ファゴット(バスーン)は、二枚のリードで鳴らす低音の木管楽器です。新品の値段は、価格を公表している4メーカー14機種で税込123万2,000円〜396万円と、約3.2倍の幅があります。この記事では機種ごとの価格表に加えて、付属品の違いを踏まえた初期費用と、5年続けたときの維持費を試算しました。
あわせて、オーボエやコントラファゴットとの違い、管の構造と音域、ドイツ式とフランス式の系統、中古や借用で始めるときの確認点も整理します。値段と役割の全体像をつかんでから、試奏や相談に進めます。

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ファゴット(バスーン)はどんな楽器?二枚のリードで鳴らす低音の木管楽器
ファゴットは、二枚の薄いリードの振動を、折り返した長い管に伝えて鳴らす木管楽器です。低音を支えるだけでなく、歌うような旋律や軽やかな短い音も受け持ちます。オーケストラでは木管の最低音を担当し、独奏楽器としても使われます。
ファゴット・バスーン・バッソンの呼び分け
英語のbassoon(バスーン)は、基本的にファゴットと同じ楽器を指します。フランス式の楽器を区別するときは「バッソン」と呼びます。名前は「束ねられた木」を表すフランス語やイタリア語に由来するという説があり、語源は一つに断定できません。買うときに迷うのは名称ではなく、どの方式・機種を選ぶかです。
オーボエ・コントラファゴットとの違いを表で比べる
オーボエも二枚リードの木管楽器ですが、管の形・大きさ・主に受け持つ音域が異なります。コントラファゴットは、ファゴットよりさらに低い音を受け持つ別の楽器です。
| 楽器 | 見分ける手がかり | 役割の目安 |
|---|---|---|
| ファゴット/バスーン | 折り返した長い木製管と曲がった金属管 | 低音の支え、和声、独奏 |
| オーボエ | 細い縦の管にリードを直接差す | 中高音の旋律や和声 |
| コントラファゴット | さらに長い管を折り畳んだ大型の楽器 | ファゴットより1オクターブ低い領域 |
全体の中の位置はオーケストラの楽器一覧で確認できます。オーボエを検討している場合はオーボエの解説も参考になります。
コントラファゴットは1オクターブ低い別の楽器
コントラファゴットは、ファゴットより1オクターブ低い音域を受け持つ別の楽器です。基本の構造は同じですが、必要な管がさらに長いため、扱いやすいように何重にも折り返した大型の作りになっています。オーケストラでは大編成の曲で加わるのが基本で、ファゴット奏者が持ち替えることもあります。リードも専用で、完成リードは1本4,070円(税込)から流通しています。
ファゴットの値段は税込123万〜396万円|機種別の価格表
公表価格が確認できた4メーカー14機種の新品は、税込123万2,000円〜396万円でした。同じメーカーでも、管体の厚みやケースの仕様が違うと50万円以上変わります。
メーカー・機種別の新品価格(4メーカー14機種)
| メーカー(国) | 機種 | 価格 |
|---|---|---|
| ヤマハ(日本) | YFG-811/YFG-812 | 3,410,000円 |
| ヤマハ(日本) | YFG-811C/YFG-812C | 3,960,000円 |
| フォックス(米国) | Model 300SS | 3,575,000円 |
| フォックス(米国) | Model 005S プレミアム | 3,245,000円 |
| フォックス(米国) | Model 006L スペシャル | 3,025,000円 |
| フォックス(米国) | Model 012L | 2,035,000円 |
| フォックス(米国) | Model 017L NIPPON | 1,595,000円 |
| シュライバー(ドイツ) | WS5031 SP | 2,200,000円 |
| シュライバー(ドイツ) | WS5016 SP | 1,595,000円 |
| シュライバー(ドイツ) | WS5010P SP | 1,232,000円 |
| オスカー・アドラー(ドイツ) | 1357 | 1,705,000円 |
| オスカー・アドラー(ドイツ) | 1357/125 | 1,672,000円 |
表に入らない価格帯もあります。通販には20万円台の輸入モデルが並び、ヘッケルは注文生産で価格を公表していません。店頭では標準価格から値引きされる場合があるため、実際の支払額は問い合わせで確認してください。
ファゴットが高いのはなぜ?価格差が生まれる理由
価格を分けるのは、キイの仕様、管体の材と厚み、手作業の量です。キイやローラーの本数を減らして価格を抑えたモデルもあるため、型番ごとに仕様を確認します。

| 要因 | 価格差の例 |
|---|---|
| 管体の厚み・ケースの仕様 | ヤマハ YFG-812(341万円)と YFG-812C(396万円)で55万円 |
| 機種のグレード | フォックス 017L NIPPON(159万5,000円)と 300SS(357万5,000円)で198万円 |
| ローラーの数 | シュライバー WS5010P SP とフォックス 017L NIPPON は4ローラー、ヤマハ YFG-811 は6ローラー |
| 生産のしかた | ヘッケルは注文生産、フォックスは年間2,500台以上を製造 |
主なメーカーと、ドイツ式・フランス式の系統
いま流通するファゴットの大半はドイツ式(ヘッケル式)です。ヘッケル社は1831年創業で、現在のバスーンの多くはこの会社が開発したシステムで作られています。
| メーカー | 国 | 位置づけ |
|---|---|---|
| ヘッケル | ドイツ | 1831年創業。ドイツ式の基となるシステムを開発。注文生産 |
| ピュヒナー | ドイツ | 1897年創業。国内に総代理店あり |
| モースマン | ドイツ | シュトゥットガルト近郊の工房で製作 |
| メーニッヒ&アドラー | ドイツ | 創業125年を超える2社が2000年に合併 |
| シュライバー | ドイツ | 国内取扱あり。123万円台から |
| オスカー・アドラー | ドイツ | 国内取扱あり。167万円台から |
| G.ヴォルフ | ドイツ | 国内取扱あり |
| フォックス | 米国 | 1949年設立。年間2,500台以上のダブルリード楽器を製造 |
| ヤマハ | 日本 | カスタムのYFG-811/812系 |
| ビュッフェ・クランポン | フランス | フランス式(ビュッフェ式)の系統 |
| 項目 | ドイツ式(ヘッケル式) | フランス式(ビュッフェ式) |
|---|---|---|
| 主な呼び名 | ファゴット/バスーン | バッソン |
| 現在の流通 | 世界的な主流 | 少数 |
| 基になった改良 | アルメンレーダーとヘッケルの改良 | 従来の仕組みを継承 |
| 用品の選び方 | 教則本もリードも方式で相性が変わる。名称ではなく使用機種を伝えて選ぶ | |
初期費用と5年の維持費を試算する
本体と用品を合計した初期費用は、価格を抑えた構成で125万3,340円、ヤマハの上位モデルで341万6,600円です。付属品が機種で違うため、買い足す金額も変わります。

付属品は機種で違う|買い足す物が変わる
ボーカルとケースは3機種とも付属します。一方、ストラップとスワブが付くのはヤマハだけで、シュライバーとフォックスは別に買います。替えボーカルは176,000円するため、2本付属するヤマハは最初の買い足しが少なくなります。
| 機種 | 付属ボーカル | 付属ケース | ストラップ・スワブ |
|---|---|---|---|
| シュライバー WS5010P SP | 1本(KER/No.2) | 軽量ギグバッグ | 付属なし |
| フォックス 017L NIPPON | 1本(FOX C No.1) | ソフトアーティストケース | 付属なし |
| ヤマハ YFG-811 | 2本(CN1S・CN2S) | FGC-802N | どちらも付属 |
ヤマハにはリードケース・コルクグリス・ポリシングクロス・ドライバーも付きます。本体価格だけを並べると、この差が見えません。
買い足す用品の価格
| 品目 | 価格 | 考え方 |
|---|---|---|
| 完成リード | 1本2,200〜3,080円 | 消耗品。どの機種でも必要 |
| ストラップ | 13,200円 | 付属しない機種では必須 |
| スワブ | 1,540円 | 演奏のたびに使う |
| 替えボーカル(新品) | 176,000円 | ヤマハ CN1S/CN2S の例 |
| 替えボーカル(中古) | 132,000円 | ヘッケル VCD-2 SP の例 |
| ケースの買い替え | 40,700〜132,000円 | 移動手段に合わせて選ぶ |
初期費用の合計モデル(3パターン)
前提:本体は上の価格表の公表価格。完成リード3本は1本2,200円で計算(2,200〜3,080円のため3本で最大9,240円)。ストラップとスワブは付属しない機種のみ加算。替えボーカルとケースの買い替えは含めていません。
| 構成 | 本体 | 買い足す用品 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 価格を抑えた構成(シュライバー WS5010P SP) | 1,232,000円 | 21,340円 | 1,253,340円 |
| 中位の構成(フォックス 017L NIPPON) | 1,595,000円 | 21,340円 | 1,616,340円 |
| 上位の構成(ヤマハ YFG-811) | 3,410,000円 | 6,600円 | 3,416,600円 |
用品側はストラップ・スワブが付かない機種で21,340円、付くヤマハではリード代の6,600円だけです。どの構成でも用品は総額の1.7%以下で、初期費用はほぼ本体の値段で決まります。店頭で値引きがあれば、その分だけ合計も下がります。
3年・5年の維持費を試算する
買ったあとに継続してかかるのは、消耗品のリード代が中心です。交換ペース別に計算すると、3年で2万6,400〜11万880円、5年で4万4,000〜18万4,800円になります。定期調整と修理は店ごとに料金が違うため、この表には含めていません。
前提:完成リード1本2,200〜3,080円で計算。金額はリード代だけです。
| 交換ペース | 年間の本数 | 1年 | 3年 | 5年 |
|---|---|---|---|---|
| 月1本 | 12本 | 26,400〜36,960円 | 79,200〜110,880円 | 132,000〜184,800円 |
| 2か月に1本 | 6本 | 13,200〜18,480円 | 39,600〜55,440円 | 66,000〜92,400円 |
| 3か月に1本 | 4本 | 8,800〜12,320円 | 26,400〜36,960円 | 44,000〜61,600円 |
初期費用と合わせると、価格を抑えた構成を2か月に1本のペースで5年使った場合、合計は131万9,340〜134万5,740円になります。ここに定期調整・修理・レッスン・練習場所の費用が加わります。
見積もりをそろえる条件
比べるときは、本体の型番に加えて、付属するボーカルやケース、保証・調整の範囲までそろえます。検索結果にはリードや教本も混ざるため、安い表示が本体の値段とは限りません。
| そろえる項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 機種 | 型番、方式(ドイツ式かフランス式)、新品か中古か |
| 付属 | ボーカルの本数と型番、ケースの種類、付属リードの有無 |
| 保証・調整 | 保証期間、初回調整が価格に含まれるか、以後の調整料金 |
| 試奏 | 同じ型番の在庫を試せるか、試奏室の有無 |
| 支払い | 値引き後の実売価格、分割の可否、下取りの可否 |
取扱いと最新価格は販売店に問い合わせ、試奏できる個体があるか確認しましょう。
中古・借用・持ち運びも同じ条件で確認する
中古や学校・楽団の備品は、使い始める前の点検が必要です。キイが動くかだけでなく、息漏れ、接続部、リードとの組合せを先生や修理担当者に見てもらいます。本体価格とは別に調整費がかかる前提で見積もります。
購入時はケースを持って移動できるかも確認します。「ジェントルマンタイプ」は管の分割位置を変えて収納をコンパクトにした方式で、男性専用という意味ではありません。使わなくなった楽器の相場は楽器買取の比較記事で確認できます。
長い管はどう収まる?部品と発音のしくみ
管を下で折り返すことで、演奏に必要な長さを持ちながら立てて構えられます。見た目に二本並んだ管は、二つの独立した楽器ではなく、つながった一本の通り道です。リードから入った息は、曲がった金属管のボーカルを通って木製の管へ進みます。「ボーカル」は歌手ではなく、リードと本体をつなぐ部品の名前です。

| 部品 | 場所と働き |
|---|---|
| リード | 二枚の薄い材料を振動させる吹き口 |
| ボーカル | 吹き口と本体をつなぐ曲がった金属管 |
| テナージョイント | ボーカルが入る側。ウイングジョイントとも呼ぶ |
| ダブルジョイント | 底の部分。内部で管がU字に折り返す |
| バスジョイント | 折り返した後の長い管 |
| ベルジョイント | 上側に開く出口の部分 |
大きさ・材質・内側の形には意味がある
組み立てた長さは約135cm、管を伸ばした長さは約260cmです。内側は入口から出口に向かって広がる円すい形で、木製管にたくさんの金属キイを付け、指が直接届かない穴も操作します。ヤマハのカスタムでは欧州産メープルの管体に、洋白製・銀メッキのキイが組まれています。外見の色だけで材質や音色を判定せず、個体の状態と実際の響きを比べましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | 木管楽器・ダブルリード属 |
| 組み立てた高さ | 約135cm |
| 管を伸ばした長さ | 約260cm |
| 管の内側 | 入口から出口へ広がる円すい形 |
| 管体の材 | メープル(ヤマハ YFG-811 は欧州産メープル) |
| キイの材 | 洋白製・銀メッキ(ヤマハ YFG-811 の例) |
| 音域 | 最低音B♭1から3オクターブ強(上限は楽器と奏者で変わる) |
| 記譜 | 実音。ヘ音記号が基本、高音部はテノール記号 |
| 組み立てのパーツ | リード、ボーカル、テナー/ダブル/バス/ベルの各ジョイント |
音域・音色と楽譜の読み方
ファゴットの音域は、最低音の変ロ(B♭1、ヘ音記号の五線のすぐ下)から3オクターブ強です。低い音の厚み、中音の歌うような響き、高い音の緊張感が、それぞれ別の場面で生きます。最高音は楽器・リード・奏者の技術で変わるため、一つの数字を初心者の到達目標にしません。
ヘ音記号を基本に、高い部分はテノール記号も読む
低い部分にはヘ音記号、高い部分にはテノール記号などが使われます。テノール記号はハ音記号の一種で、五線の下から4本目が中央のドを示します。記号の切替は楽器を持ち替える指示ではなく、加線を減らして読みやすくする工夫です。ファゴットは記された高さと実際の音が同じなので、まず記号が示す音の位置を確かめます。B♭管やE♭管と合わせるときの読み替えは移調楽器の早見表で確認できます。
指10本を使い、同じ音でも運指を選ぶ
ファゴットは両手の指10本を使い、音のつながりや音色に応じて替え指を選びます。左親指だけで10個のキイを受け持ちます。短く切るスタッカートやオクターブの跳躍も得意で、低音域でも音の立ち上がりが速いのが特徴です。一方、広い跳躍やトリルの吹きやすさは音の組合せで変わるため、譜面に書く前に奏者と運指・音量を相談してください。
歴史と演奏の役割:合奏でも独奏でも活躍する
ファゴットは低音を支える役割と、旋律を主役として奏でる役割の両方を持っています。時代と編成により、その使われ方は変わってきました。
ドゥルシアンからドイツ式・フランス式へ
祖先の一つとされるドゥルシアンは、長い管を折り返したダブルリード楽器です。16世紀中頃には2キイ、18世紀には3〜4キイでした。19世紀にアルメンレーダーとヘッケルがキイを増やす改良を進め、現在のドイツ式につながります。フランスでは従来の仕組みを継承したバッソンが残りました。教則本やリードも方式との相性があるため、名称だけで用品を買うより、使用機種を伝えるのが確実です。
オーケストラと吹奏楽では役割が変わる
オーケストラでは木管の最低音を受け持ち、和声の土台を作りながらソロも担当します。吹奏楽ではユーフォニアムとユニゾンで書かれることが多く、低音の響きに木管らしい色を足す役目になります。

| 編成 | 主な役割 | 組む相手 |
|---|---|---|
| オーケストラ | 木管の低音と和声の土台、ソロ | チェロ、コントラバス、低音木管 |
| 吹奏楽 | 低音の補強と木管的な色づけ | ユーフォニアム、バスクラリネット |
| 木管五重奏 | 最低声部を1本で担当 | フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン |
吹奏楽での低音の組み方はユーフォニアムの解説と合わせて読むと分かりやすくなります。
まず聴くなら、独奏・室内楽・合奏を一曲ずつ
三つの編成を聴くと、同じ楽器の役割の変化が分かります。曲全体を覚えるより、ファゴットが旋律を受け取るところや、ほかの楽器へ渡すところに注目してください。
| 入口 | 作品例 | 注目する点 |
|---|---|---|
| 協奏曲 | モーツァルト《ファゴット協奏曲》 | 独奏とオーケストラの交代 |
| 室内楽 | サン=サーンス《ファゴットとピアノのためのソナタ》作品168 | ピアノとの旋律の受け渡し |
| 管弦楽 | プロコフィエフ《ピーターと狼》 | おじいさんを表すファゴットの役割 |
木管五重奏や吹奏楽でも使われ、ジャズやポピュラー音楽に取り入れられる例もあります。ジャンル名だけで決まる楽器ではありません。
始める順番:体験・一音・片付けまでをセットにする
最初は体験できる場所と、リードや楽器の状態を相談できる相手を確保しましょう。道具を一度に買うより、自分が使う楽器で必要なものを確かめる方が無駄を減らせます。
体験で確認する四つのこと
体験では音を出すだけでなく、構え方と片付けも教わります。手の届き方や支え方には個人差があるため、写真だけで向き不向きを決めないようにします。
- ストラップ等で楽器を支え、無理なくリードに口が届くか。
- 指を伸ばし過ぎず、基本の穴やキイを押さえられるか。
- 先生が選んだ完成リードで、一音を落ち着いて出せるか。
- 練習場所・借用条件・次回までの片付け方が分かったか。
リードは完成品から選ぶ
最初からリードを自作する必要はありません。完成リードは1本2,200〜3,080円で、複数のメーカーから選べます。自分の楽器と吹き方に合うものを相談し、息・口の形・指を一度に変えずに確かめます。同じ音を伸ばすロングトーン、隣の音へ移る練習、短い旋律の順に進めると、どこが難しいか整理できます。
教本はレッスンで確認したことを整理するために使う
福士マリ子著『もっと音楽が好きになる上達の基本ファゴット』は、呼吸・構え・リードから基礎練習を学ぶ資料の候補です。実物を見てもらう指導に加え、復習の手がかりとして使えます。
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出版社の内容紹介で、A5・96頁と練習用付録を確認しています。上記カードは紙の書籍です。自分が必要な章を目次や見本で確認して選びましょう。
お手入れは、適合する用品で水分を取ることから
演奏後は管内と接続部の水分を取り、急な温度・湿度変化を避けます。掃除用品は楽器の内径に合うものを使い、引っ掛かったものを力任せに抜かないでください。スワブは管の中に通す布です。ボーカル内部には繊細な部分があるため、本体用の布やブラシを流用せず、機種に合う手順を教わります。

接続部がコルクか糸かでも扱いが異なり、糸巻き部にコルクグリスを一律に塗ることはしません。リード先端は薄く傷つきやすい部分です。洗浄・乾燥・保管方法を購入先に確認し、吹きにくさを無理に削って直そうとする前に相談します。日々の水分除去と、店に依頼する調整を分けて覚えましょう。
ファゴットについてよくある質問
名前や価格だけで決めず、実際に使う楽器と練習環境を確かめると、次の行動が決めやすくなります。
ファゴットの値段はいくらですか?
公表価格が確認できた4メーカー14機種で、税込123万2,000円〜396万円です。通販には20万円台の輸入モデルもあり、ヘッケルは注文生産で価格を公表していません。
ファゴットを始めるのに全部でいくらかかりますか?
本体に完成リード3本などを足すと、価格を抑えた構成で125万3,340円です。買い足す用品は最大2万1,340円で、費用のほとんどは本体で決まります。
ファゴットの維持費はどれくらいですか?
リード代が中心で、2か月に1本の交換なら5年で6万6,000〜9万2,400円です。ほかに定期調整と修理の費用がかかり、料金は店ごとに異なります。
ヤマハのファゴットの値段は?
YFG-811とYFG-812が税込3,410,000円、Cモデルの811C・812Cが3,960,000円です。ボーカル2本とケース、ストラップなどが付属します。
ファゴットが高いのはなぜですか?
キイの仕様、管体の材と厚み、手作業の量が価格を分けます。キイやローラーの本数を減らして価格を抑えたモデルもあるため、型番ごとに仕様を確認します。
ファゴットは難しいですか?
リードと息と指を同時に合わせる点が難所です。完成リードを先生に選んでもらい、ロングトーンから始めると確かめやすくなります。
ファゴットとはどういう意味ですか?
束ねた木を表す言葉が由来という説があります。英語ではバスーンと呼び、フランス式を区別するときはバッソンという名称も使います。
ファゴットとオーボエの違いは何ですか?
どちらも二枚リードですが、ファゴットは長い管を折り返し、主に低い領域を担当します。リードや運指も異なり、そのまま共用はできません。
コントラファゴットとの違いは何ですか?
コントラファゴットはファゴットより1オクターブ低い別の楽器です。管がさらに長く、何重にも折り返した大型の作りで、リードも専用のものを使います。
中古のファゴットを買うときの注意点は?
息漏れ、接続部、キイの動き、ボーカルとリードの相性を購入前に点検してもらいます。本体価格とは別に調整費がかかる前提で見積もります。
ファゴットに向いている人は?
音色に興味があり、息・指・リードの小さな変化を確かめながら練習できる人に向きます。体格だけで決めず、体験で支え方や指の届き方を確認しましょう。
まず一曲を聴き、気になった音の役割をメモしてから体験を探してみてください。購入相談には、使う場所・借りられる楽器・練習できる時間を書いて持参すると、必要な準備を具体的に相談できます。
出典・確認先
確認日:2026年9月12日。価格と仕様はすべてこの日に下記のページで確認しました。価格表はヤマハの希望小売価格と管楽器専門店ダクの標準価格、用品と付属品はダクとヤマハの表示です。初期費用と維持費は、これらの公表価格をもとに本文の前提で計算した試算値です。価格と在庫は変わるため、購入前に各社の最新表示をご確認ください。
価格・仕様の出典
- ヤマハ|ファゴット製品情報(本体・ボーカルの価格と仕様)
- 管楽器専門店ダク|ファゴット取扱商品(本体の標準価格と付属品)
- 管楽器専門店ダク|付属品・アクセサリー(リード・ストラップ・スワブ・ケース)
- 野中貿易|ファゴット(取扱ブランド)
- 伊藤楽器|ファゴット(キイ・ローラーの本数と価格の関係)
構造・奏法・歴史の参考


