Universal Audioの製品ガイド|Apollo・Volt・UAD・UAFXの違い

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ミュージック

Universal Audioは、録音の入口を作るApollo・Volt、パソコン上の音を加工するUAD、足元でギターの音を作るUAFXに分けると選びやすくなります。同じアンプやコンプレッサーの名前が登場しても、機器・ソフト・ペダルでは動く場所と必要な接続が異なります。

本記事は4つの製品群を役割から整理し、販売を確認できた10製品の用途と制約を比較します。新しいVolt Gen 2・Maxと旧系列の違い、ApolloのUSBとThunderbolt、UADの処理方式とソフトの利用条件まで、手持ちの機材に何を足せばよいか判断できるようにまとめました。

4製品群の担当する処理と音声の役割を分けて選べる。

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  1. Universal Audioの製品一覧|4つの役割を先に分ける
  2. 10製品の比較表|録音機器とペダルを用途で選ぶ
  3. Voltの種類と世代差|Gen 2・Max・76系列・876を分ける
    1. Volt 2 Gen 2|2本録りを自動調整と画面で始める
    2. Volt 2 Max|2マイクからデジタル拡張へ進む
    3. Volt 276|アナログ76コンプとMIDIを使う
    4. Volt 876|マイク8本を一台から録る
  4. Apolloの種類|接続規格・マイク数・DSPを順に見る
    1. Apollo Twin X DUO Gen 2|卓上でUnisonと光入力を使う
    2. Apollo Solo USB Heritage Edition|Windows専用のUSB版
  5. UADの種類|Native・UAD-2・Spark Studioを比較
    1. LUNA Free・LUNA StudioとSpark Studioの関係
  6. UAFXの種類|アンプ・残響・キャビネット処理を分ける
    1. Dream ’65|アメリカンコンボの音を足元へ置く
    2. Lion ’68|プレキシの3つの方向を比べる
    3. Golden Reverberator|アンプ音を保って残響を加える
    4. OX Stomp|手持ちのアンプ音の出口を作り直す
  7. 接続例|録音・モニター・ペダルの不足品をそろえる
    1. 歌とギターをVolt 2 Gen 2で別々に録る
    2. Apolloで聴くエフェクトと録るエフェクトを分ける
    3. UAFXを使ってPCなしで音を作り、必要なとき録音する
  8. 買い足す前の要点|手持ち機材から選ぶ
  9. よくある質問
    1. UADを使うにはApolloを買う必要がありますか?
    2. VoltにUADソフトが付くなら本体DSPで動きますか?
    3. UAFXのUSB端子をPCへつなげば録音できますか?
  10. 出典・参考資料

Universal Audioの製品一覧|4つの役割を先に分ける

マイクや楽器をPCへ録るならApolloかVolt、今ある録音環境の音を加工するならUAD、ギターの音作りをPCから足元へ移すならUAFXが起点です。製品名が似ていても、互いをそのまま置き換えるものではありません。

製品群 主な役割 音を処理する場所 追加する理由 単体では担当しないこと
Apollo 録音・再生と録音時のUAD処理 対応本体の専用DSP Unisonとエフェクトを低い遅延で聴いて録る すべてのUADソフトを無条件に使えるわけではない
Volt USB録音・再生と本体の音作り 機種固有の内蔵処理、付属UADはPC 必要な本数と操作で録音機器を選ぶ 任意のUAD-2プラグインを本体へ読み込むこと
UAD エフェクト・音源などのソフト NativeはPC、UAD-2は専用DSP 録音済みの音や演奏へ処理を加える マイクを挿す物理端子や音声の変換
UAFX ギター用のアンプ再現・各種エフェクト ペダル本体 PCを起動せずに足元で音を作る 一般的なUSB録音インターフェースの代用

オーディオインターフェースは、マイクや楽器の音をPCへ取り込み、PCの音をスピーカーやヘッドホンへ戻す機器です。DSPは機器の中にある音声処理用の演算装置、CPUはPC本体の計算を担当する部分です。どちらで処理するかによって、必要な機器と使えるソフトの種類が変わります。

プラグインは、録音・編集ソフトに追加して使うエフェクトや音源です。その受け皿になるDAWは、音楽の録音、編集、複数トラックのミックスを行うソフトを指します。ApolloやVoltを買うことと、DAWや追加プラグインの全機能を買うことは同じではありません。

たとえば「1176」は、実物のアナログ機器、UADのソフト、Voltの76コンプレッサー、UAFXのコンプレッサーペダルなどに関係する名前です。音量の大きい部分を整えるという目的は近くても、マイクを直接挿せるか、PCが必要か、あとで処理を外せるかは一致しません。名前の共通点より信号の入口と出口を先に見ます。

同社にはマイクのStandard・Sphere・Bock、1176LNやLA-2Aなどのアナログ機器もあります。マイクは音を拾う入口、アナログ機器は音声を物理回路で加工する機器です。本記事の中心である録音機器・ソフト・ペダルのどこへ組み合わせるかを理解してから、必要な系統へ進むと構成が整理できます。

10製品の比較表|録音機器とペダルを用途で選ぶ

以下の10製品は、同じ点数で順位を付けるのではなく、担当する役割と接続をそろえて比較しています。声や楽器を録る人は前半の録音機器、ギターの音を本体で作る人は後半のUAFXを見てください。

製品 役割 マイクプリ PCへの音声接続 現在価格 選ぶ条件
Volt 2 Gen 2 小型USB録音 2基 USB 2.0 ¥39,600 自動ゲイン・ループバック
Volt 2 Max 拡張対応USB録音 2基 USB 2.0 ¥55,000 ADAT拡張・Max処理
Volt 276 旧系列のUSB録音 2基 USB 2.0 ¥39,980 アナログ76コンプ・5ピンMIDI
Volt 876 多マイクUSB録音 8基 USB 2.0 ¥161,111 8マイクとADAT入出力
Apollo Twin X DUO Gen 2 DSP付き録音 Unison 2基 Thunderbolt 3 ¥158,400 2基のDSPと光入力
Apollo Solo USB Heritage Edition Windows用DSP録音 Unison 2基 USB 3 ¥118,700 対応Windows PCで小規模録音
UAFX Dream ’65 アメリカン系アンプ再現 マイク入力なし 通常出力→録音機器 ¥58,300 クリーン・残響・ビブラート
UAFX Lion ’68 プレキシ系アンプ再現 マイク入力なし 通常出力→録音機器 ¥58,300 Super Lead・Super Bass・Brown
UAFX Golden Reverberator リバーブ マイク入力なし 通常出力→録音機器 ¥58,300 スプリング・プレート・ホール
UAFX OX Stomp キャビネット・収音の再現 マイク入力なし 通常出力→録音機器 ¥58,290 手持ちアンプモデルの出口を替える

マイクプリは、マイクの小さな信号を録音に使える大きさへ増幅する部分です。表の数は本体にあるマイク用の入力数で、デジタル拡張込みの総入出力数とは分けています。価格は取得できたAmazonの現在価格を表示し、色違い、販売セット、付属ソフトの差だけで別の一製品には数えていません。

Voltの種類と世代差|Gen 2・Max・76系列・876を分ける

Voltはシリーズ名だけで一律の機能を判断できません。新しいGen 2・Max、アナログのVintageと76コンプレッサーを持つ旧系列、8マイクを扱う876では、自動調整、拡張、給電、操作ソフトが異なります。ただし小型のVolt 1 Gen 2は手動のゲイン調整で、2 Gen 2のSmart DisplayやAuto Gainは備えません。

系列 本体の音作り 自動調整・表示 入力拡張 主な分岐
1・2 Gen 2 Warmth・Focus・Shine 1は手動調整、2はSmart Display・自動調整 ADATなし マイク1基か2基か
4 Gen 2 同じ3つのTone Shaping Smart Display・自動調整 ADAT入力 アナログ4入力・マイク2基
2 Max・4 Max・4P Max 3つの音色とMaxの6プリセット Smart Display・自動調整 ADAT入力 アナログ本数とマイク2基/4基
旧1・2 アナログVintage 手動中心 ADATなし マイク1基か2基か
176・276・476・476P Vintageと76コンプレッサー 手動中心・3プリセット ADATなし マイク1/2/4基とライン入力
876 Vintageと76コンプレッサー・各8基 Console等で自動ゲイン・設定保存 ADAT入出力 8マイク・常時外部電源

Tone Shapingは、録音する段階で音色の方向を選ぶ機能です。Warmthはチューブプリアンプ、Focusはアメリカン系ソリッドステート、Shineはブリティッシュ系クラスAの回路を着想源にしています。音の明るさや質感を先に選べますが、これらのモードが自由にUADプラグインを差し替える仕組みになったわけではありません。

Maxには声、ギター、ベース向けに調整された6種類のダイナミクス処理があります。ダイナミクス処理は、音の強弱を整えたり押し出しを変えたりする処理です。Maxの3つの音色モードには、倍音を加えて質感を変えるハーモニック・サチュレーションもあり、Gen 2と名前が同じ3モードでも処理の範囲が異なります。旧76系列の3つのアナログコンプレッサープリセットとも区別します。

Volt 2 Gen 2|2本録りを自動調整と画面で始める

Volt 2 Gen 2は、マイク2本、または歌と楽器の2入力で録音し、レベル調整を本体に助けてもらいたい人向けです。Smart Display、Auto Gain、Clip Protectionと、初代になかったループバックが選択の理由になります。

Auto Gainは演奏や声の大きさから入力レベルを設定する機能、Clip Protectionは予期しない大きな音への対策です。フルカラーの画面で入力や設定を見られるため、小さなLEDの点灯だけで状態を読む構成とは操作感が変わります。Tone Shapingの3モードを試し、加工しない状態と聴き比べて録る方向を決められます。

制約は、MIDI端子とADAT入力を持たない点です。旧Volt 2にある5ピンMIDIを目当てに、数字が同じだからと買い替えると接続が変わります。USB-Cは端子の形で、本機の音声通信はUSB 2.0です。32bit/192kHz対応でも、どんな入力音量でもあとから救える32bit float録音の意味ではありません。

Universal Audio Volt 2 Gen 2

Universal Audio

Volt 2 Gen 2

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Volt 2 Max|2マイクからデジタル拡張へ進む

Volt 2 Maxは、2基のマイクプリで始め、あとからADAT機器で入力を増やしたい人の候補です。Max処理に加え、録音担当が演奏者へ話しかけるトークバックと2つのヘッドホン端子が、別々の場所で録る場面に役立ちます。

2入力にADAT8を足す条件と追加機材の必要を理解できる。

ADATは光ケーブルで複数チャンネルの音声を運ぶ規格です。Volt 2 Maxの最大10入力には、48kHz時のADAT8入力が含まれます。本体へマイク10本を直結する意味ではなく、追加のマイクプリと変換機能を持つ機器が必要です。96kHzでは光入力4チャンネル、192kHzでは2チャンネルへ減るため、録音の周波数設定も拡張本数に関わります。

MIDI端子は3.5mmのTRS Type-Aで、従来の5ピン端子を持つ楽器には対応する変換ケーブルが必要です。2つのヘッドホン端子も、すべてが自由な別ミックスという意味ではなく、一つはキューミックスを共有します。キューミックスは演奏者が聴くための配合です。人数分の端子と、必要な別々の配合数を分けて数えます。

Universal Audio Volt 2 Max

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Volt 2 Max

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Volt 276|アナログ76コンプとMIDIを使う

Volt 276は、アナログのVintageと76コンプレッサーを本体で操作し、5ピンMIDIも使いたい人の候補です。新しいGen 2とは機能の増減があるため、旧系列というだけで同じ用途の下位版にはなりません。

76コンプレッサーは1176を着想源にしたアナログ回路で、声や楽器に合わせた3つのプリセットを使います。マイクやギターを録る前に強弱や音の質感を決めたい人に合います。両入力をマイクへ使えるので、歌とアコースティックギターをマイク一本ずつで録る構成も作れます。

新しいAuto GainやSmart Display、Gen 2のループバックを目当てに選ぶ機種ではありません。変換は最高24bit/192kHzです。ループバックとはPCの再生音を録音・配信の入力へ戻す機能なので、PCの伴奏も一緒に配信する用途なら、新型の機能を優先するか別の経路を準備するかが決め手です。

Universal Audio Volt 276

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Volt 876|マイク8本を一台から録る

Volt 876は、ドラムや複数人の演奏を別々のトラックへ残すために、マイク入力8本を本体へそろえたい人向けです。小型Voltを何台もUSB接続する構成ではなく、一台で多入力の録音を組めます。

8基のVintageマイクプリと76コンプレッサー、32bit/192kHzの変換、ADAT入出力を備えます。USB録音機として使うほか、ADATを持つApolloなどへマイク入力を追加する使い方もあります。拡張側の出力から受け側の入力へ光ケーブルをつなぎ、サンプルレートとクロックをそろえる構成です。クロックはデジタル音声のタイミング基準を指します。

UAD ConsoleやLUNAを使った設定保存、Auto Gain、トークバック付きのキューミックス2系統にも対応します。Consoleというソフトを使うからといって、876が任意のUAD-2プラグインを処理できるわけではありません。また、Volt 876はUSB給電では動かず、常時外部電源が必要です。携帯端末へつないでもこの条件は残ります。

Universal Audio Volt 876

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Apolloの種類|接続規格・マイク数・DSPを順に見る

Apolloは、PCとの接続が合うことを最初に確認し、次に必要なマイク入力とDSPの余裕を選びます。同じUSB-C形状でも、Thunderbolt版を普通のUSB端子へつなぐだけでは使えません。

Unisonは、対応するプリアンプのソフトとApolloの入力回路を連動させる技術です。入力のインピーダンス、つまり接続先から見た電気的な条件なども含めて扱います。単に録音済みの音へEQを足す処理とは異なるため、録音の入口でその振る舞いを使いたい人がApolloを選ぶ理由になります。

系列 本体のマイクプリ DSPの構成 主な使い分け
Solo・Solo USB 2基 SOLO・1基 小規模録音・接続版を区別
Twin X Gen 2 2基 DUO・2基/QUAD・4基 卓上操作と光入力の拡張
x4 Gen 2 4基 QUAD・4基 卓上でマイク4本
x6 Gen 2 2基 HEXA・6基 ラックとライン機器中心
x8 Gen 2 4基 HEXA・6基 マイクとラインの両立
x8p Gen 2 8基 HEXA・6基 多いマイクを直結
x16 Gen 2 なし HEXA・6基 外部マイクプリ・ミキサーと構成

x16の数字が大きくても、マイクプリが16基あるという意味ではありません。外部のマイクプリなどからライン信号を受ける用途です。DUO・QUAD・HEXAもマイク入力数ではなく、UAD処理を担う演算装置の数です。同時に使えるプラグインの数はソフトの種類と設定に左右され、単純に基数の何倍でも必ず動くという保証ではありません。

ライブ設備向けにはDante対応のx16Dや、マイク入力用のe1x、ヘッドホン・ライン用のe2mもあります。Danteはネットワークケーブルで音声を運ぶ仕組みです。e2mはネットワークの先に置く聴き取り用端末で、USBでPCへつなぐ小型録音機とは用途が異なります。一般的な宅録なら、まずSolo・Twin X・x4の接続から考えます。

Apollo Twin X DUO Gen 2|卓上でUnisonと光入力を使う

Apollo Twin X DUO Gen 2は、マイク2本の録音を起点に、UAD処理とモニター操作を卓上へまとめたい人の候補です。Thunderbolt接続と、光入力を使う拡張に対応します。

2基のUnisonマイクプリ、2基のDSP、モニター出力、追加のライン出力とヘッドホン出力を備えます。Gen 2では変換部の更新、Auto Gain、対応するモニター補正などが選択材料になります。録音時はConsole上で声の聴き取りを整え、DAWではトラックを残す、という役割分担ができます。

対応するThunderbolt環境とケーブルが必要で、USBしかないPCへ形だけの変換器で対応させる機種ではありません。Sonarworksを使う補正にも、対象ソフトや測定マイクなどの条件があります。商品案内はDUOとAnalog Classicsの構成で、QUADやAnalog Classics Proが同じ内容で付くわけではありません。

Universal Audio Apollo Twin X DUO Gen 2

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Apollo Solo USB Heritage Edition|Windows専用のUSB版

Apollo Solo USBは、対応するWindows PCでマイク2本とUADの録音時処理を使うための機種です。Thunderbolt版のSoloとは別で、Macには対応せず、USB給電でも動きません。

Unisonマイクプリ2基とSOLOのDSP1基を備え、小規模な歌や楽器の録音へ使えます。Heritage Editionは追加ソフトを含む販売構成で、SOLOの演算装置がDUOへ増えた名称ではありません。録音中に使いたい処理が少数なら候補になりますが、重いプラグインを多く同時に使う目的ではDSPの余裕を比較します。

国内の仕様では、PC本体に内蔵された対応USB 3またはUSB 4ポートと、認証されたSuperSpeedケーブルなどの条件が案内されています。USB 2端子や、後付けカードでUSBを足した構成を同じ対応と考えません。販売ページに残る過去の特典や曖昧な対応端末の説明より、機種専用の現行システム条件を優先します。

Universal Audio Apollo Solo USB Heritage Edition

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UADの種類|Native・UAD-2・Spark Studioを比較

UAの機器を持たずにPCで使いたいならUAD Native、Apolloで録音時に処理したいなら対応するUAD-2版を選びます。Spark StudioはNativeの定額利用を中心にしたサービスで、Apollo用DSPライセンスを一括で解放する契約ではありません。

使い方 処理する場所 必要なもの 選ぶ場面
UAD Nativeの買い切り PCのCPU 対応PC・DAW・製品ライセンスと認証 使う処理を決めて所有する
UAD Spark Studio PCのCPU 対応PCと有効な契約・認証 広いNativeライブラリーと制作ソフトを使う
ApolloでUAD-2 Apollo内のDSP 対応Apollo・ソフトとライセンス 録音中の低遅延処理とミックス
UAD-2 Satellite等 専用アクセラレーターのDSP 対応PC・接続とライセンス 主にDAWのUAD-2処理を増やす

同じ製品名でもNative版とDSP版が両方あるもの、一方しかないものがあります。Nativeだけを使うならApolloやSatelliteの購入は不要で、手持ちの他社インターフェースと組み合わせられます。反対に、DSP専用製品をPCだけで動かそうとしても、PCの性能を上げるだけでは必要な専用機器の代わりになりません。

Satelliteは、UAD-2の演算を足す機器で、マイクを挿す録音入力を増やす機器ではありません。Apolloに追加したSatelliteが、Consoleの録音時処理をそのまま何倍にもするものとも考えません。入力本数が足りないのか、DAWで使うDSP処理が足りないのかで、追加する機材の種類が変わります。

ライセンスはソフトを使う権利です。購入先と販売構成によって、NativeとUAD-2の両方を含む場合やNativeだけの場合があるため、商品名だけで判断しません。「Apolloを持つ人向け」「同時購入限定」と書かれたソフトの条件も、一般向けの買い切りとは区別します。PCへ一覧がインストールされていても、それだけで全製品の使用権を持つ意味ではありません。

Nativeの導入にはUA Connectを使い、UAアカウントとiLokの認証を対応させます。iLokはライセンスを管理する仕組みで、製品によってPC本体、専用USBキー、クラウドのどこへ認証できるかが異なります。クラウド認証は継続したネット接続が必要なので、オフラインの制作場所で使う場合は、その製品が認める保存先を先に決めます。

Nativeの主なプラグイン形式はVST3、AAX、macOSのAudio Unitsです。これはDAWが読み込むソフトの形式で、音声ケーブルの端子とは別の互換条件です。対応OSとCPUだけでなく、自分のDAWがその形式に対応するかまで合わせると、買ったのに一覧へ出ない原因を減らせます。

LUNA Free・LUNA StudioとSpark Studioの関係

LUNAは録音や編集を行うDAWで、無料のLUNA Freeと有料のStudioを分けて考えます。現在のUAD Spark Studioは、NativeライブラリーにLUNA Studioなどを含む定額サービスです。

PCの音楽制作をUAでまとめたい人には、DAWとプラグインを組み合わせて選ぶ入口になります。一方、すでに使い慣れたDAWがある人は、そのDAWへ対応するUAD Nativeだけを追加できます。UADを使うために、既存の録音ソフトを必ずLUNAへ乗り換える必要はありません。

本体付属のLUNAやプラグイン、期間限定の他社DAW体験版、Spark Studioの継続契約は、利用できる期間と権利が異なります。ソフトの数だけを足して本体の価値とせず、買い切りなのか、体験版なのか、契約中だけ使うものかを仕分けると、購入後の追加費用を考えやすくなります。

UAFXの種類|アンプ・残響・キャビネット処理を分ける

UAFXはペダルごとに担当する処理が異なります。アンプ音を作るDreamやLion、残響を足すGolden、キャビネットと収音の響きを作るOX Stompを、置き換えたい部分から選びます。

アンプの再現は、ギターの音へ歪みや音質変化を加える処理です。キャビネットの再現は、スピーカーを入れた箱や収音マイクの響きを作ります。すでにアンプとキャビネットを含む音ができている場合、さらにOX Stompを重ねる目的があるかを考え、必要なら前段のキャビネット処理を外す構成にします。

Dream ’65|アメリカンコンボの音を足元へ置く

Dream ’65は、アンプとスピーカーを同じ箱へ収めた、60年代半ばのアメリカン・チューブコンボの音を作るペダルです。クリーンから歪み始めの音、スプリングリバーブとビブラートをPCなしで扱えます。

アンプとスピーカー・マイクの組み合わせを含む音を、通常出力から録音機器やPAへ渡す使い方ができます。PAは会場へ音を届ける音響設備です。実物のアンプを大きな音で鳴らし、その前へマイクを立てる工程を省きたい宅録にもつながります。録音ソフトを操作せず、手元のつまみと足スイッチで音作りする位置を固定できることが特徴です。

マイク入力とヘッドホンアンプを備えた録音機器ではなく、PCへ音声を残すにはインターフェースなどを挟みます。また、内蔵パワーでパッシブキャビネットを駆動する100W級のアンプヘッドとも異なります。対応する独立した9V電源と、聴くための機器を含めて構成します。

Universal Audio UAFX Dream '65

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Lion ’68|プレキシの3つの方向を比べる

Lion ’68は、60年代の英国製アンプに由来するプレキシ系の音を足元で選ぶペダルです。Super Lead、Super Bass、Brownという方向があり、Dreamのアメリカンコンボとは再現したい系統で候補が分かれます。

アンプの音に加え、キャビネット、マイク、ルームの響きを使えます。ブーストや改造を着想源にした音作りも含まれるため、歪みペダル一個で実物アンプの前を押す使い方とは処理の範囲が違います。録音機器へ完成した音を渡す構成なら、どこまでペダルで仕上げるかを決めやすくなります。

再現対象が100Wのアンプでも、Lion本体から100Wでスピーカーを駆動できるという意味ではありません。Dream同様、出力は音声機器へ渡す信号です。多くのアンプ種類を一台で自由に入れ替えたい人は、Lionの対象に絞ることが合うかを先に判断します。

Universal Audio UAFX Lion '68

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Golden Reverberator|アンプ音を保って残響を加える

Golden Reverberatorは、すでにアンプの音があり、残響の種類を足元で選びたい人向けです。アンプ音そのものをDreamやLionへ置き換える目的とは分かれます。

Spring 65はギターアンプのスプリング、Plate 140は金属板を使うスタジオのプレート、Hall 224は初期のデジタル残響を着想源にしています。短い響きから広い空間の表現へ変えるとき、同じギターの原音を残しながら残響の種類と量を扱えます。ステレオで使うなら、前後の機器にも左右の経路が必要です。

これ一台でアンプとスピーカーの処理が完成するわけではありません。PAへギターを直接送りたい人がGoldenだけを選ぶと、アンプの役割が抜けます。すでにあるアンプやアンプ再現ペダルのどこへ残響を加えるかを決め、音が歪む前と後で響きのかかり方が変わることも踏まえて配置します。

Universal Audio UAFX Golden Reverberator

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OX Stomp|手持ちのアンプ音の出口を作り直す

OX Stompは、すでにアンプの音を作る機器を持ち、スピーカー、キャビネット、収音マイクと部屋の響きを変えたい人の候補です。アンプモデルを持つDream・Lionとも、実物アンプの出力を受けるOX Amp Top Boxとも役割が異なります。

キャビネットとマイクの組み合わせに加え、コンプレッサー、EQ、残響、ディレイなどを使えます。EQは帯域ごとの音量を調整する機能です。アンプモデルの歪みはそのままに、最後の収音の印象を別の設定へ変えたい場合に選ぶ理由になります。

OX Stompは楽器・ラインレベル専用で、スピーカーロードやパワーアッテネーターとしては動きません。前者はアンプのスピーカー出力を適切な負荷として受ける機能、後者はその電力を減らす機能です。実物のアンプのSpeaker Outputを直結する用途には使わず、通常のプリアンプやアンプモデルの音声出力からつなぎます。

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接続例|録音・モニター・ペダルの不足品をそろえる

録る音の入口、加工する場所、聴く出口を一本の経路へすると、必要な機材が決まります。以下は「買う機種名」だけで終わらせず、録音した音を再生するところまでの構成例です。

歌とギターをVolt 2 Gen 2で別々に録る

歌のマイクを入力1、ギターを入力2へつなぎ、DAWで二つのモノラルトラックへ分ければ、それぞれの音量を録音後に調整できます。ギターを直接つなぐ側はHi-Zを選びます。

Hi-Zは、エレキギターやベースの信号を受けるための高い入力インピーダンスの設定です。マイクはXLRケーブル、ギターは楽器用シールドで接続し、コンデンサーマイクが必要とする場合だけ48Vのファンタム電源を使います。ファンタム電源は、対応マイクへケーブルを通じて電力を送る機能です。

本体を対応USBケーブルでPCへつなぎ、ヘッドホンはVoltのヘッドホン端子へ挿します。WindowsではUA Connectから用意するASIOドライバーを使います。ASIOは録音ソフトから低い遅延で音声機器を扱う方式です。DAWの入力機器と再生出力をどちらもVoltへ設定し、トラック1へ入力1、トラック2へ入力2を割り当てます。Auto Gainまたは手動でレベルを合わせ、短く録ったら録音待機を外して再生し、二つの音が別トラックへ残ったことを確かめます。

ステレオのキーボードを左右2本でつなぐと、入力1と2をどちらも使います。この状態に歌のマイクを追加して、合計3入力を同時に別トラックで録ることはできません。アナログ入力を増やしたVolt 4 Gen 2や、外部ADAT機器を足すMaxなどへ条件を変える必要があります。MIDIで鍵盤をつないでも、その鍵盤自身の音声入力が増えるわけではありません。

PC音源や配信の音を戻すループバックは、楽器の物理入力とは別の経路です。配信ソフトの出力を同じループバック入力へ返すと音が循環する場合があるため、録音用の入力と配信用のミックスを分けます。ほかのメーカーも含めて入口の本数やループバックを比較したい場合は、初心者向けオーディオインターフェース比較へ進めます。

Apolloで聴くエフェクトと録るエフェクトを分ける

ApolloのConsoleでは、歌い手が聴くための処理と、DAWへ残す処理を区別します。あとから調整する余地を残したいなら、聴いている音だけで判断せず、録音側の設定も選びます。

Consoleの通常のインサート、つまりチャンネルへ差し込むエフェクト処理では、UAD MONはモニター側へ処理を使い、UAD RECは録音側にも処理を残すための切替です。ただしUnisonの処理は入力の録り音へ関わるため、MONにすればすべて未加工で録れるという意味にはなりません。短い録音を作って再生し、どの処理が残る構成なのかを確かめてから本番へ進みます。

DAWにも入力モニターを有効にしたままConsoleの音を聴くと、同じ声が二つの経路から返る場合があります。Consoleで聴く構成ならDAWの重複した返しを止め、DAWのプラグイン音を聴く構成ならそちらの遅延と負荷を調整します。音が遅れる問題と、入力レベルが大きすぎる問題を別々に切り分けると設定が整理できます。

UAFXを使ってPCなしで音を作り、必要なとき録音する

ペダルの音作りはPCなしで使えますが、聴く機器と電源は必要です。Dreamなどから録音するなら、通常出力をインターフェースの適切なライン入力へ送り、その機器からヘッドホンで聴きます。

ペダルの音を録音再生する経路と電源を分けて読める。

たとえば「ギター→Dream→Voltの入力→USB→PC」とつなぐと、アンプの音はDream、本体からPCへの音声変換はVoltが担当します。左右の残響を残すステレオ録音なら、Dreamの左右出力に対し録音側も2入力を使います。モノラル一本へまとめれば、同じ左右の広がりを二つのトラックへ保存する構成ではなくなります。

Dream・Lion・Golden・OX Stompには、DC9V、センターマイナス、400mA以上の独立した電源が必要です。センターマイナスは電源プラグの極性、アイソレート電源は出力同士を電気的に分離したものを指します。USB端子があるからUSB給電で本体を動かせると考えず、ボードの電源出力一つごとの条件へ合わせます。

UAFX 2.0では、対象ペダルをUSB-MIDI経由で外部操作し、音色やパラメーターを切り替えられます。MIDIは音声そのものではなく操作の情報です。対応するUSB-MIDIホストやコントローラーが必要で、USBケーブルを一本つなぐだけであらゆるペダル同士が直接連動するわけではありません。更新には対応PCとUA Connect、編集にはUAFX Controlなどを使います。

Bluetoothやスマートフォンからの操作も、ギターの演奏音を無線ヘッドホンへ送る機能とは別です。アプリで音色を管理できることと、録音音声をスマホへUSBで送れることを混同しません。音の出口を無線にしたい条件まで含む場合は、その機能を持つ別の再生機器を構成へ加える必要があります。

買い足す前の要点|手持ち機材から選ぶ

不足しているのが入力、録音中の処理、ミックス用ソフト、足元操作のどれかを決めると、製品群をまたいだ無駄な追加を減らせます。今の録音環境が目的を満たすなら、必ず本体を買い替える必要はありません。

手持ちの録音機器を活かして録音後の音を加工するなら、対応するUAD Nativeから選べます。

録音の入口でUnisonを使うなら対応Apollo、自動ゲインならVolt 2 Gen 2やMaxが候補です。USBとThunderbolt、OSの条件は機種別に合わせます。

バンド録音でマイク8本を直結したいなら、Volt 876とApollo x8pのようにマイクプリを8基持つ構成が出発点になります。Twin XへADAT機器を足すなら、その外部機器と光ケーブル、同期設定も含めます。録音後の処理をCPUで行うか、入口でUnisonとDSPを使うかによって、同じ8本録りでも必要な系列が変わります。

足元のアンプ音はDream・Lion、残響の追加はGolden、手持ちアンプモデルの収音側を替えるならOX Stompです。

よくある質問

迷いやすいのは、ソフトの付属、本体のDSP、USB端子が別々の条件である点です。次の回答で必要な製品群を短く確認できます。

UADを使うにはApolloを買う必要がありますか?

UAD Nativeなら対応PCで使え、Apolloは必須ではありません。UAD-2版を使う場合やUnisonの録音時処理を使う場合は、対応する専用機器が必要です。

VoltにUADソフトが付くなら本体DSPで動きますか?

付属のNativeプラグインはPCで動きます。Volt本体のTone Shapingや76・Max処理と、任意のUAD-2プラグインを動かすことは別です。

UAFXのUSB端子をPCへつなげば録音できますか?

ここで紹介した4ペダルは、USBを更新や操作情報に使います。音声録音は通常出力からインターフェースなどへ送り、ヘッドホンもその再生機器へつなぎます。

出典・参考資料

情報確認日:2026年11月5日。公開仕様に基づく製品ガイドであり、実機の試聴や音質測定をした評価ではありません。

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