ベリンガー(Behringer)はミキサー・シンセ・エフェクターなどの音響ブランドです。主要系列と代表10製品を、入力数・録音・操作・接続で比較します。
小さなミキサーを買えば録音も演奏もすべて済む、という関係ではありません。歌と鍵盤を混ぜたい人、シンセのつまみを動かして曲を作りたい人、ギターの音に効果を足したい人では、最初に必要な一台が違います。本稿は公表仕様に基づく製品ガイドで、実機の試聴順位を付けるものではありません。

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ベリンガーは何を選ぶメーカー?まず音の役割を分ける
複数の音量をまとめるならミキサー、本体固有の電子音を作るならシンセ、ギターなどの音を変えるならエフェクターが候補です。パソコンへ録音する目的では、別に音声を取り込む経路があるかを見ます。
ミキサーは、マイクや楽器から来る信号を受け、それぞれの音量や音質を整えてまとめる機器です。音源を持たない卓に電源を入れても、シンセのように旋律は出ません。また、スピーカーを動かすアンプを内蔵しない卓では、主出力をアンプ内蔵スピーカーなどへ送って音を出します。
シンセサイザーは、電子回路や数値処理で音を作る楽器です。鍵盤が付いていない製品もあり、音を作る本体と弾くための鍵盤を別々に選べます。ベリンガーには小型の音源、鍵盤付き、部品を組み合わせるモジュラー、打楽器を作るドラムマシンがあり、見た目のつまみの数だけでは演奏方法が分かりません。
エフェクターは、すでにある音へ歪み、反復、揺れなどを加える機器です。ギター用ペダルと、ミキサー内の効果、ラック型の音響処理機器は、扱う信号や操作が異なります。ヘッドホンを直接挿して一式を完結させたい場合は、その出口があるかも製品ごとに判断します。
| したいこと | 最初の系列 | 選ぶ際の境目 |
|---|---|---|
| 声・楽器・伴奏を一つに混ぜる | XENYX、FLOW、X AIR、X32、WING | 実際のマイク本数、手元操作、録音先 |
| ベースラインや電子音を作る | TD、CRAVE、MODEL D、PRO、DEEPMINDなど | 単音か和音か、演奏入力、パターンと音色の保存 |
| ギターの音を変える | SF300、VD400、NR300など | 欲しい効果、アンプとの接続、電源 |
| マイクや楽器をPCへ録る | U-PHORIAのUMCなど | マイクとラインの物理入力、PCへの音声数 |
| 会場で鳴らす・自分の音を聴く | スピーカー、POWERPLAY、ヘッドホンアンプなど | 拡声用か自分用か、駆動用アンプと電源 |
たとえば、すでにPCと録音機器があり、足りないのがアナログのベース音なら、追加候補はシンセです。反対に、ギターと声を別々に録りたいのに入力がない場合は、効果ペダルより録音機器が先になります。いま音が止まっている場所を、発音・入力・加工・再生のどこかに置くと、不要な買い足しを減らせます。
代表10製品を比較|役割・入力・USB・出口をそろえる
次の10製品は、用途を横断する代表例です。同じ欄でも、ミキサーの入力数、シンセの発音数、ペダルの入出力は別の意味なので、役割と一緒に読みます。
| 製品 | 役割と入力・演奏 | USBで扱う内容 | 主な出口・電源条件 |
|---|---|---|---|
| XENYX 802S | アナログ卓。マイク2、計8入力 | 音声ステレオ2×2、16bit/48kHz | 主左右・ヘッドホン。指定18V電源 |
| FLOW 8 | デジタル卓。マイク計4、計8入力 | 更新後の録音モード:本体→PC 10、PC→本体4、24bit/48kHz | 主左右・モニター2・ヘッドホン。Micro-USB給電 |
| X AIR XR18 | 端末操作の卓。マイク16+ライン2 | 音声18×18、44.1/48kHz | 主左右・AUX6・ヘッドホン。AC電源 |
| TD-3-SR | 単音ベース音源。16ステップ | MIDIの演奏・同期情報 | モノ音声・ヘッドホン。付属9V電源。国内生産完了 |
| CRAVE | 単音音源。1VCO、32ステップ、パッチ端子 | MIDIの演奏・同期情報 | 3.5mmモノ音声・ヘッドホン。指定12V電源 |
| MODEL D | 単音音源。3VCO、外部鍵盤等で演奏 | MIDIの演奏情報 | モノ音声・ヘッドホン。指定12V電源 |
| SUPER FUZZ SF300 | ファズ/ブースト。ギター入力1 | USBなし | 音声出力1。9V電池または指定電源別売 |
| VINTAGE DELAY VD400 | 最大300msの反復。ギター入力1 | USBなし | OUT・DIR OUT。9V電池または指定電源別売 |
| NOISE REDUCER NR300 | 小音量時の減衰。入力1+効果用ループ | USBなし | OUT・SEND。9V電池または指定電源別売 |
| U-PHORIA UMC202HD | PC録音。マイク/ライン/楽器2入力 | 音声2×2、24bit最大192kHz | 左右ライン・ヘッドホン。USB給電 |
XLRはマイクなどに使う音声端子、TRSは標準プラグの接点形式です。ライン入力は鍵盤などの音声出力を受ける入口です。2×2は二つの音声を送り、二つを受けるという意味です。ステレオでは左右で二つを使うため、802Sの「8入力」を「PCへ8本の独立した録音」とは読みません。FLOW 8やXR18を検討する理由は、この録った後に分けて編集できる素材の数にあります。
表のシンセ3機種は、USBのMIDI情報と本体の音声出力を分けています。MIDIは、音の高さや長さ、強さ、演奏開始などを伝える情報です。USBをPCへ挿しただけで本体の音が音声トラックに入る構成とは異なり、実際の音を録るにはアナログ出力から音声入力へつなぎます。
ミキサーはXENYX・FLOW・X AIRを録音結果と操作で選ぶ
手元で少数の音をまとめるならXENYX、コンパクトな操作部と個別録音を両立するならFLOW、マイクを多く使って端末から調整するならX AIRが候補になります。シリーズ名より、同時に必要な物理入力と録音後の編集を先に決めます。

XENYX 802S|歌とステレオ楽器を手元で混ぜる
XENYX 802Sは、マイク2本とライン音源を手元のつまみでまとめ、全体の左右をPCへ送る人に向きます。
歌のマイクを1番、ステレオ鍵盤の左右を3/4へ入れる構成なら、声の量と鍵盤の量を卓の前で調整できます。鍵盤は、左右二つの音声を受けるステレオ入力へつなぐので、マイク入力を二つ使う数え方にはなりません。マイク端子と同じ列にあるライン端子を、さらに別のマイク入力として足すこともできません。
PCへ送るのは混ぜ終えた左右です。録音後に声だけを大きくしたり、鍵盤だけを別のタイミングへ動かしたりする編集には向きません。ライブ配信へ完成したバランスを届ける目的と、素材を分けて作品を作り直す目的の境目が、802Sを選ぶ大きな条件です。
3バンドEQは、低音・中音・高音の量を調整する機能です。内蔵の残響を前提に選ぶ機種ではなく、FXセンドは外部の効果機器などへ音を送る出口です。また7/8入力はUSB再生との切り替え関係があるため、同じ入力を外部音源とPC再生の二枠として数えないようにします。USBケーブルは別売なので、Type-B側とPC側の端子に合う通信ケーブルを用意します。
Behringer
▶ Behringer公式サイトで製品情報を見る¥16,111
Amazon.co.jp 調べ ・ 2026年11月7日 16:03時点
※価格および在庫状況は変更される場合があります。
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FLOW 8|4本のマイクと個別録音を小型で扱う
FLOW 8は、少数のマイクと楽器を使い、USBで個別録音もしたい人向けです。4本すべてのマイクへ48V電源が必要な構成には適さず、給電できるのは1/2入力です。
マイク入力はXLRが二つ、マイクとライン兼用のコンボが二つです。コンボとは、同じ穴でXLRか標準プラグのどちらかを受ける端子を指します。見出しに「MIDASプリアンプ2基」とあっても、マイクを挿せる数が二本だけという意味ではありません。コンデンサーマイクに使う48Vのファンタム電源と、物理的なマイク本数を分けて数えます。
初期の製品説明はUSB10×2ですが、本体内の制御ソフトであるファームウェア11739以降では、録音モード10×4と配信モード2×4を使えます。録音モードは個別8本と全体左右をPCへ送り、PCからは左右二組、計4本を戻せます。多数の伴奏を無制限に別入力へ戻せるわけではありません。PC戻り1/2は入力5/6、3/4は7/8へ割り当てられますが、同じ枠のアナログ入力との選択になります。つまみや、上下に動かして音量を調節するフェーダーで大まかな音量を触り、細かな音質設定をFLOW MIXアプリから扱う、という操作分担が購入の判断材料になります。
Bluetoothには、アプリで操作する機能と、スマホなどの音楽を再生する機能があります。この二つを、USBの複数音声録音と同じ無線経路だと考えないことが大切です。Micro-USBは給電にも使い、対応するモバイル電源から動かす構成も取れますが、本体に充電池を持つ機器としては数えません。屋外運用では、卓だけでなく聴くスピーカーや録音用PCの電源まで含めて組みます。
Behringer
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X AIR XR18|多数のマイクを端末から操作する
XR18は、16本のマイク入力と18×18のUSB音声を必要とするバンド録音や小規模PAに向きます。本体のフェーダーだけで操作を完結させたい人は、物理操作部を持つ別系列を選びます。
PAは会場へ音を届ける拡声設備です。XR18はマイクなどをつなぐ箱の形で、ステージ近くへ置き、対応するタブレットやPCから調整できます。操作用の端末は別に必要で、製品写真のiPadが付属するわけではありません。内蔵Wi-Fiに加えて有線Ethernetもあり、音声のUSBと操作のネットワークを別経路として設計できます。
1〜16はマイク/ラインのコンボ、17/18はライン入力です。主出力の左右とは別に、AUXと呼ぶ送り先が六つあり、演奏者ごとに必要な音のバランスを送る構成を組めます。スピーカー六台が自動的に付属したり、六つの独立したヘッドホンアンプになったりする数ではありません。送った先に必要な受け側の機器も用意します。
USBで18入力をPCへ送れるので、歌、ギター、ベース、ドラムなどを別トラックへ録る候補になります。ただし本体に挿すだけでファイル保存が始まるわけではなく、PC側で音声機器と入力を選び、録音を開始します。通信環境を含めて設営できる人が、マイク本数と返しの数を使うための機種です。
Behringer
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X32・WINGへ広げるのは物理操作と会場の構成が決まってから
本格的な卓の操作面や外部入出力との連携が必要なら、X32やWINGが検討対象になります。小型卓の単純な大きい版として選ばず、必要な入力の置き場所と操作担当を決めます。
デジタル卓では、内部で扱うチャンネル数、本体にあるマイク端子、同時に触れるフェーダーの数が一致しないことがあります。ステージボックスは、舞台側の入力や出力をまとめて卓へつなぐ機器です。本体のマイク端子だけでは足りなくても拡張できる構成がありますが、接続規格と別売機器を含めた選択になります。
WINGはフルサイズ、COMPACT、RACKなど形が分かれます。同じ系列でも、操作面を置ける場所、本体へ直接入れる本数、別の場所にある端末で触る範囲が変わります。
自分が二本のマイクしか使わず、演奏しながら手元の音量を触りたいなら、大規模な仕組みを最初から組む利点は小さくなります。反対に、複数の演奏者へ返しを作り、別の担当者が卓を操作する会場では、物理操作や入出力の配置が選択を左右します。拡張性は必要なシステムを組める余地として評価します。
シンセはTD-3・CRAVE・MODEL Dで演奏の入口が違う
短いベースの反復を組むならTD-3、配線を変える音作りも試すならCRAVE、三つの発振器を外部鍵盤などで演奏するならMODEL Dが候補です。いずれも一台で和音を弾く楽器として選ぶ機種ではありません。
モノフォニックは、基本的に一度に一つの音高を鳴らす方式です。VCOは音の元になる発振器を指し、三基あっても三つの別の鍵盤音を自由に同時演奏できる、という意味ではありません。同じ音高を中心に複数の波形を重ねたり、少し音程をずらしたりして音色を作るための数です。
TD-3-SR|ベースの音型とアクセントを組む
TD-3-SRは、16ステップの反復を中心にアナログのベース音を作りたい人に向きます。ピアノのような両手の和音演奏や、複数の楽器を一台で完成させたい人には別の構成が必要です。
ステップシーケンサーは、順番に音の高さや休符などを並べ、繰り返し演奏させる仕組みです。TD-3では音型を組み、カットオフやレゾナンスなどを動かして響きを変えます。カットオフはフィルターで音を削り始める境目、レゾナンスはその境目付近を強調する調整です。鍵盤の弾き心地より、音型を入力する方法に慣れられるかが重要になります。
内蔵ディストーションで音を歪ませることもできます。音色を変えるつまみと、音符の並びを保存する機能は別です。パターンを呼び出せるからといって、すべてのつまみの位置まで同じ状態へ戻る機種として扱いません。再現したい音は設定を控えるなど、演奏データと音作りの記録を分けます。
掲載するシルバーのTD-3-SRは、国内公式で生産完了と表示される型番です。販売店に本体在庫があることと、生産が継続していることは別に考えます。通常のTD-3の色違いをすべて別機種として比較せず、改変機能を持つTD-3-MOなどと区別し、購入品の正確な末尾を読みます。
Behringer
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CRAVE|32ステップとパッチで音の動きを変える
CRAVEは、短いフレーズを組みながら、パッチ端子で音や制御の経路を変えたい人に向きます。保存した完成音色を次々に切り替える操作を優先する人は、プログラム保存のある別機種も比べます。
セミモジュラーは、基本の内部配線があるうえで、ケーブルを挿して経路を組み替えられる方式です。CRAVEは何もパッチしなくても基本の音を出せるため、最初からすべての端子を理解する必要はありません。32ステップのシーケンサーを使う、音を周期的に揺らす、外部信号で変える、と目的を一つずつ増やせます。
パッチベイは18入力・14出力の3.5mm端子で構成されます。ここには音声だけでなく制御電圧もあり、ヘッドホンやスマホの音声端子と大きさが同じでも同じ信号ではありません。音を聴くときはPHONES、録音へ送るときはVCA/LINE OUTなど、役割を指定した端子を使います。
1VCOの単音音源で、16ボイスのポリチェーンという説明は複数台を接続する場合の拡張です。CRAVE一台で16音の和音が出るという読み方はできません。TD-3より音作りの経路を広げたい一方で、鍵盤を持たない小型機器の作業を楽しめる人が選ぶと、特徴が使い道につながります。
Behringer
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MODEL D|3VCOを外部鍵盤やPCから演奏する
MODEL Dは、三つの発振器やフィルターをつまみで調整し、外部の鍵盤やMIDIで演奏したい人向けです。本体だけで反復音型を入力する目的なら、シーケンサーを持つTD-3やCRAVEを先に比べます。
三つの発振器の波形、音程、混ぜる量を変えることで、単音のベースやリードの性格を作ります。リードは旋律を受け持つ音です。出発点の波形から一つずつ変更すると、音が変わった原因を追いやすくなります。製品名が似る他社の楽器と、音が完全に同じだとする比較ではありません。
本体に演奏用の鍵盤はありません。PCからUSB MIDIを送るか、適合するMIDI出力付きの鍵盤などを使います。USB端子だけを持つ鍵盤を、変換ケーブル一本で本体のUSBへ直結できるとは限りません。USB機器を管理するホストが必要なので、手持ち鍵盤の出力が通常のMIDI端子か、PCを介す方式かを選びます。
MODEL Dの音声は、本体のMAIN OUTからミキサーや録音機器のライン入力へ送ります。高低の出力や入力側の感度を合わせ、小さい音から始めます。PHONESもありますが、録音と演奏情報の二経路を分けて持つことが、この音源を既存の制作環境へ足すための条件です。
Behringer
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和音・鍵盤・保存を求めるならPRO-800やDEEPMINDも分ける
和音の演奏や音色の呼び出しが必要なら、単音の小型三機種だけで選択を終えません。同時に複数の音高を鳴らせるポリフォニックの製品と、鍵盤の有無、音色保存を別々に比べます。
PRO-800は最大8音を同時に鳴らす8ボイスと、400の音色を保存するプログラムを持つデスクトップ音源です。和音を扱える点と、演奏用鍵盤が別になる点が同時にあります。DEEPMIND 12の鍵盤付きモデルと、デスクトップの12Dも、同じ「12」という名前だけで設置や演奏の条件をそろえることはできません。
POLY Dのように複数の発振器を使い、音の制御の一部を共有する構成もあります。発振器数を、そのまま独立した音色と余韻を持つポリフォニック音源の音数と同じものとして比較しないようにします。左右の手で和音を弾きたいなら、弾く音数、前の音の余韻、鍵盤の範囲まで一つの演奏例で比べます。
初心者向けの鍵盤付き製品も含めて検討したい場合は、シンセサイザー初心者向けの選び方と機種比較で、鍵盤数や音源内蔵の違いから考えられます。本稿の小型音源は、その比較で本体固有の音作りを選んだ後の候補です。
エフェクターは歪み・反復・無音時の減衰を取り違えない
SF300は音を歪ませ、VD400は遅れた音を重ね、NR300は小さな入力のときにノイズを目立ちにくくします。いずれも単に音を良くする同じ効果ではなく、欲しい変化に応じて選びます。
SUPER FUZZ SF300|ファズとブーストを切り替える
SF300は、ファズの強い歪みと、音を持ち上げるブーストを選びたい人に向きます。自然な弱い歪みだけを微調整する目的なら、別のオーバードライブ系も比較対象です。
ファズは波形を強く変えて独特の歪みを作る効果です。SF300はFUZZ 1、FUZZ 2、GAIN BOOSTの三モードを持ち、低音と高音を個別に調整できます。GAINは歪みを作る量、LEVELは主に出力する音量なので、両方を同時に上げると、質感の変化と単なる大きさを分けて評価しにくくなります。
選ぶ際は、同じアンプ設定で二つのファズモードを比べ、その後で低音・高音を動かすと、バンド内の出方を判断できます。ブーストでも、後ろのアンプがすでに歪みやすい状態なら歪み量が変わります。モード名だけから、後段を含む最終音が必ずクリーンになるとは決まりません。
9V電池または対応する別売電源で動きます。効果を外したときの信号経路をバイパスと呼び、国内公式は信号を受け渡す回路を通すバッファード方式と案内しています。回路を通さず直結するトゥルーバイパスとは区別し、Amazonの検索用説明より正確な製品仕様を基準にします。
Behringer
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VINTAGE DELAY VD400|短い反復をつまみで作る
VD400は、最大300msのアナログディレイを三つのつまみで調整したい人に向きます。長い反復、足踏みでのテンポ指定、曲別の設定保存を主目的にする人は別機種が候補になります。
ディレイは、元の音より遅れた音を重ねる効果です。BBDは小さな段階を順番に受け渡して音を遅らせるアナログ回路の方式を指し、VD400はこの方式を使います。REPEAT RATEが反復の間隔、INTENSITYが繰り返す量、ECHOが効果音の量に関わり、同じ遅れ時間でも二つの量の設定で聞こえ方が変わります。
最大300msは0.3秒です。たとえば毎分120拍の四分音符一拍は0.5秒なので、その一拍をそのまま反復させる長さには足りません。短く一度返すスラップバックや、短めの反復を音の厚みに使う目的なら、この範囲が使い道に合います。テンポの数値と遅れ時間を対応させると、長さの不足を購入前に判断できます。
OUTに加えてDIR OUTがありますが、左右へ同じステレオ音源を出す二端子ではありません。原音と効果の分け方は接続方法に関わるので、OUT一本なら効果音を含む音、効果オフなら原音を送ります。両端子を使うと、効果オン時はOUTが反復音のみ、DIR OUTが原音です。効果オフではOUTが無音になり、DIR OUTへ原音が残るので、アンプ二台へ分ける場合はこの切り替わりを含めて選びます。電源は9Vセンターマイナスで、TD-3の9V付属電源と電圧の数字だけで共用しません。
Behringer
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NOISE REDUCER NR300|弾いていない時間の雑音を抑える
NR300は、歪み機器などの無音時ノイズを減衰させたい人向けです。弾いている音に重なった雑音や、録音済みのノイズを消す用途の代わりにはなりません。
THRESHOLDは減衰を始める入力の境目、DECAYは減衰の速さを調整します。強く閉じれば静かになりますが、弱く弾いた音や伸ばした余韻も境目の下へ入ることがあります。まず実際に使う歪み量にし、弱い音と長い音も弾きながら、必要な音が途中で切れない範囲を探します。
REDUCTIONはノイズ低減、MUTEは信号を止める使い方です。SEND/RETURNは外の効果機器へ送り、戻す経路を持つため、ノイズの多い歪みペダルをその範囲へ置く構成が取れます。残響や反復まで同じ減衰範囲に入れると、欲しい余韻も切れるため、何を抑えたいかを先に決めます。
入力ケーブルの接触不良、電源由来の異常、スピーカーからマイクへ回り込むハウリングは、それぞれ原因へ対処する必要があります。NR300を足してすべて隠すより、まず雑音を出す機器を一つずつ分ける方が、必要な効果と不具合の区別ができます。
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PC録音だけならUMC、演奏をまとめるならUSB付きの卓
マイクや楽器を二つだけPCへ取り込み、音量の仕上げをソフト内で行うならUMC202HDが候補です。PCの外で複数音源を混ぜる操作も必要なら、USB付きミキサーを比較します。
U-PHORIA UMC202HD|二つの音源を分けてPCへ録る
UMC202HDは、歌とギター、またはステレオ音源の左右を二つの入力へ録りたい人に向きます。マイク二本とステレオ鍵盤を同時に四本へ分ける構成には入力が足りません。
オーディオインターフェースは、アナログ音声とPC内のデータを行き来させる機器です。UMC202HDは二つのコンボ入力を持ち、それぞれマイク、ライン、楽器の条件に合わせて使います。ギターなどを直接つなぐ楽器用設定のINSTと、シンセや鍵盤のライン出力を受けるときの設定を分けます。
24bit最大192kHzは音声変換の対応値です。bitは音の大きさを数値にする細かさ、kHzは一秒間の標本数を千単位で表します。高い数値がマイク本数を増やすわけではなく、通常の曲作りではDAWや他の素材と同じサンプリング周波数へ合わせる判断が必要です。サンプリング周波数は、音を一秒間に何回の標本として記録するかを示す値です。DAWは録音や編集を行う音楽制作ソフト、ドライバーはPCと機器を動かすためのソフトを指します。OSはPCの基本ソフトです。使用するOSに合う現行の案内で導入します。
直接音を聴くDIRECT MONITORと、PCから戻る音では経路が異なります。自分の声を遅れ少なく聴くのか、PC内のアンプ効果などを通した音を聴くのかを選びます。USB給電で動きますが、電源が入ったことと、ソフトが正しい入力を録っていることは別なので、短い試し録音を再生して仕上げます。
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用途別に組む|必要な入力と最終的な音の行き先
選んだ本体を使える構成にするには、音源から入力、録音先、聴く出口までを一本ずつ対応させます。以下は公表仕様から組んだ例で、PCやケーブルまで本体に含まれるという意味ではありません。
歌とステレオ鍵盤を配信する構成
声と鍵盤の全体バランスをその場で決めて配信するなら、802Sにマイク1本と鍵盤の左右を入れ、USBでPCへ送る構成が取れます。この例はPCの再生音を卓へ戻さず、声と鍵盤だけを送る構成です。
マイク用XLRケーブル一本、鍵盤の左右出力からステレオ入力へ入るケーブル二本、PCへつなぐ通信USB、聴くためのヘッドホンを用意します。鍵盤のL/MONOだけを一本で入れる方法は、左右を残すこの例とは別です。スマホの3.5mm出力を使う場合も、ステレオを左右の二入力へ分ける線が必要になることがあります。
卓の主出力を上げる前に入力レベルを整え、配信ソフトの音声機器に802Sを選びます。PCから伴奏を戻す経路は使わず、卓へ入れた声と鍵盤が配信ソフトへ届くかを見ます。短い配信テストや録画を停止し、声と鍵盤が狙った大きさで残っていることを再生で確認すれば、入力本数の選択が実際の結果につながります。
MODEL Dを今のPC制作環境へ足す構成
MODEL Dの演奏指示はUSB MIDI、実際の音は音声ケーブルでUMC202HDへ送る構成にできます。MIDIトラックが動いていることと、本体の音が録れていることを分けて確かめます。

MODEL Dを付属の指定電源で動かし、MAIN OUTからUMC202HDのライン設定の入力1へつなぎます。PCでは、MODEL Dへ音符を送る経路と、UMC202HDの入力1を受けるモノラルの音声トラックを作ります。モノラルは一つの信号を記録する形式で、この本体の出音を一本で扱う例に対応します。
入力を録音待機にしたあと、ソフト全体の録音開始を操作して音型を流します。停止したら音声素材だけを再生し、本体の演奏を止めても録った音が聞こえることを確かめます。後からつまみを変えても過去の録音音色は自動で変わらないので、音作りを決め直す場合は別素材として録る、という作業になります。
ギターに歪みと反復を足す構成
歪んだ音に短い反復を重ねたいなら、ギターからSF300、VD400、ギターアンプへ送る構成が出発点です。二つのペダルだけでは、アンプや音声出力の代わりになりません。
本体二台に加え、ギターから最初へ入る線、ペダル間の短い線、最後からアンプへ出る線を用意します。各ペダルの9Vセンターマイナスという極性、供給可能な電流、プラグの適合を合わせます。センターマイナスは電源プラグ中央側の極性で、本稿の802SやCRAVE・MODEL Dの指定電源とは極性が違います。電圧と極性、端子が合わない電源を共用する構成にはしません。
まず効果を外した音を出し、SF300の音量をそろえ、VD400の反復量を少なめから増やします。無音時の雑音が大きい場合だけNR300の必要性を検討し、余韻を残す場所との関係を決めます。ペダルの順番を変えると、反復音まで歪むか、歪んだ音が繰り返されるかが変わるため、同じ設定をそのまま同じ効果として比べません。
購入時は型番末尾・付属電源・販売状態を一組で読む
国内正規品、並行輸入品、中古、アウトレットは、同じ本体名でも保証や付属条件が違います。電源と本体の適合、購入先の保証対象、必要な追加品をそろえて候補を比較します。
XENYXにはUSB機能や内蔵効果の有無が異なる型番があり、802Sの末尾を省いた商品説明だけでは同一仕様と決められません。X AIRでもXR18のUSB録音数を、数字の近いXR12やXR16へ移して考えないようにします。メーカー名が一致しても、音声機能は正確な型番ごとに対応させます。
箱の見た目については、国内公式が簡素なエコパッケージへの切り替えを案内しています。茶色の箱であることだけで偽物と判定する根拠にはなりません。一方、箱が似ていることも正規流通の証明ではなく、販売者と購入証明、型番、同梱品を一緒に確かめます。
予算を比べるときは、付属の指定電源を使えるシンセ、電源を別途用意するペダル、USBケーブルが別売の802Sを同じ「本体だけ」の費用条件にしないことが大切です。すでに使えるヘッドホンやPCは購入リストから外し、足りない接続と電源だけを加えると、二重購入を避けられます。
中古では、つまみを動かしたときの不調、端子の接触、保存や呼び出しの動作、付属電源の正確な仕様が判断材料になります。TD-3-SRのような生産完了品では、新品在庫という販売状態と、将来の修理・部品供給の条件を分けます。価格だけでは比較しきれない違いなので、販売店が示す動作保証の範囲へ対応させます。
ベリンガーについてよくある質問
ブランド名の疑問は、由来と個々の機器の仕様を分けて考えられます。値段や評判だけで選ばず、本稿の入力・演奏・録音の条件へ戻すと候補を絞れます。
ベリンガーはどこの国のメーカーですか?
ドイツで1989年に設立された音響ブランドです。ブランドの成り立ちと、現在の各製品の生産地・国内販売窓口は別の情報として読みます。
Behringerはなぜ安いのですか?
メーカーは設計や製造の一貫体制と手の届く価格を方針に掲げています。ただし機種ごとの価格差は、入力・操作部・機能をそろえて判断します。
ベリンガーの評判はどうですか?
ブランド全体の評判だけでは用途への適合は決まりません。必要な入力、操作方法、録音結果と保証条件を比べ、実音の好みは同条件の試聴で確かめます。
「Behringer」とはどういう意味ですか?
創業者Uli Behringerの姓に由来するブランド名です。ミキサーだけを指す機能名ではなく、シンセやペダルなどにも共通して使われています。
まとめ|自分の音源と録音の目的から一台を残す
手元で全体を混ぜるなら802S、少数入力を分けて録るならFLOW 8、多数のマイクと返しを組むならXR18が候補です。シンセとペダルは、演奏を作る役割と音を加工する役割に分けて選びます。
手持ちの入力と聴く出口へ候補を当てはめ、不足する役割だけを買い足します。
出典・参考資料
各製品の入力・出力・電源と系列は、メーカーおよび国内公式案内を基準にしています。販売価格は商品カードの取得表示を参照してください。
- エレクトリ:シンセサイザーの現行分類・PRO-800・DEEPMIND
- XENYX 802Sはマイク2、8入力、USBステレオ2in/2out
- FLOW 8はXLRマイク2とコンボ2、合計4マイク
- XR18は16コンボマイク/ラインと17/18ライン、USB18x18
- TD-3-SRは国内公式で生産完了、モノフォニック、16ステップ、USB/MIDI、アナログLINE OUTとPHONES、9V付属電源
- CRAVEはモノフォニック、1VCO、32ステップ64パターン、18入力14出力パッチ、3.5mm音声、USB/MIDI、12V指定電源
- MODEL Dはモノフォニック3VCO、鍵盤なし、音声MainとPhones、USB/MIDI、12V指定電源
- SF300はFUZZ1/2/BOOST、GAINとLEVEL、TREBLE/BASS
- VD400はBBDアナログディレイ最大300ms
- NR300はREDUCTION/MUTE、THRESHOLD/DECAY、SEND/RETURN
- UMC202HDは2コンボ入力2出力、24bit最大192kHz、両入力INST/Pad、48V一括、USB給電
情報確認日:2026年11月6日。






