吹奏楽のソロコンテストの曲の選び方|楽器別の曲の例と本番までの練習【中学生・高校生】

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オーケストラ

吹奏楽のソロコンテストの曲は、「大会の要項に合っているか」「今の実力の8割くらいで吹ける難しさか」「自分の得意な音色や技術を聴かせられる部分があるか」の3つで選ぶと失敗しにくくなります。有名な曲や難しい曲を選ぶより、最後まで落ち着いて吹ける曲を選ぶほうが、練習の時間を表現づくりに使えます。

この記事では、曲を選ぶ前に確認すること、楽器別の曲の例(フルート・クラリネット・アルトサックス・トランペット・ホルン・トロンボーン・ユーフォニアム・チューバ)、本番までの練習スケジュールをまとめます。大会の決まりは主催者によって違うので、必ず出場する大会の要項で確認してください。

ソロコンテストの曲を選ぶ3つの視点

曲を選ぶ前に確認すること

演奏時間、伴奏、審査用楽譜の提出方法を大会の要項で確認し、先生や先輩と相談して候補を絞りましょう。

要項と伴奏と楽譜提出を確認する
  • 演奏時間の決まり:時間の上限があるか、曲の一部をカットしてよいかを要項で確認します
  • 伴奏の有無:ピアノ伴奏が必要な曲なら、早めに伴奏者を決めます。無伴奏の曲を選ぶ方法もあります
  • 楽譜の提出:審査用に楽譜のコピーの提出を求められる場合は、提出の方法を先生と確認します
  • 先生・パートの先輩に相談する:楽器の状態や今の課題を知っている人の意見は、曲選びの大きな助けになります

楽器別|ソロコンテストの曲の例

下の表は、ソロ曲として演奏されることのある曲の例です。ヤマハの楽譜販売サイト「ぷりんと楽譜」で、その楽器のソロ楽譜があることを確かめた曲だけを載せています(2026年11月4日確認)。難易度は、ぷりんと楽譜の楽譜に表示されているものです(「表示なし」は難易度の記載がない楽譜)。

楽器に合う版と難易度と伴奏譜を照合する
楽器 曲名(作曲者など) ぷりんと楽譜の難易度表示 聴かせどころ
フルート シシリエンヌ(フォーレ) 初~中級・中級 ゆったりした旋律で、音色と息のコントロールを聴かせる
フルート タイスの瞑想曲(マスネ) 中級 長いフレーズを歌うように。ピアノ伴奏との呼吸を合わせる
フルート シランクス(ドビュッシー) 中級・上級 無伴奏の曲。伴奏者は不要だが、出場できるかは大会要項で確認する
クラリネット アダージョ(ベールマン) 表示なし ゆっくりした曲で、低い音から高い音までの音色のつながりを聴かせる
アルトサックス シシリエンヌ(フォーレ) 中級 やわらかい音色とビブラートを生かせる
アルトサックス G線上のアリア(バッハ) 初~中級・中級 長い音をまっすぐ伸ばす力が問われる
トランペット トランペット協奏曲第2・3楽章(ハイドン) 初~中級〜中~上級 第2楽章は歌う力、第3楽章は指と舌の速さを聴かせる
トランペット ハトと少年(久石譲/映画『天空の城ラピュタ』) 初~中級・中級 映画の中で主人公がトランペットで吹く曲。高い音のロングトーンが聴かせどころ
ホルン ホルン協奏曲第1番第1楽章(モーツァルト) 表示なし 明るく軽やかに。音程の安定が大切
ホルン ロマンスヘ長調(サン=サーンス) 表示なし ホルンらしいやわらかい響きを聴かせる
トロンボーン トロンボーン協奏曲第2・3楽章(リムスキー=コルサコフ) 中級 スライドのなめらかな動きと、はっきりした発音
ユーフォニアム ユー・レイズ・ミー・アップ(R.ラヴランド) 上級 ゆったりした旋律で、深い音色を聴かせる
ユーフォニアム 虹(菅田将暉) 中級 J-POPの曲で、歌うようなフレーズ作りを練習できる
チューバ 白鳥(サン=サーンス/組曲『動物の謝肉祭』) 中級 低音楽器で旋律を歌う。息を長く、音程をそろえる
チューバ セレナード(シューベルト/歌曲集『白鳥の歌』より) 表示なし ゆっくりした曲で、音色の美しさを聴かせる

打楽器(マリンバ・スネアドラムなど)のソロ楽譜は、ぷりんと楽譜では見つかりませんでした。打楽器の曲は、先生や打楽器専門の楽譜店に相談して探しましょう。

候補の曲を、自分の楽器のソロ楽譜で見比べるなら

ヤマハの楽譜販売サイト「ぷりんと楽譜」では、楽器ごとにソロの楽譜を探せます(2026年11月4日に確認。「トランペットソロ」3,006件、「ホルンソロ」1,573件、「トロンボーンソロ」1,598件、「ユーフォニアムソロ」145件、「チューバソロ」126件など)。同じ曲でも、編曲者や難易度の違う楽譜があります。ピアノ伴奏の譜面が入っているかは、楽譜ごとにサンプルや商品説明で確認しましょう。1曲単位でダウンロード購入でき、自宅のプリンターやコンビニで印刷できます。

▶ ヤマハ「ぷりんと楽譜」

候補の曲をいくつも見比べたい場合は、月額制の定額プランも選べます。スタンダード(月額990円)は対象の約5万点が見放題、ライト(月額480円)は月5点まで。初回は初月無料で、いつでも解約できます(スマートフォン・タブレットのアプリで閲覧。対象外の楽譜もあります)。

▶ ぷりんと楽譜の定額プラン「アプリで楽譜見放題」

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レベルに合った曲を選ぶコツ

候補の難しい部分と音域を先に試し、自分の音色や息の長さを生かせるかを確かめます。

難所と音域と遅い曲の表現を確認する
  • 一番難しい部分を先に吹いてみる:候補の曲の中で一番速い・高い部分を、ゆっくりでも吹けるかを確かめます
  • 音域を確認する:一番高い音と低い音が、今無理なく出せる範囲に入っているかを見ます
  • ゆっくりの曲を甘く見ない:テンポの遅い曲は、音程や音色、息の長さがはっきり聴こえるので、基礎がそのまま問われます
  • ほかの出場者と同じ曲になることもある:よく演奏される曲は、同じ大会で重なることがあります。曲の有名さより、自分の音色に合うかどうかで選びましょう

本番までの練習スケジュール

下の予定は目安です。選曲から伴奏合わせ、本番の流れの確認まで、残りの準備期間に合わせて調整しましょう。

本番から逆算するソロ演奏の準備
時期の目安 やること
本番の約2か月前 要項を確認し、先生と相談して曲を決める。伴奏が必要なら伴奏者を決めて楽譜を渡す
6〜7週間前 譜読みをして、難しい部分を取り出して部分練習。ブレスの位置を決めて書き込む
1か月前 止まらずに通せるようにする。録音して、音程・リズム・音色を聴き返す
2〜3週間前 伴奏と合わせる。テンポの変わる所や、前奏・後奏の入り方を確認する
1週間前 本番と同じ流れ(入場・礼・演奏)で通す。人前で吹いて緊張に慣れる
前日・当日 ロングトーンで音を整え、出だしだけ確認する。新しいことは試さない

テンポを決めて練習するにはメトロノームアプリが便利です。ピアノ伴奏を頼まれた人には、合唱の伴奏者になったらの「止まらずに弾く練習法」も参考になります。

アンサンブルコンテストに出る場合

ソロではなく、少人数のアンサンブルで出場する場合の曲選びは吹奏楽アンサンブルの選曲ガイド、大会の流れや決まりはアンサンブルコンテストの基本でまとめています。

よくある質問

無伴奏の曲で出てもいいですか?

大会によります。無伴奏の曲で出場できる大会もあるので、要項で伴奏についての決まりを確認しましょう。フルートのシランクスのように、もともと無伴奏の曲もあります。

伴奏ありと無伴奏は大会の要項で確認する

協奏曲は全部の楽章を吹く必要がありますか?

演奏時間の決まりに合わせて、1つの楽章や一部分を選ぶ方法もあります。どこを吹くかは、要項と先生の意見をもとに決めましょう。

購入した楽譜をコピーして伴奏者に渡してもいいですか?

ぷりんと楽譜の楽譜データは、営利・非営利を問わず複製して配ることが利用規約で禁止されています。伴奏譜が必要な場合は、伴奏譜が含まれている楽譜かを確認し、規約に沿って用意しましょう。大会への楽譜の提出が必要な場合も、先生に方法を確認してください。

自分の楽器のことをもっと知りたいです

楽器ごとの特徴は、トロンボーンの音域と種類、ホルンの重さと種類、ユーフォニアムの重さ・音域・値段、チューバの重さと機種でまとめています。

出典・確認先

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PDF・画像の楽譜を読み込み、手書きや音楽記号で書き込み。楽譜の作成や、MusicXML形式の楽譜の音を再生して確認することもできます。

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