ギター弦の交換・張り替え方法|アコギ・エレキ・クラシック別の手順

ギター弦の交換・張り替え方法をギターの種類別に示した図解。アコースティックギター・エレキギター・クラシックギターのヘッド写真と、古い弦を外す→新しい弦を通す→固定する→余分をカット→チューニングの5ステップ ギター

ギターの弦交換は、初めてでも30〜60分、慣れれば10〜15分で終わる作業です。特別な技術は必要なく、必要な道具は3つだけ。この記事では、アコギ・エレキ・クラシックギターそれぞれの張り替え手順を、つまずきやすいポイントごと写真の順番どおりに解説します。

後半では「で、次はどの弦を買えばいい?」に答える弦の選び方とおすすめ11本もまとめました。交換のやり方から次に買う弦選びまで、このページだけで完結します。

ギター弦の種類と選び方を解説する初心者向けガイド
  1. まず結論|ギターの弦交換は自分でできる(20〜30分・500〜1,500円)
  2. 弦交換に必要な道具|最低限3つ、あると激変する2つ
  3. 【共通】ギター弦の張り替え5ステップ
    1. ステップ1:弦を完全に緩めてから切る(最重要)
    2. ステップ2:古い弦を外す
    3. ステップ3:弦がないうちに指板とフレットを掃除する
    4. ステップ4:新しい弦を張る(太い6弦から)
    5. ステップ5:チューニングと「弦を伸ばす」作業
  4. アコギ(アコースティックギター)の弦の張り替え方
    1. ブリッジピンを安全に抜く
    2. 新しい弦をブリッジに固定する
    3. ペグへの巻き方(アコギは3弦と4弦で向きが変わる)
  5. エレキギターの弦の張り替え方
    1. 固定ブリッジ(レスポール・テレキャス裏通しなど)
    2. シンクロナイズドトレモロ(ストラトなど)
    3. フロイドローズ(ロック式トレモロ)
  6. クラシックギターの弦の張り替え方(ナイロン弦の結び方)
    1. ブリッジ側の結び方
    2. ヘッド側(ローラー)の巻き方
    3. チューニングが安定するまで数日かかる
  7. 弦交換でつまずくポイントと対処法
    1. ブリッジピンが固くて抜けない
    2. 張っている途中で弦が切れた
    3. ペグの巻き方向がわからなくなった
    4. 張り替えた直後からチューニングが狂う
  8. ギター弦の交換頻度と「そろそろ替えどき」のサイン
  9. 自分で交換する vs お店に頼む|料金相場と所要時間
  10. 【おまけ】交換用の弦の選び方とおすすめ11選
    1. おすすめ弦11商品の違い早見表
    2. まず自分のギターに合う弦の種類を確認する
    3. ゲージ(弦の太さ)の選び方
    4. 素材とコーティングの違い
    5. エレキギターにおすすめの弦4選
    6. アコースティックギターにおすすめの弦5選
    7. クラシックギターにおすすめの弦2選
    8. 演奏スタイル別のおすすめと、迷ったときの診断
    9. 弦選びでやりがちな失敗
  11. ギター弦の交換に関するよくある質問
    1. Q. ギターの弦交換はいくらくらいしますか?
    2. Q. ギターの弦は何ヶ月で交換すればいいですか?
    3. Q. ギターの弦を一本だけ交換する値段は?
    4. Q. ギターの弦交換は自分でできますか?
    5. Q. アコギの弦交換は初心者でもできますか?
    6. Q. 弦を張ったままニッパーで切ってもいいですか?
    7. Q. 弦は1本ずつ替えるべきですか、全部外していいですか?
    8. Q. 張り替えた直後にチューニングがすぐ狂うのはなぜ?
    9. Q. クラシックギターに金属弦を張ってもいいですか?
    10. Q. 弦のゲージを変えても大丈夫ですか?
  12. まとめ|弦交換ができると、ギターはもっと楽しくなる

まず結論|ギターの弦交換は自分でできる(20〜30分・500〜1,500円)

ギターの弦交換は自分でできます。楽器店に頼むと工賃660円〜+弦代がかかりますが、自分でやれば弦代(700〜2,000円程度)だけで済み、好きなタイミングで交換できます。必要な道具はニッパー・ストリングワインダー・クロスの3つで、合計1,500円ほどから揃います。

難しさはギターの種類で変わります。エレキとアコギは易しく、クラシックギターだけは「ナイロン弦を結ぶ」工程があるため最初は戸惑います。まずは自分のギターの行を確認してください。

ギターの種類 初回の所要時間 難しさ つまずくポイント 弦代の目安
エレキギター(固定ブリッジ) 20〜30分 ★☆☆☆☆ ペグの巻き方向 700〜1,500円
エレキギター(トレモロ搭載) 30〜45分 ★★☆☆☆ ブリッジが浮いて安定しない 700〜1,500円
エレキギター(フロイドローズ) 60〜90分 ★★★★☆ ロックナット・ファインチューナー 800〜1,800円
アコースティックギター 25〜40分 ★★☆☆☆ ブリッジピンが抜けない 900〜2,000円
クラシックギター 40〜60分 ★★★☆☆ ナイロン弦の結び方・伸び 1,000〜2,500円
ギターの種類別 弦交換の所要時間と難易度(初回の目安)

この記事では共通の基本5ステップをまず押さえたうえで、種類ごとの違う部分だけを個別に解説します。全部を読む必要はありません。

弦交換に必要な道具|最低限3つ、あると激変する2つ

最低限そろえるのはニッパー・ストリングワインダー・クロスの3つで、合計1,500円前後です。ここにブリッジピン抜き(アコギのみ)とチューナーが加わると作業時間が半分近くまで縮みます。全部そろえても3,000円ほどで、1回お店に頼む料金と大きくは変わりません。

道具 必要度 用途 価格の目安 代用できる?
ニッパー(ストリングカッター) 必須 余った弦を切る 500〜1,500円 工作用ニッパーで代用可。爪切りは不可
ストリングワインダー 必須級 ペグを高速で回す 300〜1,000円 手回しでも可能だが6本で10分以上余計にかかる
クロス(クリーニングクロス) 必須 指板・ボディの拭き上げ 300〜800円 メガネ拭きで代用可。ティッシュは繊維が残る
ブリッジピン抜き アコギは推奨 固いブリッジピンを外す ワインダー一体型が多い サウンドホールから指で押し上げる方法で代用可
チューナー 推奨 張った後の音合わせ 1,000〜3,000円 無料のスマホアプリで代用可
指板用オイル あれば ローズウッド指板の乾燥対策 800〜1,500円 年1〜2回で十分。メイプル指板には不要
弦交換に使う道具と価格の目安

ニッパーだけは必ず用意してください。張った弦を素手で外そうとすると、切れた弦の先端が跳ねて手や目を傷つける危険があります。

【共通】ギター弦の張り替え5ステップ

ギターの種類が違っても、弦交換の流れは「緩める→外す→掃除→張る→チューニング」の5ステップで共通です。違うのは3番目の「弦の固定方法」だけ。まずこの5ステップを頭に入れてから、自分のギターの章に進んでください。

ステップ1:弦を完全に緩めてから切る(最重要)

張ったままの弦をいきなり切るのは絶対にやめてください。ギターの6本の弦は合計70〜80kgの張力でネックを引っ張っており、その状態で切ると弦が高速で跳ね、ボディや自分に当たります。ペグを回して、指で弦をつまんでたわむくらいまで緩めてから、12フレット付近でニッパーを入れます。

ステップ2:古い弦を外す

ペグ側は巻き付いた弦をくるくると回して抜きます。ボディ側の外し方はギターの種類で変わるため、後述の各章を参照してください。外した弦は先端が鋭いので、丸めてからゴミ袋へ入れます(多くの自治体で不燃ごみ扱いです)。

ステップ3:弦がないうちに指板とフレットを掃除する

弦を外した状態は、1〜2ヶ月に一度しか訪れる掃除のチャンスです。クロスで指板の皮脂汚れを拭き、フレットの黒ずみを軽く磨きます。ローズウッドやエボニー指板が白く乾いていたら、指板用オイルを少量だけ塗ってすぐ拭き取ります。メイプル指板は塗装されているのでオイル不要です。この工程は2〜3分で終わり、弾き心地がはっきり変わります。

ステップ4:新しい弦を張る(太い6弦から)

6弦(一番太い弦)から順に張ります。ボディ側で弦を固定したら、ペグの穴に通し、ペグ1個分ほどのたるみを持たせてから巻き始めます。巻き数の目安は太い弦(6〜4弦)が2〜3周、細い弦(3〜1弦)が3〜5周。巻きはポストの上から下へ、隙間なく重ならないように整えると、チューニングが狂いにくくなります。

ステップ5:チューニングと「弦を伸ばす」作業

新品の弦は必ず伸びます。一度チューニングを合わせたら、各弦の12フレット付近を軽く持ち上げて数センチ引っ張り、また合わせる——これを3〜4回繰り返すと安定します。強く引きすぎる必要はありません。詳しい音合わせの手順はギターのチューニング方法も参考にしてください。

最後に余った弦をニッパーでカットします。ペグから5mmほど残して切ると、先端が指に刺さりにくくなります。

アコギ(アコースティックギター)の弦の張り替え方

アコギの弦交換で特有なのは「ブリッジピン」の扱いだけです。ピンを抜いてボールエンドを外し、新しい弦を入れてピンで押さえ直す——この1工程さえ覚えれば、あとは共通5ステップどおりです。初回で25〜40分が目安です。

ブリッジピンを安全に抜く

弦を完全に緩めてから、ブリッジピン抜き(ワインダー一体型が便利)でピンを真上に引き抜きます。ニッパーやペンチで挟んで抜くのは避けてください。ピンが割れたり、ブリッジの塗装が欠けたりします。工具がない場合は、サウンドホールから手を入れてピンの底を下から押し上げると簡単に浮きます。抜いたピンは順番が変わらないよう、1弦から6弦の並びのまま置いておきます。

新しい弦をブリッジに固定する

新しい弦のボールエンド側を軽く曲げてからブリッジの穴に落とし、溝がネック側を向くようにピンを差し込みます。ピンを指で押さえたまま弦を上に引っ張り、コツンと引っかかる手応えがあれば固定完了です。手応えがないままチューニングすると、途中でピンが飛び出します。

ペグへの巻き方(アコギは3弦と4弦で向きが変わる)

アコギはヘッドの左右にペグが3個ずつ並ぶタイプが主流です。6〜4弦と3〜1弦では、ペグを回す方向・巻きつく方向が左右対称に逆になります。どちらも「ヘッドの内側から外側へ」弦が出ていくのが正解です。迷ったら、外す前の古い弦がどう巻かれていたかをスマホで撮っておくと確実です。

エレキギターの弦の張り替え方

エレキの弦交換はブリッジの形式で手順が変わります。固定ブリッジ(レスポール等)なら20〜30分、シンクロナイズドトレモロ(ストラト等)は30〜45分、フロイドローズは60〜90分が目安です。まず自分のギターのブリッジを見て、どのタイプかを確認してください。

エレキギター弦の素材とゲージの選び方

固定ブリッジ(レスポール・テレキャス裏通しなど)

もっとも簡単なタイプです。テールピースの穴、またはボディ裏の穴から弦を通し、ボールエンドが引っかかったらそのままペグへ。レスポールなど「テールピースが浮くタイプ」は、全弦を外すとテールピースとブリッジがぐらつくので、倒れないように手で押さえるか、1本ずつ交換すると安心です。

シンクロナイズドトレモロ(ストラトなど)

ボディ裏のスプリングと弦が引っ張り合ってバランスしているため、全弦を外すとブリッジがボディ側に沈みます。そのまま張り直せば元に戻りますが、作業中にブリッジがガタつくのが気になる場合は、ブリッジの下にクロスを挟んでおくと安定します。ゲージ(弦の太さ)を変えたときは張力が変わるため、ブリッジの浮き量が変化します。その場合は裏のスプリングのネジで再調整が必要です。

フロイドローズ(ロック式トレモロ)

ここだけは初心者に難しいタイプです。手順は「ヘッドのロックナットを六角レンチで緩める→ファインチューナーを中央位置に戻す→弦のボールエンドをニッパーで切り落とす→ブリッジのサドルに挟んで固定→チューニング→ロックナットを締める→ファインチューナーで微調整」となります。1本張るごとに他の弦のピッチが動くため、全弦のチューニングを3〜4周繰り返す必要があります。初回は90分見ておくと焦りません。

クラシックギターの弦の張り替え方(ナイロン弦の結び方)

クラシックギターだけは、弦を「結んで」固定します。ボールエンドがないナイロン弦を、ブリッジ側とヘッド側の両方で結ぶ必要があるため、初回は40〜60分かかります。さらにナイロン弦はよく伸びるので、チューニングが安定するまで数日〜1週間かかる点も、スチール弦との大きな違いです。

ブリッジ側の結び方

ブリッジの穴に弦を10cmほど通し、折り返して弦本体の下をくぐらせます。そのまま輪を作り、折り返した端をその輪に2〜3回くぐらせてから、両側を引いて締めます。低音弦(6〜4弦・巻き弦)は2回、高音弦(3〜1弦・ツルツルしたナイロン単線)は滑りやすいので3回くぐらせるのが目安です。結び目がブリッジの後ろ側で止まり、表板に乗り上げていないことを必ず確認してください。表板に食い込むと傷が残ります。

ヘッド側(ローラー)の巻き方

ヘッドのローラーの穴に弦を通し、内側へ折り返して、弦自身の下を1〜2回くぐらせてロックします。あとは巻き上げるだけですが、巻きが外へ広がるとローラーの枠に擦れるので、内側に寄せながら巻きます。ナイロン弦は緩みやすいため、ロックを省略すると必ずほどけます。

チューニングが安定するまで数日かかる

ナイロン弦は張った直後から伸び続け、最初の数時間は音がどんどん下がります。1日目は数回チューニングし直す前提で考えてください。おおよそ3日〜1週間で落ち着きます。本番前日の交換は避け、最低でも3日前には張り替えておくのが安全です。

弦交換でつまずくポイントと対処法

初めての弦交換で起きるトラブルは、ほぼ4つに集中します。ブリッジピンが抜けない、弦が切れる、ペグの巻き方向を間違える、チューニングがすぐ狂う——いずれも原因がはっきりしており、対処法も決まっています。

失敗例 原因 対策
弦が切れて飛んでしまう 巻き付けが不十分/古い弦を一気に外した 1本ずつ交換/巻き付けは3〜5周
チューニングがすぐ狂う 弦が伸びきっていない/巻き付けが緩い 軽く引っ張って馴染ませる
ペグの巻き方が不安定 弦の長さが余りすぎ/足りなさすぎ 2〜3フレット分の余裕を残す
弦をギターに巻き付ける順番がわからない 初めての交換 動画や楽器店で確認しながら行う
クラシックギターに金属弦を張ってしまう 弦の種類を間違えた クラシックは必ずナイロン弦を使う

ブリッジピンが固くて抜けない

力任せに引っ張る前に、サウンドホールから手を入れてピンの底を下から押し上げてください。これで9割は浮きます。それでも動かない場合は、ピンの根元にクロスを当ててブリッジピン抜きでてこの原理を使います。ニッパーやペンチで直接挟むのはNGです。ピンが割れるだけでなく、ブリッジに傷が残ります。

張っている途中で弦が切れた

ほとんどの原因は「巻きすぎ」か「折り目の付けすぎ」です。ペグに通した弦を直角に折り曲げると、その一点に力が集中して切れます。折り目は緩やかに付けるだけで十分です。また、目標の音より上げすぎてから下げる巻き方も切れやすくなります。切れた1本だけ買い足すこともできますが、他の5本との音色の差が出るため、基本は6本セットで交換します。

ペグの巻き方向がわからなくなった

共通の原則は「弦がヘッドの内側から外側へ出ていく」です。ヘッド片側6連のタイプ(ストラトなど)は6本とも同じ向きですが、左右3個ずつのタイプ(アコギ・レスポールなど)は3弦と4弦の間で向きが反転します。外す前に古い弦の巻き方をスマホで撮影しておくのが、いちばん確実な保険です。

張り替えた直後からチューニングが狂う

新品の弦が伸びきっていないだけで、故障ではありません。12フレット付近を軽く持ち上げて引っ張り、チューニングし直す作業を3〜4回繰り返してください。それでも極端に狂う場合は、ペグへの巻き付けが緩いか、巻き数が足りていない可能性があります。太い弦2〜3周、細い弦3〜5周を目安に巻き直します。

ギター弦の交換頻度と「そろそろ替えどき」のサイン

弦の交換目安は、毎日弾く人で2〜4週間、週2〜3回で1〜2ヶ月、週1回程度で2〜3ヶ月です。ただし日数より確実なのは弦の状態で、「音が曇る」「サビや変色が出る」「チューニングが合いにくい」の3つが出たら、日数に関係なく交換のサインです。

演奏頻度 交換目安 補足
毎日弾く 2〜4週間ごと 音の劣化やサビが早い
週2〜3回 1〜2ヶ月ごと 初心者の標準的な目安
週1回程度 2〜3ヶ月ごと 音が曇ったら早めに交換
たまに弾く 半年〜1年ごと サビ・変色・チューニング不安定なら交換
ライブ・録音前 本番前に交換 新しい弦の音で確認する
ギター弦の寿命と交換タイミングの目安

指で弦の裏側(指板と接する面)をなぞってみてください。ザラつきや黒い汚れが付くようなら寿命です。弾く前後にクロスで弦を拭くだけで、この寿命は2倍近く延びます。保管環境や日常のケアについてはギターの保管・メンテナンス完全ガイドで詳しく解説しています。

自分で交換する vs お店に頼む|料金相場と所要時間

楽器店に頼む場合の工賃は660円〜(島村楽器・税込、弦代別)が相場で、所要時間は30〜60分です。自分でやれば工賃はかからず弦代だけですが、初回は道具代1,500円ほどがかかります。3回以上交換するなら、自分でやったほうが確実に安くなります。

項目 自分で交換 お店に頼む
1回あたりの費用 弦代のみ(700〜2,500円) 工賃660円〜+弦代
初期費用 道具代 約1,500円(初回のみ) なし
所要時間 初回30〜60分/慣れれば10〜15分 店で30〜60分(混雑時は預かり)
1本だけ切れたとき 手持ちのバラ弦で即対応 1本400円〜で対応可
フロイドローズ搭載 初回は難易度高め 頼む価値が大きい(1,500円〜)
向いている人 頻繁に弾く人、費用を抑えたい人 初めての1回、遠征・本番前で失敗できない人
弦交換を自分でやる場合とお店に頼む場合の比較(2026年8月時点の一般的な相場)

料金は店舗・ブリッジ形式・弦の本数によって変わります。最新の金額は各店舗の公式リペア料金表でご確認ください(本記事の情報確認日:2026年8月22日)。なお、初回だけお店に頼み、作業に立ち会わせてもらって覚えるという方法もおすすめです。多くの店舗が「やり方を教える」対応をしています。

【おまけ】交換用の弦の選び方とおすすめ11選

ここからは「次はどの弦を買うか」の話です。初心者が押さえるべきポイントは、①ギターの種類に合う弦を買う、②ゲージ(太さ)は細め〜標準から始める、③素材は定番から試す——この3つだけ。まずは種類を間違えないことが最優先です。

おすすめ弦11商品の違い早見表

この記事で紹介する11商品を先に一覧にしました。詳しい選び方は下の各項目で解説します。

商品名 種類 ゲージ/テンション 特徴 おすすめな人 注意点
ERNIE BALL SUPER SLINKY 2223 エレキ .009-.042 軽い弾き心地・定番 指の痛みが不安な初心者 太い音やダウンチューニングにはやや細い
D’Addario EXL120+ Super Light Plus エレキ .0095-.044 明るくバランスが良い 弾きやすさ+少し太い音 標準スーパーライトより少し太め
ELIXIR OPTIWEB #19002 エレキ .009-.042 長持ち・自然な手触り 手汗が多い人 通常弦より高価
D’Addario XTE0942 エレキ .009-.042 長寿命・安定感 チューニング安定重視 コスパ重視なら通常弦も比較
D’Addario EJ16 アコギ .012-.053 温かくバランス型 アコギ初心者の基準 指が痛い人には少し硬い場合あり
Martin MA140 アコギ .012-.054 明るくきらびやか ストローク・弾き語り 温かい音が好きな人には明るすぎる場合あり
Elixir NANOWEB 11052 アコギ .012-.053 長寿命・明るい音 弦交換を減らしたい人 コーティングの手触りに好みが出る
D’Addario XTAPB1253 アコギ .012-.053 温かい音+長寿命 EJ16の長持ち版を探す人 通常のEJ16より高価
D’Addario EJ45 クラシック Normal tension 標準的なナイロン弦 クラシック初心者 張り方が金属弦と違う
YAMAHA NS110 クラシック 標準的なセット弦 手頃で練習向き 交換に慣れたい初心者 音色重視ならEJ45なども比較

まず自分のギターに合う弦の種類を確認する

エレキ用・アコギ用・クラシック用は互換性がありません。特にクラシックギターに金属弦を張るとネックやブリッジが破損します。パッケージの「Electric/Acoustic/Classical(Nylon)」表記を必ず確認してください。

種類 主な素材 音の特徴 使うギター 注意点
エレキギター弦 ニッケル、ステンレス、ピュアニッケル 明るく、アンプで音作りしやすい エレキギター アコギやクラシックには基本的に使わない
アコースティックギター弦 80/20ブロンズ、フォスファーブロンズ 生音が大きく、きらびやか アコースティックギター エレキ弦より張りが強い
クラシックギター弦 ナイロン、フロロカーボン 柔らかく、丸い音 クラシックギター 金属弦を張らない
コーティング弦 素材表面にコーティング 錆びにくく長持ち エレキ・アコギ 通常弦より高価
フラットワウンド弦 巻き線の表面が平ら 滑らかでジャズ向き 主にエレキ 明るさは控えめ

ゲージ(弦の太さ)の選び方

初心者はエレキなら.009-.042、アコギなら.011-.052が基準です。細いほど押さえやすく指が痛くなりにくい代わりに音が細くなり、太いほど音は太くなりますが左手の負担が増えます。まずは細め〜標準から始め、慣れてから太くするのが失敗しない順序です。

ギター弦のゲージによる弾きやすさと音の違い
表記 主に使うギター 弾きやすさ 音の傾向 初心者へのおすすめ度
.008-.038 エレキ とても軽い 細く軽い 指が痛い人向け
.009-.042 エレキ 軽い 明るく扱いやすい 最初の候補
.010-.046 エレキ 標準 バランスが良い 迷った人向け
.011-.052 アコギ やや軽い 繊細で押さえやすい 指が痛い人向け
.012-.053 アコギ 標準 音量とバランスが良い 定番
.013-.056 アコギ 重め 太く力強い 初心者は慎重に
ゲージ エレキの目安 アコギの目安 弾きやすさ サウンド 向いている人
エクストラライト .008〜.038 .010〜.047 ★★★★★ 軽く細い 指が痛い初心者、手が小さい人
ライト .009〜.042 .011〜.052 ★★★★☆ 軽めで扱いやすい 初心者、リードギター、弾き語り初心者
レギュラーライト .010〜.046 .012〜.053 ★★★☆☆ バランスが良い 迷った人、ジャンル問わず使いたい人
ミディアム .011〜.049 .013〜.056 ★★☆☆☆ 太く安定 強いストローク、ブルース、ジャズ
ヘビー .012以上 .014以上 ★☆☆☆☆ 太く迫力がある ダウンチューニング、上級者

なお、ゲージを大きく変えるとネックの反りやオクターブピッチがずれることがあります。1段階までなら基本そのままで問題ありませんが、2段階以上変える場合はネック調整も検討してください。

素材とコーティングの違い

エレキはニッケルプレイテッドスチールが標準、アコギはフォスファーブロンズ(温かい)か80/20ブロンズ(明るい)の二択です。加えて、寿命を3〜5倍に延ばすコーティング弦(ELIXIRなど)という選択肢があります。価格は1.5〜2倍ですが、交換の手間を減らしたい初心者にはむしろ向いています。

ニッケル・ブロンズ・ナイロンなどギター弦素材の違い
素材 使うギター 音の特徴 向いている人
ニッケルプレイテッドスチール エレキ 明るくバランスが良い 最初の1セット、万能型
ピュアニッケル エレキ 丸く温かい ヴィンテージ系、ブルース
ステンレススチール エレキ 明るく硬め 手汗が多い人、抜け重視
80/20ブロンズ アコギ 明るくきらびやか ストローク、明るい音が好きな人
フォスファーブロンズ アコギ 温かくバランスが良い 弾き語り、アルペジオ、初心者
ナイロン クラシック 柔らかく丸い クラシック、ボサノヴァ、初心者
コーティング弦 エレキ・アコギ 音の劣化が遅い 弦交換を減らしたい人
表記 意味
.009-.042 1弦が.009インチ、6弦が.042インチのセット
10-46 .010-.046のレギュラーライト系
Light 標準よりやや軽めのゲージ
Super Light さらに細めで押さえやすい
Phosphor Bronze アコギ用フォスファーブロンズ弦
Nickel Wound エレキ用ニッケル系弦
Nylon / Normal Tension クラシックギター用ナイロン弦
Coated コーティング弦

エレキギターにおすすめの弦4選

最初の1セットは.009-.042か.010-.046のニッケル系から選べば間違いありません。以下は入手しやすく評価も安定している定番です。音作りをこれから広げたい方はマルチエフェクターおすすめランキング2026もあわせてどうぞ。

用途・スタイル おすすめゲージ 素材の目安
初心者・万能 .009〜.042 / .010〜.046 ニッケルプレイテッドスチール
ロック・ハードロック .010〜.046 ニッケル系
ブルース・ヴィンテージ系 .010〜.046 ピュアニッケル
メタル・ダウンチューニング .011〜.049以上 ニッケル / ステンレス
ジャズ .012以上 フラットワウンド
ERNIE BALL SUPER SLINKY 2223 エレキギター弦
D'Addario Super Light Plus EXL120+ エレキギター弦
ELIXIR OPTIWEB エレキギター用コーティング弦
D'Addario XT コーティング エレキギター弦 XTE0942

アコースティックギターにおすすめの弦5選

アコギは.011-.052(カスタムライト)か.012-.053(ライト)が基準です。指が痛い時期は.011から、しっかり鳴らしたくなったら.012へ。弾き語り中心なら温かいフォスファーブロンズが扱いやすい選択です。

用途・スタイル おすすめゲージ 素材の目安
初心者・弾き語り .011〜.052 フォスファーブロンズ
ストローク中心・明るい音 .012〜.053 80/20ブロンズ
アルペジオ・繊細な演奏 .011〜.052 フォスファーブロンズ
強いストローク・バンド .013〜.056 フォスファーブロンズ / 80/20
弦交換を減らしたい 各ゲージあり コーティング弦
D'Addario EJ26 アコースティックギター弦 フォスファーブロンズ
D'Addario EJ16 アコースティックギター弦
MARTIN MA140 アコースティックギター弦
Elixir NANOWEB アコースティックギター用コーティング弦
D'Addario XT フォスファーブロンズ コーティング弦 XTAPB1253

クラシックギターにおすすめの弦2選

クラシックギターはゲージではなくテンション(張力)で選びます。迷ったらノーマルテンションです。ハイテンションは音量が出る反面、押さえる力が必要になります。

種類 特徴 向いている人
ノーマルテンション 張りが標準で扱いやすい 初心者、迷った人
ハイテンション 張りが強く音量が出やすい 音量や張りのある音を求める人
ローテンション 押さえやすく柔らかい 指への負担を減らしたい人
ナイロン弦 温かく柔らかい音 クラシック初心者
フロロカーボン弦 明るく反応が速い 音の輪郭を出したい人
D'Addario EJ45 クラシックギター用ナイロン弦
YAMAHA NS110 クラシックギター用ナイロン弦

演奏スタイル別のおすすめと、迷ったときの診断

やりたい音楽が決まっているなら、スタイルから逆算するのが早道です。下の表で近いものを探してください。まだ決まっていない場合は、その下の診断表で今の悩みから選べます。

演奏スタイル おすすめゲージ 素材の目安 音の特徴
ポップス・J-POP弾き語り(アコギ) .011〜.052 フォスファーブロンズ 温かくバランスが良い
ロック・ポップス(エレキ) .009〜.042 / .010〜.046 ニッケル系 明るく抜けが良い
ブルース・ヴィンテージ .010〜.046 ピュアニッケル 丸く温かい
メタル・ハードロック .011〜.049以上 ニッケル / ステンレス 太く力強い
ジャズ .012以上 フラットワウンド 滑らかで丸い
クラシック・ボサノヴァ Normal / High tension ナイロン / フロロカーボン 柔らかく繊細
あなたの状況 選ぶ弦 ゲージ目安 素材 理由
エレキで指が痛い スーパーライト .009-.042 ニッケル系 押さえやすくチョーキングもしやすい
エレキで迷っている レギュラーライト .010-.046 ニッケル系 音と弾きやすさのバランスが良い
アコギで指が痛い カスタムライト .011-.052 フォスファーブロンズ ライトより押さえやすい
アコギで標準的に使いたい ライト .012-.053 フォスファーブロンズ / 80/20ブロンズ 音量と弾き心地のバランスが良い
クラシックギター ノーマルテンション Normal tension ナイロン 指にやさしく、クラシックギターに合う
弦がすぐ錆びる コーティング弦 普段と同じゲージ コーティング加工 長持ちしやすく交換頻度を減らせる
今の悩み 選ぶ弦
エレキで指が痛い .009-.042のスーパーライト
エレキで万能に使いたい .010-.046のレギュラーライト
アコギで指が痛い .011-.052のカスタムライト
アコギで定番の音がほしい フォスファーブロンズ .012-.053
弦がすぐ錆びる コーティング弦
クラシックギターを始めた ノーマルテンションのナイロン弦
メタルやダウンチューニングをしたい 太めのゲージ
ジャズっぽい丸い音がほしい フラットワウンド弦

弦選びでやりがちな失敗

もっとも多い失敗は「ギターの種類を確認せずに買う」と「太い弦を選びすぎる」の2つです。どちらも買う前の30秒の確認で防げます。

失敗例 起きること 対策
ギターの種類を確認せずに買う エレキ用・アコギ用・クラシック用を間違える パッケージのElectric / Acoustic / Classicalを確認する
太い弦を選びすぎる 指が痛くなり練習が続かない 最初は細め〜標準ゲージを選ぶ
クラシックギターに金属弦を張る 楽器に負担がかかる 必ずナイロン弦を選ぶ
ゲージを大きく変える チューニングや弦高、ネックの状態に影響する場合がある 大幅に変えるときは楽器店に相談する
安さだけで選ぶ すぐ錆びる、音がこもることがある 練習頻度と交換頻度で選ぶ
コーティング弦を万能だと思う 手触りや音の好みが分かれる 通常弦と比較してから選ぶ
ギター弦選びで初心者が確認するポイント

弦と同時にそろえておくと練習がはかどるものとして、ギターピックの選び方も参考にしてください。

ギター弦の交換に関するよくある質問

Q. ギターの弦交換はいくらくらいしますか?

楽器店に頼む場合の工賃は660円〜(税込・弦代別)が相場です。弦代は700〜2,500円なので、合計1,400〜3,200円ほど。自分で交換すれば工賃はかからず、弦代だけで済みます。

Q. ギターの弦は何ヶ月で交換すればいいですか?

毎日弾くなら2〜4週間、週2〜3回なら1〜2ヶ月、週1回程度なら2〜3ヶ月が目安です。日数より「音が曇る・サビが出る・チューニングが合いにくい」が優先サインです。

Q. ギターの弦を一本だけ交換する値段は?

楽器店の1本交換は400円〜(弦代別)が目安です。バラ売り弦は1本200〜500円ほど。ただし1本だけ新品にすると音色が浮くため、基本は6本セットでの交換が推奨されます。

Q. ギターの弦交換は自分でできますか?

できます。エレキとアコギは初回30〜60分、慣れれば10〜15分の作業です。必要な道具はニッパー・ストリングワインダー・クロスの3つ(合計1,500円ほど)だけです。

Q. アコギの弦交換は初心者でもできますか?

できます。アコギ特有の工程はブリッジピンの抜き差しだけです。ピンは工具かサウンドホールから下に押し上げれば抜け、ニッパーで挟むのだけは避ければ失敗しません。

Q. 弦を張ったままニッパーで切ってもいいですか?

いけません。6本で70〜80kgの張力がかかっており、切れた弦が跳ねてケガや楽器の傷につながります。必ずペグを回して完全に緩めてから切ってください。

Q. 弦は1本ずつ替えるべきですか、全部外していいですか?

どちらでも問題ありません。全部外すと指板やフレットを掃除できるメリットがあります。ただしレスポールのような浮くテールピースや、フロイドローズ搭載機は1本ずつのほうが安定します。

Q. 張り替えた直後にチューニングがすぐ狂うのはなぜ?

新品の弦が伸びきっていないためで、故障ではありません。12フレット付近を軽く引っ張ってから合わせ直す作業を3〜4回繰り返すと安定します。ナイロン弦は落ち着くまで3日〜1週間かかります。

Q. クラシックギターに金属弦を張ってもいいですか?

絶対に張らないでください。クラシックギターはナイロン弦の低い張力を前提に作られており、金属弦の張力でネックの反りやブリッジの剥がれが起こります。必ずナイロン弦を使用してください。

Q. 弦のゲージを変えても大丈夫ですか?

1段階までなら通常そのままで問題ありません。2段階以上変えると張力差でネックの反りやオクターブピッチがずれることがあるため、ネック調整をあわせて検討してください。

まとめ|弦交換ができると、ギターはもっと楽しくなる

ギターの弦交換は、初回でも30〜60分、慣れれば10〜15分で終わります。ポイントは次の5つです。

  • 弦は必ず完全に緩めてから切る(張ったまま切らない)
  • 道具はニッパー・ストリングワインダー・クロスの3つでOK
  • 巻き数は太い弦2〜3周、細い弦3〜5周
  • 張った後は引っ張って伸ばす作業を3〜4回
  • 交換目安は毎日弾くなら2〜4週間、音が曇ったら日数に関係なく交換

自分で交換できるようになると、弦の種類やゲージを自由に試せるようになり、音作りの幅が一気に広がります。次の1セットを選ぶときは、上のおすすめから気になったものを試してみてください。

これからギターを始める方・買い替えを検討している方はギター初心者おすすめ2026、練習メニューを整えたい方はギター初心者が覚えるストロークパターンギター弾き語り初心者の始め方もあわせてご覧ください。弾き語りを目指すならギター初心者おすすめ2026も役立ちます。音合わせの基本はギターのチューニング方法で確認できます。

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