Epiphoneは、Gibson系のモデルと独自のモデルを持つ楽器ブランドです。エレキ・アコギ・ベースの製品地図を作り、モデル名とシリーズ名を分けながら、構造・弦の長さ・音を拾う部品で代表10機種を比べます。
Les Paul、SG、Casinoはモデルの名前、Inspired by GibsonやOriginalは製品をまとめるコレクションの名前です。一つのモデルが複数の分類に載ることもあり、すべてを一本の価格順に並べると関係を見失います。本稿は主要な系列の全体像を整理する案内で、歴代の全仕様・全色を網羅する商品台帳や試奏による順位ではありません。

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- Epiphoneの製品は「楽器・モデル・コレクション」の3段階で読む
- 主要コレクションとシリーズの関係
- 代表10機種を構造・スケール・ピックアップで比較
- ソリッドのエレキ|Les PaulとSG、二つのCustomを区別する
- 空洞を持つエレキ|ES-335・Casino・ES-339・Sheraton
- アコギ|J-45・Hummingbird・J-200・Doveの形と系列
- ベース|Embassy・SG・Thunderbird・Grabber・Jack Casadyを見渡す
- 買う直前は名前の全文と「変わる箇所」を照合する
- Epiphoneの製品・シリーズについてよくある疑問
- まとめ|モデルを選び、シリーズと販売仕様を重ねる
- 出典・参考資料
Epiphoneの製品は「楽器・モデル・コレクション」の3段階で読む
まずエレキギター・アコースティックギター・ベースを分け、その中でモデルの形を選び、最後にコレクションと細かな仕様を合わせます。例えばLes Paul Customという名前だけでは、通常系列かInspired by Gibson Custom系列かが決まりません。
| 分類する軸 | 名前の例 | その軸で分かること | 別に読むこと |
|---|---|---|---|
| 楽器の種類 | エレキ、アコギ、ベース | 音域と基本の演奏・接続 | 具体的な形、音を拾う仕組み |
| モデル・形状 | Les Paul、SG、ES-335、Casino、J-45、Embassy | 形や構造の出発点 | 同じ名前の世代・系列・付属品 |
| コレクション | Inspired by Gibson、Original、Artistなど | Gibson系、独自意匠、共同開発などの位置付け | 型番ごとの部品、製造地、販売セット |
| 仕様を示す末尾 | Standard、Custom、EC、Figured、Reissue | そのモデル内の特徴をたどる入口 | 末尾の意味が実際の仕様にどう表れるか |
エレキギターは弦の振動をピックアップで拾ってアンプなどへ送る楽器です。ピックアップは弦の振動を電気信号へ変える部品で、取り付け位置や構造によって音の材料が変わります。アコギは空洞の胴と表板の振動で音を響かせ、電子部品付きならその音を増幅機器にも送れます。ベースは低い音域を担当する別の楽器で、ギターに太い弦を張った製品としては扱いません。
この読み方なら「Gibsonのレスポールに近い形が欲しい」「Epiphone独自のCasinoが欲しい」「弾き語り用のアコギが欲しい」という三人が、最初から違う枝へ進めます。初心者か経験者かだけでブランド内の全モデルを二分するより、必要な構造と音を先にそろえられるためです。
また、Customは装飾や仕様を示すモデル名に現れる一方、Inspired by Gibson Customはコレクション名にも現れます。この二つを同じ単語だからと一つにすると、ピックアップやケースの違う商品を同じものとして比べてしまいます。後の10機種では、コレクション名を含むCustomを一台選び、通常のCustomとの相違点も示します。
主要コレクションとシリーズの関係
Gibson由来の形を探す入口がInspired by Gibson、Epiphoneの独自モデルを探す入口がOriginalやOriginal Designerです。Artistは演奏家とのモデル、ModernやFuturaなどは現代的な機能を探す手掛かりになりますが、分類は相互に重なります。
| 国内公式の分類・系列 | 主な意味 | 具体的なモデルの例 | 見るべき差 |
|---|---|---|---|
| Inspired by Gibson/Inspired by Gibson Original | Gibson由来のデザインを展開 | Les Paul Standard、SG Standard、ES-335 | ネックの形、部品、更新前後の仕様 |
| Inspired by Gibson Custom | Gibson Customとの協業や復刻を含む | Les Paul Custom、1959 Les Paul Standard Reissueなど | 搭載部品、復刻する内容、付属ケース |
| Inspired by Gibson Modern | 現代的な仕様を持つGibson系モデル | Les Paul Custom、Tribute、SG Customなど | 同じ名前の他系列との区別 |
| Original/Original Designer | Epiphoneの独自の形や意匠 | Casino、Sheraton、Riviera、Coronet、Wilshire、Crestwood | 空洞の構造、ピックアップ、形 |
| Artist | 演奏家と結び付いた仕様 | Dave Grohl、Shinichi Ubukata、Jack Casadyなどのモデル | 通常モデルから変わった部品や構造 |
| Futura | 伝統的な形へ演奏・音色切替の機能を加える系列 | Futura SG Custom、Futura ES-355など | フレット材、指板の丸み、切替回路 |
| Prophecy | 歪みを多用する演奏などに向けた現代的な系列 | Les Paul、SG、Flying Vなど | 刷新の世代、電池を使う部品、弦長、調整方法 |
| アコギのInspired by Gibson/Inspired by Gibson Custom/Original/Modern/Artist | 生音の構造と増幅機能を含む分類 | J-45、Hummingbird、J-200、Doveなど | 単板・積層材、胴形状、搭載する電子部品 |
| Basses | ベースの製品群をまとめる分類 | Embassy、SG Bass、Thunderbird、Grabber、Jack Casady | 弦長、構造、取り付け位置、操作 |
国内公式では、Inspired by Gibsonの大きな一覧の中に、OriginalやCustomとしても掲載される製品があります。どれか一つだけが正しいという排他的な分類ではありません。表は価格の上下関係を保証するものではなく、見たい仕様へたどり着くための地図です。Artistだから常に高価、Modernだから必ず電池が必要、といった決め方はしません。
Futura SG Customを具体例にすると、通常のSGの形に加え、音程の区切りとなる金属部分であるステンレス製フレット、弦を押さえる面である指板に10〜14インチの丸み変化、ProBucker Ignite、つまみを引き上げる音色切替を備えます。コンパウンド・ラジアスとは、低い位置と高い位置で指板の丸みを変える設計です。系列の名前を覚えるより、このような差を使うかで通常モデルとの候補を分けられます。
Prophecyは国内販売店が2026年10月に刷新を案内する一方、グローバル公式の一覧には従来名・従来色の製品も載っています。新しい名称の表記だけを、店頭のすべてのProphecyへ当てはめることはできません。買う候補では個別の型番・弦長・ピックアップを合わせ、本稿の10機種へ新旧を混ぜたProphecyの順位は加えていません。
Reissueは過去のモデルを再解釈・再現する製品名に付く言葉です。ただし、名前に年が入っていることと、その年に製造された中古品であることは別です。例えば1959 Les Paul Standard Reissueは1959年そのものの製造品という意味ではありません。年式を示す名前と販売品の製造年を区別すると、新品の復刻とヴィンテージの検索を混同せずに済みます。
代表10機種を構造・スケール・ピックアップで比較
以下の10機種は、ブランドの主要な構造の違いをつかむための代表例です。ソリッドのエレキ、空洞を持つエレキ、電子部品付きアコギ、ベースを、同じ比較軸で整理しました。
| モデル・販売仕様 | 楽器・構造 | スケール | ピックアップ | 基本の操作 |
|---|---|---|---|---|
| Les Paul Standard 50s Goldtop | エレキ・ソリッド | 628.65mm | ProBucker 1/2 | 2音量・2トーン・3段切替 |
| SG Standard Ebony | エレキ・ソリッド | 628.65mm | ProBucker 2/3 | 2音量・2トーン・3段切替 |
| ES-335 Rosewood Cherry | エレキ・セミホロウ | 628.65mm | Alnico Classic PRO×2 | 2音量・2トーン・3段切替 |
| Casino with Rosewood Fretboard Vintage Sunburst | エレキ・フルホロウ | 628.65mm | Dogear P-90 PRO×2 | 2音量・2トーン・3段切替 |
| Inspired by Gibson Custom Les Paul Custom Ebony | エレキ・ソリッド | 628.65mm | Gibson USA 490R/498T | 2音量・2トーン・3段切替 |
| J-45 Studio EC Natural | アコギ・表板単板、側裏積層 | 628.65mm | Fishman S-Core | Presys II・側面の音量/低高音/位相/チューナー |
| Hummingbird Standard Cherry Sunburst | アコギ・オール単板 | 628.65mm | Fishman S-Core | Presys VT・サウンドホールの音量/トーン |
| Embassy Bass Sparkling Burgundy(従来仕様) | ベース・ソリッド | 863.6mm/34インチ | ProBucker 760 Bass×2 | 音量・ブレンド・トーン |
| ES-339 with Rosewood Fretboard Vintage Sunburst | エレキ・小型セミホロウ | 628.0mm(公式公称) | Alnico Classic PRO×2 | 2音量・2トーン・3段切替 |
| Sheraton Vintage Sunburst | エレキ・セミホロウ | 628.65mm | ProBucker Mini-Humbucker×2 | 2音量・2トーン・3段切替 |
スケールは、弦が実際に振動する長さの設計値で、胴の全長とは異なります。表の628.0mmと628.65mmは公式の公称表記を残しており、0.65mmを演奏性の優劣として扱いません。
ソリッドは胴の主要部分が中実の構造、セミホロウは空洞と中央のブロックを併せ持つ構造、フルホロウは中央に同様のブロックを持たない空洞主体の構造です。アコギの単板は一枚の木材、積層材は薄い板を重ねた材を指します。これらは同じ「空洞」「木製」という言葉でも、比べている部位や役割が違います。
価格はそれぞれの購入案内にある取得情報で比べます。色違いを別機種として数えず、Embassyの従来仕様は個別節で現行品との指板材・ケースの差を説明します。
ソリッドのエレキ|Les PaulとSG、二つのCustomを区別する
中実のエレキを探すなら、まずLes PaulとSGの胴形状、次にネックとピックアップ、最後に追加の切替を使うかで選びます。見た目の装飾が多いことと、自分に必要な機能が増えることは同じではありません。
Les Paul Standard 50s Goldtop|基本の2基構成を選ぶ
Les Paul Standard 50s Goldtopは、2基のハムバッカーを使い分ける基本形を、50s系のネックで選びたい人に向きます。掲載する現行品はローズウッド指板、握るネック裏の断面形状を示す1959 Rounded Medium C、ProBucker 1と2の組み合わせです。
ハムバッカーは二つのコイルを組み合わせ、電気的なうなりを打ち消しやすくしたピックアップです。ネック側とブリッジ側に一つずつあり、スイッチでそれぞれ単独、または両方を選べます。各ピックアップに音量と高音の出方を調整するトーンがあるので、同じアンプ設定でもギター側で二つの音を用意しやすい構成です。
マホガニーの胴にメイプルの上板を組み合わせ、接着式のネックを持ちます。ここでの利点は、伝統的なLes Paulの形と操作を基準にできることです。つまみを引き上げる追加切替や、電池を使う回路を主な理由として買う機種ではありません。多様な現代的切替を重視する人はFuturaなどの別系列に目を向けます。
制約は、50sという語だけでネックの握りを保証できないことです。比較の際は1959 Rounded Medium Cという具体名を基準にし、同じ50sでも他ブランドや他世代まで同一と思い込まないようにします。Gibsonとの部品・付属品の差まで知りたい場合は、Gibson・Epiphoneのレスポール種類比較で、同じモデル内の候補をさらに比べられます。
Epiphone
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SG Standard Ebony|ダブルカッタウェイの形を選ぶ
SG Standard Ebonyは、胴の両側に切り込みがある形で、高い位置へ手を動かしやすい構造を選びたい人の候補です。現行品は、握る部分の形を示すSlimTaper Cのネック、ローズウッド指板、ProBucker 2と3を備えます。
カッタウェイはネック付近の胴の切り込みで、ダブルは左右両側にあることを指します。Les Paul Standardと同じ628.65mmのスケールでも、胴とネックのつながり方、手を回し込む場所が異なります。短い弦長だから高い位置を弾きやすいという説明ではなく、胴形状と手の動かせる空間の違いです。
2音量・2トーン・3段切替という基本の操作はLes Paul Standardと共通しています。新しい操作を多数覚えるより、形やネックの違いを選びたい場合に比較しやすい一対です。一方、見た目が似たSG Special P-90やSG Tribute、Futura SG Customには別の部品・構造・操作があるため、SGの二文字だけで同じ商品として扱いません。
このモデルを外す理由になるのは、左右対称に近い薄い胴の形を好まない場合や、座ったときの位置が自分に合わない場合です。重量は木材の個体差もあるため、この形なら必ず何kg軽いとは断定しません。持ち方の好みは試奏に残しつつ、掲載品がローズウッドへの更新品であることは購入名で区別できます。
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Inspired by Gibson Custom Les Paul Custom|通常系列と部品を分ける
Inspired by Gibson CustomのLes Paul Custom Ebonyは、Gibson USA製490R・498T、エボニー指板、専用ハードケースを選ぶ人の候補です。同じLes Paul Customという名前の通常系列とは、部品と付属品が異なります。
国内公式の通常のLes Paul Customは、Inspired by Gibson ModernとしてProBucker Customとプレミアム・ギグバッグを案内しています。一方、本節のCustomはGibson Customとの協業系列です。外観の黒・金やCustomの文字だけで比べず、販売名にInspired by Gibson Customが入ることと、490R・498Tという部品名を合わせます。
ハードケースは硬い外殻を持つケース、ギグバッグは持ち運び向けのバッグ型ケースです。ケースを別に追加するつもりなら、同梱される種類の差も購入条件になります。ただし、Gibson USAの部品が付くことは、完成した楽器全体がGibsonの米国工場製であることを示しません。部品の名前とブランド・製造地を切り分けて読めます。
制約は、欲しい差が装飾だけの場合でも、この系列の部品とケースを含めて比較する必要があることです。単に黒いCustomの見た目を選びたい人は通常系列も候補へ残せます。ネック形状には公式の紹介文と仕様欄で表記の差があるため、本稿は形状名で優劣を付けず、ピックアップ・指板・ケースという照合できる差を選び分けの軸にしています。
Epiphone
Inspired by Gibson Custom Les Paul Custom Ebony
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空洞を持つエレキ|ES-335・Casino・ES-339・Sheraton
大きさが似ていても、中央ブロックの有無とピックアップが違えば、音の反応や扱う条件が変わります。CasinoをES-335の単なる色違いとして選ばず、セミホロウとフルホロウを先に区別します。

中央ブロックは、セミホロウの胴の中央に置く木の部分です。振動のしかたと増幅時の反応に関わり、フルホロウよりハウリングを抑える設計になります。ハウリングは、スピーカーの音を再び拾って増幅が続き、音が鳴り続ける現象です。ブロックがあるからどんな音量・歪みでも発生しない、という意味ではありません。
ES-335 Rosewood|中央ブロックを持つ基本のセミホロウ
ES-335 Rosewood Cherryは、空洞の響きと中央ブロックを持つ構造を組み合わせたい人に向く代表モデルです。Alnico Classic PROのハムバッカー2基と、ローズウッド指板への更新品を取り上げます。
胴はメイプルとポプラの積層材を使い、中央にはメイプルのブロックがあります。ソリッドから持ち替える人には、胴の広がりと手や腕の置き方も違いになります。形の見栄えだけでなく、座ったときに胴が肘や胸のどこへ当たるかが選択に関わります。音の好みを一般化せず、構造の異なるCasinoと並べて選べます。
2基のピックアップを独立した音量・トーンで扱うため、Les PaulやSGと操作の考え方を共有できます。利点は、空洞を持つ形を選びつつ基本のハムバッカー操作を使えることです。単一コイルのP-90を目的に選ぶ場合はCasino、胴をコンパクトにしたい場合はES-339が比較先になります。
制約は、通常モデルとFiguredの細かな仕様を混同できないことです。型番の末尾がFiguredなら見た目の木目を含む別仕様で、掲載する通常のES-335 Rosewoodとは区別します。メーカーを横断して胴のサイズも比べたい人は、セミアコのボディサイズと主要モデル比較へ進むと、同じ構造の中で候補を広げられます。
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Casino Rosewood|フルホロウとP-90を選ぶ
Casino Rosewood Vintage Sunburstは、中央ブロックを持たないフルホロウと、Dogear P-90 PROを2基使う組み合わせを選びたい人の候補です。ES-335と外見が似ていても、構造と拾う部品の両方が異なります。
P-90は一つのコイルを使うピックアップです。Dogearは両端の取り付け部分が耳のように張り出す形を示します。ハムバッカー2基のES-335と比べると、音を拾う仕組みが違うため、アンプの設定を同じにして聴き比べる理由があります。また、単一コイルの電気的なうなりと、空洞の振動によるハウリングは別の現象です。
現行のローズウッド仕様は22フレットを持ち、16フレット付近でネックを胴へ接合します。胴の空洞とネックのつながり方を含めてCasinoの形なので、ES-335と同じ感覚で高い位置へ手を回せるとは限りません。利点は、このフルホロウの反応とP-90の構成を明確な目的として選べることです。
制約は、大音量・強い歪みでハウリングを抑えやすいことを最優先する人には向きにくい点です。その条件なら中央ブロックのあるES-335などを先に比べます。Jazz専用、ロック専用とジャンルで固定する必要はなく、使う音量と増幅の量が候補を分ける条件になります。
Epiphone
Casino with Rosewood Fretboard Vintage Sunburst
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ES-339 Rosewood|胴を小さくしたい人の比較先
ES-339 Rosewood Vintage Sunburstは、ES-335系の中央ブロックとハムバッカー構成を、よりコンパクトな胴で選びたい人に向きます。メーカー公称の弦長は628.0mmで、他の掲載エレキの628.65mmとほぼ同じ範囲です。
メーカーはES-335の見た目や音の方向を求めつつ、小さく扱いたい人に向けたモデルと説明しています。Alnico Classic PROが2基、2音量・2トーン・3段切替という構成はES-335と共通です。同じ操作を使いながら胴の収まりを変えられる点が利点です。
制約は、フルサイズのES-335の大きな見た目や胴の感触を求める人には、そのまま置き換えにならないことです。また、公式ページは紹介文のギグバッグ付属と仕様欄のケース別売が一致していません。ケース込みの予算を比べるときは、掲載する販売品の付属条件を取り、どちらかを推測で価格へ足していません。
Epiphone
ES-339 with Rosewood Fretboard Vintage Sunburst
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Sheraton|ミニハムバッカーと独自の意匠を選ぶ
Sheraton Vintage Sunburstは、中央ブロックを持つセミホロウで、ProBuckerミニハムバッカー2基と独自の装飾を選びたい人に向きます。通常サイズのハムバッカーを持つES-335とは、部品と外観の狙いが異なります。
ミニハムバッカーは、一般的なフルサイズのものより小さな形を持つハムバッカーです。二つのコイルを組み合わせる仕組みは共通でも、同じ名前のサイズ違いだけで音の優劣は決まりません。CasinoのP-90とも別の部品なので、空洞の形が似ている四機種の中でも、ピックアップを具体的に選ぶ理由ができます。
ブリッジの後ろにはFrequensatorという分割した形のテールピースが付きます。テールピースは弦の端を留める部品です。ストップバー型を持つES-335と外観が異なり、ヘッドや指板の装飾も含め、Epiphone独自モデルを選ぶ際の見分けどころになります。現行の国内公式ではローズウッド指板とプレミアム・ギグバッグを案内しています。
制約は、Sheraton、Sheraton II、アーティストモデルなどを同じ仕様とは扱えないことです。名前の一部分で混ぜず、本節はミニハムバッカーとFrequensatorを持つSheratonとして読みます。装飾だけを後から足したES-335と考えるより、一つの独立した候補として比較できます。
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アコギ|J-45・Hummingbird・J-200・Doveの形と系列
アコギでは、胴の形、単板を使う範囲、増幅用の電子部品を分けて選びます。同じJ-45やHummingbirdでもStudio、Standard、Reissueなどによって、材料と操作が異なります。

J-45は丸みを持つ肩の形、HummingbirdやDoveは角張った肩の形、J-200はスーパージャンボと呼ぶ大型の胴形状を探す入口です。肩はネックの根元付近の胴の輪郭を指します。この名前だけで、実際の胴の寸法や持ちやすさが全世代で同じとまでは決めませんが、まず違う形を候補に並べる助けになります。
ECは電子部品とカッタウェイを持つモデル名に現れます。ただし、ECが付かないアコギにもピックアップ付きの製品があるので、末尾の有無だけで増幅できるかを判断しません。アンダーサドルは、弦を支えるサドルの下で振動を拾う方式です。音を調整して外へ送る回路であるプリアンプと組み合わせて使う構成を、以下の二台で比べます。
J-45 Studio EC Natural|側面の調整とカッタウェイを使う
J-45 Studio EC Naturalは、単板スプルースの表板と積層材の側裏、カッタウェイ、側面の音色調整を選びたい人に向きます。Fishman S-CoreとPresys IIを搭載し、音量・低音・高音・位相切替・チューナーを操作できます。
表板が単板でも、胴のすべてが単板という意味ではありません。本機は側板と裏板に積層マホガニーを使う構成です。後のHummingbird Standardは表・側・裏を単板でまとめるため、この違いを「どちらも木製アコギ」と一括りにせず、材料の使う場所まで分けて比較します。
側面に操作部があることは、演奏しながら現在のつまみの位置を見たい人や、本体のチューナーを使いたい人の利点になります。位相切替は、増幅したときの音の重なり方を変えるための操作です。押せばどんな会場でもハウリングが消える機能ではありませんが、音響条件に応じて使う選択肢を持てます。
カッタウェイは高い位置へ手を入れる空間を作ります。高音域のフレーズも弾く人には候補ですが、伝統的な切り込みなしのJ-45の外観を求める人には向きません。電子回路を使うには対応する電池と増幅先が必要になり、生音で弾くだけのときとは準備を分けます。掲載品はNaturalのStudio ECで、切り込みのないStudioとは別仕様です。
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Hummingbird Standard|オール単板と控えめな操作部を選ぶ
Hummingbird Standard Cherry Sunburstは、単板スプルースの表板と単板マホガニーの側裏を持ち、サウンドホール内の音量・トーンで操作したい人の候補です。Fishman S-CoreとPresys VTを搭載します。
J-45 Studio ECとの決め手は、胴の輪郭に加え、オール単板の材料構成と操作部の置き方です。サウンドホールは胴の表にある音の穴で、本機の調整部はその内側にあります。大きな側面パネルを目立たせずに使える一方、目でつまみの位置をすぐ確かめる使い方ではStudio ECと感覚が変わります。
操作は音量とトーンを中心にした構成です。本体で低音と高音を独立して調整したり、側面のチューナーを使ったりすることを購入理由にするなら、J-45 Studio ECの方が対応する条件を持ちます。オール単板なら必ずどの環境でも優れているという順位ではなく、材料構成と操作方法のどちらへ予算を使いたいかが選択になります。
Hummingbirdの名前でも、StudioやPRO、Tribute、Customの復刻、さらにウクレレなどは別製品です。掲載するStandardの単板構成を、それら全部に当てはめません。向くのはこの胴形状とオール単板、目立たない操作を一組で選ぶ人で、カッタウェイや多い本体操作を優先する人には比較先を残します。
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Hummingbird Standard Cherry Sunburst
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ベース|Embassy・SG・Thunderbird・Grabber・Jack Casadyを見渡す
ベースは形だけでなく、スケールとネックの接合、ピックアップの数や操作で分けます。胴の構造を選ぶのか、1基の切替か2基の混合を選ぶのかで候補が変わります。
| モデルの系統 | 構造・設計の見分けどころ | 比べる目的 |
|---|---|---|
| Embassy | 左右非対称の中実の胴、2基の音をブレンド | 二つの位置の音を連続的に混ぜたい |
| SG Bass | SG形状の中実の胴、現行国内案内は34インチ | SGの形を選び、短弦長との思い込みを外す |
| Thunderbird ’64 | 胴へ続くネック構造、34インチ、760系2基 | 独特な胴形状とネック構造を選ぶ |
| Grabber | 34インチ、ボルト留めネック、固定のハムバッカー1基とコイル分割 | 1基の音を切り替える操作を選ぶ |
| Jack Casady | セミホロウ、34インチ、JCB-1と切替 | 空洞の構造と独自の音色切替を選ぶ |
Grabberは、ネックをボルトで胴へ留める構造に、ハムバッカー1基と、その二つのコイルの一方を使うコイル分割を備えます。Embassyの2基を混ぜる操作とは違い、1基の拾い方を切り替えたい人の比較先です。現行の国内SG Bassは34インチです。一方、以前から流通するEB-0など別のSG形状の製品まで、同じ弦長とは限りません。ギターからの持ち替えなら、見た目の胴の形より、左手が移動する長さと楽器を構えた位置を比べる方が、実際の違いにつながります。
Jack CasadyはJCB-1というピックアップと、音色に関わるインピーダンスを切り替える操作を持つセミホロウです。インピーダンスは電気信号に対する負荷の性質を表す言葉で、この操作を音量つまみと同一には扱いません。Gibson由来のソリッドを探す人と、空洞を持つこの構造を探す人は、最初から別候補へ進めます。
以下の商品案内は、販売を確認できたEmbassyの従来仕様一台に絞っています。他の系列の表は全体像を知るための案内で、本稿で購入可能な全色・全世代を確認したという意味ではありません。例えばJack Casadyは国内公式に生産終了色の注記もあり、モデルの存在と任意の色が現在買えることを分けて読みます。
Embassy Bass Sparkling Burgundy|2基をブレンドする従来仕様
Embassy Bass Sparkling Burgundyは、34インチのソリッドベースで、ProBucker 760 Bassの2基を連続的に混ぜたい人の候補です。
操作は音量、ブレンド、トーンです。ブレンドは二つのピックアップの割合を混ぜる操作で、3段スイッチで位置を選ぶエレキの表とは違います。ネック側とブリッジ側をどちらか一つだけ選ぶだけでなく、その間も調整できる点が、この一台をブランドの代表候補に残す具体的な理由です。
弦長は863.6mm、メーカー冊子の指板はIndian Laurel、20フレットです。現在の国内公式Embassyのページはローズウッドとプレミアム・ギグバッグを案内していますが、この従来仕様の冊子ではケースが別売です。新しい公式ページにある付属品を、以前から販売されているSparkling Burgundyへ自動的に足していません。
向いているのは、従来仕様を理解した上で、この色と2基のブレンドを選びたい人です。現行のローズウッド仕様やギグバッグ同梱を必須とする人には、この販売品を同じ条件の候補として勧めません。また、ギターから持ち替える際に短い弦長を優先する人には34インチを先に試す必要があり、胴の見た目だけで負担が小さいとは判断しません。
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買う直前は名前の全文と「変わる箇所」を照合する
購入前の照合は、モデルと世代、構造・部品、付属品の三つに分けると具体的です。特に更新前後の指板材や、同名Customの系列、ケースの種類を一つの確認先だけで混ぜないようにします。
| 迷いやすい表記 | 今回の具体例 | 選び分ける結果 |
|---|---|---|
| 同じモデル名の更新 | ES-335・Casino・ES-339のRosewood表記 | ローズウッド更新品を求めるなら販売名と仕様を合わせる |
| Customの二つの意味 | 通常CustomとInspired by Gibson Custom | ProBucker Customか490R/498Tか、ケースも別に比べる |
| アコギの末尾 | J-45 StudioとStudio EC、Hummingbird StandardとStudio | 切り込み、単板範囲、操作部が目的に合うものを残す |
| 昔からある販売色 | Embassy Sparkling Burgundy | 現行ページの指板・ケースを旧販売品へ流用しない |
| 復刻名の年 | 1959/1960などを含むReissue | その年の中古品ではなく、何を再現した新品かを読む |
製造地が購入条件になる場合は、完成品の個体表示と販売店の説明を基準にします。本稿は価格カードの機種について、確認していない製造国を一括で表示していません。
試奏に残るのは、ネックの握り、胴の当たり方、同じアンプでの音の好みです。その前に、取り回す胴の構造、628mm前後か34インチか、欲しいピックアップや操作があるかまでは、この比較で絞れます。店舗では候補二台の同じ位置を弾き、使う音量とアンプ設定をそろえると、材質名だけでは分からない違いに集中できます。
なお、Epiphoneには本稿の中心となるギター・ベース以外にも、国内一覧にマンドリンやバンジョー、クラシックギターなどが載っています。ブランドの製品をエレキだけと理解しないための補足です。本稿ではそれらの奏法や全機種の購入比較へ広げず、エレキ・アコギ・ベースの主要系列を選ぶ道筋に範囲を置きます。
Epiphoneの製品・シリーズについてよくある疑問
Gibsonとの違いと関係を、製品の構造と部品に沿って短く答えます。
エピフォンとギブソンの違いは何ですか?
別のブランドで、同じモデル名でも部品や付属品は異なります。Epiphone独自のCasinoなどもあるため、Gibsonの一律な廉価版としては整理できません。
エピフォンとギブソンの関係は?
EpiphoneはGibsonのブランド群の一つで、Gibson由来のモデルと独自モデルを展開します。共同開発系列でも、完成品全体の製造地は別の情報です。
Epiphoneはどんなブランドですか?
エレキ・アコギ・ベースなどを展開する楽器ブランドです。モデル名で形や構造を、コレクション名で製品の位置付けを読むと候補を整理できます。
まとめ|モデルを選び、シリーズと販売仕様を重ねる
Epiphoneの全体像は、楽器の種類から形・構造を選び、コレクションと部品を重ねると整理できます。同名モデルの更新やCustomの系列、アコギの単板範囲を区別すると、必要な機能を持つ候補へ絞れます。
出典・参考資料
- Les Paul Standard 50s | Gibson Japan
- SG Standard | Gibson Japan
- Epiphone ES-335 | Gibson Japan
- Casino | Gibson Japan
- Les Paul Custom | Gibson Japan
- J-45 Studio EC | Gibson Japan
- Hummingbird Standard | Gibson Japan
- Embassy Bass | Gibson Japan
- Epiphone ES-339 | Gibson Japan
- Sheraton | Gibson Japan
- Epiphone | Gibson Japan
- Les Paul Custom | Gibson Japan
- Epiphone Futura SG Custom | Gibson Japan
- SG Bass | Gibson Japan
- Epiphone Jack Casady Bass | Gibson Japan
- Epiphone Prophecy Collection Electric Guitars – Gibson
- Embassy従来仕様のメーカー冊子(92ページ)
- Grabber Bassの公式仕様
- Thunderbird ’64の公式仕様
- Prophecy刷新の国内販売店案内
情報確認日:2026年11月3日。






