue xdのように、音を聴くためのヘッドホンや外部の再生設備を組み合わせるものがあります。表のPHONESはヘッドホン出力、LINEや左右音声は別の音響機器へ渡す出力です。「音を作れる」と「部屋へ音を出せる」を分けて読むと、必要な機材を数えられます。
シンセ・リズム制作の代表候補
ここでは鍵盤演奏と声の加工、アナログ系の音作り、打楽器パターンという違いで3機種を分けます。いずれも音源を持ちますが、演奏する内容と操作の形が異なります。
microKORG2:小型鍵盤と声の加工をまとめる
microKORG2は、37のミニ鍵盤とボーカル処理を組み合わせたい人の候補です。カラー画面を見ながら音色を編集でき、付属マイクによる声の加工も扱えます。88鍵のピアノ曲を両手でそのまま弾く人には向きません。
ボコーダーは、声の特徴を使って楽器音を変化させる処理です。microKORG2にはそのほかに、声の音程を補正するHard Tune、音程をずらした声を重ねるHarmonizerがあります。声を入力することが選択理由なら、この部分がminilogue xdとの大きな違いです。単に鍵盤音を増やす機器として比べると、この機能の価値を見落とします。
同時発音数はSingleで8ボイス、Dualで4ボイスです。ボイスは同時に鳴らせる音の単位で、二つの音色を重ねる設定では使える数が変わります。37鍵あることと37音を同時に鳴らせることは別です。ACアダプターのほか単3形6本で使えるため、電源の場所を選びたい場面にも向きます。
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▶ KORG公式サイトで製品情報を見る¥55,000
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minilogue xd:つまみで音を作り、4音の和音を扱う
minilogue xdは、アナログ音源とデジタル音源を使い、音色の変化を手で操作したい人に向く37鍵モデルです。4ボイスと16ステップの記録機能が、短い和音や反復フレーズの制作に役立ちます。多種類の生楽器音を切り替えるワークステーションを探す人には向きません。
音のもとを作るオシレーター、音の成分を削るフィルター、立ち上がりや余韻を変える設定が、操作の対象になります。たとえば同じ音高を保ったままフィルターを動かせば、旋律を変えずに音色の明るさを変える制作へ進めます。既成のピアノ音だけを呼び出す機器とは、楽しむ操作が異なります。
4ボイスなので、音を伸ばしながら大きな和音を重ねる使い方では制約があります。一方、16ステップのシーケンサーは、音を鳴らす順序を記録して繰り返す仕組みです。手を離して再生しながら音色を編集できるため、弾くことと音作りを分担できます。左右の音声出力があり、録音時にはその二つを残すか片側でまとめるかを決めます。
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volca drum:打楽器の音を作ってパターンを組む
volca drumは、6パートのデジタル打楽器音源と16ステップの記録機能を持つ小型機器です。ドラムの音色そのものを変えながら、反復するリズムを組みたい人に向いています。
パートは、別々の打楽器音を担当するまとまりです。6種類の役割を組み合わせ、どのタイミングで鳴らすかを並べます。録音した音素材を取り込むサンプラーとしてではなく、内部で打楽器音を合成する機器として選びます。自分の録音素材を使う目的なら、同じvolcaでもsample2など別の製品を検討する理由になります。
本体の小型スピーカーで確認でき、ヘッドホン出力もあります。MIDI INは外部から演奏情報を受ける口、SYNCは対応機器とタイミングを合わせる口です。SYNCのケーブルをつないだだけで別の楽器の音声が混ざるわけではありません。複数台の音をまとめて聴くときは、音声をまとめる側の機器も関わります。単3形6本で動作し、据置で使うACアダプターは別売です。
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家庭で弾くピアノの代表候補
同じ88鍵でも、使う場所を固定するか、軽いタッチを選ぶかで候補が変わります。ここでは各機種の付属品と操作を、実際に購入する仕様へ対応させます。
B2+:ハンマー式鍵盤をシンプルに使う
B2+は、NHハンマー式88鍵でピアノ演奏を始めたい人の候補です。12音色に絞った構成で、USB Type-CとAUDIO INを備えています。電池駆動を必須にする人には向きません。
鍵盤の重みを使って演奏する人には、Lianoのライトタッチと区別する理由になります。本体質量は11.4kgで、スピーカーを内蔵するため、適合する台と付属ACアダプターで演奏を始められます。ただしB2+単体と、スタンド・3本ペダルのB2+SPは同じ販売内容ではありません。本稿のカードはB2+ BKで、専用スタンドを含むセットとして数えません。
USB Type-Cは音声とMIDIに対応し、端末の音をB2+のスピーカーへ出す用途にも使えます。AUDIO INは外部の音を入力する端子で、PHONESはヘッドホンとライン出力の兼用です。別売ペダルユニットPU-2はハーフペダルに対応し、ペダルを途中まで踏んだときの変化を使う場合の選択肢になります。付属するダンパーペダルがあることと、希望するすべてのペダル表現が同じ内容でそろうことは分けて考えます。旧B2と混同せず、型番の「+」をそろえます。
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LP-380U:3本ペダルと専用スタンドで常設する
LP-380Uは、RH3の88鍵、3本ペダル、専用スタンドで家の演奏場所を作りたい人に向きます。カバーを閉じて置ける外観と、USB音声・MIDIの機能を持つ家具型の候補です。毎回持ち上げて収納する人には向きません。
ペダルは、音を伸ばすダンパー、押した時点の音を保持するソステヌート、音の強さや性質を穏やかにするソフトの3種類です。ダンパーとソフトは踏み込み途中の変化を使うハーフペダルに対応します。鍵盤だけを机へ置く構成に比べ、足元と鍵盤の位置を一つの製品としてそろえられるのが利点です。ヘッドホン端子は2口あるので、二人で音を聴く使い方も候補にできます。
木製キーカバーはゆっくり閉まる構造で、閉じた上面は平らです。USB Type-Bは音声とMIDIに対応するため、パソコンへ演奏を渡したり、対応する端末の音を内蔵スピーカーへ出したりする使い方もできます。固定した演奏場所に、端末での練習や制作を加えたい場合の機能です。
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Liano:6kgの本体と軽いタッチを選ぶ
Lianoは、88鍵の音域を確保しながら、6.0kgの本体とライトタッチを選びたい人に向きます。音色ノブで8音色を選ぶ形で、操作を小さくまとめています。ハンマー式の抵抗を必須にする人には向きません。
ACのほか単3形6本で動作し、アルカリ電池使用時の公称動作は約8時間です。USB Type-Bを通じてパソコンとの音声・MIDIのやり取りができます。スピーカー、譜面立て、ペダルスイッチがあるため、音を作るソフトのないMIDI鍵盤と異なり、本体でピアノ音を弾くところから始められます。カードのL1は本体仕様で、スタンド付きL1SPとは付属内容が異なります。
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パソコンで入力・録音する代表候補
ソフト音源を弾くならmicroKEY2-37、マイクや外部シンセの音を記録するならmicroAUDIO 22が候補です。両方を使う場合も、それぞれが別の役割を担当します。
microKEY2-37:ソフト音源の演奏入力を小さくまとめる
microKEY2-37は、37のミニ鍵盤でパソコンのソフト音源へ演奏情報を入力する機器です。鍵盤とホイール、ペダル端子を中心に、入力をシンプルにまとめたい人へ向きます。単体でピアノ音を出したい人には向きません。
USBバスパワーは接続先から電力を受ける方式です。microKEY2にはUSBケーブルが付属し、対応するパソコンへつなぐ構成を小さくできます。スマホやタブレットでは通信の対応に加え、端子の変換と供給できる電力も条件になります。
37鍵モデルにはダンパーペダルを接続する端子があり、25鍵モデルの音を伸ばすサスティンボタンとは操作が異なります。音域を切り替えるボタンはありますが、切り替えても同時に押せる物理的な範囲が広がるわけではありません。両手で広い和音を弾くことが中心なら、49鍵・61鍵の同系列も候補になります。無線接続を必要とする場合はmicroKEY Airが別の候補になります。
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microAUDIO 22:二つの音声入力で録音を組む
microAUDIO 22は、マイクや楽器の音声をパソコンへ入れる2入力・2出力の機器です。歌と楽器、または左右のあるシンセ音を記録したい人の候補になります。多数のマイクを同時に録る人や、本体のMIDI端子を必要とする人には向きません。
コンボ入力は、XLRのマイクプラグとフォーンプラグを受ける兼用端子です。Mic・Line・Hi-Zを入力するものに合わせます。Hi-Zはギターなどの信号を直接受けるための設定で、シンセのライン音声へ機械的に当てはめるものではありません。コンデンサーマイクの一部に電力を渡す48Vファンタム電源も、使うマイクの指定に従って扱います。
本体は150×128×68mm、407gで、USB Type-Cから給電します。必要な入力が同時に収まるかを先に見ます。入力が2口なので、ステレオのシンセで両方使えば、その同時録音に別のマイク入力は残りません。アナログフィルターとMIDI入出力を持つmicroAUDIO 722とは仕様が違い、22にその機能がある前提では選びません。
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音程とテンポを整える代表候補
TM-70FとPitchblack Xは、精度だけで勝敗を付ける二択ではありません。生の音を測り拍も使うか、ギターの配線へ組み込むかで選びます。
TM-70F:音程とメトロノームを一緒に使う
TM-70Fは、音程の測定とメトロノームを同時に使いたい管・弦楽器奏者などの候補です。基準ピッチをA4=410〜480Hzで設定でき、テンポは毎分30〜252回を扱います。ギターの音声を次のペダルへ流す用途には向きません。
音程を見るメーターに加え、過去2秒間に検出した音程の幅を示すトレース機能があります。長く伸ばす音で、中心の高さだけでなく揺れ方を見たい場面へつながります。フォーカス表示は通常の±50セントから±25セントの範囲へ拡大するものです。セントは半音を100等分した音程の単位で、細かなずれを扱います。
周囲の音がある場所では、別売CM-400コンタクトマイクで楽器の振動を入力する構成も使えます。3.5mmのINPUT端子へ対応品をつなぐため、従来の別端子のマイクがある人はそのまま挿さると考えません。本体は単4形2本で動作し、折りたたみのスタンドで自立できます。
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Pitchblack X:ギター・ベースの配線に入れる
Pitchblack Xは、ギターやベースからのケーブル信号を受けて調律するペダルです。足元で表示を見て操作し、調律後は次の機器へ信号を渡す構成に向きます。生音を拾って拍の練習もする一台を求める人には向きません。
6.3mmのINPUTとBYPASSを持ち、処理回路を通さず信号を次へ渡すトゥルーバイパスと、ULTRA BUFFERを切り替えられます。バッファーは信号を次の機器へ送りやすくする回路で、音程を表示することとは別の機能です。接続全体に応じて使い分けるもので、入れればどの機材でも必ず好みの音になるという意味ではありません。
基準ピッチはA4=436〜445Hz、光の流れ方で音程のずれを示すストロボ表示時の公称測定精度は±0.1セントです。この精度をほかの表示モードすべてに広げず、表示方式の条件と組にして読みます。9V形電池でも動作し、ACアダプターは別売です。小型のX mini、表示部の形が違うXS、ラック用のX Proなどと筐体・電源条件を混ぜないことも選択に関わります。
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買い足しを決める二つの接続例
ソフト音源を弾く場合と、外部シンセ本体の音を録る場合では、パソコンへ届く信号が違います。目的を一つに定め、音が聴こえるところまでの経路をつなぎます。

ソフト音源を弾くならmicroKEY2から始める
パソコンと使用できる音楽ソフト・ソフト音源があるなら、microKEY2をUSBでつなぐ構成から始められます。外部のマイクや楽器音声を録らない段階では、録音入力を増やすための箱を先に足す必要はありません。
経路は「microKEY2→USBで演奏情報→パソコンのソフト音源→パソコンの音声出力→ヘッドホン」です。ソフトでmicroKEY2を入力に選び、音源を一つ割り当て、一音を押して入力表示と出音の両方を確かめます。入力表示が動くのに無音なら、鍵盤を追加購入するより、音源の割り当てと出力先を見直す段階です。
録音の待ち時間や遅れを小さくしたい場合には音声機器が候補になりますが、これは「MIDI鍵盤には必ず別の箱が必要」という話とは分けます。付属ソフトの利用条件と手持ち環境をそろえ、最初の一音が出てから、何を追加したいかを決めると無駄な買い足しを減らせます。
minilogue xdの左右を録るなら音声入力を二つ使う
minilogue xd本体の左右の音を残すなら、L/MONOとRをmicroAUDIO 22の二つのライン入力へ送る構成が候補です。USB-MIDIで音符を送る接続だけでは、本体から出た音声の録音にはなりません。
音量を下げてから左右の音声出力を接続し、入力をLineに合わせ、パソコン側で二つの入力をステレオとして記録します。ステレオは左右二つの信号を扱うことです。短く録って再生し、左右両方が入り、片側だけ欠けていないことを確かめれば、録音経路が完成したか判断できます。演奏データを後で直したいなら、別にMIDIを残す目的を加えます。
この構成では二つの入力をシンセで使うため、同時に歌をもう一本足したいなら入力数を増やす別の候補が必要です。microAUDIO 22を二口あるから十分と見るのではなく、必要な信号を数えた結果で決めます。演奏だけならminilogue xdのヘッドホン出力を使う形もあり、録音しない人へ同じ機材一式を必須にはしません。
ソフト・旧モデル・付属品を系列名から切り分ける
同じKORG名の製品でも、実物の楽器、パソコン用ソフト、付属ソフトでは購入するものが違います。型番と世代、セット内容までそろえると、比較が途中で入れ替わるのを防げます。
KORG Collectionはパソコンで使うソフトウェア音源の系列、KORG Gadgetは音楽制作ソフトの系列、KORG Moduleはモバイルの音源系列です。この固有名詞は、前半で説明した「鍵盤なしの音源」を示すmoduleという製品形式名とは別です。公式の製品一覧には実物のシンセとソフトの両方が載るため、写真や名称が似ていても、鍵盤や音声端子が付いたハードウェアを買うことと同じではありません。使う端末とOS、ソフトの対応を先に選びます。
中古のハードウェアでは、付属ソフトの登録権を使えるかも本体の動作と別に扱います。本体が正常に鳴ることだけで、前の所有者が利用したソフトの権利まで引き継げるとは決まりません。付属ソフトを購入理由にする場合は、販売内容として利用できる権利を分けて見ます。
KORGについてよくある質問
ブランドの読み方と、購入時に混同しやすい役割を短く整理します。詳しい比較は、対応する系列と個別機種の節で読めます。
KORGはどこの国のメーカーで、何と読む?
「コルグ」と読む日本の電子楽器メーカーです。1963年創業で、シンセサイザーやピアノ、チューナーなどを扱っています。
KORGの鍵盤なら単体で音を出せる?
音源内蔵の楽器と、外部音源へ指示を送るMIDI鍵盤で異なります。microKEY2は、パソコンなどの音源と組み合わせます。
製品名に付くmoduleはどんな人向け?
操作用の鍵盤などを持ち、鍵盤なしの音源を追加したい人の候補です。音を聴く出力先と演奏情報を送る経路も用意します。
電子ピアノとシンセは同じ基準で選べる?
ピアノ曲では鍵盤の抵抗やペダル、音作りでは音源と操作が中心です。同じ鍵盤数でも目的が違うため、用途を先に分けます。
出典・参考資料
- KORG:ブランドの沿革と事業分野
- シンセ・キーボード:現在の系列一覧
- デジタルピアノ:現行の家庭用・ステージ用
- 制作機器:入力・録音機器の分類
- チューナー・メトロノーム:形式と系列
- DJ・制作ツール:volca・KAOSS・ソフト系列
- KRONOS:2025年モデル
- microKORG2:鍵盤・発音数・電源
- minilogue xd:音源・記録・接続
- volca drum:6パート・接続・電源
- B2+:鍵盤・寸法・付属品
- LP-380U:設置寸法・ペダル・端子
- Liano:軽量本体・鍵盤・電源・セット
- microKEY2:入力・ペダル・接続
- microAUDIO:22と722の入出力の違い
- TM-70F:測定表示と入力
- Pitchblack X:精度の条件・基準音・電源
情報確認日:2026年11月3日。公表仕様に基づく用途別の整理で、実機の試奏評価ではありません。価格と販売条件は各商品カードの取得時点を参照してください。






