ギターストロークのやり方|初心者が最初に覚える5パターンと譜面の読み方

ギター

ギターのストロークは、まず「オールダウン(↓↓↓↓)」と「8ビート基本形(↓↓↑↑↓↑)」の2つだけ覚えれば十分です。この2つでJ-POP弾き語りの大半は成立します。習得の目安はオールダウンが1〜2週間、8ビート基本形が2〜4週間。BPM80で止まらずに弾ければ合格です。

この記事では、5つの基本ストロークパターンを「1・と・2・と…」の8分割グリッドで1つずつ図解し、↓↑記号の読み方、4ステップの練習法、そしてコード譜にストロークが書いていないときの決め方までまとめました。

  1. ギターのストロークとは?ダウンとアップの2種類だけ
  2. ストロークパターンの読み方|↓↑記号と8分割グリッド
    1. ↓と↑の記号の意味
    2. 8分割グリッドの数え方(1・と・2・と)
  3. 初心者が最初に覚えるべき5つの基本ストロークパターン
    1. パターン1:オールダウン(4拍)|↓↓↓↓
    2. パターン2:8ビート基本形|↓↓↑↑↓↑
    3. パターン3:4拍子バラード|↓↑↓↑↓↑
    4. パターン4:シャッフル(スウィング)|↓↓↓↓を跳ねて弾く
    5. パターン5:16ビート(シンプル版)|↓↑↓↑↓↑↓↑
    6. 番外:3拍子ワルツパターン|↓↓↑↓↑
  4. ストロークパターンを身につける効果的な練習法
    1. ステップ1:右手だけでリズムを刻む(メトロノームは必須)
    2. ステップ2:コード1つで通す
    3. ステップ3:コードチェンジで通す
    4. ステップ4:テンポを上げて曲に合わせる
  5. よくある悩みと解決法
    1. 悩み1:アップストロークがうまくできない
    2. 悩み2:コードチェンジ中にリズムが止まる
    3. 悩み3:リズムが一定に保てない
    4. 悩み4:どのパターンをどの曲に使えばいいかわからない
    5. 悩み5:手首や腕が疲れる
  6. コード譜にストロークが書いてないときの決め方
  7. レベルアップのための次のステップ
    1. ダイナミクス(強弱)をつける
    2. ミュートテクニックを加える
    3. ストロークとアルペジオの組み合わせ
    4. オリジナルパターンを作ってみる
    5. ギタリスト仲間と一緒に成長しよう
  8. よくある質問
    1. Q. ギターのストロークとは何ですか?
    2. Q. アルペジオとストロークの違いは何ですか?
    3. Q. ギターのストロークには何種類ありますか?
    4. Q. ギターのストロークの仕方は?
    5. Q. コード譜だけでどうやってストロークがわかるのですか?
    6. Q. 16ビートストロークは難しいですか?
    7. Q. ストロークの練習は1日どれくらい必要ですか?
  9. まとめ:基本パターンの習得が上達の鍵
    1. 今日からの行動プラン

ギターのストロークとは?ダウンとアップの2種類だけ

ギターストロークパターン入門|初心者が最初に覚える基本リズムと練習法 - アイキャッチ画像

ストロークとは、ピックや指で複数の弦をまとめて上下に弾く動作です。上から下に弾く「ダウンストローク(↓)」と、下から上に弾く「アップストローク(↑)」の2種類しかありません。この2つを並べる順番と、弾かない場所(空振り)の位置を決めたものが「ストロークパターン」です。

アルペジオとの違いは「同時に鳴らすか、1本ずつ鳴らすか」です。ストロークは複数の弦をまとめて鳴らして伴奏の土台をつくり、アルペジオは弦を1本ずつ順番に弾いて静かな響きをつくります。弾き語りの伴奏はまずストロークから覚えるのが近道です。

「コードは押さえられるのにリズムがぎこちない」「曲に合わせると手が止まる」「動画を見ても右手が速すぎてわからない」。筆者自身も始めた頃は右手を闇雲に上下させるだけでした。つまずく原因はほぼこの3つで、いずれも次章の8分割グリッドで数えられるようになれば解決します。

ストロークパターンの読み方|↓↑記号と8分割グリッド

ストロークパターンは「1拍を2つに割った8つのマス」に↓・↑・✕(空振り)を並べて読みます。4拍子1小節なら「1・と・2・と・3・と・4・と」の8マスです。記号の数だけを見ると混乱しますが、8マスのどこで弦に当てるかで考えると、どんなパターンも再現できます。

本文中:ストロークの基本動作セクション

↓と↑の記号の意味

ストロークの記号は2つだけです。

  • ダウンストローク:上から下へ弦を弾く動き(記号:↓)
  • アップストローク:下から上へ弦を弾く動き(記号:↑)

この2つの組み合わせとタイミングによって、さまざまなリズムパターンが生まれます。初心者のうちは、この上下運動をスムーズに繰り返すことが最初の目標です。

8分割グリッドの数え方(1・と・2・と)

4拍子の1小節は「1・と・2・と・3・と・4・と」の8マスで数えます。数字が表拍、「と」が裏拍です。ストロークパターンは、この8マスのどこで弦に当て(↓↑)、どこで当てないか(✕)で決まります。

重要なのは✕のマスでも右手は動かし続けることです。右手を止めるとリズムが崩れるため、当てない場所は「空振り」します。この意識だけで演奏の安定感が大きく変わります。

多くのポピュラー音楽は4拍子です。「1、2、3、4」と数えながら手拍子を打つあの感覚です。この4つの拍を「表拍」と呼びます。

さらに、各拍の間に「裏拍」があります。「1と 2と 3と 4と」の「と」の部分です。表拍と裏拍を合わせることで、より細かいリズムが表現できます。

下の表が、この記事で紹介する基本パターンを8分割グリッドに並べたものです。まずこの形を目で覚えてから、1つずつ弾いていきます。

パターン1と2と3と4と
1 オールダウン↓✕↓✕↓✕↓✕
2 8ビート基本形↓✕↓↑✕↑↓↑
3 4拍子バラード↓↑↓↑↓↑✕✕
5 16ビート(シンプル版)↓↑↓↑↓↑↓↑
8分割グリッドで表せる4パターン。✕は空振り(右手は動かし続ける)。パターン4シャッフルは1拍を3分割して数えるため、この表では表せません。

初心者が最初に覚えるべき5つの基本ストロークパターン

5つの基本ストロークパターンを難易度・使い所・習得目安で整理しました。まずパターン1から順番に練習しましょう。

パターン名ストロークの記号難易度習得の目安使われる音楽ジャンル・場面
パターン1:オールダウン(4拍)↓↓↓↓★(入門)1〜2週間ロック・パンク・フォークの力強いセクション。シンプルなリズムで弾きたい時
パターン2:8ビート基本形↓↓↑↑↓↑★★(初級)2〜4週間J-POP・ポップスの弾き語りで最も汎用性が高い。大半の曲に対応できる
パターン3:4拍子バラード↓↑↓↑↓↑★★(初級)2〜4週間スローテンポのバラード・弾き語り。柔らかく温かみのある演奏に
パターン4:シャッフル(スウィング)↓↓↓↓(跳ねるリズム)★★★(中級)1〜2ヶ月ブルース・カントリー・ジャズ系。「ハネる」感じを出したい時
パターン5:16ビート↓↑↓↑↓↑↓↑(細かい刻み)★★★(中級)1〜2ヶ月ファンク・R&B・細かいグルーブが必要な曲。右手の動きを細かく刻む

練習の順序:パターン1(オールダウン)→パターン2(8ビート)→パターン3(バラード)の順で習得するのが最も効率的です。パターン2の8ビートを安定してBPM80で弾けるようになれば、多くのJ-POP弾き語りに対応できます。

本文中:練習法セクション(メトロノーム)

ここでは、実際に多くの曲で使われる基本パターンを 5つ紹介します。これらをマスターすれば、数百曲レベルの曲が弾けるようになります。

パターン1:オールダウン(4拍)|↓↓↓↓

1拍ごとにダウンだけで弾く、最初に覚えるパターンです。8分割グリッドでは「1↓・と✕・2↓・と✕・3↓・と✕・4↓・と✕」。裏拍はすべて空振りにします。

フォークソングやロック、パンクの力強いセクションで使われます。BPM60で正確に弾けたらBPM80へ。ここが5パターン共通のスタート地点です。

練習のポイント:

  • メトロノームを60BPMに設定し、クリック音の真上で弾く
  • 腕全体ではなく手首の回転で弾く(力を抜く)
  • 4回すべてが同じ音量になるよう意識する
  • 裏拍の✕でも手を下から上へ戻し、動きを止めない

パターン2:8ビート基本形|↓↓↑↑↓↑

最も汎用性が高く、J-POP弾き語りの大半をこれ1つでカバーできるパターンです。8分割グリッドでは「1↓・と✕・2↓・と↑・3✕・と↑・4↓・と↑」となります。

記号が6つしかないのに8マスある理由がわからず挫折する人が多いのですが、答えはシンプルです。↓↓↑↑↓↑は、8マスのうち2マス(1の裏と3の表)を空振りにした結果で、✕を数に入れれば必ず8になります。ここが記号の読み方の最大のポイントです。

練習のポイント:

  • BPM60から始め、「1・と・2・と…」と声に出して数えながら弾く
  • 右手は8マスすべてで上下させ続け、弦に当てるタイミングだけを変える
  • アップが弱くなりやすいので、高音弦3〜4本を軽くなでる程度でよい
  • BPM80で1分間止まらずに弾けたら合格。ここまで来れば弾ける曲が一気に増える

パターン3:4拍子バラード|↓↑↓↑↓↑

3拍分を8分で刻み、4拍目は鳴らしたまま伸ばすパターンです。8分割グリッドでは「1↓・と↑・2↓・と↑・3↓・と↑・4✕・と✕」。最後の2マスを空けることで、音の余韻が生まれます。

スローテンポのバラードや、柔らかく温かみのある弾き語りに向きます。パターン2と同じ8マスの考え方なので、2が弾けたらすぐ移れます。

練習のポイント:

  • 4拍目は「弾かない」ではなく「鳴らし続ける」と考える
  • BPM60〜70のゆっくりしたテンポで、音の伸びを聴きながら弾く
  • 4拍目でコードチェンジの準備をすると、次の小節がスムーズになる

パターン4:シャッフル(スウィング)|↓↓↓↓を跳ねて弾く

記号はオールダウンと同じ↓↓↓↓ですが、1拍を3等分して「タッ・カ」と跳ねて弾きます。8分割(1拍を2等分)では表せないため、この記事のグリッド表には載せていません。

ブルース、カントリー、ジャズ系で使われます。難易度は中級で、習得の目安は1〜2ヶ月です。

練習のポイント:

  • 「タッカ タッカ タッカ タッカ」と口に出しながらダウンだけで弾く
  • 慣れたら「カ」の位置に軽いアップを入れる
  • BPM70前後から。均等に割ると跳ねなくなるので、必ず口でリズムを確認する

パターン5:16ビート(シンプル版)|↓↑↓↑↓↑↓↑

1拍を4等分(1・e・と・a)して右手を動かし続け、8分の位置だけ弦に当てるパターンです。結果として「1↓・と↑・2↓・と↑・3↓・と↑・4↓・と↑」の8回になります。16分すべてを弾くわけではないので、シンプル版と呼びます。

ファンクやR&B、細かいグルーヴが必要な曲で使われます。難易度は中級、習得の目安は1〜2ヶ月です。

練習のポイント:

  • BPM40程度の超スローから始め、右手の16分の動きを機械的に固定する
  • 当てる位置は8分だけ。残りの16分は必ず空振りする
  • 手首の振り幅を小さくすると速いテンポでも崩れにくい

番外:3拍子ワルツパターン|↓↓↑↓↑

3拍子の曲では6マス(1・と・2・と・3・と)で数えます。代表的な形は「1↓・と✕・2↓・と↑・3↓・と↑」で、記号にすると↓↓↑↓↑です。

ワルツ調の曲や民謡調、一部のポップスで使われます。4拍子とは体内リズムが違うので、独立した練習が必要です。

練習のポイント:

  • 「1、2、3」のカウントに慣れる(4拍子とは異なる体内リズムが必要)
  • 1拍目を少し強調すると、3拍子らしさが出る

ストロークパターンを身につける効果的な練習法

ストロークパターンを効率よく身につけるための練習ステップを整理しました。ステップ1から順番に取り組みましょう。

ステップ練習内容BPMの目安所要時間次のステップに進む目安
ステップ1:右手だけでリズムを刻む弦に触れない状態(またはミュート)で右手のストローク動作だけを練習する60BPMから1日5〜10分BPM80で止まらずストロークパターンを繰り返せる
ステップ2:コード1つで通すGコードなど押さえやすいコード1つに固定して、右手のパターンと合わせる60〜80BPM1日10〜15分1コードで1分間通して弾けた
ステップ3:コードチェンジで通すG→C→Dなど実際の曲で使うコード進行をパターンに乗せて弾く60〜80BPM1日15〜20分コードチェンジ中もストロークが止まらず通せた
ステップ4:テンポを上げる完璧に弾けるテンポから5BPMずつ上げていく80〜120BPM1日15〜20分目標の曲のテンポで通して弾けた
本文中:ストロークパターン解説セクション

ステップ1:右手だけでリズムを刻む(メトロノームは必須)

最初は左手を使わず、弦に軽く触れてミュートした状態で右手だけを動かします。BPM60から始め、1日5〜10分。BPM80で止まらずにパターンを刻めたら次のステップです。

このときメトロノームは絶対に使ってください。リズムが一定に保てない原因のほとんどは、メトロノームなしで練習していることです。スマートフォンの無料アプリで十分始められます。

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本格的に練習したい方には、機能が充実した専用メトロノームもおすすめです。音量調整やさまざまなリズムパターン、視覚的な表示など、アプリよりも練習効率が上がる機能が揃っています。

メトロノームの使い方:

  • まずは60BPM(1分間に60拍)からスタート
  • 完璧に弾けるようになったら5BPMずつテンポを上げる
  • 目標は120BPM前後で安定して弾けること

ステップ2:コード1つで通す

次はGコードなど押さえやすいコード1つに固定して、そのままストロークパターンを通します。BPM60〜80で1日10〜15分。1コードで1分間途切れずに弾けたら合格です。

ここで左手を1つに固定するのが重要です。初心者がつまずく最大の原因は、「左手のコードチェンジ」と「右手のストローク」を同時に覚えようとすることです。片方を固定すれば、負荷は半分になります。

押さえやすいコードの例:

  • G(指の形がシンプルで音も鳴らしやすい)
  • Em(2本の指だけで押さえられる)
  • C(Gからの移動が多いので早めに慣れておく)

ステップ3:コードチェンジで通す

コード進行を回しながら、ストロークを止めずに通します。BPM60〜80で1日15〜20分。コードチェンジ中もストロークが止まらず1周できたら次へ進みます。

最初に使うコード進行(おすすめ2つ):

パターンA(C-G-Am-F)
ポップスで最もよく使われる進行。各コード4拍ずつ。

パターンB(G-D-Em-C)
こちらも定番。多くのヒット曲で使われています。

これらのコード進行で、先ほど紹介した 5つのストロークパターンをそれぞれ試してみてください。同じコード進行でもストロークが変わるだけで、雰囲気がガラリと変わることに気づくはずです。

ステップ4:テンポを上げて曲に合わせる

完璧に弾けるテンポから5BPMずつ上げ、目標の曲のテンポで通せたら完成です。BPM80〜120で1日15〜20分。「なんとなく弾けた」で上げるとズレが固定されるので、必ず1分間ノーミスを条件にします。

初心者向けの練習曲選びのコツ:

  • テンポが遅め(80〜100BPM程度)の曲
  • 使用コードが3〜4個の曲
  • ストロークパターンがシンプルな曲

曲選びに迷ったら、テンポとコード数の条件を満たす曲をギター初心者が弾ける簡単な曲15選とアコギ初心者の練習曲おすすめ15選にまとめています。好きな曲から選ぶとモチベーションも続きます。

よくある悩みと解決法

初心者が必ずぶつかる3大の悩みと、その即効解決策を先に表でまとめました。表の3つに加えて、よくある2つの悩み(パターンの選び方・手や腕の疲れ)も後半で解説します。

悩み主な原因今すぐできる解決策やってはいけないこと
アップストロークがうまくできない①力が入りすぎてピックが引っかかる②手首が固まって動かない①ピックを軽く持つ(落とすくらいの力加減)②「空ストローク」(弦に触れずに上下する動き)の練習を1日5分行う③アップは「弦をかすめる」感覚でOK力を入れてしっかり弾こうとする(むしろ引っかかる原因になる)
コードチェンジ中にリズムが止まる①左手と右手を同時に動かそうとしている②コードチェンジの速さが足りない①本記事の「4ステップ練習法」のステップ2から始め直す②コードチェンジだけを右手なしで高速練習する(1日50回往復)③「止まらずに次のコードに移る」を最優先にする(音が出なくても可)完璧なコードが押さえられるまでリズムを止めてから次へ行く
リズムが一定に保てない①メトロノームを使わずに練習している②テンポが速すぎる①今すぐスマホでメトロノームアプリを入れてBPM60から再スタート②録音して聴き返す(自分のリズムのズレを客観的に確認する)「なんとなく弾けた」でテンポを上げる(ズレが定着してしまう)
本文中:曲に合わせて弾くセクション

悩み1:アップストロークがうまくできない

原因は力の入れすぎとピックの角度で、全弦を弾こうとしないことが解決の第一歩です。多くの初心者が最初に苦労するポイントです。

解決法:

  • アップストロークでは、すべての弦を弾く必要はありません。高音弦の3〜4本だけでOK
  • ピックの角度を少し寝かせると、弦に引っかかりにくくなります
  • 力を抜いて、軽くなでるようなイメージで
  • 超スローテンポで、動きを体に染み込ませる

悩み2:コードチェンジ中にリズムが止まる

左手が間に合わなくても右手を止めないことが正解です。音が鳴らないことよりリズムが止まることの方が問題で、上の4ステップ練習法のステップ2〜3で必ず解消できます。

解決法:

  • コードチェンジは、次のコードの1拍目の直前に行う
  • 最初は右手のストロークを止めずに、左手がまだ押さえられていなくてもストロークを続ける
  • 「音が鳴らない」ことよりも「リズムが止まる」ことの方が問題です
  • 徐々にコードチェンジのスピードを上げていく

悩み3:リズムが一定に保てない

メトロノームなしで練習していることが最大の原因です。今すぐスマホにメトロノームアプリを入れ、BPM60から「1分間ノーミス」を条件にテンポを上げてください。「なんとなく弾けた」で上げるとズレが固定されます。

悩み4:どのパターンをどの曲に使えばいいかわからない

ジャンルで当たりをつけるのが最短です。経験で精度は上がりますが、下の指針で8割は決まります。

判断の手順とジャンル別の対応表は、次章「コード譜にストロークが書いてないときの決め方」にまとめました。迷ったときはパターン2の8ビート基本形(↓↓↑↑↓↑)で通せば、ほとんどの曲でひとまず成立します。

悩み5:手首や腕が疲れる

力の入れすぎが原因です。ピックは落とさない程度の軽さで持ち、手首を振り子のように使えば15分以上続けても疲れません。

解決法:

  • ピックを軽く持つ(落とさない程度の力で十分)
  • 手首を柔らかく使い、振り子のように動かす
  • 肩や肘の力を抜く
  • 15〜20分練習したら、必ず休憩を取る

ピックの厚さや素材も影響します。初心者にはミディアム(0.7mm前後)がおすすめです。柔らかすぎず硬すぎず、コントロールしやすい厚さです。何種類か試して、自分に合ったものを見つけましょう。

コード譜にストロークが書いてないときの決め方

コード譜にストロークの指定がないのは普通で、ジャンルとテンポから自分で決めるのが正解です。市販のコード譜やネット上のコード譜は、コードネームだけで右手の上下が書かれていないものが大半です。「書いてないから弾けない」のではなく、決め方を知らないだけです。

手順は3つです。

  1. 原曲を1回聴いて、1小節に何回刻まれているか数える(4回なら4分中心、8回なら8ビート、細かければ16ビート)
  2. ジャンルで型を当てる(下の対応表)
  3. 迷ったらパターン2の8ビート基本形(↓↓↑↑↓↑)で通す
曲の傾向まず試すパターン聞き分けの目安
フォーク・カントリー1 オールダウン1小節に4回のしっかりした刻み
ロック・ポップス2 8ビート基本形1小節に8回、跳ねていない
バラード3 4拍子バラードBPM70以下で音が長く伸びる
ブルース・ジャズ系4 シャッフル「タッカ タッカ」と跳ねて聞こえる
ファンク・R&B5 16ビート刻みが細かく歯切れがよい
ワルツ調番外 3拍子「1・2・3」で数えられる
コード譜にストローク指定がないときの当て方(迷ったら8ビート基本形)

最終的には原曲を繰り返し聴いて右手のリズムを耳でコピーするのが一番早くなります。歌と合わせる具体的な手順はギター弾き語りは簡単コード4つからで解説しています。

レベルアップのための次のステップ

基本パターンが安定したら、強弱・ミュート・アルペジオとの併用の3つで表現力が一気に伸びます。順番はこの3つのどれからでも構いません。

本文中:まとめセクション前

ダイナミクス(強弱)をつける

基本パターンが弾けるようになったら、次は表現力を高めましょう。

すべてのストロークを同じ強さで弾くのではなく:

  • 1拍目を強調する
  • 裏拍を軽めに弾く
  • サビで強く、Aメロで弱くなど、曲の展開に合わせて変化をつける

これだけで、演奏が劇的に「音楽的」になります。

ミュートテクニックを加える

右手の手刀部分(小指側の側面)をブリッジ付近に軽く触れながらストロークすると、「チャカチャカ」という歯切れの良いサウンドになります。これを「ブリッジミュート」と言います。

また、左手で弦を軽く触れた状態でストロークする「カッティング」も、ファンクやレゲエで重要なテクニックです。

ストロークとアルペジオの組み合わせ

曲の中で、サビはストローク、Aメロはアルペジオ(弦を一本ずつ弾く奏法)というように使い分けると、アレンジの幅が広がります。

オリジナルパターンを作ってみる

基本パターンに慣れたら、自分でアレンジしてみましょう。

例えば:

  • 8ビートパターンの一部を休符に変える
  • アクセントの位置を変える
  • ダウンとアップの組み合わせを変えてみる

実験することで、リズム感も創造性も高まります。

ギタリスト仲間と一緒に成長しよう

ストロークパターンが身についたら、一緒に演奏できる仲間を見つけてセッションしてみましょう。EMMUアプリでギタリスト仲間・バンドメンバーを探すことができます。

EMMUアプリで仲間を探す

よくある質問

Q. ギターのストロークとは何ですか?

ピックや指で複数の弦をまとめて上下に弾く動作です。上から下の「ダウン(↓)」と下から上の「アップ(↑)」の2種類だけで、その並べ方がストロークパターンになります。

Q. アルペジオとストロークの違いは何ですか?

同時に鳴らすか、1本ずつ鳴らすかの違いです。ストロークは複数弦をまとめて鳴らして伴奏の土台をつくり、アルペジオは弦を1本ずつ弾いて静かな響きをつくります。

Q. ギターのストロークには何種類ありますか?

記号は↓と↑の2種類だけです。組み合わせは無限ですが、初心者が実際に覚えるべき型は本記事の5パターン(オールダウン・8ビート基本形・4拍子バラード・シャッフル・16ビート)で足ります。

Q. ギターのストロークの仕方は?

右手首の回転で弾き、腕全体は使いません。ピックは落とさない程度に軽く持ち、8マス(1・と・2・と…)すべてで手を動かし続け、弦に当てる位置だけを選びます。

Q. コード譜だけでどうやってストロークがわかるのですか?

コード譜にストロークは書かれていないのが普通です。原曲を1回聴いて1小節の刻み回数を数え、ジャンルで型を当てます。迷ったら8ビート基本形(↓↓↑↑↓↑)で通せばほとんどの曲で成立します。

Q. 16ビートストロークは難しいですか?

中級レベルで、習得の目安は1〜2ヶ月です。ただしシンプル版なら右手を16分で動かし続けて8分の位置だけ当てるだけなので、BPM40の超スローから始めれば初心者でも形は作れます。

Q. ストロークの練習は1日どれくらい必要ですか?

1日10〜20分で十分です。本記事の4ステップでは、ステップ1が5〜10分、ステップ2が10〜15分、ステップ3と4が15〜20分を目安にしています。長時間より毎日続けることが効きます。

ストロークを含む毎日の基礎練習メニューは、ギターの基礎練習メニュー10選|毎日15分のクロマチック・スケール・コードチェンジもあわせてご覧ください。

まとめ:基本パターンの習得が上達の鍵

ストロークパターンの習得は「型を覚える→メトロノームで安定させる→曲に応用する」のサイクルで確実に上達します。以下のロードマップで現在地を確認しましょう。

フェーズ期間の目安習得目標練習の中心達成の目安
フェーズ1(入門)1〜2週間パターン1(オールダウン)をBPM80で安定右手だけのストローク練習→コード1つで通すGコード1つでオールダウンをBPM80で1分通せた
フェーズ2(初級)1〜2ヶ月パターン2(8ビート)をBPM80で安定本記事の「4ステップ練習法」でパターン2を習得コードチェンジしながらBPM80で8ビートが通せた
フェーズ3(初級〜中級)2〜4ヶ月好きな曲を1曲最初から最後まで弾き切れる好きな曲のコード+パターンを組み合わせた通し練習好きな曲を人前で弾けた
フェーズ4(応用)4ヶ月以降シャッフル・16ビートなど応用パターンに挑戦EMMUアプリで仲間を見つけてセッション参加バンドのセッションで複数曲弾き切れた

今日からの行動プラン

タイミングアクション
今日(10分)スマホにメトロノームアプリをインストールする。BPM60に設定して弦に触れずに右手のダウンストロークだけを10分練習する
今週中(毎日10〜15分)本記事の「4ステップ練習法」のステップ1〜2を実践する。Gコード1つに固定してパターン1をBPM60→70→80に上げていく
1ヶ月後パターン2(8ビート)のステップ2〜3を実践する。好きな曲のコード進行をBPM60からパターンに乗せて弾いてみる
2〜3ヶ月後好きな曲を1曲最初から最後まで通して弾けるようにする。EMMUアプリでギタリスト仲間を見つけて演奏を聴いてもらう

ストロークで伴奏を弾けるようになったら、次はギターアドリブのやり方と基本スケールの指板図にも挑戦してみてください。同じコード進行の上で、自分だけのメロディを弾けるようになります。コードの押さえ方があやしいときはギターコード一覧表(32種×12ルートの指板図)で形を確認できます。

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