ファゴット(バスーン)はどんな楽器?値段は機種別の価格表で比較

ミュージック

ファゴット(バスーン)は、二枚のリードで鳴らす低音の木管楽器です。新品の値段は、価格を公表している4メーカー14機種で税込123万2,000円〜396万円と、約3.2倍の幅があります。この記事では機種ごとの価格表に加えて、付属品の違いを踏まえた初期費用と、5年続けたときの維持費を試算しました。

あわせて、オーボエやコントラファゴットとの違い、管の構造と音域、ドイツ式とフランス式の系統、中古や借用で始めるときの確認点も整理します。値段と役割の全体像をつかんでから、試奏や相談に進めます。

音のしくみ・役割・始める準備の三つの入口を示す解説図

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  1. ファゴット(バスーン)はどんな楽器?二枚のリードで鳴らす低音の木管楽器
    1. ファゴット・バスーン・バッソンの呼び分け
    2. オーボエ・コントラファゴットとの違いを表で比べる
    3. コントラファゴットは1オクターブ低い別の楽器
  2. ファゴットの値段は税込123万〜396万円|機種別の価格表
    1. メーカー・機種別の新品価格(4メーカー14機種)
    2. ファゴットが高いのはなぜ?価格差が生まれる理由
    3. 主なメーカーと、ドイツ式・フランス式の系統
  3. 初期費用と5年の維持費を試算する
    1. 付属品は機種で違う|買い足す物が変わる
    2. 買い足す用品の価格
    3. 初期費用の合計モデル(3パターン)
    4. 3年・5年の維持費を試算する
    5. 見積もりをそろえる条件
    6. 中古・借用・持ち運びも同じ条件で確認する
  4. 長い管はどう収まる?部品と発音のしくみ
    1. 大きさ・材質・内側の形には意味がある
  5. 音域・音色と楽譜の読み方
    1. ヘ音記号を基本に、高い部分はテノール記号も読む
    2. 指10本を使い、同じ音でも運指を選ぶ
  6. 歴史と演奏の役割:合奏でも独奏でも活躍する
    1. ドゥルシアンからドイツ式・フランス式へ
    2. オーケストラと吹奏楽では役割が変わる
    3. まず聴くなら、独奏・室内楽・合奏を一曲ずつ
  7. 始める順番:体験・一音・片付けまでをセットにする
    1. 体験で確認する四つのこと
    2. リードは完成品から選ぶ
    3. 教本はレッスンで確認したことを整理するために使う
  8. お手入れは、適合する用品で水分を取ることから
  9. ファゴットについてよくある質問
    1. ファゴットの値段はいくらですか?
    2. ファゴットを始めるのに全部でいくらかかりますか?
    3. ファゴットの維持費はどれくらいですか?
    4. ヤマハのファゴットの値段は?
    5. ファゴットが高いのはなぜですか?
    6. ファゴットは難しいですか?
    7. ファゴットとはどういう意味ですか?
    8. ファゴットとオーボエの違いは何ですか?
    9. コントラファゴットとの違いは何ですか?
    10. 中古のファゴットを買うときの注意点は?
    11. ファゴットに向いている人は?
  10. 出典・確認先

ファゴット(バスーン)はどんな楽器?二枚のリードで鳴らす低音の木管楽器

ファゴットは、二枚の薄いリードの振動を、折り返した長い管に伝えて鳴らす木管楽器です。低音を支えるだけでなく、歌うような旋律や軽やかな短い音も受け持ちます。オーケストラでは木管の最低音を担当し、独奏楽器としても使われます。

ファゴット・バスーン・バッソンの呼び分け

英語のbassoon(バスーン)は、基本的にファゴットと同じ楽器を指します。フランス式の楽器を区別するときは「バッソン」と呼びます。名前は「束ねられた木」を表すフランス語やイタリア語に由来するという説があり、語源は一つに断定できません。買うときに迷うのは名称ではなく、どの方式・機種を選ぶかです。

オーボエ・コントラファゴットとの違いを表で比べる

オーボエも二枚リードの木管楽器ですが、管の形・大きさ・主に受け持つ音域が異なります。コントラファゴットは、ファゴットよりさらに低い音を受け持つ別の楽器です。

楽器 見分ける手がかり 役割の目安
ファゴット/バスーン 折り返した長い木製管と曲がった金属管 低音の支え、和声、独奏
オーボエ 細い縦の管にリードを直接差す 中高音の旋律や和声
コントラファゴット さらに長い管を折り畳んだ大型の楽器 ファゴットより1オクターブ低い領域

全体の中の位置はオーケストラの楽器一覧で確認できます。オーボエを検討している場合はオーボエの解説も参考になります。

コントラファゴットは1オクターブ低い別の楽器

コントラファゴットは、ファゴットより1オクターブ低い音域を受け持つ別の楽器です。基本の構造は同じですが、必要な管がさらに長いため、扱いやすいように何重にも折り返した大型の作りになっています。オーケストラでは大編成の曲で加わるのが基本で、ファゴット奏者が持ち替えることもあります。リードも専用で、完成リードは1本4,070円(税込)から流通しています。

ファゴットの値段は税込123万〜396万円|機種別の価格表

公表価格が確認できた4メーカー14機種の新品は、税込123万2,000円〜396万円でした。同じメーカーでも、管体の厚みやケースの仕様が違うと50万円以上変わります。

メーカー・機種別の新品価格(4メーカー14機種)

ファゴットの新品価格(税込)
メーカー(国) 機種 価格
ヤマハ(日本) YFG-811/YFG-812 3,410,000円
ヤマハ(日本) YFG-811C/YFG-812C 3,960,000円
フォックス(米国) Model 300SS 3,575,000円
フォックス(米国) Model 005S プレミアム 3,245,000円
フォックス(米国) Model 006L スペシャル 3,025,000円
フォックス(米国) Model 012L 2,035,000円
フォックス(米国) Model 017L NIPPON 1,595,000円
シュライバー(ドイツ) WS5031 SP 2,200,000円
シュライバー(ドイツ) WS5016 SP 1,595,000円
シュライバー(ドイツ) WS5010P SP 1,232,000円
オスカー・アドラー(ドイツ) 1357 1,705,000円
オスカー・アドラー(ドイツ) 1357/125 1,672,000円

表に入らない価格帯もあります。通販には20万円台の輸入モデルが並び、ヘッケルは注文生産で価格を公表していません。店頭では標準価格から値引きされる場合があるため、実際の支払額は問い合わせで確認してください。

ファゴットが高いのはなぜ?価格差が生まれる理由

価格を分けるのは、キイの仕様、管体の材と厚み、手作業の量です。キイやローラーの本数を減らして価格を抑えたモデルもあるため、型番ごとに仕様を確認します。

ファゴットの価格差を生む管体の材と厚み、キイの仕様、手作業の量を見比べる解説図
価格差が生まれるところ
要因 価格差の例
管体の厚み・ケースの仕様 ヤマハ YFG-812(341万円)と YFG-812C(396万円)で55万円
機種のグレード フォックス 017L NIPPON(159万5,000円)と 300SS(357万5,000円)で198万円
ローラーの数 シュライバー WS5010P SP とフォックス 017L NIPPON は4ローラー、ヤマハ YFG-811 は6ローラー
生産のしかた ヘッケルは注文生産、フォックスは年間2,500台以上を製造

主なメーカーと、ドイツ式・フランス式の系統

いま流通するファゴットの大半はドイツ式(ヘッケル式)です。ヘッケル社は1831年創業で、現在のバスーンの多くはこの会社が開発したシステムで作られています。

主なファゴットメーカー
メーカー 位置づけ
ヘッケル ドイツ 1831年創業。ドイツ式の基となるシステムを開発。注文生産
ピュヒナー ドイツ 1897年創業。国内に総代理店あり
モースマン ドイツ シュトゥットガルト近郊の工房で製作
メーニッヒ&アドラー ドイツ 創業125年を超える2社が2000年に合併
シュライバー ドイツ 国内取扱あり。123万円台から
オスカー・アドラー ドイツ 国内取扱あり。167万円台から
G.ヴォルフ ドイツ 国内取扱あり
フォックス 米国 1949年設立。年間2,500台以上のダブルリード楽器を製造
ヤマハ 日本 カスタムのYFG-811/812系
ビュッフェ・クランポン フランス フランス式(ビュッフェ式)の系統
ドイツ式とフランス式の違い
項目 ドイツ式(ヘッケル式) フランス式(ビュッフェ式)
主な呼び名 ファゴット/バスーン バッソン
現在の流通 世界的な主流 少数
基になった改良 アルメンレーダーとヘッケルの改良 従来の仕組みを継承
用品の選び方 教則本もリードも方式で相性が変わる。名称ではなく使用機種を伝えて選ぶ

初期費用と5年の維持費を試算する

本体と用品を合計した初期費用は、価格を抑えた構成で125万3,340円、ヤマハの上位モデルで341万6,600円です。付属品が機種で違うため、買い足す金額も変わります。

付属品を確かめて不足する用品だけを足し、初期費用と維持費を分ける考え方の図

付属品は機種で違う|買い足す物が変わる

ボーカルとケースは3機種とも付属します。一方、ストラップとスワブが付くのはヤマハだけで、シュライバーとフォックスは別に買います。替えボーカルは176,000円するため、2本付属するヤマハは最初の買い足しが少なくなります。

3機種の付属品比較
機種 付属ボーカル 付属ケース ストラップ・スワブ
シュライバー WS5010P SP 1本(KER/No.2) 軽量ギグバッグ 付属なし
フォックス 017L NIPPON 1本(FOX C No.1) ソフトアーティストケース 付属なし
ヤマハ YFG-811 2本(CN1S・CN2S) FGC-802N どちらも付属

ヤマハにはリードケース・コルクグリス・ポリシングクロス・ドライバーも付きます。本体価格だけを並べると、この差が見えません。

買い足す用品の価格

用品の価格(税込)
品目 価格 考え方
完成リード 1本2,200〜3,080円 消耗品。どの機種でも必要
ストラップ 13,200円 付属しない機種では必須
スワブ 1,540円 演奏のたびに使う
替えボーカル(新品) 176,000円 ヤマハ CN1S/CN2S の例
替えボーカル(中古) 132,000円 ヘッケル VCD-2 SP の例
ケースの買い替え 40,700〜132,000円 移動手段に合わせて選ぶ

初期費用の合計モデル(3パターン)

前提:本体は上の価格表の公表価格。完成リード3本は1本2,200円で計算(2,200〜3,080円のため3本で最大9,240円)。ストラップとスワブは付属しない機種のみ加算。替えボーカルとケースの買い替えは含めていません。

ファゴットを始めるときの初期費用(税込)
構成 本体 買い足す用品 合計
価格を抑えた構成(シュライバー WS5010P SP) 1,232,000円 21,340円 1,253,340円
中位の構成(フォックス 017L NIPPON) 1,595,000円 21,340円 1,616,340円
上位の構成(ヤマハ YFG-811) 3,410,000円 6,600円 3,416,600円

用品側はストラップ・スワブが付かない機種で21,340円、付くヤマハではリード代の6,600円だけです。どの構成でも用品は総額の1.7%以下で、初期費用はほぼ本体の値段で決まります。店頭で値引きがあれば、その分だけ合計も下がります。

3年・5年の維持費を試算する

買ったあとに継続してかかるのは、消耗品のリード代が中心です。交換ペース別に計算すると、3年で2万6,400〜11万880円、5年で4万4,000〜18万4,800円になります。定期調整と修理は店ごとに料金が違うため、この表には含めていません。

前提:完成リード1本2,200〜3,080円で計算。金額はリード代だけです。

リード代の試算(税込)
交換ペース 年間の本数 1年 3年 5年
月1本 12本 26,400〜36,960円 79,200〜110,880円 132,000〜184,800円
2か月に1本 6本 13,200〜18,480円 39,600〜55,440円 66,000〜92,400円
3か月に1本 4本 8,800〜12,320円 26,400〜36,960円 44,000〜61,600円

初期費用と合わせると、価格を抑えた構成を2か月に1本のペースで5年使った場合、合計は131万9,340〜134万5,740円になります。ここに定期調整・修理・レッスン・練習場所の費用が加わります。

見積もりをそろえる条件

比べるときは、本体の型番に加えて、付属するボーカルやケース、保証・調整の範囲までそろえます。検索結果にはリードや教本も混ざるため、安い表示が本体の値段とは限りません。

見積もりをそろえる条件
そろえる項目 確認する内容
機種 型番、方式(ドイツ式かフランス式)、新品か中古か
付属 ボーカルの本数と型番、ケースの種類、付属リードの有無
保証・調整 保証期間、初回調整が価格に含まれるか、以後の調整料金
試奏 同じ型番の在庫を試せるか、試奏室の有無
支払い 値引き後の実売価格、分割の可否、下取りの可否

取扱いと最新価格は販売店に問い合わせ、試奏できる個体があるか確認しましょう。

中古・借用・持ち運びも同じ条件で確認する

中古や学校・楽団の備品は、使い始める前の点検が必要です。キイが動くかだけでなく、息漏れ、接続部、リードとの組合せを先生や修理担当者に見てもらいます。本体価格とは別に調整費がかかる前提で見積もります。

購入時はケースを持って移動できるかも確認します。「ジェントルマンタイプ」は管の分割位置を変えて収納をコンパクトにした方式で、男性専用という意味ではありません。使わなくなった楽器の相場は楽器買取の比較記事で確認できます。

長い管はどう収まる?部品と発音のしくみ

管を下で折り返すことで、演奏に必要な長さを持ちながら立てて構えられます。見た目に二本並んだ管は、二つの独立した楽器ではなく、つながった一本の通り道です。リードから入った息は、曲がった金属管のボーカルを通って木製の管へ進みます。「ボーカル」は歌手ではなく、リードと本体をつなぐ部品の名前です。

リードとボーカルから管が下へ進み、ダブルジョイントで折り返してベルへつながる模式図
ファゴットの部品
部品 場所と働き
リード 二枚の薄い材料を振動させる吹き口
ボーカル 吹き口と本体をつなぐ曲がった金属管
テナージョイント ボーカルが入る側。ウイングジョイントとも呼ぶ
ダブルジョイント 底の部分。内部で管がU字に折り返す
バスジョイント 折り返した後の長い管
ベルジョイント 上側に開く出口の部分

大きさ・材質・内側の形には意味がある

組み立てた長さは約135cm、管を伸ばした長さは約260cmです。内側は入口から出口に向かって広がる円すい形で、木製管にたくさんの金属キイを付け、指が直接届かない穴も操作します。ヤマハのカスタムでは欧州産メープルの管体に、洋白製・銀メッキのキイが組まれています。外見の色だけで材質や音色を判定せず、個体の状態と実際の響きを比べましょう。

ファゴットの基本仕様
項目 内容
分類 木管楽器・ダブルリード属
組み立てた高さ 約135cm
管を伸ばした長さ 約260cm
管の内側 入口から出口へ広がる円すい形
管体の材 メープル(ヤマハ YFG-811 は欧州産メープル)
キイの材 洋白製・銀メッキ(ヤマハ YFG-811 の例)
音域 最低音B♭1から3オクターブ強(上限は楽器と奏者で変わる)
記譜 実音。ヘ音記号が基本、高音部はテノール記号
組み立てのパーツ リード、ボーカル、テナー/ダブル/バス/ベルの各ジョイント

音域・音色と楽譜の読み方

ファゴットの音域は、最低音の変ロ(B♭1、ヘ音記号の五線のすぐ下)から3オクターブ強です。低い音の厚み、中音の歌うような響き、高い音の緊張感が、それぞれ別の場面で生きます。最高音は楽器・リード・奏者の技術で変わるため、一つの数字を初心者の到達目標にしません。

ヘ音記号を基本に、高い部分はテノール記号も読む

低い部分にはヘ音記号、高い部分にはテノール記号などが使われます。テノール記号はハ音記号の一種で、五線の下から4本目が中央のドを示します。記号の切替は楽器を持ち替える指示ではなく、加線を減らして読みやすくする工夫です。ファゴットは記された高さと実際の音が同じなので、まず記号が示す音の位置を確かめます。B♭管やE♭管と合わせるときの読み替えは移調楽器の早見表で確認できます。

指10本を使い、同じ音でも運指を選ぶ

ファゴットは両手の指10本を使い、音のつながりや音色に応じて替え指を選びます。左親指だけで10個のキイを受け持ちます。短く切るスタッカートやオクターブの跳躍も得意で、低音域でも音の立ち上がりが速いのが特徴です。一方、広い跳躍やトリルの吹きやすさは音の組合せで変わるため、譜面に書く前に奏者と運指・音量を相談してください。

歴史と演奏の役割:合奏でも独奏でも活躍する

ファゴットは低音を支える役割と、旋律を主役として奏でる役割の両方を持っています。時代と編成により、その使われ方は変わってきました。

ドゥルシアンからドイツ式・フランス式へ

祖先の一つとされるドゥルシアンは、長い管を折り返したダブルリード楽器です。16世紀中頃には2キイ、18世紀には3〜4キイでした。19世紀にアルメンレーダーとヘッケルがキイを増やす改良を進め、現在のドイツ式につながります。フランスでは従来の仕組みを継承したバッソンが残りました。教則本やリードも方式との相性があるため、名称だけで用品を買うより、使用機種を伝えるのが確実です。

オーケストラと吹奏楽では役割が変わる

オーケストラでは木管の最低音を受け持ち、和声の土台を作りながらソロも担当します。吹奏楽ではユーフォニアムとユニゾンで書かれることが多く、低音の響きに木管らしい色を足す役目になります。

低音の支え、和声の土台、独奏の旋律というファゴットの役割を重なりと線の動きで示す図
編成別に見たファゴットの役割
編成 主な役割 組む相手
オーケストラ 木管の低音と和声の土台、ソロ チェロ、コントラバス、低音木管
吹奏楽 低音の補強と木管的な色づけ ユーフォニアム、バスクラリネット
木管五重奏 最低声部を1本で担当 フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン

吹奏楽での低音の組み方はユーフォニアムの解説と合わせて読むと分かりやすくなります。

まず聴くなら、独奏・室内楽・合奏を一曲ずつ

三つの編成を聴くと、同じ楽器の役割の変化が分かります。曲全体を覚えるより、ファゴットが旋律を受け取るところや、ほかの楽器へ渡すところに注目してください。

聴きはじめの3曲
入口 作品例 注目する点
協奏曲 モーツァルト《ファゴット協奏曲》 独奏とオーケストラの交代
室内楽 サン=サーンス《ファゴットとピアノのためのソナタ》作品168 ピアノとの旋律の受け渡し
管弦楽 プロコフィエフ《ピーターと狼》 おじいさんを表すファゴットの役割

木管五重奏や吹奏楽でも使われ、ジャズやポピュラー音楽に取り入れられる例もあります。ジャンル名だけで決まる楽器ではありません。

始める順番:体験・一音・片付けまでをセットにする

最初は体験できる場所と、リードや楽器の状態を相談できる相手を確保しましょう。道具を一度に買うより、自分が使う楽器で必要なものを確かめる方が無駄を減らせます。

体験で確認する四つのこと

体験では音を出すだけでなく、構え方と片付けも教わります。手の届き方や支え方には個人差があるため、写真だけで向き不向きを決めないようにします。

  • ストラップ等で楽器を支え、無理なくリードに口が届くか。
  • 指を伸ばし過ぎず、基本の穴やキイを押さえられるか。
  • 先生が選んだ完成リードで、一音を落ち着いて出せるか。
  • 練習場所・借用条件・次回までの片付け方が分かったか。

リードは完成品から選ぶ

最初からリードを自作する必要はありません。完成リードは1本2,200〜3,080円で、複数のメーカーから選べます。自分の楽器と吹き方に合うものを相談し、息・口の形・指を一度に変えずに確かめます。同じ音を伸ばすロングトーン、隣の音へ移る練習、短い旋律の順に進めると、どこが難しいか整理できます。

教本はレッスンで確認したことを整理するために使う

福士マリ子著『もっと音楽が好きになる上達の基本ファゴット』は、呼吸・構え・リードから基礎練習を学ぶ資料の候補です。実物を見てもらう指導に加え、復習の手がかりとして使えます。

音楽之友社 もっと音楽が好きになる 上達の基本 ファゴット

出版社の内容紹介で、A5・96頁と練習用付録を確認しています。上記カードは紙の書籍です。自分が必要な章を目次や見本で確認して選びましょう。

お手入れは、適合する用品で水分を取ることから

演奏後は管内と接続部の水分を取り、急な温度・湿度変化を避けます。掃除用品は楽器の内径に合うものを使い、引っ掛かったものを力任せに抜かないでください。スワブは管の中に通す布です。ボーカル内部には繊細な部分があるため、本体用の布やブラシを流用せず、機種に合う手順を教わります。

管内の水分、部品に合う用品、無理に引かず相談する判断を整理したお手入れの注意図

接続部がコルクか糸かでも扱いが異なり、糸巻き部にコルクグリスを一律に塗ることはしません。リード先端は薄く傷つきやすい部分です。洗浄・乾燥・保管方法を購入先に確認し、吹きにくさを無理に削って直そうとする前に相談します。日々の水分除去と、店に依頼する調整を分けて覚えましょう。

ファゴットについてよくある質問

名前や価格だけで決めず、実際に使う楽器と練習環境を確かめると、次の行動が決めやすくなります。

ファゴットの値段はいくらですか?

公表価格が確認できた4メーカー14機種で、税込123万2,000円〜396万円です。通販には20万円台の輸入モデルもあり、ヘッケルは注文生産で価格を公表していません。

ファゴットを始めるのに全部でいくらかかりますか?

本体に完成リード3本などを足すと、価格を抑えた構成で125万3,340円です。買い足す用品は最大2万1,340円で、費用のほとんどは本体で決まります。

ファゴットの維持費はどれくらいですか?

リード代が中心で、2か月に1本の交換なら5年で6万6,000〜9万2,400円です。ほかに定期調整と修理の費用がかかり、料金は店ごとに異なります。

ヤマハのファゴットの値段は?

YFG-811とYFG-812が税込3,410,000円、Cモデルの811C・812Cが3,960,000円です。ボーカル2本とケース、ストラップなどが付属します。

ファゴットが高いのはなぜですか?

キイの仕様、管体の材と厚み、手作業の量が価格を分けます。キイやローラーの本数を減らして価格を抑えたモデルもあるため、型番ごとに仕様を確認します。

ファゴットは難しいですか?

リードと息と指を同時に合わせる点が難所です。完成リードを先生に選んでもらい、ロングトーンから始めると確かめやすくなります。

ファゴットとはどういう意味ですか?

束ねた木を表す言葉が由来という説があります。英語ではバスーンと呼び、フランス式を区別するときはバッソンという名称も使います。

ファゴットとオーボエの違いは何ですか?

どちらも二枚リードですが、ファゴットは長い管を折り返し、主に低い領域を担当します。リードや運指も異なり、そのまま共用はできません。

コントラファゴットとの違いは何ですか?

コントラファゴットはファゴットより1オクターブ低い別の楽器です。管がさらに長く、何重にも折り返した大型の作りで、リードも専用のものを使います。

中古のファゴットを買うときの注意点は?

息漏れ、接続部、キイの動き、ボーカルとリードの相性を購入前に点検してもらいます。本体価格とは別に調整費がかかる前提で見積もります。

ファゴットに向いている人は?

音色に興味があり、息・指・リードの小さな変化を確かめながら練習できる人に向きます。体格だけで決めず、体験で支え方や指の届き方を確認しましょう。

まず一曲を聴き、気になった音の役割をメモしてから体験を探してみてください。購入相談には、使う場所・借りられる楽器・練習できる時間を書いて持参すると、必要な準備を具体的に相談できます。

出典・確認先

確認日:2026年9月12日。価格と仕様はすべてこの日に下記のページで確認しました。価格表はヤマハの希望小売価格と管楽器専門店ダクの標準価格、用品と付属品はダクとヤマハの表示です。初期費用と維持費は、これらの公表価格をもとに本文の前提で計算した試算値です。価格と在庫は変わるため、購入前に各社の最新表示をご確認ください。

価格・仕様の出典

構造・奏法・歴史の参考

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